2285.2013年8月15日(木) 68回目の終戦記念日を迎えて

 戦後68年目の終戦記念日である。天皇・皇后両陛下ご臨席の下に日本武道館で全国戦没者追悼式が行われた。年々戦没者遺族の出席が少なくなっている。

 今日NHKが発表したアンケート調査によると今日が終戦記念日であることを知らない人が回答者の33%と知り愕然とした。「最早戦後ではない」とか、「戦後は遠くなりにけり」という言葉が一世を風靡してから時間が経つが、それにしてもこの無関心というか、無頓着ぶりには呆れるばかりである。街頭インタビューで40代の女性が、今日が終戦記念日であることは知らなかったと応えたのには驚いた。この女性は生まれてこの方40年以上も戦争がいつ終わったのかを知らなかったというのだろうか。

 やはり個人が常識として知る以上に大事な区切りは史実として学校でしっかり教えるべきであろう。

 日中、日韓関係が悪化している中で注目されていた安倍首相の靖国神社参拝が行われなかったことは、中韓両国への刺激を和らげたようだった。しかし、元々靖国神社参拝を願い、前回首相在任時に靖国参拝しなかったことを強く後悔した安倍首相であれば、靖国神社へ公人として参拝したい気持ちがあったことは間違いない。そのため、姑息なやり方ではあるが、代理人に私人として玉串を奉奠することにした。ただし、これからも靖国神社では秋の例大祭があるので、この時参拝するのかどうか、まだ結論を先送りしている。

 内閣の要人が靖国神社へ参拝することが今以上に外交問題に発展する可能性があることから、今回は安倍首相、麻生副総理、菅官房長官、岸田外相ら主要閣僚は参拝しなかったが、古屋圭司・国家公安委員長、新藤義孝・総務相、稲田朋美・行政改革担当相を始め、102人の国会議員がぞろぞろと靖国参拝を実行した。昨年よりかなり多くなっている。彼らの言い分はまったく分らないというわけでもない。だが、戦時中迷惑をかけた中国や韓国が最も忌み嫌っている言動を、自分たちの論理だけを主張し、他国からとやかく言われる筋合いではないと突っぱねる論理思考は些か傲慢であり、責任ある立場にある者としては狭量すぎやしないか。それなりの理由はあるにせよ、外国からあまり攻撃を受けないような穏やかな参拝の方法を考えてみることも必要ではないだろうか。

 特に遠藤氏と稲田氏は昨年反対を押し切って竹島に上陸しようとして韓国側に拒絶された破廉恥な前科がある。国にために亡くなられた戦没者に感謝し、尊崇の念を表すのに、なぜ今日、靖国でなければいけないのか。中韓両国の風当たりが強いことを考えれば、もう少し賢明な行動をすべきではないか。

 私見であるが、今日靖国神社に参拝した要人はあまりにも、今日8月15日という日と靖国神社に拘りすぎているのではないかと思う。それほど戦没者に尊崇の念を捧げたいというなら、フレクシブルに日時を変更したり、場所を代えるなりして靖国参拝を行うとか、或いは千鳥が淵墓苑にお参りすることもできる。海外なら中部太平洋、東南アジア、シベリアなどに戦没者を祀った慰霊碑がいくらでもある。そこなら誰に気兼ねすることもなく、いつでもお参りすることができる。少しサイドステップして冷静に考えてみることが必要だ。彼らは今日靖国神社に参拝すること自体が目標になっていて、それが右寄りの選挙民から支援を得られるとか、国会内で活動できない憂さ晴らしに自分の存在感をアピールしようとの思惑があるから拘り続けているのではないかと、つい穿った見方をしてしまう。

 しかし、政治家は騒ぎを起こすのではなく、騒ぎを収める人間であるべきであると肝に銘じてほしい。

 さて、エジプトも大変なことになっている。モルシ前大統領を排除した7月3日以来、暫定政府が政権を握っていたが、ついに治安部隊がモルシ前大統領支持派のデモ隊を強制排除に乗り出し、たった一日で525人が死亡し、3700人が負傷したと伝えられている。欧米を始め、世界中からエジプト暫定政府に対する厳しい非難の声が上がっている。これも看過できない。

2013年8月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2284.2013年8月14日(水) ビルマ国内の民族問題を思う。

