3416.2016年9月19日(月) 革命の地キューバとカストロ、ゲバラの魅力

 キューバの革命指導者エルネスト・チェ・ゲバラに関するDVD2巻を先日キューバ旅行へ出かける前に観たが、その後ゲバラのゲリラ戦術をもっと深く知りたくなり、一昨日と今日それぞれ1巻ずつを改めて復習のつもりでじっくり鑑賞した。

 1巻は「チェ 28歳の革命」で、もう1巻は「チェ 39歳別れの手紙」と題する作品で、いずれもゲバラの回想録に基づいて制作された2時間余のゲリラ活動を中心とする作品で、外国作品にしては珍しく恋愛場面が描かれておらず、息を潜めるような緊迫したシーンの連続で見応えのある佳作映画である。前編はゲバラがフィデル・カストロら同志とともにキューバ革命を成し遂げるまでの流れをゲバラの活動ぶりを通して描いている。後編では、ゲバラが手にした安定的な待遇や、地位を惜しげもなく捨て忽然とキューバを去り、その事情をカストロがゲバラからの手紙を読み上げることで、ゲバラを慕う国民の理解を得ようとすることから始まる第2の活動の場、ボリビアにおけるゲリラ活動を描いた。ゲバラはボリビア山中で難行しつつゲリラ戦士たちに革命の指導に当たった末に、農民に密告されてゲリラ活動340日目にユロ渓谷でボリビア政府軍に捕まり銃殺されて革命家としての生涯を終える。その山中のゲリラ活動をかなり克明に描いている。

 キューバ旅行中に各地で国民のカストロ兄弟とゲバラに対する強い敬愛の情感を知った。彼らに関連する個人崇拝的な帽子やTシャツ、革命広場のビル壁画に描かれたゲバラの顔などは他の国ではあまりお目にかかることができないものだ。私自身も彼らのひたむきな革命達成の意思と私利私欲のないこと、そして国民生活の向上を願う国民を想う気持ちには感動させられた。なぜいくらでも恵まれた生活を送れるのに、敢えて自らの豊かな生活を捨ててまでして、これほど無私・無欲の境地になれるのか。この純真で他人のために尽くそうとの博愛的な気持ちは、一般的には独裁者には見られないものだ。革命家と称される毛沢東やレーニン、スターリンらには微塵も見られないほどの潔癖さである。

 キューバ革命が成功したのは、一般的に1959年1月1日独裁者バティスタ大統領がトルヒーヨ大統領独裁下のドミニカ共和国に亡命した時とされている。当時は浪人中だったため、大学入試を前にそれほどキューバ革命に強い関心を抱くことはなかった。4月に大学生となり、翌年60年安保闘争に参加して62年10月大学4学年時にあの衝撃的なキューバ危機が起きた。この時はケネディ大統領がキューバへ入出国する外国籍船舶を止めさせるため海上封鎖という荒療治を行った。結果的にソ連のフルシチョフ首相がミサイルをキューバから撤去することを受け入れ、危機は回避された。当時ひとつ間違えれば第3次世界大戦勃発の危機に追い込まれかねなかった。そんな危惧を抱いた人も多かったようだ。何ともぞっとするような生々しい印象が忘れられない。

 爾来キューバに強い関心はあったが、中々行ける機会はなかった。今回初めてその憧れのキューバを訪れ、表面的ではあるが、少しは臨場感を感じながらキューバを知ることができたことを有難いと思っている。つくづく訪れて良かったと思っている。アメリカによる経済封鎖の影響などでインフラなどはまだ充分整備されていないが、ゲバラが伝えた革命精神でひとつひとつ確実に理想へ向かって前進していることは見て取れる。義務教育制度の普及により読み書きができない人々も大分減り、医療も無料になった。市街地にはほとんどゴミが散乱されていない。所得格差も小さくなった。今やキューバは大いに魅力的な国となった。しばらくこの革命の地に関心を抱きつつマイペースで学んで行きたいと思っている。

2016年9月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3415.2016年9月18日(日) 沖縄県に冷たい高裁判決と国の対応

