先週行きつけの森内科医で糖尿病のための血液検査をしてもらい、今日その検査結果を教えてもらった。松本整形外科医で1ヶ月半1度の割合で調べてもらっているCRP検査の際、血糖値も教えてもらっているが、森内科で調べてもらったヘモグロビン検査(HbA1c)の結果は[6.1%]だった。安心できる数値は4.3~5.8%だそうで、私の場合数値は軽くて極度に心配することはないが、糖尿病の入口にいるとの診断だった。従って今後この数値を上昇させないことが重要だ。血糖値がその時点の糖分の含有量を表しているのに対して、この(HbA1c)検査は、瞬間風速的な数値を表示するのではなく、1ヶ月前から検査日までの糖分の平均含有量を示しているとのことだった。
数値的には神経質に心配するほどのこともないようだが、糖分は控え目にと医師のサジェスチョンもいただいたので、割合好んだチョコレートなぞこれからは諦めるより仕方があるまい。普段からコーヒーはブラックなので、これは諦める必要もない。ただ、パーティなどでデザートが食べられないのがちょっと寂しい。医師の話では毎月検査することもなく、3ヶ月に1度ぐらい継続的に調べた方が良いとの診断だったが、原因はやはり年齢的な問題が一番だろう。
さて、国会ではこのところ年金問題が喧しい。それも年金の本質的な問題ではなく、貰い過ぎた年金の減額を検討するというのだから、受給者にとってはあまりぱっとした話ではない。年金支給額というのは物価水準の上下に連動して増減されるという建前になっているが、1999年から3年間は物価が下がったのに「高齢者の生活への配慮」という特例を設け、下げることをしなかった。下げていれば2.3%少なかった筈だという話がいま話題になっている。その払い過ぎの年金総額が財務省の試算によると累計で7兆円にもなる。来年度以降特例を見直し、年金を減額し埋め合わせしようと検討している。
しかし、これを槍玉に挙げた政策仕分け人の言い分は、「7兆円を現役世代が負担しており、世代間の不平等が広がっている」ということのようだ。果たしてそれだけだろうか。むしろこの7兆円は現役世代が負担しているとの説明そのものが、必ずしも正しい指摘ではない。
小宮山洋子・厚労相は「早くやらないと負荷がかかってくる。やるべきと考えている」と述べたが、それより何より特例は一体誰が決めたのか。与野党の立場は逆転したが、特例自体は国会議員が国会で決めたことではないのか。減額しないと約束してもらった高齢者が、10年も経って掌を返すように返還せよと言われても戸惑うだろうし、今更返すだけの手持ち現金があるのだろうか。
その前に国会議員がやるべきことは、自分たちの歳費を削り、公務員の給与を引き下げ、更に言うなら民主党が前回の総選挙で約束したように、議員定数の削減を実効するなりして自ら進んで身を切る方が先ではないか。自分たちは何もせず、間違った法律特例を勝手に作っておいてすべて国民につけを廻す、相変わらず狡すからいやり方の結果は、いずれ自分たちに降りかかってくることが分らないのだろうか。
これに関連してこんな場面もあった。一昨日夜の日本テレビ「ZERO」の最後に、鈴江奈々アシスタント・キャスターが「これでは今まで真面目に年金を支払ってきた高齢者にも言いたいことがあるでしょうね」と村尾信尚キャスターにさりげなく疑問をぶつけたところ、村尾氏は「まぁ意見はいろいろあるでしょう」と質問をはぐらかせて取り合わないまま番組は終ってしまった。
それにしても、いつも賢明で明快な説明を歯切れよくこなす「ZERO」の村尾キャスターの、いつにない後ろ向きの言葉には、やはり元役人らしいなぁと不審感が募った。