1907.2012年8月2日(木) オリンピックに出てまで手抜きをやるか?

 ロンドン・オリンピックで日本は体操個人総合種目のエース内村航平選手が優勝して、漸く2つ目の金メダル獲得となった。今大会はお家芸の柔道が女子57kg級の松本薫選手が優勝したものの、ほかは些か期待外れの感じがしている。今日も男子で金を期待された100kg級の穴井陸将選手が2回戦で一本負け、女子78kg級緒方亜香里選手が同じく2回戦で判定に敗れた。金2個は参加国の中でも10数番目で北朝鮮や韓国にも大きく遅れを取っている。期待された水泳・平泳ぎの北島康介選手が100m5位と200m4位で、メダルに手が届かなかったことも今ひとつ金メダル数が少ない原因である。

 今大会は、審判の誤審や、判定変更など物議を醸す問題があったが、昨日になって試合に全力を尽くさず手を抜いていたとして、何とバドミントン・女子ダブルス進出8組の内、4組が失格とされた。彼らは韓国2ペア、中国とインドネシア各1ペアである。今日彼らの疑わしい試合のビデオを観た。確かに観客からブーイングが起こったほど、無様でやる気のない試合ばかりだった。試合中にも審判から再三ベストを尽くせと注意されたが、わざとコート外へ打ったり、サーブを失敗したり、わざとらしく情けない試合内容だった。世界1位と2位ペアが失格して、結局はレベルの低い試合を観客は見せられることになったが、失格した選手の所属協会や監督・コーチはどんな指導をしていたのだろうか。

 翻って一昨日の日本の「なでしこジャパン」だって、佐々木監督が試合の途中で引き分けに持ち込むよう選手たちにアドバイスして、狙い通り引き分けでグループ1位ではなく、2位となって決勝トーナメントに進出することになった。これはバドミントンほど露骨な無気力試合というわけではないが、下手をすると同じように無気力試合と受け取られても弁解のしようがないと思う。

 なぜ全力を尽くして試合に勝とうとしないのか。バドミントンの場合は、次の試合で弱い相手とやるため、また決勝戦までは同国人同士で争いたくないとわざと負ける。「なでしこジャパン」の場合は、次の試合会場が遠方でコンディション上不利になることを考慮してドローを狙ったというが、これだって誤解されかねない。

 今後もこんなファンを無視するような試合が行われるとするなら、馬鹿をみるのは主催者とゲーム観戦を楽しみにスタンドへ足を運んでくれる観客である。こんな試合ばかりやっていたのでは、観客がいずれバドミントン競技を見放してしまうだろう。いっそのこと試合形式そのものを変えて、出場チームを増やし、1本勝負のトーナメント形式だけにしてみてはどうだろうか。そうすれば手を抜くことは絶対にできない。

それにしても審判問題で、随分話題の多い大会になりそうだ。

 先日の50枚に続いて今日暑中見舞い状を75枚ほど投函した。東京・練馬の日中最高気温が35.8℃だそうだ。暑い!暑い!

2012年8月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com