 沖縄・普天間米軍基地の辺野古移設を巡る辺野古沖埋め立て工事承認を取り消した翁長雄志・沖縄県知事を国が訴えた訴訟で、一昨日福岡高裁那覇支部は国の主張を認め、翁長知事が応じないのは違法であるとの判決を言い渡した。

 今回裁判所が国の言い分を認めたため、沖縄県は取り消しを撤回して工事を承認せざるを得なくなった。このまま筋書通り行くと国は停止中の工事を再開し、いずれ辺野古沖を埋め立ててここに米軍基地を設営することになる。その結果として普天間基地は沖縄に返還されることになる。普天間基地撤去を主張していた沖縄県民としては、所期の目的が達成されたことになり、国はこれこそが唯一の解決方法であると考えていただけに、希望通りではないかというのが言い分であろう。

 だが、果たしてそうだろうか。沖縄から米軍基地がなくなるわけではない。判決を聞いた翁長知事は唖然としたと言った。判決が国の言い分を鵜呑みにして司法が行政の立場に立ったのではないかとの声もある。国の言い分は一部正しい。だが、根本的に沖縄県民の感情を理解しているだろうか。これほど辺野古埋め立て工事に対して沖縄県民が反対するのは、沖縄から基地がいつまでもなくならないということと、いつまでも日本政府が沖縄県民の気持ちを汲み取ってくれず、いつも沖縄が犠牲にさせられ、日本政府から見捨てられたとの絶望感があるからである。ここに至るまでにどれほど沖縄県民は政府が進めようとしている沖縄対策が、県民目線ではなく、上から目線であることにうんざりしているのである。残念ながら政府がそのことに気が付いていないように見える。論より証拠に、閣僚の中に沖縄に対して膝突き合わせてトコトン話し合おうという気持ちがない大臣がいることである。例えば、「注文はたった一つ、早く片付けてほしいということに尽きる」と沖縄・北方担当鶴保庸介氏のように、沖縄県当局と真剣に話し合いしなければならない立場にいながら、他人事のように無神経に放言する愚かな大臣もいる。

 判決後直ちに翁長知事は最高裁へ上告すると語った。法律論もさることながら、知事は国が沖縄にだけ、国の防衛について過重な責任と負担を押し付けて温かい支援の手を差し伸べてくれないことに対する不満が燻っている。

 裁判所が政府の言い分に乗っかったように述べた「辺野古移転だけが唯一の解決策」が、却って事を解決しにくくし、その点を主張することによって他の解決策の議論を封印する結果となった。それでいながら政府が唯一の解決策と主張する根拠は何も明らかにされていない。どうして唯一の解決策と決めつける前に、いま話題の「専門家会議」で議論して、国民や沖縄県民に説明して徹底的に議論し合うということをやらなかったのか。そうすれば、より良いアイディアも提案されていたと思う。

 一度は政府と沖縄県が話し合いしようという歩み寄りが途絶え、知事の「地方自治制度を軽視し、沖縄県民の踏みにじる、あまりにも国に偏った判断だ。裁判所が政府の追認機関であることが明らかになり、大変失望した」の言葉通り、再び両者の気持ちが離れていくことになった。

 沖縄県民でない私たちもゆるがせにできない問題である。

2016年9月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3414.2016年9月17日(土) 気になるヒラリー・クリントン氏の健康状態

 去る9月11日、15回目を迎えたニューヨーク同時多発テロ事件追悼式典に出席していた、民主党大統領候補ヒラリー・クリントン氏は急に健康の具合が悪くなり、式の途中で退場したが、車に乗り込む際よろめいてもいた。これまで演説の際にも時折激しい咳をしていたが、2012年に脳内の血管に血栓ができて、長期入院生活を余儀なくされたことがある。どうも日頃から健康状態は必ずしも良好ではないらしい。それでも担当医師は、軽度の肺炎を患っていたが、血圧や心拍数は平常で健康状態は良いと語り、15日から選挙のための遊説を再開した。

