1656.2011年11月25日(金) 辛亥革命のビデオを診て、あれこれ考える。

 今週初めにNHK・BS放送で3日間かけて各回1時間半のドキュメンタリー番組を放送していた。落ち着いて観ようと録画して、昨日と今日3回分まとめて一気に観た。タイトルは「辛亥革命」である。辛亥革命が起きた1911年から今年でちょうど100年である。第1回は「孫文・革命を支えた日本人」、第2回「ラストエンペラー・溥儀の真実」、そして第3回で「蒋介石・秘められた対日戦略」となっており、革命と直接、或いは間接に関わった3人の活動を紹介している。3人にとってそれぞれ因縁深い土地を私自身も訪れているし、昔台中で蒋介石一行に遭遇したこともあるので、興味深く感じて日中の歴史を改めて考えた。

 今ちょうど中国映画「1911」が公開され、監督を務めたジャッキー・チェンが、辛亥革命に日本人がいかに関与していたかということを初めて知ったと語っていたが、私もこれほど多くの日本人が革命を陰で支えていたかということを改めて知った。ぜひこの映画を観てみたい。

 特に、孫文が日本で革命を準備し、満を持していた時に、孫文を資金面で支援していた宮崎滔天、梅屋庄吉、山田良政・純三郎兄弟、犬養毅らのサポートには損得を考えず、孫文の理想と心意気に心を打たれて心情的に彼を助けよう、彼の志を叶えさせてあげようとの真摯な気持ちがあった。

 宮崎が孫文を高く評価したことは次の言葉によく表れている。

 ‘その思想の高尚さ

 識見の卓抜さ

 我が国にこれほどの人物が

 何人いることだろう

 まさにアジアの宝である’

 これほどまでに宮崎は孫文を一目見て惚れこんだ。爾来孫文を陰になり日向になって支援した。

 映画会社「日活」創業者の1人でもある梅屋庄吉も、

 ‘君は兵を挙げよ

 我は財を挙げて支援す’

と物心両面で助けたことが、紆余曲折を経て革命という目標へ近づけた。

 今この孫文のような高い志を持った人物、そして宮崎や梅屋のような、高邁な理想を抱き打算的でない資産家がどれだけいるだろうか。

革命は時代に遅れた中国清朝時代が背景にあるが、登場人物は案外今日の日本に求められている人物像ではないだろうか。

 さて、今夕母校・湘南高校の東京有志会が4年先輩の森稔・森ビル会長のフランチャイズ・六本木ヒルズのヒルズクラブで開かれた。1日の創立90周年記念式典が開かれて間もないこともあり、「いけいけドンドン」の明るいムードだった。同級生の牧野力くん(元通産次官)から、アイザワ・トラック島大酋長のエッセイを過分に評価してもらったが、聞けば登場人物主役のひとり、森喜朗・元総理とは森さんが通産大臣だった時以来割合懇意にしてもらい、1年に2度ほど酒を交わすことがあるとも言っていた。

 ほかにも多くの同窓生と話を交わすことができて楽しかったが、この会場の豪華さは、流石に「六本木ヒルズ族」という言葉を生み出すきっかけになった建物と施設であり、感慨深いものがある。ほんのひととき楽しく良い経験をさせてもらった。

2011年11月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1655.2011年11月24日(木) ついに糖尿病の入口に

 先週行きつけの森内科医で糖尿病のための血液検査をしてもらい、今日その検査結果を教えてもらった。松本整形外科医で1ヶ月半1度の割合で調べてもらっているCRP検査の際、血糖値も教えてもらっているが、森内科で調べてもらったヘモグロビン検査(HbA1c)の結果は[6.1%]だった。安心できる数値は4.3~5.8%だそうで、私の場合数値は軽くて極度に心配することはないが、糖尿病の入口にいるとの診断だった。従って今後この数値を上昇させないことが重要だ。血糖値がその時点の糖分の含有量を表しているのに対して、この(HbA1c)検査は、瞬間風速的な数値を表示するのではなく、1ヶ月前から検査日までの糖分の平均含有量を示しているとのことだった。