 民主化で経済制裁が解除されてから外国からの投資が急速に増えているビルマで、民族問題が世界の人権家から警戒の目で注視されている。日本の企業も続々とビルマへ進出を計画している。私がよく訪れていたころのビルマには、日本企業は三井物産以外ほとんどなかったように思う。それが今では乗り遅れてはいけないとばかり、大手企業から中小企業までまだ整備されていないビルマ市場への食い込み戦略を練っている。

 そんなビルマの経済と社会であるが、冒頭に指摘したように温厚なビルマ民族らしからぬ騒動が持ち上がっている。ビルマではビルマ族が全人口の6~7割を占めるが、残りはシャン、カレン、モン族などを含めて135程度の民族がいる。問題は彼らのほとんどは仏教徒だが、インド国境に近いラカイン州にはインドから越境したイスラム系難民が多く、先住の仏教徒と難民イスラム教徒との間でトラブルが絶えないことである。

 驚いたのは、今朝の朝日新聞に週刊誌‘TIME’7月1日号に反イスラム・ミャンマー過激仏教僧ウィラトゥ師を表紙絵に掲げ、ウィラトゥ師の反イスラム教的言動を余すところなく紹介していると書かれていたことである。

 確かに民族問題がビルマの民主化に新たな火種を投じていることは、アウン・スーチーさんがこの問題に解決策を示さないとして一部批判されたほどで、新生ビルマにとって今や極めて微妙な問題になりつつある。

 時代は少しずつ変わりつつあるが、ビルマはそのスピードが極めて遅く、かつて度々ビルマを訪れ、そのビルマ的な古さが気に入っていた者にとっては、無責任かも知れないがビルマの急速な近代化はあまり歓迎したくないところである。

 ただ、初めてビルマを訪れた1972年にラカイン州アキャブ海岸で、昭和17年その沖合いで被弾して反転墜落し名誉の戦死をされた加藤隼戦闘隊長・加藤建夫少将を始め加藤部隊全戦没者の慰霊祭を挙行した際、周囲を大勢のインド系ビルマ人に取り囲まれたが、彼らが今話題のロヒンギャ族であることをその時ガイドから聞いたことがある。

 あれから40年以上を経て今ビルマは大きく変わりつつあるが、元々温和なビルマ人が争いを起こすとは中々想像しがたい。しかし、彼ら自身に原因がなくとも彼らを支える別の人々の思惑次第ではそうは行かなくなってしまうものだ。これから変化するであろうビルマ情勢から目を離さず、見守って行きたい。せめてビルマにいる友人たちがトラブルに巻き込まれないよう願うばかりである。

2013年8月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2283.2013年8月13日(火) 日本は相変わらずアメリカの属国か。

 暑さの話題が尽きない最近の数日間だが、昨日41℃を記録した四万十市では今日も40℃を記録して連続4日間40℃以上という異常ぶりである。市ではこれを観光に生かそうと抜け目なく早速「暑さ日本一」の看板を掲げた。その一方でこれまで40.9℃で日本一の暑さを誇っていた埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市が日本一の座を降りたが、多治見市は再逆転の期待を込めて「暑さ日本一」の看板は下ろさないという。

 昨日は暑い日中に外出したので大分疲れた。今日は息子たちが伊豆へ出かけ、1泊してから明日奈良へ帰る予定のようだが、伊豆の土肥温泉へ早く到着したい事情もあって今朝4時ごろ、われわれ夫婦がまだ寝ている時間に家族5人でそっと家を出た。

 孫3人の中の中2の男の子が成績表の主要5科目に「5」をもらったので、大いに褒めてやった。この調子で成績を伸ばして行ければ、一応目標の公立高校合格が圏内ということだから頼もしい。5年生の娘はピアノが得意のようだし、3年生の娘は絵と体操が得意だから、このままのびのび成長してくれることを願っている。

 さて、昨日は日航機が御巣鷹山へ墜落して520人が犠牲になって28年が経った。今日は沖縄の沖縄国際大学キャンパス内へ米軍ヘリが墜落して9年が経過した。今問題になっているのは後者とつながる沖縄米軍の沖縄県民を無視するような、オスプレイの嘉手納基地への強制配備である。1週間前にキャンプ・ハンセン内で墜落した米軍ヘリ事故に関して、日本政府が米軍に調査と、結果が出るまで飛行を中止するよう申し入れて米軍はそれを受け入れた筈であった。ところが、今朝になって岩国に一時駐機していたオスプレイが沖縄へ飛び立つ1時間前になって沖縄へ飛行すると防衛省へ突然通告してきたのである。日本側ではどう行動しようといかなる対応も間に合わない。すでに賽は投げられたのである。米軍から調査報告が出される前である。日本は米軍に舐められているのである。約束は一方的に破るわ、沖縄県民の感情を逆撫でするわ、等々で沖縄が本当に日本の領土なのかどうかに疑問を感じる米軍の傲慢な対応である。

