442.2008年7月29日(火) 徐々に崩壊する日本社会の秩序

 明日30日は、小田実さんの一周忌である。早いものだ。今朝未明NHKのTV番組「小田実・遺す言葉」がリバイバル放映された。1時間半の番組だが、また最後まで観てしまった。昨年放映されたばかりなので、まだ生々しい記憶として頭の中に残っている。番組の冒頭8月4日告別式後の追悼デモ行進が写った。よく見てみたが、私自身はその画面に登場しなかった。朝日新聞社会面に掲載された私が写っている写真は、行進の中で前へ出てきたデモ後半のものなのだろう。

 小田さんについては、一周忌が過ぎて小田さんを知る人から小田さんを取り上げた書物がかなり書かれるようだ。誰がどんなものを書かれるのか、楽しみに待ちたいと思う。

 高校時代の同級生・呉忠士くんと自由が丘で昼食をともにした。彼はブラジルに11年間も駐在して、三井アルミニウムのブラジルにおけるアルミ事業のレール敷設のために頑張っていたようだ。ブラジル時代の話をいろいろ聞いたが、意外だったのはバブル当時の日本人のマナーは酷かったと感じたそうだ。それは本来日本人が持っているはずのエチケットを一時的に忘れているのではないかと、乗り物内の日本人の行動を見て思ったそうだ。われわれ日本国内に住んでいると気がつかない。また、日本人の他人を気遣う思いやりが、ブラジル人に比べてもとても足りないと感じた。特に、交差点で信号待ちの老人が横断するときに、誰も支えてあげようとする若い人を見ないことは、ブラジルだったら考えられないとも言っていた。

 今やバブルを引き摺ったまま世の中が殺伐として、他人にお構いなし、傍若無人、他人迷惑などが当たり前のようになっている。もうどうにもならないと諦めの空気さえある。しかし、現実に突然何の縁も所縁もない他人からナイフを突きつけられる可能性がないわけではない。ならば、やはり対策を講じて、できるだけ未然にに悲惨な事件を防ぐように考えなければならない。

 昨日JR平塚駅構内で、わめきながらナイフを振り回し、男性7人を怪我させた女性が捕まったと思ったら、今日は愛知県内の中学校内に卒業生がナイフを持って押しかけ、元担任教師を刺して重傷を負わせたという殺伐とした社会になってきた。連鎖反応であるかも知れないが、日本の社会としてどうすれば、こういう事件を防止することができるのかを、そろそろ国を挙げて、真剣に考えるべきときが来ているのではないだろうか。

2008年7月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

441.2008年7月28日(月) 明るい笑顔のベトナムの子どもたち

 NHK・月曜日のゴールデンアワーの定番「鶴瓶の家族に乾杯」を毎回楽しみにしている。今日は久しぶりの海外取材でベトナムのホイアンだった。ベトナムはベトナム戦争中に当時の首都サイゴン(現ホー・チ・ミン)を訪れてから、戦後33年ぶりに再びホー・チ・ミンを訪れたが、戦争中はいつ砲弾が飛んでくるか分らない状態でてんやわんやだったので、落ち着いた市民の姿というものにはお目にかかれなかった。今日元横綱・大乃国(現芝田山親方)とともに訪れたホイアンは、世界文化遺産の町で古い町並みが心を落ち着かせてくれる。

 それより何より、一番印象的だったのは、人々の笑顔である。とりわけ子どもの笑顔が素敵だ。どうしてこうも明るい笑顔がいとも簡単に出てくるのだろう。ベトナムに限らず、発展途上国の人々、特に子どもたちの笑顔は無邪気で素朴、加えて簡単に顔に出てくることである。屈託がないというか、いつもニコニコしてじっと見ている。人懐こいこともある。

 ところで日本の子どもたちはどうだろう? 日本の子どもだって笑顔を見せてくれる。しかし、やはりどこか違うような気がするのである。先入観があるかもしれない。特筆したいのは、アジアやアラブの子どもたちたちは、見知らぬ人に対しても全員が同じように屈託なく笑顔を見せてくれることである。日本の子どもたちは、見知らぬ人に対する警戒心が働くのか、全員が笑顔を見せるということはあまりないと思う。全員がニコニコするのと、半分がニコニコするのでは見た印象がまったく違う。アジアやアラブの子どもたちを見ると人懐こくみんな笑顔が素敵だと感じるのは、こういう点だと思うのだが、どうだろうか?