 数値的には神経質に心配するほどのこともないようだが、糖分は控え目にと医師のサジェスチョンもいただいたので、割合好んだチョコレートなぞこれからは諦めるより仕方があるまい。普段からコーヒーはブラックなので、これは諦める必要もない。ただ、パーティなどでデザートが食べられないのがちょっと寂しい。医師の話では毎月検査することもなく、3ヶ月に1度ぐらい継続的に調べた方が良いとの診断だったが、原因はやはり年齢的な問題が一番だろう。

 さて、国会ではこのところ年金問題が喧しい。それも年金の本質的な問題ではなく、貰い過ぎた年金の減額を検討するというのだから、受給者にとってはあまりぱっとした話ではない。年金支給額というのは物価水準の上下に連動して増減されるという建前になっているが、1999年から3年間は物価が下がったのに「高齢者の生活への配慮」という特例を設け、下げることをしなかった。下げていれば2.3%少なかった筈だという話がいま話題になっている。その払い過ぎの年金総額が財務省の試算によると累計で7兆円にもなる。来年度以降特例を見直し、年金を減額し埋め合わせしようと検討している。

 しかし、これを槍玉に挙げた政策仕分け人の言い分は、「7兆円を現役世代が負担しており、世代間の不平等が広がっている」ということのようだ。果たしてそれだけだろうか。むしろこの7兆円は現役世代が負担しているとの説明そのものが、必ずしも正しい指摘ではない。

 小宮山洋子・厚労相は「早くやらないと負荷がかかってくる。やるべきと考えている」と述べたが、それより何より特例は一体誰が決めたのか。与野党の立場は逆転したが、特例自体は国会議員が国会で決めたことではないのか。減額しないと約束してもらった高齢者が、10年も経って掌を返すように返還せよと言われても戸惑うだろうし、今更返すだけの手持ち現金があるのだろうか。

 その前に国会議員がやるべきことは、自分たちの歳費を削り、公務員の給与を引き下げ、更に言うなら民主党が前回の総選挙で約束したように、議員定数の削減を実効するなりして自ら進んで身を切る方が先ではないか。自分たちは何もせず、間違った法律特例を勝手に作っておいてすべて国民につけを廻す、相変わらず狡すからいやり方の結果は、いずれ自分たちに降りかかってくることが分らないのだろうか。

 これに関連してこんな場面もあった。一昨日夜の日本テレビ「ZERO」の最後に、鈴江奈々アシスタント・キャスターが「これでは今まで真面目に年金を支払ってきた高齢者にも言いたいことがあるでしょうね」と村尾信尚キャスターにさりげなく疑問をぶつけたところ、村尾氏は「まぁ意見はいろいろあるでしょう」と質問をはぐらかせて取り合わないまま番組は終ってしまった。

 それにしても、いつも賢明で明快な説明を歯切れよくこなす「ZERO」の村尾キャスターの、いつにない後ろ向きの言葉には、やはり元役人らしいなぁと不審感が募った。

2011年11月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1654.2011年11月23日(水) 戦略のない日本のリーダー

 福島原発から50㎞圏内に湯の岳断層という活断層があることが判った。これまで土壌の表面を目視しただけでこの周辺は活断層ではないと東京電力も原子力安全・保安院も安易に見ていた。それにしてもこれだけ大それた事故を引き起こした原子力発電所について、政府は脱原発依存に向けた新たなエネルギー政策を来夏までにまとめる方針であると公言しているが、原子力安全対策について些か鈍感であり、その対応はスピードが遅い。

