1205.2010年8月31日(火) 何をやっているんだ? 民主党のバカ議員ども

 まったく酷いものだ。開いた口が塞がらない。民主党代表選のドタバタである。26日に民主党前幹事長・小沢一郎氏が出馬を決意して、先に立候補を表明した菅首相との一騎打ちということになり、民主党内分裂の危機が心配された。菅首相のリーダーシップの欠如と昨年衆院選時に発表したマニフェストの実行をめぐって批判していたのが小沢グループである。大勢の子分の熱い支持に推されるように腰を上げたのが、頭領の小沢一郎である。対決に両派の駆け引きがエスカレートし出したところで、党分裂は何としても避けたいという良識派の議員たちの気持ちを受けて、引退表明しながら、本音はまだ引退したくない鳩山由起夫前首相のでしゃばり根性が、再び両者の仲を取り持つような形になった。昨日の菅・鳩山会談により、鳩山氏は挙党態勢のためもう一度トロイカ方式で推し進めるべく菅・小沢会談をセットした。これでひょっとすると小沢は出馬を取り下げ、党分裂の危機は遠のいたとの空気が流れ出した。

 ここまで来ると、例え分裂するにしてもはっきり2人で代表選を行った方がよいとする人、他方で分裂は避けて小沢氏は出馬しない方が良いとする人、それぞれ意見があった。

 ところが今夕になって見事などんでん返しである。菅・小沢会談の結果、小沢氏はやはり代表選に立つことになった。何たる見苦しいザマだろうか。丸一日政治家・メディアは浮き足立って何も出来ない。こんな混乱の中で昨日政府・日銀が財政出動によって一時的に円高・株価低下を食い止めたが、市場は見抜いていたかのごとく、今日は呆れ相場で前日比325円安の日経平均8,824円となり、今年度の最安値となった。政府・日銀の金融政策がまったく功を奏さなかったということであり、本来なら恥ずかしい筈である。そのうえに恥の上塗りのような茶番劇を演じている。

 民主党員は国家、国民のことをまったく顧みず、自分たちの親分子分の論理で馬鹿騒ぎをやっている。もう勝手にしろという気持ちである。

 海外では、今日イラク駐在の米軍戦闘部隊が撤収期限を迎えた。この戦争によって誰も利益を得なかった。これが戦争の馬鹿らしさである。2003年3月20日ウラジオストックの空港で開戦のニュースを知ったが、あれから早くも7年半の月日が経った。米軍は最盛時に17万人を派遣し、その内4,400人が戦死した。ベトナム戦争もそうだったが、イラク戦争も何とも虚しいだけである。

2010年8月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1204.2010年8月30日(月) サンデル教授の‘白熱’講義

 ハーバード大学のマイケル・サンデル教授が来日して、25日東大で約1,000人の学生と一般人を対象に‘白熱’講義を行った。教授は政治哲学が専門で、30年近くハーバード大で講義‘JUSTICE’を行って、それが一般公開され、収録された24回分の講義が全米で放送された。NHKでも今年4月に放送され大きな反響を呼んだ。                                             

 サンデル教授の講義については知らなかったが、テレビ放送を観た高校時代の友人・呉忠士くんが感銘を受けたと知らせてくれたので再放送された場合にはぜひ観てみたいと考えていた。

 25日にNHKニュースで東大の講義風景が断片的に放送され、確かにユニークな討論型式で面白そうな講義だと思った。ところが、呉くんから昨日もらったメールによると教授がアメリカの広島・長崎の原爆投下により数百万もの人命が救われたと原爆投下を正当化している考えに対して、些か憤慨して、そこには「正義とは何か」の哲学的考察がないと教授の考えは受け入れ難いと書かれてあった。

 オバマ大統領が昨年4月プラハで将来的に核廃絶を目指すとのスピーチが公表されて以来、世界には一歩でも核廃絶へ前進する動きは一部にはある。しかし、アメリカ政府は依然として「核なき世界」へ踏み出そうとしない。アメリカ政府要人の中でも今夏の広島原爆記念日の平和祈念式に、65年目にしてやっとルース駐日大使が参列したほどである。だが、長崎には行かなかった。潘基文・国連事務総長が広島、長崎を慰霊に訪れているにも関わらずである。

