1908.2012年8月3日(金) どうして審判の不祥事が続くのか。

 今朝起きたらロンドン・オリンピックの水泳で200m男子背泳ぎが銀メダル、200m女子平泳ぎでも銀メダルを獲得という朗報を耳にした。銀と銅は毎日のように獲得しているが、一番狙っている金が中々獲得できない。今日は男子柔道の最後の砦、100kg超級でも「金」が獲れなかった。東京オリンピックで柔道が正式種目に採用されて以来、初めて男子柔道が金メダル「0」という屈辱に終わった。ちょっと情けないような気がする。

 さて、また審判がらみの嫌なニュースが飛び込んできた。公に伝えられていないが、ロンドン紙によれば、ボクシング・バンタム級で金メダルの裏取引があったという。日本の清水聡選手の試合だというから、あまりスカッとした気分になれない。清水選手がアゼルバイジャンの選手に一方的に打ち勝ち、相手選手がクリンチで逃げリングに倒れこんだがダウンを取らず、判定採点となって清水の勝ちとなったが、試合後清水の提訴が認められ、清水のRSC(レフェリー・ストップ・コンテスト)という、プロならKOによる勝利に変更された。だが、こんな好い加減なことが許されるのだろうか。国際アマチュア・ボクシング協会(AIBA)はこの試合でレフェリーを務めたトルクメニスタン人を今大会から追放した。どうもきな臭い話がある。内輪話では、アジェルバイジャン・ボクシング連盟がAIBAに対して金メダル2個の要求に対して現金を支払うという裏取引があったと囁かれている。もしこれが事実なら、アマチュア・スポーツ精神を踏みにじり、また完全にオリンピック憲章に反するものであり、国際オリンピック委員会(IOC)は、AIBAをオリンピックから追放せざるを得ない。まだ、その話は英紙の一部報道であるが、今後に尾を引きそうな気配である。

 それにしても今大会は審判制度の根幹を揺るがすような事象が多すぎる。これでは、真剣に勝負に没頭している真面目な選手らが気の毒である。

 さて、今日はゼミ恩師の追悼文集作成に39人の会員から寄せられた寄稿をすべて組版してPDF化し、他の編集委員に送信した。まずほっとした。まだ作業は続くが、とりあえず一応の形は作ることができたと思う。明日初めて東大和市で講師を依頼されているので、その準備としてパワーポイントのスライド作成も完了した。

 やれやれと外食でもと思いヨルダン旅行以来久しぶりに妻と玉川高島屋へ出かけた。何を食べようかという時になって、ぱっと「うなぎ」が浮かんできた。今年は稚魚の不漁で、うなぎの漁獲が少なく滅法高くて庶民の味覚から遠のいてしまった。遠山の金さんの流れをくむという「和田平」で、高いうなぎを無理して食べた。流石に旨い。

2012年8月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1907.2012年8月2日(木) オリンピックに出てまで手抜きをやるか?

 ロンドン・オリンピックで日本は体操個人総合種目のエース内村航平選手が優勝して、漸く2つ目の金メダル獲得となった。今大会はお家芸の柔道が女子57kg級の松本薫選手が優勝したものの、ほかは些か期待外れの感じがしている。今日も男子で金を期待された100kg級の穴井陸将選手が2回戦で一本負け、女子78kg級緒方亜香里選手が同じく2回戦で判定に敗れた。金2個は参加国の中でも10数番目で北朝鮮や韓国にも大きく遅れを取っている。期待された水泳・平泳ぎの北島康介選手が100m5位と200m4位で、メダルに手が届かなかったことも今ひとつ金メダル数が少ない原因である。

 今大会は、審判の誤審や、判定変更など物議を醸す問題があったが、昨日になって試合に全力を尽くさず手を抜いていたとして、何とバドミントン・女子ダブルス進出8組の内、4組が失格とされた。彼らは韓国2ペア、中国とインドネシア各1ペアである。今日彼らの疑わしい試合のビデオを観た。確かに観客からブーイングが起こったほど、無様でやる気のない試合ばかりだった。試合中にも審判から再三ベストを尽くせと注意されたが、わざとコート外へ打ったり、サーブを失敗したり、わざとらしく情けない試合内容だった。世界1位と2位ペアが失格して、結局はレベルの低い試合を観客は見せられることになったが、失格した選手の所属協会や監督・コーチはどんな指導をしていたのだろうか。