 今日まで4日間行政刷新会議による政策仕分け作業が行われたが、原発関連支出では高速増殖炉「もんじゅ」が稼動しないまま、ほぼ20年間に亘り維持費だけで年間200億円もかかる無駄遣いなどはそのまま置き去りにされている。それでいて、今朝の朝日はトップ記事が「原発コスト『4割高』―04年事故リスクを加算」であり、セカンド記事が「チェルノブイリ原発事故から25年」とあり、「300年は住めない」ととんでもないびっくり記事が書かれている。加えて社説では「まず脱原発を固めよ」とまで提言している。最早原発問題は放っておける状態ではない。これだけ原発の危険性が報道されていながら、その一方で案外直接関係ないところでは、原発の危険性は軽視し放置されている傾向がある。結局いつまで経っても日本人には、深刻な事態を一過性と捉えたがる性癖があり、権力者には重大事に決断が遅く方針を立てても戦略がないのではないかと思う。原子力政策もまったく同じである。

 そんな折り今朝NHKが「未来をつくる―森永卓郎のリーダー論」という面白い試みの番組をやっていた。経済ジャーナリスト・森永氏が佐賀県の十数名の公立中学校生徒に、佐賀県人のリーダーについて語り聞かせ、彼らと話し合って佐賀県をどうしたら世界的に売り出し、価値を上げることができるかと4つのグループに分けてプレゼンテーションを行わせていた。その中で森永氏は佐賀藩主・鍋島直正について、幕末という混迷の時代に世界を最も知っていた日本人であり、いかにリーダーとして優れていたか、と話していた。同時にリーダーは戦略を持ち、戦術は部下に任せるべきだと述べていたが、まったくその通りで今わが国のリーダーには戦術はあるが、肝心な戦略がある人物がどれほどいるだろうかと考えると少々首筋が寒くなってくる。

 日本はどうして戦略のないリーダーを抱えることになってしまったのだろうか。平和な証と言っては皮肉だろうか。

2011年11月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1653.2011年11月22日(火) 駒沢大学公開講座最終講義

 駒沢大学マス・コミ研究所の今年度公開講座が最終回とあって、講座は2人の講師、菱山郁朗氏と片山正彦氏が一緒にコーディネーター役となって受講者と今年のニュース、気になった事件などについて諸々話し合うスタイルで進められた。今年のビッグニュースは何と言っても震災であり、原発事故だ。私は日本ペンクラブのシンポジウムやセミナーのケースなどを話して、わが国は脱原発へ向うべきということと、学校教育で原子力全般についてもっと詳しく教えるべきだと私見を述べた。

 2時間の講座を終えてから、近くの蕎麦屋で打ち上げをした。今年は後半になって欠席が多くなり、その点で少し悔いが残るが、講義はすべて分り易く仕事上も大分参考になった。来年も時間を見つけて参加するようにしたいと考えている。

 「最終」と言えば、1924年日本で初めての本格旅行雑誌として「日本旅行文化協会」が創刊した、月刊誌「旅」が来年3月号を以って休刊と決まった。発行元が戦後日本交通公社へ移り、7年前創刊80周年記念の年に新潮社へ移った。昨年共著として発行した「そこが知りたい 観光・都市・環境」(交通新聞社刊)の中でも本雑誌「旅」について一寸触れた。こういうオーソドックスに旅行と向き合う真面目な旅行専門雑誌が休刊となるのは、いかにも残念である。旅行情報誌というより、むしろ紀行文を取り上げていたが、スピード時代に入って今では玉石混交の情報満載で回転の速い週刊誌に些か遅れを取るようになった。月刊誌ではスピードに最早付いていけなくなったということだろうか。かつては、松本清張の名著「点と線」が連載され、文壇でも注目を集めた。父方叔母の日本女子大時代の同級生・戸塚文子さんのような一世を風靡した名物編集長もその後輩出されなかった。今の状態では、休刊とは言うが、廃刊も覚悟しなくてはならないだろう。90年もの長い歴史を重ねてきた老舗雑誌が姿を消すのはいかにも惜しまれてならない。