 偶々今朝の朝日紙全一面に25日のサンデル教授と聴衆とのやり取りが載っていた。残念ながら原爆容認の内容は紹介されていなかったので、どの程度突っ込んだ議論だったのか分からないが、近い内に再放送されるという内容を絶対見逃さないよう注視していたい。

 さて、今朝の日経一面に明後日公示となる民主党代表選挙に関する世論調査の結果が出ていた。菅直人首相と小沢一郎前幹事長とどちらが総理に相応しいかとの問いに対して、菅首相が73-17で圧勝していた。しかし、選挙を実施すれば小沢が首相を圧倒するだろう。ここにも国民と民主党議員の国政を思う気持ちのずれが大きく表れている。こういうずれた感覚の持ち主たちにこのまま政治を任せて大丈夫だろうかと心の底から心配するのだ。

2010年8月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1203.2010年8月29日(日) 岡本太郎の黒衣・岡本敏子

 毎日暑い日が続くので、外出する気も起きない。家の中に引きこもっているわけにはいかないので、夕方陽が落ちる頃を待って庭の植木に30分ほど水撒きをやってから駒沢公園へウォーキングに出かける。駒沢公園を半周して45分、4,000歩少々歩き、公園内で軽く体操をやって帰ってくる。最近はそれが日課のようになって割合快調である。

 日経の日曜版に連載されている瀬戸内寂聴さんの「奇縁まんだら」が面白い。今日は岡本太郎のパートナー岡本敏子と太郎との愛人関係に触れている。太郎は敏子と養子縁組したので、戸籍上は親子関係ということになっている。親子だが年齢は15歳しか離れていない。慶応幼稚舎と普通部で太郎と幼馴染で、特に親しかった義父から、大分前に「敏子は秘書ということになっているが、2人は男と女の関係だよ」と聞かされたことがある。寂聴さんは「奇縁まんだら」の中で2人の赤裸々な愛憎関係をちょっぴり暴露している。

 かつて香港へ出張した際成田空港と香港・啓徳空港でお2人を目撃したことがある。図々しく思われかねないので、挨拶することは差し控えたが、あの時の様子はとても親子といえるものではなかった。それでも敏子は、太郎が好きだったようで献身的に尽くした。太郎の死後、一時行方不明だったメキシコで描かれた壁画「明日の神話」を日本に運んできて、今では京王電鉄井の頭線・渋谷駅コンコース壁面に展示され、通行人が自由に見ることが出来る。その点は敏子の功績ではないかと思う。

 太郎はかなりわがままで家計のことはあまり考えていなかったと思えるので、太郎は仮に敏子がいなかったら、これほど注目されることはなかったかも知れないと考えるとある面で敏子を評価したいと思う。

 それにしても、岡本太郎という天才は、実に異能の人だと思う。ああいう型破りの人は、これからもあまり出てこないのではないか。

2010年8月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1202.2010年8月28日(土) 世界遺産見学152ヶ所となる。

 先日来調べていた「今年登録された世界遺産」が漸く分った。登録は申請書の中から毎年夏開催される世界遺産委員会で決められるが、今年は7月25日~8月3日にブラジルの首都ブラジリアで開かれ、新たに21箇所が登録決定された。

 いつもメディアを通じてすべての世界遺産の名前と国名が紹介されているが、今年はどういうわけか、ビキニ環礁のように日本人にとって特別に痛みを感じるところ以外は報道されていないようだ。今年登録が認められた世界遺産は、日本人にとって格別関心がない遺産と受け取るべきだろうか。結局自分で正確な名前を調べることになった。

 ところが、インターネットでいくら調べても探している答が出てこない。漸くネット上で世界遺産のジャンルに掲載されていた「社団法人日本ユネスコ協会連盟」と称するNGO団体にコンタクトすると質問歓迎と言っておきながら、世界遺産が認可された国名は教えてくれたが、「当連盟は国連の機関ではなく、UNESCO憲章の理念に基づき活動を展開しているNGOです。個別の物件や登録に関するお問い合わせにつきましては、お答えできる立場にございませんことを何卒ご理解ください」と質問者に申し訳ないと恐縮させるようなトンチンカンな回答が返ってきた。

 ならばと再調査の結果、昨日になってやっと詳しい情報にアクセスすることが出来た。長谷川大さんという人のHPで知ったのだが、この人は出版社で編集に携わった後、世界中を旅行しながら現在フリーライターとして活動されている。世界遺産見学157ヶ所(私は152ヶ所)、訪問国64ヶ国(私は71ヶ国)だそうである。HPで知った、今年認められた21ヶ所の世界遺産の中には、これまでに訪れた世界遺産が2ヶ所含まれていた。

