527.2008年10月22日(水) つまらないプロ野球の優勝ごっこ

 今日からプロ野球セ・リーグのクライマックス・シリーズ第2ステージが始まる。今年のセ・リーグの覇者、読売巨人軍と第1ステージを勝ち上がった中日ドラゴンズの間で行われる。一方、パ・リーグはもうすでに第2ステージが行われ、ペナントレースの覇者、西武ライオンズが第2ステージを勝ち上がってきた北海道日本ハム・ファイターズを破り、日本シリーズ出場を決めた。

 毎年疑問に思っているのだが、今年もまた同じ疑問が鎌首を持ち上げてきた。このクライマックス・シリーズって何だ? なぜ行われなければならないのかという単純な疑問である。春からペナントレースを140試合以上も戦って、やっと優勝を勝ち得ても、それは仮優勝のようなものだ。セ・リーグでは巨人の優勝は巨人にとって中途半端にしか喜べない。パ・リーグでは西武が第2ステージも勝ち、漸くリーグの優勝にお墨付きが与えられた。はりぼての西武優勝がやっと本物の優勝と認知されたのである。これで優勝チームが日本シリーズに出場することが決まり、ほっと一安心だが、セ・リーグの行方はどうなるのだろう。仮優勝の巨人が第2ステージに進出した中日に負けて日本シリーズに出場できないとしたら、巨人がペナントレースで戦って勝ち取った「優勝」は何の意味を持つのだろうか。こういう馬鹿げた優勝ごっこをなぜ野球界のお偉いさんは、積極的に推し進めるのか。ペナントレース後半の消化ゲームをなくすためだともっともらしいことを言っているが、プロ野球の魅力を失くし、優勝争いの興味と興奮を捨て去り、どこが一番強いのか分らないルールは、プロ野球界全体を間違いなく蝕んでいく。この両チームの優勝にケチをつけるのが、短期シリーズのクライマックス・シリーズなのである。実際昨年はセ・リーグでは優勝出来なかった中日ドラゴンズが、クライマックス・シリーズを勝ちあがり、セの覇者巨人を破り、その勢いに乗り日本シリーズでもパ・リーグ優勝の日本ハムを破り、日本一のチャンピョン・フラッグを獲得した。リーグで優勝できなかったチームが、奇妙な優勝決定制度により日本一と「認定」されたのである。

 仮に両リーグともに優勝チームが日本シリーズ出場権を逸した場合は、日本シリーズは勿論、ペナントレーズも行う意味がないのではないかと思う。

 誰もが分っていることではあるが、気持ちは八百長野球という気がしてならない。これではとてもテレビ中継など見る気にはなれない。

2008年10月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com