2083.2013年1月25日(金) 人質事件の犠牲者、母国へ帰る。

 今朝アルジェから日本政府専用機で人質事件の生存者7名と、最後に死亡が判明した人を除く9人の遺体が羽田空港へ帰ってきた。テロリストの凶暴な犯行により亡くなられた方々の気持ちは、さぞや無念だったのではないだろうか。一緒に帰ってきた日揮㈱川名社長の挨拶もまさに痛恨の極みと述べ悲痛なものである。亡くなられた方々にまつわるエピソードを伺うと哀れでならない。

 どこへこの悔しい気持ちをぶつけて良いのか、関係者の気持ちも乱れるばかりではないか。こういう悲しいムードを慮って、宮内庁では昨秋喜寿を迎えられた常陸宮の内宴を、天皇の強い意向で取り止めることにした。また、あるテレビ局では人質事件を大きなテーマとして取り扱った番組の放映を延期することになったという。

 当事者はもちろん身近な人にとって精神的な影響が大きいのだ。今朝もテレビで、1996年に起きたペルー日本大使館襲撃事件当時の青木盛久大使が、事件後しばらくは恐怖感があり、精神的に落ち着かなかったということを話していたが、今回も人質になった方々の心のケアを忘れてはならないと思う。

 3日前の本ブログに、戒厳令下のアンマンで軍隊に身柄拘束された私自身の体験を簡単に綴ったが、私は運が良かったのだと改めて思う。もし、あの時軍ではなく、テロリストに拉致されたらどうなっていたか。また、ヨルダン軍に疑われたまま収容所に連れて行かれ、拷問でもされたら、現在の自分はいないのではないかと空恐ろしくなってくる。拘束を解かれてからホテルのロビーに出てきた時、偶々当時のフセイン国王(現国王の父)の取材に訪れていたテレビ朝日クルーから、このままどこかへ連れて行かれてズドンとやられたって死体なんか出て来ませんよときつい言葉をぶつけられたが、よく観察すればそれほど現場には危険なムードが漂っていたとも言えるのだ。幸運にも私は解放され、惨めなことにはならなかったが、あくまで運が良かったレアケースと受け止め、この体験を安全な海外旅行のために、もう少し有効に啓蒙していきたいと思う。

 さて、今公明党の山口那津男代表が中国を訪れ、今日中国の習近平・総書記と会見して一応存在感をアピールしたようだ。今後日中両国の政治レベルで対話が発展するならこの上ないことである。ただ、中国要人との面会前に、日本政府の意向とは相容れない日中間のかつての約束事、つまり尖閣諸島棚上げ論を再び元に引き戻すがごとき発言をしている。問題が生じそうになると話を取り下げたり、本意とは違うと言い訳を述べたりしているが、先に鳩山由紀夫・元首相が同じような発言をして総スカンを食ったばかりである。山口代表は、公明党の元代表・太田昭宏氏が前回衆議院選で落選して代表の座に就いたが、今回太田氏が国会議員に返り咲いたのを機会に再び公明党代表へ復帰を策していることを警戒して、自らの強い存在感を打ち出すために外交の場ではしゃいだ発言をしたのではないか。国益より自分の利が欲しい人なのではないか。東大卒の鳩山、山口両氏とも受験向きの優秀な頭脳を有しているらしいが、強い個人欲と非常識さ、空気が読めない点では天下一品である。彼らが漏らした放言癖のツケは巡り巡っていずれ国民に回ってくる。「デフレ脱却のために日銀で輪転機を廻してお札をどんどん印刷すれば良い」と述べた安倍首相や、「死にたい人には生命維持装置なんか着けないで死なせて欲しい」などと暴言を吐いた麻生副首相など、程度の低い政治家に呆れるばかりである。

2013年1月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2082.2013年1月24日(木) 論稿「国会の爆弾男追想記」について

 数日前駒大マス・コミュニケーション研究所の菱山郁朗講師から、同研究所の研究所年報に寄稿された菱山講師の論稿「国会の爆弾男追想記」について感想、読後感を教えて欲しいとのメールをいただいた。早速駒大へ出かけて知り合いの事務員から年報をいただき、一気に読んで今日メールで感想を送ったところである。

