3410.2016年9月13日(火) 日本ペンクラブ総会の質疑応答

 昨日やってしまったチョンボの後始末で、四谷警察署遺失物係へ出かけ自宅の鍵と僅かなコインが入った小銭入れを受領してきた。こんな非生産的なことをやっているようではダメだ。何とも無駄な時間である。

 さて、昨日日本ペンクラブ会報最新号№439が送られてきた。主題は、6月に開催された定時総会の報告である。あの日私は元銀行頭取・藤川鉄馬氏とともに、ペンクラブ理事会の現状と在り方について疑問を感じたので、積極的に質問をした。会報はその点につき大きく取り扱ってくれている。

 私が質問したのは、ひとつは2年ごとに行われる理事選出のための選挙制度の改定、つまり立候補制度の導入と各当選理事の獲得票数の公表である。著名人に有利な現行制度を、やる気のある会員にとって理事になる可能性のある立候補制度を認める選挙に改定するよう求めた提案である。もうひとつは現在の理事30名の内、選挙で選出される理事が20名で全理事の2/3に当たり、残りの10名の理事は会長の推薦によってのみ選出される現行制度を、会長推薦理事を全廃するか、多くても1~2割程度に縮小することを提案したものである。

 これまで個人的に関わりのあったビルマ(ミャンマー)の国会議員は、全議員の1/4議席が軍部によって任命されていることも参考例に挙げながら、現行制度はビルマ軍事政権以上に強権的であるとちくりと主張した。結論から言えば、残念ながら2つの提案はいずれも受け入れられなかった。執行部は採用しない理由をくどくど述べていたが、とても納得できるものではない。現状は全会員のため、ひいてはペンのためというより、現執行部の利便のために私の提案は否認されたと考えざるを得ない。このままではペンクラブの組織は硬直化する一方で、これではよほど革新的な改正案を実施するか、若手会員が数多く入会し新しい感覚と視点からペンを根本から改革して行くようでないとペンは末期症状に陥るのではないかと、お先真っ暗の暗い気持ちになる。

 私との質疑応答が会報で3頁に亘って紹介されているが、私が最近やや耳が遠くなり「耳が遠いんですけど」と聞き返したことなど本論とは無関係なことまで記録として残されているのは、些か意地が悪く本末転倒ではないかと記録者と編集者の常識を疑いたくなる。

 この会報を読んだ会員、特に当日欠席した会員が何と思うか。総会後のパーティで私に話しかけてよくぞ発言してくれたと激励してくれた知己、未知の会員が何人かいたことには有難いと感激したし力強く感じた。しかし、ペンは現状のままで良いのだろうか。

2016年9月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com