 その一方で、変わった新たなデビューもある。日本人シンガーのCDアルバムがアメリカやカナダ、ヨーロッパで人気を博し、その影響を受けて次第に日本国内でも販売数が増え、それをリリースした日本人歌手のアルバムがいま話題を呼んでいる。

 歌手・由紀さおりが出したアルバム「1969」がそれだが、その中に同年ヒットした「夜明けのスキャット」が挿入されている。私たち夫婦は1969年に結婚してタイへ新婚旅行にでかけたが、バンコックのホテルで食事をしていると毎日耳にした忘れられないメロディーだった。それ以来このハミングばかりで歌詞の少ない異色の曲を聴く度に、タイへの新婚旅行を思い出したものだ。そう言えば、あの時ペナンへ向う予定だったが、マレーシアで突如戒厳令が発令され、バンコック空港からマレーシアへ飛び立てず、方向変更してチェンマイへ行ったり、いま洪水で大騒ぎのアユタヤへも行った。まぁいろいろハプニングはあったけど、想い出は尽きない。

2011年11月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1652.2011年11月21日(月) スペインに新政権発足、日本ではオウム裁判終結

 スペインもサパテロ政権に代わって56歳のマリアノ・ラホイ氏が新しい首相に選出された。ヨーロッパの経済危機は政界トップの辞任に象徴され、3月のアイルランドに始まり、6月のポルトガル、10月ギリシャ、11月イタリア、そしてついに昨日スペイン政界にまで影響が及んできた。

 スペインでは、サパテロ社会労働党政権から7年ぶりに交替した中道右派の国民党・ラホイ新政権が苦境を乗り切ることを期待されているが、前途は茨の道である。現在スペインの失業率はEU加盟国の中でも最悪の22%台である。しかも、若者の失業率が飛びぬけて高く、25歳未満のそれは実に48%にもなり、若者2人にひとりが失業している状態である。こういう厳しい労働環境の中で新政権が緊縮財政を実行していくこと、とりわけ公務員の給与カットや柔軟な解雇の仕組みの導入などを巡っては労組から強い抵抗が予想されている。

 こうしたヨーロッパの一連の経済不況が、一部には次はフランスへも及ぶのではないかと心配する声もある。実際パリやフランクフルトの株式市場では今日株価が2%も値下がりした。これに影響を受けたかのように、今日から午前の営業時間を30分間延長した東証日経平均株価も今年最安値を記録して8348円にまで下がった。1日も早く経済が立ち直ることを願うばかりである。

 さて、今日オウム事件の裁判が終結した。裁判が終了したということは全被告189人の刑も最終的に確定したということだ。今日13人目の死刑囚が確定した。無罪ひとりと罰金刑3人を除くと、あとは全員量刑者である。思い出すだに忌まわしい事件である。

 知り合いのご子息も松本サリン事件で亡くなった。お気の毒で心境なぞはとても聞けない。事件の前、まだ私自身現役会社員だったころ、会社からの帰路JR代々木駅前で風変わりの衣装を身につけた10人足らずのグループが踊り狂っていた光景を1~2度見たことがある。彼らの口から♪~ショーコーショーコー、アサハラショーコー~♪とおまじないのような言葉が繰り返えされ、ただあっちへぶらぶら、こっちはぶらぶらしているだけだった。あれからしばらくして衝撃的なサリン事件が起きた。それにしてもあんな残虐な事件を引き起す犯人とはどんな極悪非道な悪党だろうと考えるが、実際には結構高学歴のインテリが多く、元医師とか、国立大学で遺伝子を研究していた知識人も含まれている。どうして彼らが邪悪の道へ入り込み、何を言っているのか分らないような麻原ごとき男に心酔するようになったのか。29人もの尊い生命が犠牲となったが、他にも後遺症を抱え苦しんでいる人が沢山いる。首謀者の極悪人・麻原彰晃が本心をまったく語らない現状では、遺族も堪ったものではない。遺族にとって事件はとても終ったとは思えないのではないだろうか。

