522.2008年10月17日(金) 世界同時不況の流れになってきた。

 夕べNHK番組「ニュースウォッチ9」の終了間際に、アメリカ大手銀行シティグループが今期決算の発表で1兆3,000億円の赤字を発表したと青山祐子キャスターが伝えた。巨額な赤字でこれでは今後立ち直りは出来ないだろう。ついにシティグループも破綻かと悲観的に考えていた。ところが、今朝の日経紙を見てみると最終損益は2,800億円と書いてある。その誤差1兆円である。どうしてこんな大事な数字がいとも簡単に変わってしまうのだろうか。シティグループの損失がどうして一夜明けるとこんなに減ってしまうのか。NHKが情報を間違って伝えたのか。しかも間違えた誤差があまりにも大きい。相当心配された人がいたに違いない。1兆円という金額は現実感のないほどの大金で、かつて、大学経済学部に入学当初、経済原論担当講師が、経済学部の学生なら国家予算の数字ぐらい覚えておけと言われて記憶したのが、1学年時の昭和34年、今上天皇ご成婚時の日本の一般会計予算だった。今でも忘れもしない「1,4192,4800万円」だった。今でも憶えていられるのは、巧みなゴロ合せのお陰で、「1兆良い国、世は平和」と簡単に覚えられたからである。あの時代でもほぼ1兆円で当時日本が1年間国を挙げて支えていたのだと理解したものである。それが、いかにマンモス企業で時代は進んだとはいえ、一企業がいともたやすく日本の国家予算と同じ赤字額を、たった1年で生み出すとは想像もできない。証券大手のメリルリンチは5,500億円の赤字だそうである。これだって考えようによっては、50年前の日本の国家予算の半額に迫る金額である。日本の予算を丸呑みしてしまうような企業をアメリカはいくつも抱えているということになる。それだけアメリカの懐は大きく、化け物のような、総身に知恵が回りかねない巨大国家になってしまったということなのかも知れない。

 いずれにしろ世界同時不況の様相を呈してきた。

 午後になって、韓国の桂さんから電話があり、まだ送信した講演概略を受け取っていないという。急いで作成してすぐに送ったのに、まだ見ていないと聞いてがっかりだ。幸い午前中にFAX でも送信したので、それを探して欲しいと言ったら、しばらくして事務所にはそれは届いていると連絡があった。まだまだ前途には行き違いがある可能性がある。講演地もソウルではなく、ソウルから直線距離で120~130㎞の東海岸の港湾都市、江原道・束草(ソク・チョ)市だということが分った。

 明日は「新宿区四谷倫理法人会」の早朝セミナーの講師を務める。7時に始まるので、明朝5時前には起きないといけない。レジュメとUSB、パワーポイント機材一式も準備した。

2008年10月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com