 クリントン氏の健康不安に対して、俄然張り切り出したのが、誰あろう対立候補のドナルド・トランプ氏である。テレビ出演の際には健康証明書のようなものまで見せて自らの健康状態を強くアピールした。大統領職は当然ながら健康でなければ務まらないが、自分自身は30歳台の健康体でクリントン氏に比べて我こそが大統領に適していると、これまでとは別の角度からも存在感を強調し出した。

 更にこれまでオバマ大統領はアメリカ生まれでなく、大統領資格がないとまで言及して一部には人種差別ではないかと非難されていた。それを今日になって渋々訂正し、オバマ氏のアメリカ国籍を認めた。トランプ氏は自分にとって不利だと分かれば嫌々ながら訂正し、有利とみれば追い詰めていくこれまでのご都合主義のやり方は相変わらずである。

 クリントン氏の健康不安説が伝えられてから、これまで少しずつトランプ氏を8%差と引き離しつつあったクリントン氏の支持率が、再び1.7%差とトランプ氏に追いつかれるようになった。やはり健康は大統領選では大きな争点のファクターになる。実際世界を股にかけて東奔西走するには、健康は最大の武器であり条件である。今68歳のクリントン氏はまだ年齢的には高齢を憂うるほどではないが、やはり健康に不安があるなら、選挙民は投票する際に足踏みするであろう。

 それにしても今このように健康問題が取り沙汰されるようになる前に、日頃からクリントン氏の健康状態をチェックしてその状態を熟知している筈の民主党関係者や家族はどうしてタフな選挙戦、そして4年間のハードワークを考えて、激職を選択するようになったのだろうか。厳しい言い方かも知れないが、少々軽率で支持者に対して無責任だったような気がする。仮に大統領になって途中で辞めざるを得ない結果になった場合、どういう対応をしようとするのだろうか。

 世界が注目するアメリカ大統領選挙投票日は、今日から52日後の11月8日に迫っている。 

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3413.2016年9月16日(金) いつ解決するのか、豊洲市場移転問題

 このところ連日のように築地市場の移転先である豊洲市場の、建物地下部分の想定外の空間部分を巡って喧しい騒ぎになっている。新しい市場、豊洲市場の建築物の地下部分が専門家会議で盛り土を行うようアドバイスされたにも拘わらず、出来上がってみたらそれがなく空間になっていた事実が明らかにされ、今やハチの巣をつつくような騒ぎになっている。各テレビ局でも多くの時間を割いてその経緯や原因を解説し放映しているが、問題はすでに建物の地下に空間部分が出来上がってしまっただけに、今更取り壊して再び空間部分を盛り土にするわけにも行かず、どうすべきか関係者が困り抜いているというのが実態である。

 そこへ昨日建物計画段階当時知事だった石原慎太郎氏がこの辺りの事情について説明すると、各テレビ局が同じような報道をする有様である。新市場へは11月に移転することに決まっていたが、複雑怪奇になって石原元知事がいみじくも言ったように、東京都は伏魔殿であることを曝け出した。

 どうもこの計画から実行に至るプロセスや、誰が責任者かが不透明である。この辺りはお役人の秘密性、金銭感覚と責任感のマヒが影響していると思う。特に東京都は財政豊かで、あまり都民が厳しく都政について追及しないことを好いことに、都庁役人はそれに甘えている節がある。計画は計画としてこの先東京都はどうやって市場の移転を進めていくのだろうか。

 キューバを旅行したことで多くの人から話を聞かせてほしいと言われている。「知研フォーラム」12月号にキューバの現状について寄稿することになったが、その点ではまだまだキューバ関連書を読み足りない。先日アマゾンに頼んだ3冊、チェ・ゲバラ著「ゲバラ世界を語る」、同「革命戦争回顧録」、フィデル・カストロ著「チェ・ゲバラの記憶」を今日入手したので、早く読もうと思っている。今のところ月末にゼミの仲間に話すことと、12月に吉祥寺で講演することが決まっている。

 いま三好徹著「チェ・ゲバラ伝」を読んでいるが、これによるとゲバラが訪日した頃の日本政府のキューバに対する冷たい扱いがよく分かる。カストロもゲバラも親日的で日本に好意を抱いて、日本との貿易を望んでいたが、その当時すべての面でアメリカに顔が向いていた日本が冷たい対応をしていたことがよく分かる。キューバは知れば知るほど興味深く、魅力的な国であることが段々分かって来た。