 翻って一昨日の日本の「なでしこジャパン」だって、佐々木監督が試合の途中で引き分けに持ち込むよう選手たちにアドバイスして、狙い通り引き分けでグループ1位ではなく、2位となって決勝トーナメントに進出することになった。これはバドミントンほど露骨な無気力試合というわけではないが、下手をすると同じように無気力試合と受け取られても弁解のしようがないと思う。

 なぜ全力を尽くして試合に勝とうとしないのか。バドミントンの場合は、次の試合で弱い相手とやるため、また決勝戦までは同国人同士で争いたくないとわざと負ける。「なでしこジャパン」の場合は、次の試合会場が遠方でコンディション上不利になることを考慮してドローを狙ったというが、これだって誤解されかねない。

 今後もこんなファンを無視するような試合が行われるとするなら、馬鹿をみるのは主催者とゲーム観戦を楽しみにスタンドへ足を運んでくれる観客である。こんな試合ばかりやっていたのでは、観客がいずれバドミントン競技を見放してしまうだろう。いっそのこと試合形式そのものを変えて、出場チームを増やし、1本勝負のトーナメント形式だけにしてみてはどうだろうか。そうすれば手を抜くことは絶対にできない。

それにしても審判問題で、随分話題の多い大会になりそうだ。

 先日の50枚に続いて今日暑中見舞い状を75枚ほど投函した。東京・練馬の日中最高気温が35.8℃だそうだ。暑い!暑い!

2012年8月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1906.2012年8月1日(水) 人間ドックで健康チェック

 5年ぶりぐらいであろうか。久方ぶりで人間ドックを受診した。慶應病院が開業準備を進めていた予防医療センターが今日開業した。慶應病院としては、これまでも人間ドック施設を設置して受診者を受け入れていたが、聞けば直営ではなく外部組織だったそうで、慶應義塾自体が人間ドックを取り扱うのはこれが最初だそうである。私にとっても記念すべき開業初日の受診である。午前10時に予約が取れていたので、ひょっとすると患者第1号かと思ったが、その前に受診者がいたので、まあそういうことはない。それでも新しい建物は明るく、待合室や周辺の雰囲気はホテルのロビー顔負けの豪華さだ。係員を「コンシェルジェ」と呼ぶ呼び方は、まるでホテル並みである。

 開業初日ということもあり、お客様をお迎えする気持ちがよく表れていた。今日はあまり多くの受診者を受けないようだ。男女のコンシェルジュがにこやかに迎えてくれたのは、これまでの病院のイメージとは大分かけ離れている。予防医療センターはJR信濃町駅前の病院本部奥の道路を1本隔てた敷地内に新築された建物の3階にあって、患者でごった返す普通病棟を素通りした閑静な環境の中にある。

 センターは新築されたばかりで明るく、全体に清潔観が漂い係員もにこやかで礼儀正しい。ここにはあまり病院にはない‘スマイル’がある。時間的には午後2時過ぎまでかかったが、昼食まで提供されるとは考えてもいなかった。割烹料理「千祥」の弁当である。見栄えもなかなか立派で美味な2段重ねの弁当だった。

 以前人間ドックにお世話になった時は、大腸の内視鏡検査を受けたが、今日は初めて胃の内視鏡検査だ。口からチューブを呑み込むのは初めてで若干不安もあったが、‘案ずるより生むが易し’で、どうということはなかった。昼食後、女医さんから全般的な検査評価とアドバイスがあった。検査結果は胃の検査をはじめとして、それほど心配するほどのことはないとの総合評価をいただいたが、意外だったのは昨年4月に前立腺精密検査を受けて心配ないと診断されたPSA数値が、5.77にまで上昇していたことだ。4以下が安全値なので、また近日泌尿器科で診てもらうことを考えないといけない。5頁からなる「人間ドック結果報告書」をいただいた。項目ごとに数値と、ケースによってコメントが書かれているので今度松本整形外科と森内科へ行った際、お見せして改めてご相談に与ろうと考えている。