 ひとつは、8年前に観光船でクルーズしたアムステルダムのシンゲル運河で、これは観光客にとってはオランダの街づくりの歴史を知ることも出来るし、船上ツアーとしても楽しいものだ。ところが、もうひとつの世界遺産、昨年訪れたインド・ジャイプールの天文台ジャンタル・マンタルが認められるとは意外だった。確かに18世紀の肉眼天体鏡で価値のあるものではあるが、設備の規模も小さく同じジャイプール市内にあるアンベール城に比べて、世界遺産としての価値がそれを上回っているいるとはとても思えない。生意気なようだが、評定・判定する委員の目もあまり信用ならない。

 ともかくこれで訪問した世界遺産は150ヶ所から152ヶ所に増えた。毎年新規に世界遺産が登録されるたびに、私自身の世界遺産見学数が積み重ねられていくことになる。それらは実際に訪れた場所でもあり、奇妙な感じはしないが、今や手を尽くさずとも記録が伸びるというのは、漁夫の利のようなものでもある。こんな具合に年々2~3ヶ所が履歴の上に重なっていくとすれば、見学200箇所はそんなに難しい目標ではないかも知れない。

2010年8月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1201.2010年8月27日(金) 死刑制度是非の議論は発展するか。

 猛暑日が続き、今年は例年より厳しく昨日までの8月の平均気温は過去最高となっている。国民はみんなくたくたの状態である。そんな中で小沢一郎氏の民主党代表選への立候補宣言が大きく脚光を浴びている。しかし、一部の小沢シンパの賛成を除けば圧倒的に立候補否定論が強い。海外のメディアでも小沢の立候補については、驚きの声が挙がっている。

 さて、本日各テレビ局では、マス・メディアに公開された死刑刑場を一斉に画像で流した。人間ひとりの命を奪う場所の公開画像だけに、観るのはあまり気持ちの良いものではない。今日は東京拘置所の刑場を見せていた。仏壇や仏像も供えられ、語弊があるかも知れないが、絨毯まで敷かれて割合清潔な感じの場所である。

 先日千葉景子法務相が処刑に立会い、死刑論議を進めるためにもマス・メディアを通して公開することが望ましいと見解を述べていたが、裁判員制度が広まっていくにつれて今後どの程度死刑制度に関する議論が深まっていくだろうか。

 識者の意見を聞くと、わが国では死刑制度について75%の国民が賛成している。世界的に死刑廃止の声が高まる中で、わが国ではむしろ反対意見は減少している。宗教観が異なることもあるが、日本には古来、残された遺族が叶わぬなら成り代わって「犯人への敵討ち」を期待する傾向が強いような気がする。こんな意見もあった。仮に死刑廃止と引き換えに、いま俎上にある終身刑(無期懲役には非ず)を採用するなら、極悪な犯人に対して終身食事代、住居費、医療費などを全額負担することになる。物質的には国が補助することになり、恵まれていることになる。罪を犯さずとも働いても生活苦に喘いでいる人に比べて、不公平ではないかというのである。こういう考え方もあるかと考えてしまう。

 一概には言うのは難しいが、個人的には現在の社会では死刑制度が存在するのは、ある程度やむを得ないのではないかと考えている。

 その理由として、

  ①犯罪誘発の抑止力となる。

  ②遺族の気持ちを幾分慰めることが出来る。

  ③犯人に犯した罪を贖ってもらう。

  ④死刑判決のような大きな罪を犯した人間は、本人の希望でなかったにせよ、この世に生存すべきでなかった。

 などを考えている。

 いずれにせよ、死刑制度存廃についてこれから論議が始まり、深まっていくだろう。自分の欲望のためだけに犯した罪は許されないが、貧困が原因で罪を犯したとすれば、これは社会の改革や福祉政策の充実などによって犯罪を減少させることは出来るのではないかと思っている。

2010年8月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1200.2010年8月26日(木) 国民不在・政治不在の民主党