 直接関わりはないが、私にとっても嫌な思い出としていつまでも忘れられない事件である。

2011年11月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1651.2011年11月20日(日) アジアで米中の綱引きが露骨に

 昨日ASEAN 10カ国と日中韓など域外8カ国でつくる東アジアサミットが開かれたが、このところ連日ASEANの拡大とTPP加盟問題がメディアで大きく取り上げられている。ややこしいのは米中両国が日本を主にアジア・太平洋諸国を自国の経済圏拡大のために中国はASEANへ、アメリカはTPPへの参加を呼びかけていることである。

 だが、日本の場合それぞれの加盟問題が充分議論されない内に結論だけが走り出したことで事態をやや複雑にしている。わが国ではTPPについて事前に政府から国民への説明がなされることなく、野田首相がホノルルの首脳会談でTPPへの交渉参加を表明した。これによりカナダ、メキシコが雪崩現象的に参加を表明することになり、TPP域内取引は世界貿易額のほぼ40%に当ることになった。これに慌てたのが中国政府である。

 ASEAN+3(日中韓)となれば、その貿易額は世界全体の23%となり、これにインド、オーストラリア、ニュージーランドが加わるASEAN+6となれば、全体の27%となる。経済関係のみならず、政治的にも大きな力となるので、中国は必死になって日本へアプローチし始めた。これにより巨大になる域内を中国自らが取り仕切ろうというのである。

 最近は国際問題が経済がらみというより、政治的な主張が強まってきた。米中間で応酬となった南シナ海の領有権、海洋安保の問題がとりわけターゲットになっている。オバマ大統領が領有権では国際法に基づく主張が必要だと述べたのに対して、中国の温家宝首相が南シナ海問題は中国と領有権を争う国との直接協議で解決すべきと主張し、更に外部勢力はいかなる口実であっても介入すべきではないと反論した。

 しかし、中国の言い分は些か虫が良すぎる。国際法上領有権が認められそうもない公海上、或いは他国領有海上に一方的に進出して紛争を捲き起こしていながら、当事国となった自国と相手国以外は口出しするなと言わんばかりの横暴で排他的な論理は、到底他国を納得させることはできまい。これから中国はどういう経緯で、周辺諸国を納得させ領有権問題に決着をつけるか。注目してみたい。

 さて、プロ野球日本シリーズが福岡ソフトバンク・ホークスと中日ドラゴンズの間で熱戦を繰り広げていたが、シリーズは最終第7戦まで持ち込まれ、今日やっと決着がついた。今年の日本一は4勝3敗でドラゴンズを下したホークスと決まった。ホークスは昨年パ・リーグで優勝しながらクライマックス・シリーズと呼ぶおかしな制度で破れ、日本一への挑戦権を失った。それだけに今年の日本一に賭ける意気込みは相当強かったと思う。

 このシリーズの間に巨人軍の人事問題が絡んだ清武英利・球団代表による渡辺恒雄・読売新聞会長告発問題があり、シリーズは野次馬的に水を注され、少々後味が悪かった。しかし、シリーズは僅差で緊張した試合の連続で、シーズン最後を飾るに相応しい試合ばかりだった。他にもいくつかの問題点を曝け出した今年のプロ野球界だが、もう少し経営者が現実に抱えている問題を真剣に考え是正していかないと、ファンが去りいつかは寂れて行ってしまうのではないだろうか。

 優勝インタビューでホークス秋山幸二監督が、東北大震災によりシーズン開幕が遅れ、震災に見舞われた被災者のために全12球団が一丸となって被災者に元気を与えられるよう頑張ってきたと述べてくれたことがせめてもの救いである。経営者にもこのくらいの気持ちが欲しいものである。