 その爆弾男とは、言わずと知れた元社会党代議士・楢崎弥之助氏である。楢崎氏は昨年2月福岡の自宅で亡くなられた。菱山さんは、日本テレビ元政治部長として多くの政治家とお付き合いがあったが、楢崎氏とは格別親しい信頼関係を保たれていたようである。菱山さんは楢崎氏への取材の過程で、一度あっと世間を驚かす離れ業をやり、賛否両論取り混ぜて大きな話題を提供した。それは生々しい賄賂提供の現場をテレビカメラで隠し撮りをしたことである。リクルート事件の際リクルート・コスモス社社長室長が議員会館の楢崎氏を訪ねて部屋で楢崎氏へ賄賂らしき紙袋を手渡そうとした場面を、テレビカメラで隠し撮りを仕掛けたのが菱山氏である。そのビデオを公開講座で一度鑑賞させてもらったが、いかにもやらせらしきシーンで、もちろん楢崎氏はきっぱり断る。その当時、隠し撮りをしたその手法が蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。

 それを含めて菱山さんは私的な関係を遠慮なく書き出している。楢崎氏と菅直人・元首相の関係があまり良くなく、晩年には楢崎氏が菅氏へ辞職勧告まで行ったほどである。きわもの的な興味もあり、内容的には分りやすく大変面白いものとなっている。僭越なコメントも書いたので、どう受け取られるか分らないが、感じたままをメール送信した。

 さて、アルジェリア人質事件でまだ安否が確認されていなかった最後の日本人が今日死亡と確認された。これで日本人犠牲者は10人となった。海外進出企業の間では改めて従業員の安全対策について検討を始めたようである。海外事業における安全管理が今後大きなテーマとして持ち上がることになるだろう。

2013年1月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2081.2013年1月23日(水) アベノミクス信奉者は財政再建をどう考えているのか。

 今や怖いもの知らずとなった安倍首相のアベノミクスは、最近の株式市況の活況に勢いを得て、益々加速されている。昨日は日銀と共同声明を発表してデフレ脱却へ向けて政府・日銀一体となって景気回復へ取り組む姿勢をアピールした。

 しかし、日銀が政府との共同声明に名前を連ねたのは、半ば政府に脅されたこともあり、決してこのやり方がベストと心得ているわけではないと思う。政府は日銀法の改正までちらつかせながら日銀の独立性を脅かし、あまつさえ政府に従属させようとの素振りすら見せていた。日銀は政府に逆らえず軍門に降った結果が昨日の共同声明である。

 その効果が表れるかと思いきや、共同声明発表前後の先週末以来3日連続して株価は大きく下がり、円安傾向だったものが円高気配に変調した。現実はそうそううまく行くわけではない。肝心要の財政再建が相変わらず放ったらかしだからである。ラガルドIMF専務理事からも、日本の円高是正の気持ちは理解できるが、国の借金を減らす財政再建に取り組むこと方がもっと大事だと指摘される始末である。大きなお世話ではあるが、図星ではないか。

 経団連の主要会員企業には輸出産業が多く、輸出が伸びないことには会員企業の景気が回復せず、政府も彼らの希望に沿わなくては信頼感を得られまい。言ってみれば、景気回復とは輸出産業の景気を回復させることなのだ。安倍首相が昨日のテレビ朝日「報道ステーション」に出演して発言したのは、輸出関連業者の尻馬に乗った言葉であり、本質は彼らの願いを代弁して発言させられているのである。

 さて、今日はペンクラブと旅行作家協会会員でもある山本澄子さんに誘われて、現代日本で最高の女性活弁士として知られる、澤登翠さんのディナー講演会が五反田駅前の「TOKO HOTEL」で開かれ参加した。澤登さんは海外でも活動している。外国にはあまり活弁士というのはいないそうだが、日本にはかつて徳川夢声ら約7千人もの活弁士が活躍していたそうである。澤登さんが話の中でアテレコを声色を使って解説したのが中々面白かった。