 年齢を重ねてくるとどこかに肉体的欠陥が生まれてくる。それを事前に予防するのは、日ごろの健康チェックと定期的な人間ドックである。その意味で久しぶりに人間ドックを受診して、大きな問題点がないことが判ってほっとした。早速来年の予約を済ませた。

2012年8月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1905.2012年7月31日(火) 柔道の二重審判制度に疑問

 オリンピックも日に日に気分が盛り上がってきているようだが、昨日柔道男子66kg級の試合を観ていて少々不明瞭な判定に驚かされた。日本の海老沼匡選手と韓国選手がともに相譲らぬ好勝負となり、延長戦に持ち込まれた。結果は判定となり、やや海老沼選手が有利と見られていたにも拘わらず、主審と2人の副審がともに韓国選手の勝ちとした。そこですかさず、試合の判定をビデオでチェックしているジュリーが異議を申し立て、協議の末審判3人はいとも簡単にジュリーの判断に従い判定を覆し、海老沼選手の勝ちと一旦出した判定を訂正したのである。誰が観てもこの勝負は、海老沼選手が勝っていたと思っていただけに、勝敗が正されたことは評価できるにしても、3人の審判員が揃いも揃って判定を変えたのは、審判の権威を歪める行為以外の何物でもない。どうしてこんな杜撰な判定がオリンピックの場で許されるのだろうか、疑問に感じられてならない。

 そもそもこのジュリーという存在とそれを認めている審判制度自体が、よく理解できない。この試合でも延長戦に入ってから海老沼選手がかけた投げ技で、一度は主審が「技あり」だか、「有効」だかを宣告した。これで「勝負あった」の筈だったが、ジュリーの声で取り消された伏線があった。この投げ技がジュリーの判断に微妙に影響していたと考えられるのではないか。2度までもジュリーは、審判団の判定にアピールし、自論を押しつけた。勝負判定について試合場に最も近い場所で権限を与えられている筈の審判が、マット下でビデオをにらめっこしているジュリーより権限がないという摩訶不思議に驚く。こんな審判ジュリー制度はかつてなかった。それがどうして、審判の権威を損なうような二重審判制度を採用したのだろうか。

 2000年シドニー・オリンピックの決勝戦で日本の篠原選手がフランスのドイエ選手にかけた返し技が決まったと見られたが、意外にもドイエ選手の勝ちと判定され、この勝負判定が疑惑を抱かれて、シドニー以降審判が見えない角度をビデオを基にジュリーが判定するという、奇妙な二重審判制度を導入することになった。

 しかし、これでもオールマイティというわけではない。ジュリーの権威が高まる一方で、相対的に審判への評価が下がっている。大会の審判の選定も、ジュリーが行うという制度の下では、審判がジュリーのご機嫌取りを行うことも考えられる。

 これだけに留まらず、柔道が世界的に普及しつつあるのは喜ぶべき現象であるが、日本の武道から発展した心身のバランスが取れた精神的スポーツである点を考えると、柔道が他のスポーツが目指している「技と力を駆使して勝負を決するスポーツ」に傾斜していくことに大きな違和感がある。ロンドン大会会場からも柔道への熱気が感じられるが、本来の精神修養のための武道の精神が少しずつ損なわれているように感じられて少々残念である。

 勝負の後の勝者のガッツポーズが目立って、お互いの健闘を称えるべき礼儀がないがしろにされているように思われることがしばしばある。試合中でもほどけた柔道帯をきちんと結ぶよう主審が注意すべきなのに、主審にもあまりそういう動作は見えない。日本柔道連盟が、国際柔道連盟に対してきちんとその辺りの柔道本来の精神的なものについてどれほど説明しているのか。疑問が残るところである。

2012年7月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1904.2012年7月30日(月) 次代のエネルギー政策について真剣な議論を