 ついに小沢一郎・前民主党幹事長が決断した。来月行われる民主党代表選挙に出馬することになった。この数日小沢派議員は小沢氏に代表選へ立候補することを要請していた。この間鳩山前首相は、菅首相に対して挙党一致態勢を固める条件として、小沢派の意向を汲むよう説得していたが、首相は小沢派を党内要職に就けることを拒んだことによって仲介は不調に終わり、小沢氏は派内の声に推されて代表選に打って出ることになった。

 この舞台回しを務めた鳩山氏の挙動もおかしい。まず、昨日まで現状では菅首相を支えていくと明言していた。調停が不調に終るや、小沢氏を民主党に引き込んだのは自分であり、その小沢氏が立つと決めたら応援するのが大義であると訳の分らない論理で小沢氏を支持すると語った。菅首相を見限って勝ち馬に乗り換えたのである。この人の無節操とブレ具合は天下一品であるが、この場においても見事にブレてくれた。それにしても、首相を辞めた時、最高位を極めて辞めた人間がいつまでも一議員として残り影響力を与えるのは良くないので、次の総選挙には出ないとはっきり語っていた。大義がどうとか言う前に、1国の総理大臣を務めた人としては、あまりにも軽率な言動である。もう少し自分の発言に責任を持つべきではないか。

 それぞれの言い分はあろうが、3人の行動は国民にとっては聞き飽きた自己主張に過ぎず、アホらしくて聞いていられない。今政治課題は山積している。特に円高、株価低迷は政府が一日も早く手を打つべき時である。政治ゴッコなんかやっている場合ではない。有識者や国民の声を聞いていると、まだ菅首相は就任3ヶ月しか経っておらず、実績はないが決定的なミスを犯したわけでもなく、株式対策を実行しなければならないのに、一国の総理大臣を内輪もめで替えるような選挙を行うべき場合かと疑問視していた。

 取り巻きの発言を聞いてみても小沢氏の政治とカネの問題については、「クロと決まったわけではない」「民主党内より日本がどうなるかという問題」「難局を乗り切るためには小沢さんの政治力しかない」だと。

 呆れ果てて二の句がつげない。

2010年8月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1199.2010年8月25日(水) NHKからも問い合わせ

 小中陽太郎さんからメールをいただいた。昨日星槎大学・佐藤方哉学長が京王新宿駅で亡くなられた新聞記事を連絡したことに対する返信である。佐藤学長は佐藤春夫の子息であるが、慶応大名誉教授でもあった。

 小中さんのメールによると昨日大磯キャンパスでお会いする予定だったという。小中さんの言うことが揮っている。ジョークを織り交ぜ学長は奇人としても知られていたといい、学長の迷句を教えてくれた。

「河馬の馬鹿 雷鳴轟き勃起する」

 というのだそうである。つい噴き出してしまう。奇人と云われるだけのことはある。

 先日来高齢者の行方不明が話題になっているが、また驚くような行方不明者が判明した。東大阪市で所在の分らない高齢者として公表された人は、何と文久元(1861)年生まれの149歳だという。文久元年生まれと言えば、父方の祖父と同じ年である。私が生まれた時、すでに祖父は他界していたので、子どもの頃にはチョンマゲを結っていた祖父は遥かに遠い人という印象が強い。その祖父と同じ年の人が戸籍上は生存していた。今夕になって大阪市にはさらにお年寄りの154歳(安政4年・1857年生れ)の行方不明者がいることが分った。その他にも大阪市では120歳以上の不明者が5,125人、140歳以上の不明者が79人もいるそうである。安政4年と言えば、橋本左内や吉田松陰が刑死した安政の大獄の2年前である。役所の住民登録管理はどうなっているのだろうか。びっくりしたなぁ。

 さて、このところ経済の低迷を受けて、株価が下降線を辿っている。欧米の経済不況と見通しの立たない展望による円高がかなり効いている。

 昨日円相場は一時15年ぶりの円高水準である、1$=83円台、1ユーロ=105円台まで上がり、日経平均株価は9,000円の大台を割って8,995円にまで落ちた。今日の東証も対前日比149円安の8,845円となった。経団連の大物経済人らから適切な対応をとるようアドバイスがあったが、政府・日銀とも前向きな為替介入などの措置を取ろうとの気持ちはさらさらなく、成り行き任せの有様である。

 それはそうだろう。政府・民主党としては円高や株価低落より、次の党代表選出問題の方がよほど大切なのである。国の大事よりも自分たちの個人的な利益や栄達の方が優先する。菅首相周辺、鳩山前首相グループ、小澤軍団らのここ数日の動きを見ていると、彼ら政治家どものやっていることは、まるで国家の安定・発展なんか眼中にないように思えて仕方がない。