 今晩の特別番組はベトナム人の素朴な心温まる人柄を引き出してくれたと思う。また、いつかベトナムへ行ってみようと思う。

 TV朝日の「報道ステーション」で、最近のチベットの様子を特派員が10数分にわたって伝えていたが、ラサ市内は武装警官、軍隊、監視カメラによって完全に自由を規制している。加えて、特派員に私服監視員が附いているのでは真実が伝えられるわけがない。インタビューしたおばあさんも監視員を見ながら、遠慮しがちに応えてくれていた。特派員が語ってくれた現状の中で、ラサの人々に笑顔がなくなったことと、僧侶の姿が目につかなくなったことが異常に感じられたということが印象に残っている。あの素朴だったチベットの人々からも笑顔が消えつつあるのだ。

 今日は、気象でも驚くような現象があった。関西と北陸地方に鉄砲水のような豪雨が降り、河川で犠牲者が出た。今年の特徴は、雲が細長く局地的に大雨をもたらすということになるようだ。特に、神戸市の都賀川と金沢市の浅野川が鉄砲水のような濁流がどっと溢れ、まるで氾濫に近い状態だった。東京には、いまのところ大きな自然災害は襲ってこないが、いつやってこないとも限らない。やってくるのは、避けられない。肝心なのは、災害に襲われたときにどう対応するかということだ。さぁ自分にできるかなぁ。

2008年7月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

440.2008年7月27日(日) どうして危ない若者が多いのか?

 小中学校の夏休みが短縮傾向にあるという。理由は授業数を増やすためだそうだ。普段から塾通いの子どもたちは、夏休みを削られ勉強、補習づけでストレスも溜るのではないだろうか。われわれのように、小中学校のころはほとんど勉強らしいことをやったことがなかった世代からすると、正に隔世の感がする。勉強し過ぎた子は、それは知識が身についてもちろん結構ではあるが、戸外での遊び方を忘れ、友だちとのコミュニケーションを忘れ、親から大事にされ、限られた時間の中でちまちまとゲームに勤しみ、目を悪くして人間らしい会話を忘れる。こういう子どもが成長していくと、いま流行のように冷めた無機質の若者になる。そして、彼らの何人かが無差別殺人予備軍入りする。

 最近残酷な殺人鬼が生まれる背景とか、その理由について多くの精神医科学者ら専門家がコメントを述べているが、これといって具体的な予防対策を耳にしたことがない。偏見になるかも知れないが、社会全体で駄目なことは駄目だということをことあるごとに周囲が教えてやることが、不気味な殺人鬼を産まないことになる。もちろんそのためには山積する社会問題を少しでも解決していかなければいけないが、現状は善悪の判断、他人への迷惑を考えないまま大人になるために、自分の稚拙な善悪の判断力が他にも大きな影響を及ぼしている。他人のことはどうでもいいという手前勝手な考えは、自分の思い通りにやるということで、心理的に悪魔のささやきがあると、一気に人殺しでも何でもやってしまうということになる。