 ここはきちんとアメリカに対して日本政府は強く抗議するべきである。しかし、アメリカ政府に対して何も言えない安倍政権では、あまり期待は持てない。学生時代に60年安保闘争で日米安保条約の改定に反対したが、結局反対派の行動は功を奏さず日米安保は改定された。それがこの日本のアメリカ属国化の出発点である。

 恨めしく思い、無力感を感じるのは、現在の安倍晋三首相が安保改定に調印した当時の岸信介首相の孫であり、安倍首相は盲目的に祖父の行ったことはすべて正しいと信じきっているからである。

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2282.2013年8月12日(月) 41℃とは! 観測史上最高気温を記録

 お盆を迎えて昨日奈良からやって来た長男家族5人とお墓参りをした。多磨墓地にある妻の実家のお墓を最初に、そしてわが家の菩提寺、中野の宝仙寺へ回った。多磨墓地は敷地が広大で緑が多くて気分的に開放感を感じさせるが、それでも日射の強いところでは汗びっしょりである。宝仙寺では盛大な葬儀を終えたばかりのようだったが、この暑い中で喪服を着るのは大変だろうとつい同情したくなった。

 さて、このところ猛暑の話題でもちきりである。一昨日から気象庁が注目するような猛暑による記録続きであるが、一昨日から40℃を超えていた高知県四万十市で、今日午後1時42分観測史上最高気温の41℃を記録した。驚いたのは、昨日東京も暑かったが、その暑さが一向に下がらずそのまま昨夜11時49分に30.4℃を記録した。これは過去138年間の一日の最低気温の最高記録というからぶったまげる。間違いなく地球の温暖化は進み、日本は温帯から亜熱帯地帯へ変わりつつある。

 実体感としては、1970年代にビルマの中部都市・マンダレーからシュエボに向かったサヴァンナ地帯で、暑くて確か気温が40℃だったことがある。

 今日が観測史上最高の暑さの日になるとは、忘れられないお墓参りとなってしまった。ご先祖さまも泉下でこの暑い中をご苦労様と言ってくれているのではないかと勝手に想像している。

 昨日に続いて夕方になってまた凄まじい雷鳴とともに、激しく雨が降ってきた。気象変動も激しい。わが家では大丈夫だったが、世田谷区内で3500軒が停電だったという。孫たちと夕食に出かけようとしていたが、ちょっと二の足を踏み、寿司の出前を頼むことになってしまった。いつまでこの暑さが続くのか、もう好い加減にしてほしいものである。

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2281.2013年8月11日(日) 今日もまた暑い!

 真夏の名物である甲子園の高校野球も始まって、この炎天下に熱戦が繰り広げられている。暑さでへばったせいか注目のエース級投手も打ち込まれ、打撃戦となって点の取り合いとなるゲーム展開が多い。春の選抜で優勝して春夏連覇を目指していた浦和学院のエースが、予選では完全試合を達成してしながら昨日はそのエースが滅多打ちされ、11点も取られて1回戦で早々に姿を消した。

 モスクワでは世界陸上大会が開かれ、早々に福士加代子選手が女子マラソンで銅メダルを獲得した。まあこういう嬉しいニュースは気楽に聞けるものである。あといくつメダルが取れるだろうか、期して待ちたい。

 さて、昨日に続いて今日も暑い一日だった。昨日6年ぶりに4つの都市で40℃を超えたと大きく報道されたが、今日も昨日に続いて高知県四万十市で 40.6℃、甲府市で40.1℃となり、東京では昨日の気温を上回って38.3℃を記録した。これは堪らんと思っていたところ、午後3時過ぎになって俄かに空が掻き曇り雷鳴が鳴り雨が降ってきた。自宅周辺の雨はそれほど激しくなかったが、落雷では鉄道も被害を受けて京王線が長い時間に亘って不通となった。

 最近は駒沢公園へのウォーキングは日が落ちるのを待って午後6時過ぎに家を出るようにしているが、今日はにわか雨のおかげで5時ごろ出たが、やはり気のせいか少しは涼しいように感じる。