 プロ野球界は内部に抱えた小さな問題を過小評価することなく、謙虚に反省したうえで、来シーズンに向けて再出発を期して欲しいものである。

2011年11月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1650.2011年11月19日(土) ビルマ情勢からしばらく目が離せない。

 ここへ来て俄かに脚光を浴びているのがビルマ(ミャンマー)の存在である。新聞記事でもここ1週間の間にぐっと露出度を増している。今朝の朝日ではトップ記事であるばかりでなく、2面でも大きく取り上げられている。それは軟禁状態から解放された民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チー女史と彼女が率いる国民民主連盟(NLD)が選挙に参加することを決めたことが大きな理由である。来年行われる上下両院の補欠選挙に立候補するため、彼女が率いる国民民主連盟(NLD)は政党として再登録することを中央委員会で決定した。昨年の選挙の際、彼女らNLDが選挙は公正でないとしてボイコットしたが、結果的に反ってNLDの活動が制限されることになった点を反省し、改めて現行の制度の中で自分たちの存在を主張した方が自分たちにとって有利だと判断したのである。

 それよりビルマ政府がスタンスを変えつつあるのは、2014年のASEAN首脳会議で議長職を熱望し、そのためにはASEAN諸国との友好的な外交関係を取り戻すことが必要であり、同時に欧米諸国から受けている経済制裁がビルマ経済に大きな負担となり、その解除が重要だったからである。欧米からの制裁解除には民主化運動で収監されている政治犯を解放することが条件であり、まだその条件は満たされていない。欧米諸国にとってビルマの要望を聞き入れようと考えたのは、ビルマ自体が少しスタンスを変えつつあるが、それ以上に欧米諸国がビルマは非民主的と非難を強める裏で、中国政府が離反している隙間に潜り込むような形で経済投資を強め、ビルマ国内における存在感と影響力を強めつつある実情に危機感を抱いたからでもある。

 今月イギリスの大臣がビルマ入りを果たし、アメリカも来月にはクリントン国務長官をビルマへ派遣し今後の外交について話し合いをすると発表した。今後ビルマの民主化がどの程度進むのか、中国と欧米諸国の経済支援シェア争いがどうなるのか、何とかビルマ支援に絡みたい日本政府はどういう方策とルートで非民主的なビルマ政府へ食い込むのか、当分目が離せない。

2011年11月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1649.2011年11月18日(金) タンゴを楽しむ。

 7月に慶応の「KBRタンゴ」によるタンゴを鑑賞したが、今夜はその続編で同じ「KBRタンゴ」のディナー・コンサートが神田・如水会館で行われた。前回と同じく利光さんご夫妻からお誘いを受け、同じゼミの島田さんご夫妻、須藤さん、後輩の野上さんご夫妻と妻の9人でのんびりアルゼンチン・タンゴを楽しんだ。皆さんタンゴに詳しいのには舌を巻いた。私は心地よく聴くだけである。演奏される曲はポピュラーなものばかりなので、飽きることもなく充分楽しめた。ステーキ・ディナーとワインも東京會舘が賄っているので中々美味く堪能することができた。

 演奏された曲目はシャンソン風の「小雨降る経」を始め、「ラ・クンパルシータ」以下全て世界的に流行ったタンゴだった。その中でひとつだけ日本の曲を演奏してくれた。5年前に102歳で亡くなられた高木東六さんの名曲「水色のワルツ」だ。この曲については強い思い入れと想い出がある。

 実は、妹の結婚披露宴の折に作曲者の高木さんご自身が妹夫婦のためにわざわざこの「水色のワルツ」をピアノを弾いて祝ってくれた。その後藤沢市内で弾き語り的なトークショーを行った時に、父から頼まれて鶴見のご自宅と会場間を高木さんの運転手役を務めたことがある。トークショーでは作曲された軍歌「空の神兵」について、キーを叩きながら思い出を語られ、今でも通用する良い曲だと自画自賛されていたことが強く印象に残っている。確かに「空の神兵」は、パレンバンの落下傘部隊をテーマに取り上げたリズム感のある歌で、私も気に入っている名曲だ。