 例えば、公共の場である電車内の若い人のお行儀の悪さは、もう行き着くところまで行ってしまったという感じがする。まったくお手上げである。個人的に注意すると今どきの若者にはすぐ逆上され、暴行され殺されかねないので、別の機関、例えば鉄道会社が注意する。社会の協力が必要なのである。電車内のエチケットには、車内放送で何度もアナウンスする。そして、シルバーシート脇に「このシートは65歳以下の人はご遠慮ください」と具体的に書く。若い人が何の躊躇もなくシルバーシートに一目散というのは、思いやりがないことと、シルバーシートの目的がまったく分っていないからだ。彼らに誰も教えないからであり、一方で彼らにはその理解力もないからである。言い出したらきりがないくらい、危ない症候群の若者は危険がいっぱいだ。社会全体で総合的に危ない若者を押さえつける方法を具体的に徹底して考えないと、これからも似たような事件は頻発し、悲しむ人が増えるだけだ。

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439.2008年7月26日(土) 新町さんから推薦文辞退のお申し出

 あ~参った。銀座の「ライオン」でゼミの仲間と暑気払いをやって楽しい気分で帰ってきたところ、次の拙著の推薦文をお願いした新町光示さんから電話があり、できれば辞退したいとの申し出だった。がっくりだ。新町さんのお気持ちは理解できないことはない。JATA会長を先月辞められたので、前会長としてJATAの名を使用することにひっかかるということだった。個人的には約束したことであるし、推薦文を書いてあげたい気は充分だが、会長を辞めたので、どうしても前職をタイトルとして使用することに拘りがあると仰っていた。あまり強引にお願いするのも失礼だと思うので、とりあえず今日はこのまま引き取って、ヨーロッパから帰られた後にもう一度お願いすることにした。

 しかし、あまり気が進まないのに押し付けるのも私自身本意ではない。少し考えてそれほどJATAのタイトルに拘るようだったら、他の人にお願いすることも選択肢として考えなければならないかなとも思う。急に別の人と言ってもそう簡単に適当な人が見つかるわけでもないので、頭が痛い。それにしてもまるで考えていなかった事態に、しばらくは気が重い。

 さて、ゼミの仲間との会合では、自由に話し合って思いのたけをぶつける。今日は隅田川の花火があるせいか、地下鉄銀座駅でも浴衣姿の男女を幾人か見たが、歩行者天国を「ライオン」まで歩いて行くとその前は人だかりで、「ライオン」の店内は混雑して大勢の人が群れ、外まで行列が並んでいるほどである、一部の人たちは歩道まで溢れている。そっとその脇を通り抜け2階へ上がる。銀座辺りで手頃な値で宴会?をできるのは、ここ「ライオン」ぐらいしかないのだろうか。外はそれほどでもないのに、中は熱い。

 4月にゼミお祝い会を開いて以来、まだ飯田先生のお宅へご挨拶に伺っていないので、近々伺おうということになった。

2008年7月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

438.2008年7月25日(金) 言葉の意味を間違えて憶える。

 次のドキュメント作品「停年オヤジの海外武者修行」のゲラを早稲田出版㈱へ持参した。しばらく時間をかけ読んでもらい嬉しい結論を出してもらいたい。もし、内容を気に入ってもらえれば、何とか出版してもらいたいものである。前著「新・現代海外武者修行のすすめ」も文芸社に引き受けてもらい再販が決定したので、それとこれでセットにして「海外武者修行シリーズ」としてともどもパッと売れればこんなに嬉しいことはない。これからトルコ、カイバル峠、シベリアの写真を整理して内容にフィットした写真と地図を載せて、臨場感を盛り込たいと考えている。

 朝日朝刊の「国語に関する世論調査」の結果に意外な感じを持った。「意味を間違えて理解している人が多い」言葉の中で、「憮然として立ち去った」の正確な意味をこれまで間違えて使っていたことが分った。「腹を立てている様子」だとばかり思っていたが、正確には「失望してぼんやりしている様子」だそうである。分っていた人は僅か17.1%で、間違えて理解していた人の割合が70.8%だそうだから、われわれはどこでどう間違えて憶え、これまで大きな恥をかかないで済ましたのか。こちらが意味を間違えて使い、相手が意味を間違えて理解すれば、問題になることもないということになる。何か落語で聞いたような話である。まあ、ここで正しい使い方を知ったので、今後は正確な意味で使えると思うが、どうしてこんな慣用語を間違えて憶えたのか、気になってしようがない。