 この講演会を主催したのは、日本旅行作家協会の一部門で、その中心となったのが山本さんで、80+X歳にしてなお壮健にしてご活躍中であり、まさに脱帽である。

テーブルをご一緒したのは、山本さんから紹介された映画に詳しいペン会員の飯島一次さんと、ペンでいつも一緒になる西原さんと初対面の日本写真協会の滝アヤさんだった。西原さんは東日本大震災以降ほとんど毎月のように被災地を訪問して、被災者の姿をカメラに収め、取材を続けている。その成果として3月には取材記録を小説として上梓されるという。書名は「海は憎まず」とのことで、日新報道からペンネーム「穂高健一」の名で発売されるので、ぜひ買って欲しいとの話だった。もちろん買うことをお約束した。

 午後11時半過ぎに政府の緊急記者会見が開かれ、菅義偉・官房長官からアルジェリア人質事件で安否不明だった日本人人質3人のうち、2人の死亡が確認されたと発表があった。これで事件の日本人犠牲者は9人となり、残り1人がまだ不明である。何ともやり切れないニュースである。

2013年1月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2080.2013年1月22日(火) アルジェリア人質事件、最悪の結果に

 アルジェリア人質事件は最悪の結果となった。昨晩遅く安倍首相が日揮㈱関係者の安否不明者10人のうち、7人の死亡が確認されたと公表した。残る3人の安否は依然分らない。テロリストの非道な行為は当然厳しく非難されて然るべきであるが、今回の事件でなぜアルジェリア政府がテロ事件解決のためとは言え、制圧作戦を急いだのか謎を深めていたところ、昨日セラル・アルジェリア首相が人命優先とともにガス施設も大切であり、その施設がテロリストにより爆破される恐れが生じたので、直ちに行動を起こしたと述べた。アルジェリアにとってはわれわれが考える以上に、テロリストに狙われた施設が重要な意味を持っていたのだ。

 アラブ社会では人質にされるとその仕打ちは拷問どころか、想像もできないほど酷いものだと、イスラエルのガイドのシュタイン・トモコさんが先日メールで教えてくれた。

 1967年第3次中東戦争直後に戒厳令下のアンマン市内で、私は白昼ヨルダン軍隊に身柄を拘束され、宿泊していたホテルに連行され取調べを受けた。その時兵士らに取り囲まれすべての所持品を検査され、隊長らしき人物から詰問されたが、テロリストとか危険人物らしき疑いは抱かれなかった。質問に対しても真実を淀みなく答えた。それらが好意的に受け取られたのか、身の潔白が証明されまもなく解放されて収容所には連行されず、おかげで看守から暴力を振るわれることはなかった。トモコさんによると、私が解放されたことは幸運過ぎるくらい幸運だとも言われた。いかに彼らアラブ人看守の暴力がすさまじいかは、ひとつの例としてダスティン・ホフマン主演の映画「ミッドナイト・エキスプレス」のアラブ人収容所内の拷問の場面を観れば分るとも言われ、DVDで同映画を鑑賞するよう勧められた。いずれ観てみようと思っている。

 当時の私は戒厳令の実態について深く考えることもなく、あまり自分自身の身の安全ということを深刻に受け止めていなかった。実際兵士にライフル銃を突きつけられ、押さえつけられた瞬間はそれほど危険ということについてはぴんと来ていなかった。だが、しばらくしてヨルダン兵から ‘Hold up’と言われもしないのに、無意識のうちに両手を上げ、身体中ぶるぶる震えだして市民からじろじろ注視される監視の中を兵士らに連行され、現場から引っ立てられて歩いた屈辱が走馬灯のように思い出される。トモコさんの言うように運が悪ければ、あの時この世とおさらばしていたかも知れないのだ。今でも思い出すとぞっとする。

 アルジェリアで安否が分らない3人の方々は今どうしているだろうか。厳しい拷問に晒されているようなことはないだろうか。

 私自身身柄を拘束される危機一髪の窮地に追い詰められた若気の至りがあるだけに、生々しく唾棄すべき過去を思い、今回のアルジェリア事件が関係者すべてにとっても後遺症が残らなければ良いがなぁと心より願っている。