 司会者が年配者の多い参会者を意識して、元気に長生きする秘訣のキーワードを紹介してくれた。イニシアルが「カ・キ・ク・ケ・コ」だそうである。カ=感動、キ=興味、ク=工夫(考える)、ケ=健康、コ=恋、だそうである。余興として講義の息抜きに活用させてもらおうと思う。

 タンゴを楽しみ、ディナーを楽しみ、晩秋の一夜を寛ぐことができた。

 さて、日本のTPP加盟交渉を巡り、環太平洋諸国とアジア諸国の間で駆け引きが始まっている。今日インドネシア・バリ島で開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で、「日本・ASEANバリ宣言」を発表した。ただ、今アメリカと中国の経済圏拡大競争が過熱しつつある。アメリカは日本をTPPへ誘い込むことに成功した。まだ諦めきれない中国は、しきりに日本をASEAN同盟へ引き込もうという気持ちでいる。中国の東アジア地域における覇権的な行動が少々気になる。どういう結果になるだろうか。

2011年11月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1648.2011年11月17日(木) イタリアの閣僚には政治家がひとりもいない。

 国会が論戦を戦わせているようだが、今日衆議院行政監視委員会で話題の事業仕分けが行われた。ターゲットは公務員宿舎建設、高速増殖炉「もんじゅ」、独法・原子力安全基盤機構への天下りなどである。元々仕分け導入に貢献したのは政策シンクタンク「構想日本」で、メルマガを通して会員でもある私への仕分け見学の案内があった。関心があったが、昨日も遅くまでセミナーもあることだし、今回は見送ることにした。ところが、今朝「知的生産の技術研究会」八木哲郎会長から電話があり、これから衆議院の事業仕分けを見学に行くという。そういうことなら一緒に見学すれば良かったかなと思ったが、会長は折角霞ヶ関へ行くので、近くの議員会館・森喜朗事務所へ挨拶に行きたいという。先日森元総理に関して書いた拙稿を掲載した「知研フォーラム」を、森事務所に大量部数購入していただいたお礼を伝えたいと言われる。取りあえずその旨を森事務所の長谷川秘書に連絡した。

 それにしても八木会長の変わらぬ自己啓発と知的生産ぶりには脱帽である。私より5歳年長だから、78<歳になられるのに、今も前向きに貪欲に学ぼうとしておられる。その意気や大いに見習うべしだと思う。近くに良いお手本がおられるので、若輩者の私だって負けじと頑張る気持ちになる。会長は私にとって良い意味の刺激剤となってくれている。

 さて、ヨーロッパの経済危機により、ギリシャ政府はパパンドレウ首相が辞任してパパデモス新内閣が発足した。ギリシャ危機に引っ張られてヨーロッパ第3の大国イタリア経済も怪しくなり、遂に粘りに粘っていたベルルスコーニ首相も辞職せざるを得なくなった。新たに首相になったのは、前任者とは異なり醜聞とは無縁の経済学者のマリオ・モンティ氏である。ヨーロッパ委員会委員を無難にこなしていたが、政治家として実務をどう切り盛りしていけるか。異例なのは、モンティ内閣の閣僚に自分以外に政治家がひとりもいないことである。国家の政治を行うのにプロの政治家が加わらないというのも珍しいし、常識的には考えられない。

 モンティ首相の言うことがふるっている。「協議の中で、政治家はいない方がよいという結論に達した。邪魔が入らないからだ」とは、政治家がまったく信用されていないことだ。政治家は邪魔者と見られているのである。

 日本でも似たようなものだと思う。政治家よりレベルの高い人たちが決めれば、政治家がいない方が物事はスムーズに進むだろう。政治家が劣化したということだろうか。忘れてしまったマックス・ウェーバーの名著「職業としての政治」を再び読んでみようと思っている。