 政府が将来の原子力政策、とりわけ脱原発か、原発推進か、について一向に指針を出せないでいるが、今国民の声を聞く意見聴取会が全国各地で行われている。昨日は広島と那覇で開かれた。

 大雑把に言えば、2030年までにわが国の原発比率を、経済発展に大きくブレーキをかけない程度でどの程度原発を容認すべきかという国民の受け入れ容認度を話し合っている。それは、①全原発廃炉=0%、②15%、③20~25%、の3つの選択肢に分けられている。①0%以外は、積極的、消極的を問わず、2030年までは原発再稼動を認めようということである。原爆の被災地である広島で絶対受け入れないと回答した人は約7割であるのに対して、那覇ではそもそも来場した人が少なかったとはいえ、全員が0%を選択した。これまで8会場における割合は、①70%、②11%、③17%という数値を示した。この数値をどう見るか。

 すでにこういう調査を行うことに消極的で、一日も早い原発再稼動を望んでいる経済団体などでは、このほど経団連が意見書をまとめた。

 経団連が作成した「2030年における経済への影響」によれば、10年実質国内総生産(GDP)実績が、①の場合▲8~45兆円、②の場合▲2~30兆円、③の場合▲2~28兆円、落ち込むと予想している。このほかにも家庭の可処分所得が、それぞれ、57万円、38万円、34万円減ると予想している。失業者数も10年度実績・297万人が、①486万人、②419万人、③405~412万人にまで増えると想定している。

 はっきり言って経団連は原発を止められては困ると圧力をかけているに過ぎない。原発割合を0%とする案では反って国民負担を強いると批判しているのだ。先に反対ありきである。代替エネルギーの開発に関しても、あまり前向きな意見が出てこない。米倉弘昌・経団連会長が「過度の楽観的な前提を置いている。実現しないとどうなるのか空恐ろしい。誰が責任をとるのか」と傲慢な発言をしているが、本音は産業発展には電気が必要なのだ、それが原発であろうと他のエネルギー発電であろうと問わない。もしそれが得られなければ、生活はレベルダウンするが、それでも良いですねと言っている。経済人は原発の危険性をまったく考慮していない。未だに福島第一原発の事故原因が突き止められていない中で、しかも、原発使用済み燃料を排出する問題がまったく解決されていない中で、電力需要のためには危険は二の次と言っている利己主義しか伝わって来ない。この経済性一辺倒の経済界に、民主党政権が乗っかっているのだから、何をか言わんやである。

 哲学のない政治家に、将来のエネルギー政策を語る資格があるのだろうか。

2012年7月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1903.2012年7月29日(日) 嘘つき政治家、消費増税分を社会保障ではなく公共事業へ

 日本中がオリンピックムードに巻き込まれ、最近のいじめ問題、警察官不肖事件、オスプレイ配備、猛暑なども加わってせわしなく暑苦しい感じの日本列島になったが、いつも何事も前へ進めない政治家が国民を惑わして、こっそり良からぬことを企んでいるようだ。

 やっと消費増税案が通り、その目的を社会保障に充てると断言していた政府・民主党が、またぞろ嘘をつき出した。自民党が消費増税で余裕ができた分を使って災害対策などの公共事業費を増やす考えであることを言い出したのだ。すでに、民主党と公明党と同法案で合意している自民党は、秘策ありとその考えを崩していない。民主党も自民党と結託して、旧体質の土建政治を復活させようとしているのである。情けないことに政府・民主党は、自民党の悪巧みを耳にしながら、消費税の目的について毅然として自説をかざして反論しようとしない。所詮民主党も旧来の自民党土建政治と変わらない。