 ところで、今日NHKから海外ツアーについて取材があった。今どうするかは分らないという前提でいくつか質問があったので、それなりに応えた。もしNHKでも正式に取材して放送してくれれば、全国放送でもありこれからの仕事にもプラスになるので有難い。

2010年8月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1198.2010年8月24日(火) 元上司と久しぶりに歓談

 今朝の朝日を見て一瞬目を疑った。夜8時過ぎの京王線新宿駅でプラットフォームの先頭に並んでいた北海道・星槎大学の佐藤方哉学長が酔っ払いに押されて線路上へ押し出され、偶々入ってきた電車に巻き込まれて亡くなられた。佐藤学長は作家・佐藤春夫の子息である。不運と片付けるには、あまりにもお気の毒で言うべき言葉もない。

 昨年星槎大学の共生科学会セミナーが大磯キャンパスで開催され、星槎大学教授でもある小中陽太郎さんからお誘いを受けて参加し、共生科学会の会員になった経緯がある。大学のお歴々も出席されていたので、その後のパーティでお会いしたかも知れない。北海道から夏休み中に上京されたのは、大学本部が横浜にあるので所用があったのだろう。それにしても残念なことである。

 今年に入ってから会いましょうというままになっていた電鉄経理部時代の元上司・岡村透さんのお宅を訪れ、漸く約束を果たすことができた。お元気そうだったので、ひとまず安心した。やはり旅行の話と経理部時代の話になる。特に、岡村さんが主計課長の時、私が経理の仕事が性に合わず一旦辞表を提出してなだめられ、それでも依怙地になって辞めるつもりでいた。

 ところが、ちょうどその時(1968年8月)に起きた世に言う「プラハの春」のせいで、首都プラハは騒乱状態となり、9月に予定していたプラハ留学の機会が儚く潰えた。振り上げた拳の置き場に困り進退窮まった。その挙句結局辞表を取り下げ、岡村さんには随分ご心配をおかけした。それから気を取り直して経理を続け、その後旅行関係部署で働き続けることが出来た。結果的に仕事を続けたことが今日につながっている。それだけに今はともにフリーな立場になり、思い出話も人一倍懐かしいものとなり、奥様ともども愉しいひとときを過ごすことが出来た。

 岡村さんも会社をお辞めになってから、公認会計士の資格を活かしてそれを生業となされ、世田谷区公認会計士協会会長の要職も務められた。お互いに会社を辞めてからの第2の仕事の方が、むしろ結果的に思い切ってやりたいことをやれて、反って幸せだったのではないかと意見が一致した。

 思いのたけを発散して久しぶりに爽快な気持ちになれた。いつまでも岡村さんご夫妻がご健勝であるよう願っている。

2010年8月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1197.2010年8月23日(月) 大逆事件100年のドキュメントを観て

 今年は朝鮮併合100年に当たり、両国で記念行事が開催されている。それとは別に、同じ年1910(明治43)年に、わが国が行き詰った暗い時代を反映するような陰惨な事件が起きた。学生時代に関連書籍を読み漁った「大逆事件」である。

 昨晩NHK・ETV特集「埋もれた声―大逆事件から100年―」を観た。幸徳秋水、管野スガ、宮下太吉、森近運平らのように名の知られた人々とは異なり、世間ではあまり知られないまま罪を着せられ刑に服した不運な人たちとその家族を取り上げていた。

 良質の木材の産出で知られる和歌山県新宮市を舞台に、天皇暗殺の疑いをかけられた土地の6人の人物に焦点を当てていた。首謀者と見られた医師・大石誠之助をはじめ、成石勘三郎・平四郎兄弟、新聞記者・崎久保誠一、2人の僧侶・高木顕明と峯尾節堂の6人である。この内大石と成石平四郎が処刑されている。被疑者26人の内、どうしてこの6人が大審院の一審だけで刑に服さねばならなかったのか。

