440.2008年7月27日(日) どうして危ない若者が多いのか?

 小中学校の夏休みが短縮傾向にあるという。理由は授業数を増やすためだそうだ。普段から塾通いの子どもたちは、夏休みを削られ勉強、補習づけでストレスも溜るのではないだろうか。われわれのように、小中学校のころはほとんど勉強らしいことをやったことがなかった世代からすると、正に隔世の感がする。勉強し過ぎた子は、それは知識が身についてもちろん結構ではあるが、戸外での遊び方を忘れ、友だちとのコミュニケーションを忘れ、親から大事にされ、限られた時間の中でちまちまとゲームに勤しみ、目を悪くして人間らしい会話を忘れる。こういう子どもが成長していくと、いま流行のように冷めた無機質の若者になる。そして、彼らの何人かが無差別殺人予備軍入りする。

 最近残酷な殺人鬼が生まれる背景とか、その理由について多くの精神医科学者ら専門家がコメントを述べているが、これといって具体的な予防対策を耳にしたことがない。偏見になるかも知れないが、社会全体で駄目なことは駄目だということをことあるごとに周囲が教えてやることが、不気味な殺人鬼を産まないことになる。もちろんそのためには山積する社会問題を少しでも解決していかなければいけないが、現状は善悪の判断、他人への迷惑を考えないまま大人になるために、自分の稚拙な善悪の判断力が他にも大きな影響を及ぼしている。他人のことはどうでもいいという手前勝手な考えは、自分の思い通りにやるということで、心理的に悪魔のささやきがあると、一気に人殺しでも何でもやってしまうということになる。

 例えば、公共の場である電車内の若い人のお行儀の悪さは、もう行き着くところまで行ってしまったという感じがする。まったくお手上げである。個人的に注意すると今どきの若者にはすぐ逆上され、暴行され殺されかねないので、別の機関、例えば鉄道会社が注意する。社会の協力が必要なのである。電車内のエチケットには、車内放送で何度もアナウンスする。そして、シルバーシート脇に「このシートは65歳以下の人はご遠慮ください」と具体的に書く。若い人が何の躊躇もなくシルバーシートに一目散というのは、思いやりがないことと、シルバーシートの目的がまったく分っていないからだ。彼らに誰も教えないからであり、一方で彼らにはその理解力もないからである。言い出したらきりがないくらい、危ない症候群の若者は危険がいっぱいだ。社会全体で総合的に危ない若者を押さえつける方法を具体的に徹底して考えないと、これからも似たような事件は頻発し、悲しむ人が増えるだけだ。

2008年7月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com