 さて、先日 PCを交換したまでは既定路線だったが、どうも新しいPCのソフトというか、エクスプローラーに馴れなくて新しい問題が後から後へと発生する。いくつか暗礁に乗り上げている問題のうち、まさかWORDで文章を打ち込む程度で障害に突き当たるとは思いも寄らなかった。PCを使い出してから相当な年月になるが、所謂単純にタイプで打ち込む文章が突然どういう具合か、朱文字化されるようになって、黒字に訂正しようにも余計な文字が挿入されて一向に意の如くならない。ついに根をあげITコンサルタントのお世話で‘Team Viewer’操作により何とか普通の文章が打てるようになった。画面上に「校閲」というアイテムがあることを初めて知った。これでいま取り掛かっているノンフィクションも2日ほど無駄に費やしてしまった。まったくPCで文章を書くだけだと高を括っていると足元をさらわれる。

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2280.2013年8月10日(土) 40.7℃! 暑い! 近年最高の暑さ

 このところ連日の猛暑に加えて、東北地方、特に秋田県と岩手県を集中豪雨が襲い道路や田畑を冠水して大きな被害を与えた。昨日秋田県仙北市の後背の山で起きた、深層崩壊が土石流となって山麓の集落に崩れ落ち、集落では何軒かの家屋がつぶれた。テレビ画面に向かってこんなことはこれまでなかったと土地のおばさんが泣き叫んでいたが、あまりにも気の毒でとても見ていられない。

 今日のニュースを聞いていたら、各地とも今年最高の暑さとなった。高知県四万十市と山梨県甲府市で40.7℃、甲州市で40.5℃、群馬県館林市で40.1℃を記録した。東京都内でさえ37.4℃を記録した。国内で40℃を超えたのは実に6年ぶりである。いずれにせよ屋内も屋外もメチャクチャに暑い。テレビでは熱中症にならないための諸々の注意事項まで教えてくれる。これまで暑さに対して国中がこれほど繊細に、神経質になったことはなかったような気がする。

 では、今年のこの異常な暑さはまったく想像できなかったのかと問われれば、そういうわけでもない。手元に5月14日付朝日夕刊があるが、その一面のトップ記事では「熱中症 今からご注意」と早くも警報を鳴らしていたのだ。5月半ばにして30℃の真夏日を超えた日がすでに続出したことを踏まえて、注意を喚起したものである。

 近年地球の温暖化防止について専門家が知識を披瀝してくれるが、よく考えて見れば日本は国土全体が火山列島であり、そこへ自然災害の風雨が激しく叩きつけると防ぎようがない。幸い今のところ陸地で火山が同時噴火という災難が降りかかってこないからまだ救われるが、仮に火山が連動して同時に爆発でもしたら日本列島沈没は免れないだろう。

 これらの点を考えると、やはり火山列島の上に建設される日本の原発は怖い。

  ‘NATIONAL GEOGRAPHIC’誌2013年7月号の記事に紹介されている、アメリカ海洋大気庁に残っている1851年以降の記録に基づいた、嵐の強さと風速を基準にしたシンプソン・スケールと呼ばれる図表を見ると、カリブ海域周辺とメキシコ湾が一番で、その次のアメリカ西海岸沖合いに次いでフィリピン東方洋上の強さと頻度が高い。当然フィリピン東方洋上から日本列島にやってくる台風の襲来が極めて多いという実績である。どうしても日本は自然の猛威に晒される割合が高く、そのうえ火山噴火のリスクもある。自然界の猛威にこれという絶対的な防護策が講じられない現状では、リスクの高い建造物の建設は止めるべきである。

 原発なんてとんでもない!

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2279.2013年8月9日(金) どうする? 国の借金1千兆円

 財務省が今日国の借金がついに1千兆円を突破したと発表した。これまで増える国の借金について度々警鐘が鳴らされ、その都度政府、財務省は財政再建を声高に叫んでいたが、実際にそれが実行されることはなく、借金は増える一方でついに心配していた大台に達した。

 国の借金と一口に言っても、国債、借入金、そして政府短期証券を合計した借金残高であるが、先進国でも飛びぬけて巨額の借金は国際社会からも警戒され、IMFも財政再建の必要性を日本政府に度々伝えていた。しかし、政府は口ではその重要性を認識していると言いながらも、財政再建を現実的に実行したケースは稀で、問題は先送りされるばかりで借金は雪だるま式に増えていった。