 さて、昨日民進党代表に選出された蓮舫氏が、今日党運営の要である幹事長に元首相の野田佳彦氏を据えることに決めた。あまりない人事である。元々蓮舫氏と野田氏は気脈が通じて蓮舫氏としては、最も頼りになり後ろ盾にしたい人である。野田氏は「‘蓮’の花を下で支える‘蓮根’になった気持ちで下支えする」と洒落た表現をしていた。とかく問題の多い民進党内には、この人事についても辛口の評価をする党員がいる。首相時に政権を明け渡すことになり、以降下り坂に陥った民進党内の一部には、野田氏を戦犯と見做す党員もおり、「火中の栗を拾う」覚悟の野田氏の蓮舫氏とともに民進党の再興を願う意欲も空回りになりかねない。これはどうにもならない民進党の体質であろう。

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3412.2016年9月15日(木) 新民進党代表に二重国籍の蓮舫氏

 今夜は中秋の名月である。しかし、雨模様で空に月を見ることはできない。残念である。

 去る11日民族・考古学者の加藤九祚先生がシルクロードのウズベキスタン・古都テルメズ遺跡の発掘調査中に体調を崩され現地の病院で亡くなられた。享年94歳だった。加藤先生は終戦後シベリアに長く抑留され、その厳寒の地の抑留体験が帰国後もずっと先生の気持ちを束縛し悩ませた。だが、先生が尊敬するロシアの探検家プルジェワルスキーの「人生はすばらしい。なぜなら旅ができるから」という言葉に励まされてきた。そして旅を続けた。その人生集大成の旅で冥界に召されて行った。以って瞑すべしであろう。古来旅に臥した歌人は多い。芭蕉もそうである。だが、加藤先生のような学者が旅行中に客死した話はあまり聞かない。私は旅を思い切りエンジョイし、仕事に大いに生かし、今でも自由に楽しんでいる。おこがましいが、その点ではロシアの探検家や加藤先生と似たところがあり、幸せなことだと思っている。

 さて、今日民進党の代表選挙が行われ、3人の立候補者のうち最も有力視されていた蓮舫代表代行が1回目の投票で過半数を超え圧勝した。新代表は夜のNHKテレビで何が当選した理由だと思うかと問われ、「男性から女性へ、40歳代へ」の「変わった感」が斬新だったからではないかと発言していた。4年前に政権を手放して落ち目の民進党は、再起を期して党名まで変更し、変革を印象づけようとしている。2009年9月には40数%もあった支持率が、今では10%をやっと超える程度の支持率にまで低落してしまった。だが、一向に再浮上の気配もなく、坂道を転がり落ち選挙の都度議席数を減らして行った。

 今回どん底に落ちた民進党は話し合いではなく、岡田卓也代表の代表辞退を機に、思い切って代表選挙に踏み切った。立候補した3人のうち、何かやってくれそうな予感を抱かせた蓮舫氏は、あるまいことか事前に日本と台湾の二重国籍問題が表面化してその対応に追われた。日本国籍の他に台湾国籍を有していたのである。蓮舫氏はそれはすでに放棄して解決していると述べていた。しかし、実際にはまだ台湾国籍は残っていて二重国籍のままだったと非常識でお粗末な謝罪会見を行った。一国の国会議員になる前に国籍問題は当然クリアしていると考えるのが、普通の市民感覚である。だが、蓮舫氏には国籍問題をまったく歯牙にもかけない無思慮さがあったようだ。この辺りはこの人のちょっと常識外の感覚だと思う。こんなイージー・マインドで一強多弱の一強である自民党を追い詰めて行くことができるだろうか。些か心許ない。

 他の2人は、元外相、元国交相の前原誠司氏と政調副会長・玉木雄一郎氏であるが、弁護士の前原氏がまたもや恥を晒して立候補したのにはうんざりした。これまでも偽メール事件、禁じられた外国人からの資金受領、国交相時の八ッ場ダム建設工事中止発言など挙げればきりがないほど国民を裏切る行為を犯している。こういう鉄面皮の人が、よくも凝りもせず、野党第1党のトップとして立とうというのである。本人には気の毒であるが、落選してホッとしている。