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437.2008年7月24日(木) 地震と無差別殺人の連続性

 今朝未明また東北地方で大きな地震があった。岩手を中心とする東北地方全域である。昨晩このブログを書き終えてそろそろ寝ようかなとトイレに入った時だった。随分長い間小さく揺れていた。現地ではいまのところ死者は出ていないようだし、建物にもそんなに大きな被害は出ていないようだ。最近地震が多いせいか、みんな地震おたくになっていてそれを見込んでTVの解説もかなり詳しく、今度の地震は震源の深さが地下108㎞で、前回の岩手・宮城内陸地震の地下8㎞に比べるとかなり深い。そんなことも被害がそれほど大きく広がらなかった原因のひとつだそうだ。

 それにしても近年地震が増えてきた。これだって地球温暖化の影響もあるのではないだろうかと、余計なことまで考えてしまう。

 悪い事件がまた起きた。連鎖反応というのだろうか、秋葉原の無差別殺人事件に続いて、同じ無差別殺人が八王子市内であった。ビル内の書店でアルバイトの女子大学生が突然若い男に刺し殺された。逮捕された犯人の言い分は幼いまま成長が止まったように、親を困らせるために誰でもいいから殺したいと思ったと言っている。これが32歳の男の言うことだろうか。殺された女子大生も運悪くこんな男に出くわしたために、若い命を落とすことになった。

 心理学者がいろいろ研究しているだろうが、かつては見なかったこういう突発凶悪犯が最近になって頻繁に見られるようになったのは、現代病のひとつではないかと思う。素人考えだが、ある程度自分の考えが固まる前に、人生にとって不必要な下らないものに接触し、それを私有することが簡単に許されるようになったことが大きいと思っている。それに自分で汗を掻き、身体を使う厳しさを知らずにTV、携帯サイト、ゲームソフトで人とのコミュニケーションなしに、年齢と身体だけは成長し、見かけは大人になる。どうしても昔のような教育と現代の子どもの成長具合はずれてくる。結局自分に対する甘え、世間に対する甘えがこういう未成熟な人間を育てることになる。やはり、小さいときから行動規範を厳しくしつけることが基本的で、最も大切なことではないかと思う。

 それにしても酷い世の中になったものである。

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436.2008年7月23日(水) 日経の連載もの「ザ厚労省」が面白い。

 次のドキュメント作品の推薦文をお願いにお台場にある㈱ジャルパック本社へ行った。前会長の新町光示さんは、6月に会長を退きスペシャル・アドバイザーに就任し、旅行業界のJATA会長としての役職も6月に辞められたということである。ヨーロッパへ行かれる前の忙しさと退任のご挨拶周りもあるのだろう、中々直接の連絡をとれず、今日は秘書の方に原稿といくつかの資料をお渡ししただけだった。ヨーロッパでお読みいただきながら、素晴らしい推薦文を書いていただければ有難い。

 それにしてもこのお台場周辺の街づくりは、どうも違和感がある。人間と人間が出会うような環境ではない。ビルはすべて新しく、IT企業が入居しているような、見るからにデザインは洒落て冷たい感じである。周辺は高架鉄道の「ゆりかもめ」、地下は「りんかい線」で駅舎もステンレス製の近代建築と深いエスカレーター、外を歩いているのは、若いサラリーマンと恐らく遊びに来た男女の風太郎たちばかりで、人間的な出会いや思いがけない邂逅なんてとても期待できそうもない。あまり好きになれない環境と雰囲気だ。

 連載中の日経朝刊「ザ厚労省」の今朝の中見出しが揮っている。「安心の老朽船」「戦略なき取り繕い行政」「事なかれDNA」とある。読んでみて厚労省役人の余りにも酷い仕事ぶりに呆れかえった。すべてがすべてその通りなのか、疑問を抱くくらいである。