 そして財政不安はついに現実のものとなった。次の世代に重荷となる借金財政を解消するために今の政治家はまったくやる気がないのだ。折りも折り今消費税値上げをどうするのか、最近になってはっきりしなくなった。国民としては負担が増えることであり、決して全面的に賛同するものではない。だが、ことここに至っては予定通り来年4月に3%、10月に2%分を既定方針通り値上げせざるを得ないのではないだろうか。

 その一方で当然経費の抑制を行うべきである。これが思うようにできない。それは政治家たちのエゴと私利私欲のために財政資金の歳出を抑えきれず大盤振る舞いを許してしまうからである。直近では、それほど急ぐ必要のない高速道路の新規建設工事を行うために、国土強靭化計画と称して多額の資金を道路建設に注ぎ込もうとしている。なぜか? 道路の建設が彼らが国会議員になるための得票につながるからである。事ほど左様に国会議員という職業は、国のために働くのではなく、自分自身と地域のためにだけ働く人たちの職場なのである。

 さて、今日は6日の広島に次いで長崎の原爆の日である。平和祈念式典では6日の松井一実・広島市長と同様に、田上富久市長が平和宣言を述べた。その内容は広島市長のそれとほぼ同じである。4月にジュネーブで核兵器の非人道性を訴える共同声明に日本政府が賛同しなかったことを、田上市長は批判した。広島、長崎の原爆両被爆地自治体の首長から核反対に対する行動が水を射されたと非難されたことは、総理大臣として出席していた安倍晋三氏にとって恥辱であり、マナ板の鯉だったのではないか。安倍首相は口先ばかりでなく、本音で平和のためにもっと核不拡散に真剣に取り組んでもらいたいものである。

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2278.2013年8月8日(木) 東電福島第一原発事故の収束は絶望か?

 昨日原子力災害対策本部が、東電福島第1原発で1日あたり約300㌧の地下水が放射能物質で汚染され、海に流出していると公表した。東電がこれまで発表してきた汚染水は、何とか処理できると国民にあまり心配をかけるような大量のボリュームではなかった。

 しかし、実態はそんなに甘いものではなく、処理能力を遥かに超える量の地下水が流れ込み、汚染されて溢れた地下水が、海へ流れ込んだというからただ事ではない。

 慌てた政府は東電による汚染水対策は破綻しているとして、国費を投入して対策に乗り出す方針を固めた。この後手後手の対応を見ていると、一昨年12月当時の民主党政府が福島第一原発事故収束を宣言したのは、一体どういうことなのか。

 海外からもその後の福島原発の処理は懸念されているが、この事実が伝えられることによって海外諸国だって黙ってはいまい。原子力のノウハウや技術に関して最高水準にあると自負しているわが国の原子力関係者は、日本の技術力だけで解決できると過信していたことが今日の醜態につながっている。だが、それもこういう惨状をさらけ出すに至っては、放射能処理対策についてそろそろ海外の知恵を借りても良いのではないだろうか。

 ついては投資される資金であるが、福島第1原発の汚染水対策に初めて税金が投入されることになる。政府はこれまで税金を投入することを極力避け、専ら東電自体が賠償、除染、廃炉の費用を支払う枠組みを認めてきた。しかし、このままではいつまで経っても収束は難しい。漸くここへ来て収束の見込みが立たない処理対策に、枠組みを壊すことをしても税金を投じる決断へ追い込まれた。

 実際賠償と除染だけでも10兆円の費用が必要だと見込まれている。先の見通しの立たない、ぞっとするような事故処理である。

 まだまだ東電が情報公開しない隠れ費用が出てくる心配もある。避難住民の帰還もままならず、収束は遠い道のりである。最早明確なことは、原発にはいつ襲われるか分らない自然災害の危険が付いて回ることである。もう止めなければ、日本国内に留まらず人類全体が滅びてしまう。

 さて、また大物議員の失言である。溝手顕正・自民党参議院会長が自民党参議院新人議員勉強会で、「安倍晋三首相のように大変勢いのいい首相のもとだと、バカでもチョンでも当選するというような要素があることは否定できない」と述べたが、注意されたのか、すぐ撤回した。この人物も人間が軽薄なのか、安倍首相へのおべんちゃらなのか、すぐ取り消すくらいならどうして軽率に口から出したりするのだろうか。油断と天狗の然らしむところだろう。仕事はしない、常識もモラルもない、思考力もないのに間違った政治力?だけは見せたがる。これでは言いなりになる国民は堪ったものではない。こうなると議員の通信簿を国民が査定するシステムを構築して、一定の基準を下回ったら直ちに議員辞職してもらうようなことを考えた方が良いと思う。

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2277.2013年8月7日(水) 東京オリンピックが内定だと?