 はてさて普通とは些か異なる感覚の蓮舫氏がどれだけリーダーシップを揮ってやってくれるのか、民進党の行方は仕上げを御覧じろである。

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3411.2016年9月14日(水) 日本ペンクラブ9月例会出席

 今日日本ペンクラブ9月例会が開かれた。珍しい人がショート・スピーチを行った。かつてバンドでヴォーカルとギターをやって、ラジオでデイスク・ジョッキーを務めていたドリアン助川さんである。どんなことを話すのかと思っていたところ「あん」という著書で、映画化された作品について話された。助川氏はこれまで39冊を上梓して、「あん」は40冊目だという。やっとヒットが出たと言っておられた。そして映画は国際映画祭で入賞こそ逸したが、40数ヶ国で上映されることになり、各国の映画祭へ招かれたという成功物語を披露された。

 また、浅田次郎会長が毎朝5時に起床し、夜9時に就寝し、朝は一人でインスタント味噌汁で朝食を食べるとの話はお愛嬌だった。

 さて、昨日ペンの最新会報の掲載内容に、最近やや耳が遠くなり「耳が遠いんですけど」と私が聞き返したことが書かれているが、誤解を受ける恐れがあるうえ理不尽だと感じたので、今日ペン事務局宛に記録上消すことができない表現であり、会員の間に誤解を生む恐れを指摘し、納得しがたいとして表現につき注意されるよう抗議のメールを送信した。

 ペン仲間の何人かにもその点を話したが、当然だと賛意を表してくれた。事務局編集担当の大変さは理解できるが、本質とはかけ離れた表現で質問が誤解されたのでは堪ったものではない。今日はキューバについて多くの知り合いから尋ねられた。キューバに何とかして行ってみたいという人がいかに多いか、改めて知らされた。

2016年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3410.2016年9月13日(火) 日本ペンクラブ総会の質疑応答

 昨日やってしまったチョンボの後始末で、四谷警察署遺失物係へ出かけ自宅の鍵と僅かなコインが入った小銭入れを受領してきた。こんな非生産的なことをやっているようではダメだ。何とも無駄な時間である。

 さて、昨日日本ペンクラブ会報最新号№439が送られてきた。主題は、6月に開催された定時総会の報告である。あの日私は元銀行頭取・藤川鉄馬氏とともに、ペンクラブ理事会の現状と在り方について疑問を感じたので、積極的に質問をした。会報はその点につき大きく取り扱ってくれている。

 私が質問したのは、ひとつは2年ごとに行われる理事選出のための選挙制度の改定、つまり立候補制度の導入と各当選理事の獲得票数の公表である。著名人に有利な現行制度を、やる気のある会員にとって理事になる可能性のある立候補制度を認める選挙に改定するよう求めた提案である。もうひとつは現在の理事30名の内、選挙で選出される理事が20名で全理事の2/3に当たり、残りの10名の理事は会長の推薦によってのみ選出される現行制度を、会長推薦理事を全廃するか、多くても1~2割程度に縮小することを提案したものである。

 これまで個人的に関わりのあったビルマ(ミャンマー)の国会議員は、全議員の1/4議席が軍部によって任命されていることも参考例に挙げながら、現行制度はビルマ軍事政権以上に強権的であるとちくりと主張した。結論から言えば、残念ながら2つの提案はいずれも受け入れられなかった。執行部は採用しない理由をくどくど述べていたが、とても納得できるものではない。現状は全会員のため、ひいてはペンのためというより、現執行部の利便のために私の提案は否認されたと考えざるを得ない。このままではペンクラブの組織は硬直化する一方で、これではよほど革新的な改正案を実施するか、若手会員が数多く入会し新しい感覚と視点からペンを根本から改革して行くようでないとペンは末期症状に陥るのではないかと、お先真っ暗の暗い気持ちになる。