 さて、昨日アメリカでは、オバマ大統領第2期目がスタートした。日欧と同じくアメリカ経済も順調ではなく、つい先日先延ばしになった「財政の崖」問題がまもなく再び押し寄せる可能性もあり、加えて銃規制という難しい問題も抱えている。昨日の就任式では、ワシントンの国会議事堂前には6万人のアメリカ国民がお祝いに集まった。議事堂前は人で溢れていた。しかし、1期目の熱気はあまり感じられない。過去4年間は期待が大きかった分失望も大きかったのだろう。実際4年前の就任式には18万人もの国民が集まったという。4年後の再選はないだけに、オバマ大統領にとって第2期は思い切った政策を実行できるとも言われている。 ‘Yes, we can.’精神を再び奮い起こして欲しいものである。

2013年1月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2079.2013年1月21日(月) アルジェリア人質事件、いまだ詳細分らず。

 アルジェリアの人質事件は解決したのか、そうでないのかとんと分らない。アルジェリア軍特殊部隊の襲撃により作戦終了となり、事件現場ではすでに静かな雰囲気のようである。しかし、武装集団がまだ施設内に隠れていて爆破を仕掛けるかも知れず、外部からは思うように近づけないようである。

 今朝の日経紙一面トップ記事見出しには「『人質23人死亡』発表」とあり、朝日にも「人質死亡23人確認」とある。

 それにしても情報の錯綜と混乱は相当ひどいものである。関係緒国のコメントもバラバラである。日本人の安否不明者が依然として10名と伝えられたままである。今回の事件は、解決方法、アルジェリアの独立の歴史とアルジェリア人の国民性、他国の介入阻止、人命より重要施設優先等々、極めて異質な事件である。

 識者の間でもアルジェリア政府はなぜ時間を置かず一気に突撃してテロリストを制圧したのか、疑問を呈する専門家が多い。その反面イギリスやフランスでは、アルジェリア政府の行動に心情的に理解を示す国もある。特にフランスはかつての植民地だったために、一部のアルジェリア人から恨みを買っており、本音かどうかは別にしてアルジェリア政府の判断を理解しているとの声明を出しているくらいである。やはり、人命第一を主張してたっぷり時間をかけようとするわが国の情緒的なやり方とは自ずから異なるようだ。それが、日本政府が正確な情報を得られず、いらいらして不満感の表れとなる。

 今度の事件で、改めて情緒的な日本とは違うアルジェリアという国の特異な異質性を知った人も多いのではないだろうか。

 現地へ日本政府からは城内実・外務政務官、日揮㈱からは川名浩一社長が現地へ赴いたが、現在まで日本人不明者10名の生存は依然としてはっきりせず、極めて悲観的である。

 さて、今朝の日経最終頁の文化欄にちょっとした知り合いの阿部毅一郎さんが、「東大の『闘魂』は不滅」というエッセイを書いている。まったく知らなかったが、東大の応援歌「闘魂は」を作詞したと、そのいきさつを綴っているのである。60年安保闘争にも触れている。高校時代の友人である牧野力くん(元通産事務次官)と東大の同期生で、麻生渡・前福岡県知事らとともに当時の通産省に同期入省した。偶々初めて会った時に牧野くんと同級生だったことから、言葉を交わすようになった。東大には校歌はなく、応援歌も「ただ一つ」だと思っていたところ、学内で応援歌歌詞を募集したので応募して採用されたというあらすじが書かれていた。

 「ただ一つ」は私の好きな応援歌のひとつである。しかし、身近にこんな形で別の応援歌を書いた人がいたとは、まさに青天の霹靂である。図らずも思いがけない事実を知った。阿部さんは奥様ともども良く海外を旅行している。今度お会いしたら、また話す話題が増えた。

2013年1月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2078.2013年1月20日(日) 円安進行の影響

 アベノミクス効果のお蔭で、株価は上昇し円安水準も継続している。先週末には、東証は日経平均株価が300円を超える値上がりで、終値も2010年4月以来2年9ヶ月ぶりに1万900円を上回った。円安も進行して一時90円台につけた。ニューヨーク外為市場では90円台で終わった。

 これだけ短期間に日本で円安が進むと、その反面自国通貨が高くなる国にとっては明らかに製品の輸出上デメリットがある。

 最近2ヶ月間に対ドル相場で、日本の円安が13.2%進行したのに反して、ユーロが5.2%、英ポンド5.2%、人民元0.1%、韓国ウォン2.9%、ブラジル・レアル0.9%という具合に軒並み自国通貨が高くなっている。所謂「独歩安」現象である。