 1988年に発刊された内部資料「厚生年金保険制度回顧録」にこんなことが書いてある。「~年金を払うのは先のことだから、今のうちどんどん使ってしまって構わない。先行き困るのではないかという声もあったけれども、そんなことは問題ではない」と本当に書いてあるそうだ。信じたくはないが、これまでの無責任なやり口から考えて、多分そんなこともあるのではないかと考えてもいた。呆れるのは、「年金の船」という構想では、集めた年金資金で豪華客船を造って、高齢者を格安で世界クルーズへ案内するという毛沢東も真っ青なアイディアが真面目に議論されたという。結局この話はつぶれたが、同質の「グリーンピア」へ発展する。「今」だけ見て「先」は見ない。厚生労働省のどうにもならない体質である。あ~馬鹿馬鹿しい。

2008年7月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

435.2008年7月22日(火) 酒飲みの集まり

 「酒のペンクラブ」例会が虎ノ門で行われた。いつもながら山中会長、麻木さん、小中さん、西山さん、勝野さんらが来られ、面白い話を聞かせてもらった。

 終わって山中会長に従い、新橋で小さな飲み屋に立ち寄った。随いて行くだけだったが、共産党員だった山中さんからいろいろな話を伺った。麻布→東大の秀才コースを歩んだ山中さんから、昔の共産党の活動について伺った。話によるとかなり共産党活動に関わっていたようだ。あの清水丈夫さんの話も出た。

 そこへ何とJN協会の阿部和義さんが知人とともに入って来られ、あまりの奇遇にお互いびっくり。

 拙著の再出版、再流通について、小中さんから貴重なアドバイスをいただいた。やはり長い間に多くの出版業者とお付き合いがあるので、ご意見は大変参考になる。

 12年間も逃亡していたボスニア内戦のセルビア人勢力政治指導者、ラドバン・カラジッチ被告が身柄拘束された。国際刑事訴追され身を隠していたのではないかと思っていたが、医師としての資格を活かし、変装して医師として働いていたらしい。

 はっきり言って日本人には中々分りにくい内ゲバだった。旧ユーゴスラヴィア内戦の結果、旧ユーゴスラヴィアは6つの共和国に分れた。その間各共和国内で紛争、騒擾事件が相次ぎ、現在の形になるまで長い年月を費やした。しかし、まだセルビア国内にはコソボ自治区が独立を志向し、国民投票によって独立は正式に認められた。それをセルビア政府が認めないという点で、いまだに独立容認派アメリカ・EUが反対派ロシア・中国と対立している。セルビア人の力が一番強かったせいか、セルビアの影響力は各共和国内に広く及んでいる。そう言えばセルビア人のカラジッチという人がいたなぁという記憶はある。旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷(ハーグ)が、このカラジッチを民族大虐殺の罪で起訴し、長い間身柄を追っていた。似たような民族が、何とかひとつの国家を形成していたが、それが民族独立の流れにより、民族が同じというだけの理由で分離・独立した。

 しかし、やはり民族対立があったのだろう。ベオグラード(セルビア)に住む山崎洋氏の話を聞くと、隣のクロアチアへ行ってもいつもクロアチア人から嫌がらせをされると言っていた。民族問題は、そう一筋縄にはいかないものである。

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434.2008年7月21日(月) 政治家や役人に比べて野茂投手の潔さ

 アメリカ球界で苦難の中を、改めて活躍の場を探っていた野茂英雄投手が先日引退を発表した。本人としては、39歳の年齢からやるべきことはすべてやったと納得したうえで、引退を決意したと見られていたがそうでもないらしい。本人としては、できれば更に可能性を探ってもう一花咲かせたいと考えていた。その辺りのことはよく分らないが、今年コロラド・ロッキーズ傘下のマイナーチームに採用され、一時はメジャーへ昇格したが、何度かKOされ、遂に戦力外通告を受け再昇格の可能性の少ないことと年齢を考慮して、不満足ながらも最後の断を下した。

