1202.2010年8月28日(土) 世界遺産見学152ヶ所となる。

 先日来調べていた「今年登録された世界遺産」が漸く分った。登録は申請書の中から毎年夏開催される世界遺産委員会で決められるが、今年は7月25日~8月3日にブラジルの首都ブラジリアで開かれ、新たに21箇所が登録決定された。

 いつもメディアを通じてすべての世界遺産の名前と国名が紹介されているが、今年はどういうわけか、ビキニ環礁のように日本人にとって特別に痛みを感じるところ以外は報道されていないようだ。今年登録が認められた世界遺産は、日本人にとって格別関心がない遺産と受け取るべきだろうか。結局自分で正確な名前を調べることになった。

 ところが、インターネットでいくら調べても探している答が出てこない。漸くネット上で世界遺産のジャンルに掲載されていた「社団法人日本ユネスコ協会連盟」と称するNGO団体にコンタクトすると質問歓迎と言っておきながら、世界遺産が認可された国名は教えてくれたが、「当連盟は国連の機関ではなく、UNESCO憲章の理念に基づき活動を展開しているNGOです。個別の物件や登録に関するお問い合わせにつきましては、お答えできる立場にございませんことを何卒ご理解ください」と質問者に申し訳ないと恐縮させるようなトンチンカンな回答が返ってきた。

 ならばと再調査の結果、昨日になってやっと詳しい情報にアクセスすることが出来た。長谷川大さんという人のHPで知ったのだが、この人は出版社で編集に携わった後、世界中を旅行しながら現在フリーライターとして活動されている。世界遺産見学157ヶ所(私は152ヶ所)、訪問国64ヶ国(私は71ヶ国)だそうである。HPで知った、今年認められた21ヶ所の世界遺産の中には、これまでに訪れた世界遺産が2ヶ所含まれていた。

 ひとつは、8年前に観光船でクルーズしたアムステルダムのシンゲル運河で、これは観光客にとってはオランダの街づくりの歴史を知ることも出来るし、船上ツアーとしても楽しいものだ。ところが、もうひとつの世界遺産、昨年訪れたインド・ジャイプールの天文台ジャンタル・マンタルが認められるとは意外だった。確かに18世紀の肉眼天体鏡で価値のあるものではあるが、設備の規模も小さく同じジャイプール市内にあるアンベール城に比べて、世界遺産としての価値がそれを上回っているいるとはとても思えない。生意気なようだが、評定・判定する委員の目もあまり信用ならない。

 ともかくこれで訪問した世界遺産は150ヶ所から152ヶ所に増えた。毎年新規に世界遺産が登録されるたびに、私自身の世界遺産見学数が積み重ねられていくことになる。それらは実際に訪れた場所でもあり、奇妙な感じはしないが、今や手を尽くさずとも記録が伸びるというのは、漁夫の利のようなものでもある。こんな具合に年々2~3ヶ所が履歴の上に重なっていくとすれば、見学200箇所はそんなに難しい目標ではないかも知れない。

2010年8月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com