 この傾向に対してアメリカ大手自動車メーカー政策会議は、オバマ政権に対して日本の円安誘導策に反対するよう求める声明を出したり、ドイツのショイブレ財務相も大きな懸念を表明した。またIMFのラガルド専務理事が直接的ではないが警告を発している。ラガルド氏は日本は円安誘導より財政再建に注力すべきであると尤もな提言をしている。

 その日本の借金は近年増える一方であるが、内閣府が18日に発表した「2011年度国民経済計算確報」によると、昨年11月末時点で政府が持つ資産を全部売っても、18.7兆円の借金を残ってしまう「債務超過」状態だったことがわかったという。国が新たな借金をし続けていることが原因である。内訳の大半は国債である。にも拘わらず、アベノミクスと煽てられ安倍政権は、補正予算と来年度予算で更に公共投資に資金を注ぎ込み借金を膨らます計画である。

 一方国内でも輸出関連企業は円安を歓迎している一方で、輸入に頼る石油関連企業では皺寄せは石油価格の値上げに反映されると危惧している。実際最近のガソリン価格の上昇は、レギュラー・ガソリン1㍑当り価格は、6週間で4.5円も上がったという。どちらかにとってプラスなら、他方にとってマイナスになるのが普通であるが、円安と円高のメリットをどう秤にかけるか難しいところだ。

 さて、昨日アルジェリア政府は突入作戦は終了したと発表したが、その後事件の詳細は一向に伝わって来ない。その間いろいろ情報が伝えられても、事実はどうなったのかまったく分らない。今日もこのままかと思っていたところ、午後10時過ぎになってアルジェリア・エンナハールTVが25人の死体が見つかったとだけ伝えた。事実を知るのが恐ろしくなってきた。

 今日夕方のNHK・TVニュースを観て懐かしく思ったのは、早くも始まった首都圏の私立中学校の入学試験だった。その映し出された光景が、母校・千葉県市川学園中学校の試験会場風景だった。遥か昔の今から62年前に受験した。当時は学校内で入学試験を受けたが、驚いたことに今年は2千名を越す小学生が受験したために、学校内ではなく千葉市内の大体育館で試験が実施されたとのことに浮世離れの感がした。当時も割合評判が良い中学校だったが、今ではかなり受験校として有名になったようだ。入学はしたものの父の京都への転勤により、サンフランシスコ講和条約が結ばれた2年生の2学期には転校した。懐かしい思い出として今も時折思い出すことがある。

2013年1月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2077.2013年1月19日(土) リーダーの素養が見られない独裁者・橋下徹大阪市長

 今年は寒い。底冷えがする。そのせいで13日に降った雪が中々溶けない。日陰の道路上では凍結したままで車も人も気をつけないと危ない。降雪以来初めて車を運転したが、まだよほど目を凝らして運転しないと危ない状態だ。1966年12月に会社の同期生と出かけた箱根で、凍結した道路でスリップして車を岩壁にぶつけた苦い経験があるので、積雪後の運転は今でもちょっと怖い。

 さて、その雪の翌日開催予定の全国高校サッカー決勝戦が延期されたが、今日快晴の下で行われた。予定が延ばされて生徒たちも良いグランドコンディションの下で精一杯戦えたのではないだろうか。結果は2-2のまま延長戦に入ったが決着がつかず、PK戦の末宮崎県代表の鵬翔高が京都代表の京都橘高を破り、宮崎県勢として初めて栄冠を獲得した。当初主催者側は決勝戦の延期などはまったく念頭になかったようだが、両校の強い希望を斟酌して、また国立競技場が空いている今日を予約して絶好のコンディションの中で雌雄を決することができたことは良かった。ほんのちょっとした関係者の心遣いで、降雪下の最悪の状態で決行するか、或いは両校優勝というお互いに不本意な結論より、お互いの希望を取り入れた最良の状態で決着をつけられた選択は、すべての関係者にとって良かったと思う。中々生徒たちの気持ちを汲み取る手段を選択するというのは難しいものだが、今回関係者の出した結論はベストに近いものだったと思う。