 私との質疑応答が会報で3頁に亘って紹介されているが、私が最近やや耳が遠くなり「耳が遠いんですけど」と聞き返したことなど本論とは無関係なことまで記録として残されているのは、些か意地が悪く本末転倒ではないかと記録者と編集者の常識を疑いたくなる。

 この会報を読んだ会員、特に当日欠席した会員が何と思うか。総会後のパーティで私に話しかけてよくぞ発言してくれたと激励してくれた知己、未知の会員が何人かいたことには有難いと感激したし力強く感じた。しかし、ペンは現状のままで良いのだろうか。

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3409.2016年9月12日(月) 大学の山仲間とリラックスしてチョンボ

 先日大学アルペンクラブの杉田士郎さんからいろいろ積もる話をしたいと電話をもらったので、今日新宿で久しぶりに会い、3時間近くに亘り自由に、且つ勝手気ままに話をした。偶々キューバ帰りだったせいもあり、彼にとっても聞く材料が増えたと喜んでいた。彼は大学卒業後何度か転職を重ねて、最後は商社から、アメリカの商船会社に勤め、その間西アフリカを主に海外にも駐在していたので、海外事情に精通している。また、不動産について一家言持っていて都内にいくつかマンションを所有し、家賃収入を得ていたようだ。尤も不動産はキャピタルゲインが劣化するので、そう甘い話ではないとも言っていた。今まで住んでいた狛江の自宅を処分して、空き家になっていた世田谷区松原へ近日中に引っ越しをすると言っていたが、相当数ある古書の処分についてもあれこれ蘊蓄を話してくれた。

 今日もキューバ革命、子どもの貧困化、イギリスのEU離脱、北朝鮮の核実験から、アメリカ大統領選、トランプ大統領実現の可能性などについてもお互いの考えを披歴し合った。

 ところが、彼と別れてからとんでもないことに気が付いた。ハバナのホテルで転倒したのに続き、今日もまたチョンボをやってしまったのだ。喫茶店に小銭入れを置き忘れたまま帰って来てしまったのである。帰宅して鍵が見つからず初めて忘れたことに気がつくお粗末ぶりだった。こればかりは加齢のせいにするわけにも行かない。直ぐ杉田さんから喫茶店の電話番号を聞いて尋ねてみると、喫茶店では確かに小銭入れが置き忘れられていたことに気付いたので、すぐ伊勢丹内の追分交番に届けたという。新宿警察署に電話するとそこは四谷警察署管内だと言われ、四谷警察署を通して追分交番に事情を話したところ、確かに届けられているが、明日早く四谷警察署に運ぶので遅い時間帯なら追分交番ではなく、直接四谷警察署遺失物係へ受け取りに行くようアドバイスされた。とにかく目まぐるしい展開となった。それにしても警察の迅速な仕事ぶりには驚いた。こちらはまったく独り芝居でてんてこ舞いをしてしまった。このところ周囲に気を配らず少々迂闊過ぎるのかも知れない。気をつけなければいけないと自戒した次第である。

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3408.2016年9月11日(日) ニューヨーク同時多発テロから15年

 15年前旅客機が世界貿易センター・ビルに突っ込みニューヨーク同時多発テロが起きた。あれから15年が経った。早いものである。直ちに当時のブッシュ大統領はアフガニスタンを空爆し、タリバーン政権を壊滅させた。続いて翌々年3月にはイラク戦争を開始した。その後ISという得体のしれない組織が出没し、残虐の限りを尽くして世界中に不安感をまき散らしている。世界はいま混沌としている。まかり間違えば、第3次世界大戦が勃発しかねない危機的状況にある。この混乱に乗じて凡そ脳が劣化したのではないかと思うような指導者も現れた。

 まず、北朝鮮の金正恩・第一書記のように核実験以外にやることがなくなった指導者である。いかに世襲とは言え、どうしてこういう下劣な人物が国のトップとして登場できるのか。次いで下品な言葉遣いで各国の首脳をけなして顰蹙を買い、麻薬取引者を裁判もせずに収監、処刑しているフィリピンのドゥテルテ大統領である。人権について国連が問題視しようとすると潘基文・事務総長を馬鹿者扱いする言葉を吐いたり、一時的に治安が改善されたとしてもこいういう人物が大統領として君臨することはフィリピンにとっても国家の恥ではないだろうか。3番目としてアメリカ大統領選で移民受け入れに反対したり、その防止法として国境に壁を作ると主張しているトランプ共和党候補者は、アメリカ国民への信頼感を失わせているのではないか。ことほど左様にどうしてこういう舵取りの難しい時代に、こんなおかしな人間が登場するようになるのだろうか。