 政府・民主党は今年度全社会保障費22.8兆円のうち、消費税を10%に値上げして見込まれる増収分13.5兆円について、子育て支援などに新たに2.7兆円を、消費増税による年金などの物価上昇分に0.8兆円、年金の国庫負担1/2に2.9兆円、そして7兆円を社会保障のために毎年借りている借金を減らすことに使うつもりだった。それが増収分の半分の7兆円を公共事業に「横流し使用」するのだという。このほかに自民党は10年間で200兆円の公共投資を考えているというから、一時的に懐に入った金を積もり積もった借金の返済に充てようとか、財政基盤を建て直そうとの気持ちなんかさらさらないようだ。こうして、庶民の懐を痛めて重税を課し、いくら税金を上げてもすぐに嘘で誤魔化し、将来へ借金のツケを先延ばしする構図は変わっていない。それを政権政党が堂々と行い、手を組んだ野党が連携するというのだから、政治家というのはグルになって国民を騙し、自分たちの利益のために一見「まともな」政策を提案し、陰でこっそり舌を出している輩どもではないかと言ってやりたくなる。

 もともと今の政治家なんて、国家、国民のために奉仕しようという気高い志なんかまったく持っていないくせに、綺麗ごとや言いたい放題のゴタクを並べ、国民を騙すことしか頭にない。政治家の劣化現象も極まれりと言わざるを得ない。

 そろそろ国民による国会議員の通信簿を公表する制度が必要ではないかと思う。

2012年7月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1902.2012年7月28日(土) ロンドン・オリンピック開幕

 待ちに待ったというべきか、また騒がしいお祭りが始まったと言うべきか、今日明け方からロンドンでオリンピック開会式が行われ、いよいよ3度目のロンドン・オリンピックが正式に開幕した。セレモニーは毎回回を重ねるごとに仕掛けが派手にエスカレートしている。今日の開会式は格別素晴らしいとも思えなかったが、元ビートルズのポール・マッカートニーが「ヘイ・ジュード」を歌い、会場が合唱した時は盛り上がったようだった。この「ヘイ・ジュード」を聞くと、この曲が発売された1968年の「プラハの春」を思い出す。会社への辞表提出、カレル大学留学断念等々に翻弄され煩悶し、悩みの多い1年だった。この辺りの悩みに関してゼミの恩師に相談した経緯について、今秋発行予定の恩師の追悼文集に書いたところである。

 日本が1912年に初めて金栗四三さんらマラソン選手がストックホルム大会に参加してから、今年はちょうど100年になる。これだけ華やかなスポーツイベントではあるが、若いころに比べてやや興味は薄れてきたが、それでも日本選手の活躍ぶりは気にかかる。早速朝から一日中各テレビ局はオリンピック関連番組花盛りである。

 日経夕刊に目を通していたら水泳の橋爪四郎さんの回顧談が載っていた。メダル獲得の実力がありながら1948年のロンドン大会に参加できず、ただ「悔しかった」と語っておられる。下り坂ながらまだ余力のあった橋爪さんは、次のヘルシンキ大会1500m自由形で日系アメリカ人のフォード・コンノ選手に次いで、2位となってメダルを獲得したが、いつも絶対勝てなかった古橋広之進選手は、すでに往年の力が衰えていた。古橋選手は400m自由形に出場したが、決勝レースで最下位の8位となり、プールから肩を落として引き上げる姿は、その当時の中学生の目から見ても悲壮感が漂っていた。このレースを制したのは、フランスのボワトー選手で優勝の瞬間、喜んだ父親がコートを着たままプールへ飛び込み、ゴールドメダリストとなった息子とプール内で抱き合っていた光景が昨日のことのように目に浮かんでくる。

 そう言えば、日本人選手が振るわなかったヘルシンキ大会で、1500mのメダリストは、全員日系人だったことも異色だった。金メダルは日系アメリカ人コンノ、銀は橋爪、銅は日系ブラジル人のオカモト選手だった。

 こんなオリンピックに思い込みの強い昔の選手たちの思いを考えると、現代選手は明らかにドライである。絶対金メダルを獲ると宣言したり、出場したら楽しんで来るなんて発言を、時代の流れとは言え、泉下の古橋さんが聞いたら果たしてどう思うだろうか。

2012年7月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1901.2012年7月27日(金) JN協会前理事長・松尾道彦さんにお別れ