2011年11月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1647.2011年11月16日(水) 脱原発のセミナーで考える。

 日本ペンクラブ主催の「脱原発を考えるペンクラブの集い」が日本プレスセンターで開かれた。脱原発に関するセミナーをペンクラブが開くのは初めてである。著名なジャーナリストが個々に反原発について自己主張されたが、中々面白かった。番外編として、会場でひとりの老人が手書きのポスターを掲げながら歩き回り大声で叫んでいて事務局と揉めているように見えたので、右翼が発言させろと喚いているのかと思ったらそうではなく、最初の質問者として司会の常務理事・高橋千剣波氏がその老人を指名した。

 私の2席離れた場所に座っていたが、ボヤキや独り言が多く甚だ迷惑だった。些か乱暴な発言で、冒頭からペンクラブ内の殺人者をペンはどう考えるのかと浅田次郎会長に食下がる有様だ。槍玉に挙げられた殺人者とは田原総一朗氏ほかを指している。名指しされた老人は、何とお久しぶりの表舞台登場となった、法政大学名誉教授・袖井林二郎氏だった。かつてのリベラル派論客である。岩波の月刊誌「世界」でしばしば論文を読んだことがある。あれだけ高名な学者がこれほどエチケットを欠いた行動をされるとは意外だった。300名ほどの参会者の中であのような自分本位の行動をしたんでは、仮に正論だとしてもあのパフォーマンスでは真面目に聞き入れてもらえないのではないだろうか。もう少し節度のある言動で筋道を立てて話をするのが自説を理解させるひとつの手段だと思うのだが・・・。

 さて、本論だが浅田次郎会長、弁護士・梓澤和幸氏、落合恵子氏、金丸弘美氏、見城美枝子氏、俳優・中村敦夫氏、野上ふさ子氏、フォトジャーナリスト・広河隆一氏、専務理事・吉岡忍氏がそれぞれ5分程度の反原発スピーチを行った。

 浅田会長が核は戦争と同じで、ドイツが核開発を止めたのに原爆被災国である日本が再稼動に踏み切ったのには、他に理由があるからではないかと首を傾げていた。落合氏が自分たちは安全地帯にいるが、被災地にいる子どもに申し訳ないと述べ、原爆と原発は同根だと話された。

 梓澤氏は原発の受難者を共感する気持ちが必要だと述べ、マーチン・ルーサー・キング牧師の言葉を引用された。福島の子どもたちを救うために若手弁護士30人が活動を始めたと語った。

 印象的だったのは、写真家の広河隆一氏がパワーポイントでトツトツと話された、チェルノブイリと福島の現場の写真だった。広河氏の指摘されたポイントは、①私たちは事故発生の時、何をなすべきだったのか、②いま私たちは何をなすべきか、に集約される。そして、IAEA並びに原子力と結びついた御用医学者をこき下ろし、小児甲状腺ガン発生の危険性を糾弾し、ペンは変わらなくてはいけないとアピールした。特に、IAEAの腰巾着のようになって危うい安全調査報告を出している、長崎大学グループの重松逸造・放射線影響研究所初代理事長と弟子で2代目理事長の長滝重信教授を厳しく非難していた。

 休む間もなく話は続けられ、2時間以上に亘り熱心な議論が交わされ、久しぶりに熱気を感じたセミナーだった。だが、落合氏が「1,000万人のアクション」で反原発行動を行っているが、中々大きな力とはならないと壁を感じていると述べていた。ひとりひとりが行動を起すことが目標へ向けて力となる。

 翻って私にはどんな行動を起こせるだろうか。いつまでも傍観者であってはならないと思っている。壇上の9人の識者はみんな私より若い。気持ちはあっても、近年は体力が必ずしも伴わないことに忸怩たるものがある。

2011年11月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com