 ひと昔前に比べて世の状況は悪くなることこそあれ、改善されていくようなムードが感じられない。段々嫌な世の中になっていくような気がしてならない。

 さて、先日東京都知事として小池百合子氏が当選したばかりだが、新知事は大きな課題と事象について自ら疑問を抱きチェックを行っているようだ。いま問題になっている築地魚市場移転問題にストップをかけて調査のうえ移転を認めると発言をしたところだ。築地市場は当初今年11月に移転することに決まっていたが、それを来年2月以降に延期すると述べた。食の安全の点で再調査を行うと言い出した。そして、昨日市場の主要施設の地下で土壌汚染対策に伴う盛り土がされていないとこれまでの都の説明が誤りだったことを率直に表明したのである。

 更に建設費が大きく膨らんだことにも疑問を呈した。加えて情報公開の在り方にも首を傾げた。それが一旦延期と知事に言わせる大きな理由になった。

 築地市場移転問題は最初から問題づくめだった。漸く解決に向かうと見られていたところが、このザマである。石原都政に始まって以後問題知事の猪瀬、舛添氏らは一体何をやっていたのだろうか。しかし、小池知事は法改正により給与を半減してまでも、目前の問題点を解決しようと試みている。これほどの行動力を想定していなかった。私は小池知事に1票を投じなかったが、これまでのところ新知事としては良くやっていると思う。都庁のドンが待ち受ける闇の中に引き擦り込まれることなく、信じる正しい道を進んでほしいと思う。

2016年9月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3407.2016年9月10日(土) 広島カープ、25年ぶり優勝

 8月から受講している淑徳大学池袋エクステンション・センターで「バチカンと世界」の講義について、最初と前回を休んで今日は2度目の受講となった。講師はペンクラブで良く知っている保岡孝顕さんで、カトリックとバチカンについて日本でも1,2を争うほど精通した専門家である。フランシスコ・ローマ教皇にも面識があり、今月末にもバチカンに出かけられるとの話だった。

 今日はマザー・テレサの列聖式と、教皇外交についてフランシスコ教皇の最近のキューバ訪問について話された。マザー・テレサと一緒に撮った写真も見せてもらった。

 フランシスコ教皇の昨年9月のキューバ訪問は、ヨハネ・パウロ2世、べネディクト16世に次ぐローマ教皇として3人目の訪問である。偶然にも去る5日付本欄でも触れたようにマザー・テレサについては19年前カナダ旅行中彼女の死を知った。同時にフランシスコ教皇については、先日キューバを訪れた時現地でいろいろ話を聞いた。

 保岡講師のお話から、教皇外交の力というのは大きく、政治力とか国力とは関わりなく、キリスト教への信頼、信者の力で大きな力を発揮することができるということを感じ取った。

 さて、今夜巨人対広島戦で広島が勝ち、広島カープのセントラル・リーグ25年ぶり、7回目の優勝が決まった。ここ数日メディアは優勝を祈り続けて来た広島県民や、全国的に熱狂的なカープ・ファンなど広島カープ関連ニュースで溢れていた。セ・リーグの今シーズンは、広島が抜け出て2位巨人に15ゲームの大差をつけた。優勝するべくして優勝したと言えよう。これから日本シリーズに出場するには、理不尽なクライマックス・シリーズという2位と3位の勝者に勝たなければならない。

 今年は実戦はもちろんテレビでもプロ野球の試合を観戦することはほとんどなかったが、元々プロ野球は好きなスポーツであり、広島ファンの嬉しい気持ちは理解できる。我が家の2人の愚息も子どもの頃より熱烈な広島ファンであるが、先ずは広島ファンにおめでとうと言ってあげたい。

2016年9月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com