 ロンドン・オリンピックの女子サッカーチーム「なでしこジャパン」の勝利に次いで、昨晩遅く行われたサッカー男子1回戦で日本は、予想を覆して優勝候補筆頭のスペインを1-0で打ち破る大金星を挙げた。今日の朝刊、夕刊、テレビとも大騒ぎである。曰く「日本、無敵艦隊を破る」。スペインは日本の実力をやや甘く見ていた節があった。スペイン・チームの監督にしても、戦前日本はスペインと試合することによって集中力が高まるだろうと不遜なコメントを発していたくらいである。スペインA代表チームは前回のワールドカップで優勝し、昨年のヨーロッパ選手権の覇者でもあり、かつての日本ならとても敵う相手ではないが、わが日本も近年少しずつ力をつけてきた。

 この試合では、日本のボール支配率こそ35%だったものの、永井謙佑選手ら日本FW陣のスピードは、むしろスペインDFに走り勝ち、シュート数ではスペインの2倍だった。スコアも3-0くらいの差があったと思っている。この勝利は、必ずしもフロックとは言えないのではないかと思う。それでも世界中のメディアが、この勝利を今大会最大の番狂わせになるだろうと報じたほど世界的にも予想外のことだった。試合会場のコベントリーでは、地元の観客はほとんど日本チームを応援していたそうだ。これで男女チームとも幸先の良い滑り出しができて、これからの勝負に期待が持てる。

 さて、今日は5月26日に亡くなられた、松尾道彦・JAPAN NOW観光情報協会前理事長のお別れの会が平河町の日本海運クラブで行われた。肺がんを患って、入退院を繰り返しておられたようだが、今年になっても何度かお会いした際、格別健康状態が悪いような印象はなかった。5月18日のJN協会総会で欠席のまま理事長を辞められたばかりで、突然のように黄泉の国へ旅立たれた。今日も松尾さんのお人柄を偲び、お別れの気持ちを伝えたい多くの参会者が列をなした。

 松尾さんはお人柄が良くて多くの人々から慕われていた。今日も発起人である運輸省同期入省の方が仕事ぶりとお人柄を淡々と述べておられたが、私も松尾さんのおかげで随分貴重な経験をすることができた。今問題になっている東京電力柏崎・刈羽原発見学会を始めとして、鉄道建設公団総裁時には開業に先立って九州新幹線試乗、そしてつくばエキスプレス試乗、横浜みなとみらい地下鉄試乗、山梨リニア・モーターカー試乗等々、度々松尾さんのお世話になった。一昨年JN協会の「そこが知りたい 観光・都市・環境」(交通新聞社刊行)発行に際して、私は冒頭の観光編を担当執筆したが、松尾さんは巻頭言を書かれた。

 いつも笑顔で優しい口調で話され、とかく評判の良くない高級官僚出身で、しかも官僚としての頂点を窮め運輸事務次官を歴任したにも拘わらず、役人臭がなく丁重で誰にも気さくに話しかけられていた。私より1歳年長だったが、まだまだご経験を活かして活躍していただきたかった。衷心より松尾さんのご冥福をお祈りしたい。

2012年7月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1900.2012年7月26日(木) 今朝の日経と朝日に高校同級生の話題が

 高校時代野球部でキャッチャーだった亀田勝昭くんが、今朝の日経新聞社会面で大きく取り上げられている。何でもロンドン・オリンピックの開催に先駆けて今日夜中1時に行われた女子サッカー予選1回戦で、「なでしこジャパン」はカナダに勝ったが、その主力選手たちを育てた「横須賀シーガルズ」の指導者だという。ヘェ~と意外な感じだ。記事では経歴が異色と書かれている。実際その通りで、彼は同級生の間で珍しく大学へ進まず、卒業後いすゞ自動車へ入社して社会人野球で活躍した。高校では2番打者として県大会準決勝まで勝ち進んだが、慶應高に敗れ惜しくも甲子園には出場できなかった。その慶應は決勝戦で勝ち甲子園に出場した。

 甲子園に行き損なった亀田くんが今ではサッカーの指導者として、女子の日本代表を何人も育成した名伯楽というのだから、君子豹変であり、まさに異色に違いない。卒業後は1度も会ったことはないが、こういう形で同級生の活躍ぶりを知るのも嬉しいものだ。親しい同級生にこの新聞記事を添付で送信したところ、早速林龍代さんから1週間ほど前に彼の異色の活躍ぶりをNHKでドキュメンタリーとして放映していたという。