 一部では言われていたことだが、当時の桂太郎内閣としては日露戦争直後の戦勝ムードの中で、社会主義思想を危険思想と捉える強い拒絶感情があった。社会主義運動の中心的存在だった幸徳秋水を危険人物と捉え、抹殺するために幸徳と接触した大石、そして怪しいと睨んだ人物を片っ端から検挙していった。農民が貧しいのは天皇を始めとする雲の上の人たちが甘い汁を吸っているからだと天皇を襲おうとして爆弾まで製造し、実験していた信州人・宮下太吉以外はとばっちりで捕捉されてしまった。幸徳らにとっては、いわばでっち上げ事件だった。

 7年前「大逆事件犠牲者を顕彰する会」が新宮市内に顕彰碑を建てた。検挙された6人は、天皇暗殺などに関わっていなかったということから、同じ地に住む住民が犠牲者とその家族に対して心に負担を強いることを行っていたことを反省し、自分たちに突き刺さった棘を決して忘れてはならないと誓ったのである。 遺族から理不尽な言動や、いやがらせに、その地に住んでいられなくなり、引越しをしていったとの証言もあった。

 戦後「大逆罪」が憲法から抹消され、遺族は汚名を晴らすために最高裁まで訴えたが、無罪の証明がないと却下された。

 今日平和な時代にあって冷静に考えてみれば、明らかに非民主的な弾圧事件であるが、平和な時代がいつ軍国主義による独裁国家の時代に突き進んで行かないとも限らない。平和な時こそ危険はいつも背中合わせにあることを考えておかなければならない。

 事件関係者の中では、同棲していた年上の女性・管野スガを幸徳秋水に奪われた荒畑寒村がその腹いせからか、管野スガはそんなに魅力的な女ではなかったと半世紀前にテレビで語っていたのが何とも面白く、ふっと思い出した。

2010年8月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1196.2010年8月22日(日) 中韓観光客受け入れに注力する日本

 一昨日顔を出したテレビ番組について、友人からいくつか電話とハガキでその評価を知らせてくれた。お世辞もあるから額面通りには受け取れないが、大体好意的な見方だった。会社の知人のひとりの如きは、全小田急OB社員の中で、これだけアカデミックな形で活躍され、実績を残しているのは、将来の文化勲章受賞者の資格充分とジョークも交えて喜んでくれた。それでもそう言っていただけるだけでも嬉しい。

 中国・杭州で開催された日中韓観光担当相会議で、日本の前原国交相は空港や駅などの公共施設でも中国語やハングル表示を増やして中韓観光客の利便をはかり、観光客増加のための具体的な政策を行うと語った。確かに近年中国と韓国から観光客が増加している。先日脱稿した「そこが知りたい 観光・都市・環境」原稿の中でもコメントしたが、あまりにも中韓観光客だけを対象にしたかのような大臣の「彼らが立ち寄りそうな場所で中韓語を出来るだけ表示する」の発言は、どんなケースを想定しているのかはっきり判らない段階では、素直に受け入れられない。大臣の意図がどの程度の場所を意味しているのか判然としないが、駅構内の駅名表示には、すでに日本語と英語が使われている。この2つの言語を削除するわけにはいかないので、このうえに更に1~2の言葉を追加表示するとは、駅の表示スペースが小さいだけに反って分りにくくしてしまい、日本人や英語母国語にしている観光客には不親切になる恐れがある。

 折りも折り今朝の朝日フロント・ページのトップに「旅行会社、中国に参入」と書かれていた。中国が年内にも日本の旅行会社に中国国内で海外旅行業務を行うことを解禁するという。これも中国人の日本への旅行に拍車をかけることになると思う。

 日本政府の観光行政への力の入れ具合は、かつて観光業界への冷遇ぶりを知るだけに、オヨヨという感じである。前掲書にも多少皮肉を込めて、政府の君子豹変ぶりを「変われば変るもの」と書いたばかりである。

 それにしても、経済不況で展望が開けないため、新しい産業を開拓しようという政府の意向に会わせた形で、観光産業は旧産業でありながら新産業として期待されることになった。観光業界はこれまでほとんど政府の援助を受けることなく、不要不急の産業として幾分軽視されてきた。それが、今や「観光産業さまさま」である。

 いつまで国は観光業界に温かいまなざしを注いでいてくれるだろうか。不安無きにしも非ずである。

 今日甲子園球場では夏の全国高校野球大会決勝戦が行われ、沖縄代表の興南高校が神奈川県代表校・東海大相模高校を破り、初めて優勝旗を沖縄に持ち帰った。春のセンバツに続く春夏連覇である。

2010年8月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com