 それに比べて、まったく教育的配慮がなされないのが、不祥事を生んだ大阪市立桜宮高校体育科の入試を橋下徹・大阪市長が急遽中止すると発表したことだろう。自殺者を出したこの高校には、確かにいくつも問題はある。だが、市長が話すようにそう簡単に対策や解決策が見出せるわけではなく、充分な時間と検証が必要だろう。この他にも市立高の運動部全顧問の総入れ替えを求めてもいる。更に、エスカレートして、もし通達を守らなければ予算をつけないとか、あまりの言いたい放題に周囲も呆気に取られている。何と短絡的で、教育的配慮を欠いた判断だろう。

 市長は同校を志望する中学生の気持ちを一顧だにせず、自分が権限を持っているからと自分ひとりの不遜な決断で押し切ろうとする。教育現場に民主主義も何もあったものではない。この人には、権限委譲とか、他人に物事を任せるという考えはまったくなく、権威を笠に着て周囲を怒鳴り散らし、すべてを自分で仕切ろうとする性癖があるだけだ。大阪市のことはすべて自分が仕切るつもりのようだが、大阪市は一人ですべてを処理できるほど閑な自治体なのだろうか。

 すでに市長のあまりにも独善的なやり方には、現場の教職員から強い不満と抵抗があるようだし、流石に下村博文・文部科学大臣も市長の一方的な判断に対して疑問を呈している。この種の独裁者風情が組織をぶち壊してきた過去の幾多の例をこの市長はご存知ないのだろうか。そのうちに市庁舎内に冷たい隙間風が吹き抜け、市職員が皆市長の顔色ばかり窺う恐怖政治に陥ってしまうのではないだろうか。市長にはこれまでしっかりした組織の中で働らいた経験、また管理者としての経験がないだけに、本当の意味でマネージメントというものが分っていないようだ。何か勘違いをしているのではないか。困ったお人である。

 さて、問題のアルジェリア人質事件について、対策会議に出席するため安倍首相は予定を早め、インドネシアから今朝未明に帰国した。事態は膠着状態になって、新しい情報は伝わって来ず、ひたすら事件の解決を待っている辛い状態である。

 現時点でアルジェリア通信の情報では、人質12人、武装勢力18人が死亡したと伝えている。安否が確認されていない外国人32人の中には、日揮㈱の10人が含まれていると見られている。いつになったら解決するのか。

 今日午後元横綱大鵬が亡くなられた。私より2歳若いが同世代だったので、共有できる価値観があったように感じている。30歳代半ばに脳梗塞で倒れてその後苦労されたようだ。横綱柏戸とは良きライバルとして、しばしば比較され、ともに柏鵬時代を築き一世を風靡した。この大相撲華やかなりし時代は相撲にも熱中しただけに、何とも言えず寂しい限りである。ご冥福を祈りたい。

2013年1月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2076.2013年1月18日(金) アルジェリア人質事件の混乱ぶり 

 アルジェリアの日本人人質事件の情報が錯綜してどうも分り難い。メディアが伝える情報も時々刻々変化して、情報源によってその内容はマチマチである。ロイター、AFP、アルジャジーラ、アルジェリア通信、さらにモーリタニアの報道機関からそれぞれやや信頼性に乏しいニュースが次々伝えられるが、どれを信じて良いのか見当がつかない。それぞれ情報源が政府側と、政府と対立する武装集団側から発せられることもあって、生死の情報が逆転することもある。世界的大ニュースでこれだけ報道内容が混乱するのも珍しいのではないだろうか。その混乱の原因にはアルジェリア政府がまったく公式発表をしないことがある。そんな折国営アルジェリア通信が、政府軍による鎮圧作戦は日本時間今朝未明に終わったと一方的に伝えた。アルジェリアは事件勃発後2日も経たないうちに、政府軍が行動を起こし、多数の犠牲者を出してしまっていたのである。

 日本人の安否情報も、日揮㈱から得られる情報を幾分当てにしているようで、アルジェにある日本大使館からは何の情報もない。アルジェのイギリス大使が日本人の消息を僅かに伝える程度である。