 もうひとつ驚いたニュースは今朝の朝日新聞である。亀田くんと我々のもう一人の同級生、中西準子さんが「科学」欄で紹介されている。中西さんは一昨年の文化の日(私の誕生日)に、17人の「文化功労者」のひとりとして、母校から3人、先輩のノーベル化学賞受章者・根岸英一博士と後輩のオーケストラ指揮者・大野和士氏とともに推薦された。今では地味な科学分野ながら独法・産業技術総合研究所フェローとして八面六臂の大活躍ぶりで、知る人ぞ知る存在である。最近大阪方面の印刷会社で、従業員の間に胆管癌が判明した例がいくつか報告され、労働災害として深刻な問題になっているが、この問題について専門家の立場から中西さんがコメントを述べている。

 日経と朝日の2大紙上、取り上げられ方は異なれども同じ日に同級生が1度に2人も取り上げられるとは想定外であり、誇らしいことでもある。みんなそれぞれ元気に活躍しているということだ。

 私も彼らに負けてはいられない。今日暑中見舞い状を50通書いて投函した。

2012年7月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1899.2012年7月25日(水) ロンドン・オリンピック明後日開幕

 いま取り掛かっている大学ゼミの恩師・飯田鼎先生の追悼文集発行に関して、大体寄稿文は同期の池田くんに無理を頼んで書いてもらい、一応出揃った。先生の奥様にも無理を言って書いていただき、40名から玉稿が寄せられた。これをひとりひとり見開きで偶数頁ごとに仕分けして、奇数頁は写真か、イラストでできるだけ見開きにして見やすいようにレイアウトして、漸く組版らしき形にまとめてみた。原稿分だけで90頁近くなったので、ある程度形はつけられると思う。

 他の編集委員の声を聞く必要があるが、イメージとしてはこれにグラビアと目次、名簿を加えて、概ね了解を得られれば、印刷会社に相談してアドバイスをいただきながら残り少ない作業を進めて行きたいと考えている。それにしても、今回多くの原稿に目を通して、案外知らないことが多いことに気がついた。まずは山場を越えてやれやれである。

 さて、明後日ロンドン・オリンピックが開幕する。年々オリンピックへの過剰期待からか、前奏曲がうるさくなった。メディアの影響もあると思うが、もう少し静かに観戦するというわけにはいかないものだろうか。

 昭和27年、中学2年生の時ヘルシンキ・オリンピックが開かれた。戦後日本が初めて参加した大会である。夜中にふとんの中で横になりながらラジオで開会式を聞いた。一般的にあの時はラジオ放送だったし、時差があったので関心はあっても同時中継的に楽しむということはまだできなかった。でも、古い話だが、今でも強く印象に残っている選手や、でき事は多い。最近のオリンピック以上に思い出すことが多いことは、娯楽が少なかったこともあるが、それだけ強烈な印象を与える事例が多かったということだろう。

 その中でも、開会式の最中にスタンドからグランドへ1人の観客が飛び降りたのにはびっくりした。その開会式で最終聖火ランナーはヌルミ選手だった。そのヌルミ選手の銅像は、オリンピック・スタジアムの入り口に飾ってあり、初めてフィンランドへ行った時像と対面して、これがヌルミ選手かと思った。その他には水泳の古橋選手がすでに峠を過ぎていて振るわなかったことが気の毒で、4年前のロンドン大会に日本が出場していれば、古橋選手は確実に金メダルを獲得していただろう。結局金メダルを獲得したのは、レスリング・フリースタイル・バンタム級の石井庄八選手だけだった。

 思えば、戦後まだ立ち直っていない不自由な時代だったが、何かほのぼのとしたものを感じる佳き時代だった。ロンドン・オリンピックも勝負だけに拘らず、何か人々の心に温かいものを残すような大会になって欲しいものである。

 

2012年7月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com