 一昨日新聞広告の「スクープ、大逆転!2020年オリンピック 東京に内定」のセンセーショナルな週刊誌の見出しにはびっくりした。オリンピックの内定なんてわかる筈がないではないか。どういう理由、根拠で内定なのか、気になってそのいわくつきの週刊誌「週刊現代」8月17・24日合併号を読んでみた。

 何のことはない。内定の根拠なんて何ひとつ書かれていない。東京に決定したら経済波及効果が大きいとか、外国人観光客が増えるとか、道路インフラ工事で公共工事が増えるとか、日経平均株価が2万円台に達するとか、はてはアベノミクスの成長戦略効果だとか、決定したらこうなると書きたい放題なのである。こういうガセネタで買わせようという意地汚い出版社の魂胆がありありである。

 そもそも「招致活動の詳細を知る関係者の間では、東京開催はすでに揺るぎない事実になっている」という書き出しからして東京オリンピックありきなのである。後は、これにオリンピック景気を煽る記事をくっつけているだけである。

 こういう好い加減な記事でオリンピック・ムードを煽っておいて、反って外国のオリンピック委員の心証を害する恐れはないのか。日本オリンピック委員会(JOC)は、このガセネタ記事をこのまま見過ごすのだろうか。結果的に東京に開催地が決まるということはあり得るが、仮にそうなったとしてもこの「週刊現代」と連動しているわけではない。「週刊現代」は記事が書けないからといって、よくも思いつきだけで勝手に大きなアドバルーンを上げるものだ。実際他の競合週刊誌には、オリンピック関連の記事は何ひとつ掲載されていない。

 近年この週刊誌を発行している講談社の凋落ぶりはすさまじい。いつかラガーマン著書の帯文の目立つ箇所に「ラガーマン」と書くべきところを「ラガー」と書かれていたので、電話で間違いだと指摘したところ、編集副部長と名乗る人物が言い訳と屁理屈ばかり述べ、そのうえ傲慢な口調でまったく謙虚さとか反省の言葉がなかった。親切にアドバイスをしてあげたつもりだったが、天下の講談社はそれを素直に受け取らないのだ。野間省三の講談社も野間家3代目ともなると落ちたものだ。

 読者を舐め切っている。これでは本も売れなくなるわけだ。

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2276.2013年8月6日(火) 広島に原爆投下されて68年

 広島に原爆が投下されてから68年になる。毎年恒例で安倍首相も式典に参列され、「我々には確実に、核兵器のない世界を実現していく責務がある」と表明した。しかし、その決意にはどれほどの真剣味があるのか。その目の前で広島市の松井一実市長が、日本政府に対して厳しく非難する平和宣言スピーチを行った。どうも市長のスピーチの方がアピールしたようだ。市長のスピーチには何か思惑があるのではないかと思っていたところ、夕刊にその理由が説明されていた。

 市長は核兵器を非人道兵器の極みであり、「絶対悪」として廃絶を訴え、国際社会との連携を求めた。これには、それなりの背景と狙いがあった。4月にジュネーブで開かれた核不拡散条約(NPT)再検討会議の準備委員会で、核兵器の非人道性を訴える共同声明に80カ国が賛同したにも拘わらず、賛同しなかった日本政府に対して連携を求めるよう婉曲に批判したのである。

 さらに日本と、NPT非加盟のインドとの原子力協定交渉は、核兵器を廃絶する障害にもなりかねないとも批判した。

 アメリカのルース駐日大使も3度目の出席だったが、昨日沖縄・宜野座村のキャンプ・ハンセン内の山中に訓練中のヘリコプターが墜落し、沖縄県民から強い不満と非難の声が上がっていたので当然である。当然のように沖縄県内では、米軍基地廃止、オスプレイ配備反対等々の問題が改めて大きく浮上している。いつも沖縄だけが、犠牲になっている。気の毒でならない。この事件で米軍の情報伝達が極めて秘密主義的で、日本側への連絡が後回しにされたことに憤りさえ憶える。

 さて、平和祈念式典が開かれた20年前の今日、総理大臣に日本新党の細川代表が指名され、社会党の土井たか子氏が衆議院議長に指名された。政治家も随分様変わりしたものである。政治家は日頃より選挙運動にばかり入れあげ、勉強もせず、自慢話ばかりで何もせず、人間もスケールが小さくなるばかりである。これでは益々日本の将来が心配である。

2013年8月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com