 そんな中で今日午後5時、TBS報道番組「Nスタ」で知り合いの軍事評論家・小川和久氏が、「日本はアルジェリア政府に対して軍事行動を止めろと言っている。しかし、イギリスやフランスのように特殊部隊のように止められる力があるならそう主張しても良いが、日本の場合はそういう組織や部隊がなく説得力に欠けるので、あくまで人命優先ということを強く主張すべきだ」と言われたことが、強く印象に残った。

 アルジェリアはなぜそれほど行動を急いだのかとの疑問の声が強い。その突撃の詳細は今もって分らない。関連施設には17人の日本人がいたが、午後9時現在やっと7人の生存が確認された状態であり、なお10名の安否が不明である。2人の日本人犠牲者が出たとの報道もある。これまでのテロ事件では極めて異例である。アルジェリア通信の終戦発表にも拘わらず、まだ現地では散発的な銃撃戦が続いているともいう。

 アルジェリアが独自に解決を急いだ背景には、遡れば130年間に亘る宗主国・フランスからの独立戦争、その後の政変とイスラム系組織に対する不信があるようだ。2度と他国の支配を受けたくないとの強い願いが他国からの干渉を排除しようとの気持ちが働いたようだ。

 そう言えば、1967年戦時中のベトナムから帰った後、アルジェリア独立戦争を取り扱った映画「アルジェの戦い」を観て随分惹き込まれた。スカルノ大統領末期のインドネシアを訪れた直後でもあり、同じように独立を勝ち取ったアルジェリアのベンベラ将軍(後に首相、大統領)の勇姿に感動したものである。それが、外国からの干渉を受けないアルジェリアの今日の姿となった。今や産油国として力を伸ばしてきたアルジェリアだが、国内には政府の嫌うイスラム系テロリストが潜伏して政治的には安定していない。今回の事件でも関係国は、日本だけに留まらず、イギリス、アメリカ、フランス、ノルウェイ、フィリピン、アイルランド、南アほか多くの国が含まれる。この事件の行方と結末はどうなるのだろうか。一刻も早く犠牲が少なく解決して欲しいものである。

2013年1月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2075.2013年1月17日(木) アルジェリアの人質事件二転三点

 アルジェリアの日本人拘束事件の様子が大分はっきりしてきた。一旦はアルジェリアで拘束事件が2件発生したと伝えられたが、とどのつまりは日本人が拘束されたイナメナスの一件だけということが分った。

 拘束され人質とされた日揮㈱の現地日本人スタッフの数は5人から3人に訂正された。カタールのアルジャジーラ放送によるとその内の一人は怪我をしているという。アルジェリアの南のマリ北部で活動しているイスラム系武装集団に対するフランス空軍の襲撃が、施設を襲った直接の原因だと犯人らは主張し、フランス軍のアルジェリアからの撤退を要求している。誘拐された40人を超える人々の中には、日本人以外に多くの外国人が含まれている関係上、安全第一を旨として日本政府も関係国と連携して一日も早い解決に努めて欲しいものである。

 さて、昨日から今日にかけて新聞紙上には、突出した政治的、社会的、文化的ニュースが目立つ。今日は阪神大震災からちょうど18年目である。早いものである。

 唖然とさせられたのは何が目的なのか、鳩山由紀夫・元首相が不意に中国を訪問し、楊外相ら中国要人と会談して日本政府の考えとは相容れない、尖閣諸島が係争地であることを両国が認めた上で解決を図るべきとの個人的見解を中国側に伝えたことである。当然政府は遺憾の意を表明したが、宇宙人・鳩山氏の真意はまったく理解できない。「日本維新の会」古賀茂明氏もテレビ番組で鳩山氏の軽佻浮薄な言動をこき下ろし、中国政府に対して鳩山氏の言動を真面目に取り扱わないで欲しいとまで述べていた。世界中あちこちで「元首相」故の信頼感のある手形を切って、国家国民に迷惑をかけ、都合良く自己主張するのは好い加減にしてもらいたいものである。

 連日事故続きの新型航空機、ボーイング787が遂にアメリカ連邦航空局によって運航停止命令が出された。現在飛行している同型機は世界で49機だが、その内全日空が17機、日航が7機も抱えており、両航空会社は代替機の調達に頭を痛めることになりそうだ。

