高校時代野球部でキャッチャーだった亀田勝昭くんが、今朝の日経新聞社会面で大きく取り上げられている。何でもロンドン・オリンピックの開催に先駆けて今日夜中1時に行われた女子サッカー予選1回戦で、「なでしこジャパン」はカナダに勝ったが、その主力選手たちを育てた「横須賀シーガルズ」の指導者だという。ヘェ~と意外な感じだ。記事では経歴が異色と書かれている。実際その通りで、彼は同級生の間で珍しく大学へ進まず、卒業後いすゞ自動車へ入社して社会人野球で活躍した。高校では2番打者として県大会準決勝まで勝ち進んだが、慶應高に敗れ惜しくも甲子園には出場できなかった。その慶應は決勝戦で勝ち甲子園に出場した。
甲子園に行き損なった亀田くんが今ではサッカーの指導者として、女子の日本代表を何人も育成した名伯楽というのだから、君子豹変であり、まさに異色に違いない。卒業後は1度も会ったことはないが、こういう形で同級生の活躍ぶりを知るのも嬉しいものだ。親しい同級生にこの新聞記事を添付で送信したところ、早速林龍代さんから1週間ほど前に彼の異色の活躍ぶりをNHKでドキュメンタリーとして放映していたという。
もうひとつ驚いたニュースは今朝の朝日新聞である。亀田くんと我々のもう一人の同級生、中西準子さんが「科学」欄で紹介されている。中西さんは一昨年の文化の日(私の誕生日)に、17人の「文化功労者」のひとりとして、母校から3人、先輩のノーベル化学賞受章者・根岸英一博士と後輩のオーケストラ指揮者・大野和士氏とともに推薦された。今では地味な科学分野ながら独法・産業技術総合研究所フェローとして八面六臂の大活躍ぶりで、知る人ぞ知る存在である。最近大阪方面の印刷会社で、従業員の間に胆管癌が判明した例がいくつか報告され、労働災害として深刻な問題になっているが、この問題について専門家の立場から中西さんがコメントを述べている。
日経と朝日の2大紙上、取り上げられ方は異なれども同じ日に同級生が1度に2人も取り上げられるとは想定外であり、誇らしいことでもある。みんなそれぞれ元気に活躍しているということだ。
私も彼らに負けてはいられない。今日暑中見舞い状を50通書いて投函した。