 率直に言ってこれまでの野茂投手の活躍には敬意を表したい。見方はいろいろあるだろうが、私が一番評価したいのは、2度のノーヒットノーラン達成、新人王獲得を含む投手としての赫々たる実績はもちろんだが、そのほかに野茂のパイオニア精神と「退路を断つ」潔さである。1995年メジャーに挑戦すると突然公表した時は、近鉄と契約でもめ、メジャーリーグがストライキ中で下手をするとメジャーへ行っても試合ができないという追い詰められた状況の中で、当時のマス・メディアも野茂の行動に不審の目を向けていた。しかも日米球界間には選手移籍契約もなく、野茂が帰国しても日本球界には復帰できない状態だった。明らかに「退路を断った」のである。その中を自力で壁を乗り越え、力を発揮してアメリカのファンに歓迎された。その後の日本人メジャーリーガーの誕生は、野茂の功績と言うこともできる。現在活躍中のメージャーリーガーはみな、野茂に対して感謝の言葉を述べている。

 1996年6月にヘルシンキ滞在中に、野茂投手が完封勝利を挙げたことを写真入りで報じていた英字新聞を誇らしい気持ちで読んだことを懐かしく思い出す。

 自分の腕に自信があるからこそ、思い切って飛び込んだ世界だったが、孤軍奮闘見事に力を発揮して見せた。それにしても今の時勢とは合わない一本気とか、潔さ、自分の力を信じる、と野茂の人生観と生きざまが爽やかに感じられる。潔さを欠く政治家や役人どもは、国民を騙したり、税金を無駄使いしたりせず、自力で勝負してみろと言いたい。

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433.2008年7月20日(日) ガソリン高騰に漁師が音を上げている。

 ガソリン代の高騰が世界的な問題になり、洞爺湖サミットG8でも当然議題になるかと思いきやほんのお印程度のトークで空振りに終わった。ガソリンの高騰で今一番困っているのは、漁業関係者と漁師だそうである。毎日出漁するが、とても漁獲量はガソリン代に見合わないという。出漁すればするだけ赤字になる。出漁しても魚が獲れる様子を見てせっかく出た漁だが、損益分岐点を判断して途中で漁を打ち切りにする厳しいケースもあるという。

 TVニュース解説でも、漁業の仕組み、魚の価格決定の仕組みについて説明していた。生鮮食料品や一般の商品に比べて、コストが小売価格に反映しにくいのが、魚の値段だという。漁師にとっては泣き所らしい。小売業者がほとんど価格を決定する立場にいるので、生産者である漁業関係者にとっては、コスト高がそのまま経営に直結する。消費者が価格を決定すると言えば、聞こえはいいが、大量仕入れで価格決定の生殺与奪の権力を握っているのは、スーパー等の大型小売店である。

 ヨーロッパでも漁夫の反乱があった。EUでは保証金らしきもので漁業関係者に一部補填することになった。日本では、保証金の話は政府内に持ち上がったが、結局うやむやになった。

 食糧自給化が話題になるが、魚の国内自給率も低く5割だそうである。日本人は、魚を選んで食べている。しかも年々贅沢になるので、高級魚を食べる傾向がある。遂には、海に囲まれた国でありながら、栄養価が高く人骨にも栄養分をもたらし、丈夫な骨格を作るご近所を泳いでいる魚を食するより、海外からマグロのような高級魚を輸入しグルメと称して味わうのが、現在日本の食卓の構図になっている。

 これは農林水産省の所管であるが、この役所は昔から食糧問題を解決しようとの気持ちがまったくないので、これから先が心配である。今の若林大臣は入閣要請があった時、最も遠慮したかったケチのついた大臣の椅子だと言ったくらいである。こんな大臣の下では、健康に関わる重要課題はとても解決できないだろう。

2008年7月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com