 文化面では、今年度下半期(第148回)芥川賞に史上最年長の黒田夏子氏「abさんご」が選ばれた。昨年日本旅行作家協会会長・下重暁子さんから早稲田の親しい同級生が自分と同じ年齢で「早稲田文学新人賞」を受賞したと言って感激し喜んでおられたが、それが黒田氏であり、この作品だったのだ。それが今日偶々下重さんから寒中見舞いの便りを受け取った。「この一句-108人の俳人たち」を3月に大和書房から出されるとか。

 かつてのヌーヴェル・ヴァーグ監督・大島渚氏が一昨日亡くなられた。個性的な監督で、特に「愛のコリーダ」「日本の夜と霧」「戦場のメリークリスマス」などの話題作を次々と製作し、世界的にも注目された。中でも、「日本の夜と霧」は公開後、僅か4日で松竹が一方的に上映中止を決めたため、松竹を辞め自主映画会社を創立して話題となった。残念ながら私はどの大島作品も観ていないが、2度までも倒れながら、小山明子夫人に支えられてカムバックした存在感のある実力派監督だった。序ながら、大島監督の子息・武氏は湘南高の25年後輩に当る。

 いま午後10時となったが、臨時ニュースとしてロイターとアルジャジーラが伝えたところによると、アルジェリア軍が石油施設へ強行突破して、アルジェリアの人質の内日本人2人を含む25人が解放されたとの緊急ニュースが入った。まもなく官房長官記者会見が開かれるようだ。大分情報が錯綜しているようだが、事実であることを祈りたい。

 ところが、10時半になってまた驚くような逆転ニュースが入ってきた。どうも輻輳して分り難いが、今度は人質35人が殺害されたとの情報が伝えられた。何が何やらさっぱり分らない。一瞬先は闇である。まさに「日本の夜と霧」となってしまった。

2013年1月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2074.2013年1月16日(水) 日本人、アルジェリアで拘束される。

 今日厚生労働省は、生活保護家庭に支給される生活費は夫婦と子どもの多い家族数の多い世帯では、一般低所得世帯の消費支出を上回ると唐突に公表した。確かにちょっとおかしな話である。政府は2013年度予算を編成するに当たり、この不自然な状態を是正するために、生活保護基準額の引き下げを考えている。

 大阪市では全国一生活保護世帯が多く、かねがねそういう噂があったが、実際に国レベルの実態が明らかになったわけである。詳細については、私自身充分な資料を持ち合わせていないのでコメントできないが、しばしば言われていたように一所懸命働いても給与が少ないなら、むしろ働かないで自治体から生活保護を受けた方が楽な生活を送れるとの陰の声は聞いていた。確かにこれがどこまで正確かは分からないが、事実とするなら極めて遺憾であり理不尽なことだと思う。

 ただ、こういう筋の通らない事態を国はどうして今まで放置していたのかが問題である。デフレで物価が下がっているのに、扶助費の水準をそのままにしておいたことで、この逆転現象は起こるべくして起きたのである。これもまた国の無責任と怠慢によるものである。そのうえで、これはおかしいとばかりにエイヤと扶助費をカットするというのは、役人の怠慢のツケを生活保護者に押し付けているようなものである。現状は確かに是正されなければならないが、役人と政治家にもその責を負わせるべきではないか。

 さて、夜になってとんでもないニュースが飛び込んできた。アルジェリアの南部イナメナスでイスラム系武装勢力に日本人5人ほかフランス人らが拘束されたという。そのニュースの最中に、同じアルジェリアで別件の拉致事件が発生したとのニュースも入った。前者は、日本のプラント建設企業・日揮㈱の現地社員で現在その行方は分らないようだ。もう一つの事件はイギリスのBP社(British Petroleum)のイギリス人、アメリカ人、ノルウェイ人らでこちらも行方が分らない。事件が起きたひとつの原因は、一昨日辺りからアルジェリアの南隣国マリでフランス軍がイスラム系武装組織を空爆したことが深く関係していると言われている。

 まだ、詳しいことは分らないようで明日以降にもっと正確な情報が入るだろう。いずれにせよ、海外で働く日本人は年々増えており、治安の不安定な所では、今やいつ襲われるか分らない危険な状態にある。

2013年1月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com