492.2008年9月17日(水) 頭が疲れた一日

 駒沢大学のマスコミ公開講座の2学期が始まった。昨日はペンクラブで出席できなかったので、今日が2学期最初の授業である。

 いただいた小冊子「2005年衆議院選挙報道に見るマス・メディアの問題点」について、筆者である赤羽紀元講師が読み進みながら説明された。2005年衆議院選挙は郵政選挙と言われる一方で、小泉劇場とも言われて自民党が圧勝した総選挙である。赤羽講師に言わせれば、その選挙が今自民党のやっている総裁選挙と似ているそうだ。赤羽講師は、その選挙に関する大手新聞とテレビ各社の報道姿勢について解説された。内部にいた専門家であるだけに、内情に詳しくなるほどなあと謹んで聞いていた。

 一旦帰宅して改めて赤坂見附の永楽倶楽部へ向かう。「知的生産の技術研究会」の定期的な小規模セミナーで、講師は教育ジャーナリストとして知られている中井浩一氏で、教育関連の著書も多数ある。テーマは「若者全体の学力は下がっているか?どうしたらいい?日本の教育」という大きなものだった。中井氏を中心に八木哲郎会長がコーディネーター役を務めながら、座談形式で話は進められていく。出席者は八木会長、久恒啓一理事長、秋田英澪子事務局長、淺川基男・早大理工学部教授、ゼミの後輩で翻訳家の遠藤靖子さん、酒のペンクラブの勝野定典さん、畑中さんと仰る女性、それに私を入れて9人。中井講師は鶏鳴学園という国語専門進学塾を主宰している。中高生と永年接しているだけに、現代の若者の気風、考え方、学力レベル等々について熟知されている。どうしたらよいかという点で、百家争鳴とまではいかないにせよ、十人十色ならぬ九人九色の建設的な意見が開陳された。

 結論は学生のレベルが下がったのは、必ずしも彼らの責任ばかりではない。時代の環境が生み出した結果である。現状はレベルの低い状態を高めるのは教師の責任だということになった。久恒理事長が宮城大学と多摩大学における指導経験から、学生の学力レベル向上に自信があることを仰った。その裏づけは、宮城大学教授時代のゼミ学生に対するフィールドワークにあるとのことだった。

 ただ、それはそれとして皆さんが認めていたように、やはり現代の若者が本を読まないことは事実であり、若いころからまともな読書、理論構築のための基礎学習、ディベートのような真剣な討論を経なければ、学習能力は培われないのではないかとの疑問は残る。

 教育そのものとは若干離れるかも知れないが、勝野さんが建築家としての専門的な立場から欧米と日本の大学における建築の位置づけが異なるとの指摘は、頷けるものだった。欧米の大学では建築学科は美術大学に設置されているが、日本の大学では工学部の建築学科にあり、それが自ずから建築の美的観点から見るとどうしても欧米の建築物に比べて劣る理由だと言われた。 

 終始一貫中々骨のある面白い討論だった。

2008年9月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

491.2008年9月16日(火) 2つのペンクラブ、文学とお酒

 今日の日経平均は、前日4日前の終値に比べて605円の下落だった。アメリカは優に及ばず、世界中がアメリカの金融不安を払拭しようとあの手この手の策を講じている。しかし、金融不安発生の本家、アメリカでは連鎖反応として次のターゲットが噂され出した。それが日本にも進出しているAIGである。連銀は民間企業に公的資金を回さないと言っているので、もしAIGが破綻でもしようものなら、日本のバブル崩壊に似た現象が起きるのではないかと心配される。日経平均株価も当分、乱高下を繰り返しながらもう少し下がることになると思う。

 今日は、日本ペンクラブと酒のペンクラブの例会がダブってしまい、前者ではパーティ前のショートスピーチを出久根達郎氏が話されるとの予告だったので、ペンクラブを優先した。

 出久根氏の話は面白かった。「佃島ふたり書房」で直木賞を受賞された作家だが、集団就職で上京し、佃島で古本屋に勤めてその後杉並区で独立したキャリアを持ち、今も古本屋稼業の傍ら物書きをしているユニークな経歴をお持ちの人である。古本屋は徒弟制度なので、現代風ではないが、今かなり古本屋になりたいと希望する若者が多いらしい。そういう彼らのために古本屋組合として講座を開いているそうだ。今日の話の中で、藤村操にまつわるエピソードが面白かった。藤村の「煩悶記」が、この世に1冊しかない希少価値のある書なので、新たに市場に1冊出たとあって147万円の値がついた。ところがその後また1冊出た。これで3冊だが、古本屋業界では、3冊は30冊と見られていて、残り27冊がどこかにあるとの噂が広がるそうである。最後に学校の先生は、子どもたちに古本屋を案内し、古本屋について教えるべきであるとのご託宣があった。

 パーティでも多くの方々に挨拶したが、元朝日の轡田隆史氏が湘南高へ来られたことがあると聞いて、尋ねてみたら浦和高在学中にサッカーの試合で来られたそうだ。どこにご縁があるか分らない。途中で小中さんが、酒のペンクラブへ行くというので、それではとわれわれもぞろぞろと神田の「樽平」へ寄ることになった。小中さんご夫妻に、知研八木会長、久恒理事長、多摩大樋口裕一教授、小倉から来られた女性に私が神田までタクシーに分乗した。この「樽平」でまた盛り上がって、今月初めてアルコールを喉に通す結果と相成った。

 帰りは例によって自由が丘まで帰り、タクシーで小中さんご夫妻に送ってもらう形になった。今日から駒沢大学の公開講座2学期が始まったが、2時限とも欠席である。

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490.2008年9月15日(月) リーマン・ブラザース破綻

 「敬老の日」である。承知はしていたが一瞬忘却していたところ、朝から百歳を超えた元気な方々がテレビに出演された画面を観て、ふっと思い当たった。102歳で現役の声楽家の女性、同じく102歳で百歳を超えたマスターズの陸上競技で、世界記録を作った元高校体育教師のエピソード等を紹介していた。人間ばなれしていてとても真似はできないが、「他人が楽しむのを見て自分も楽しむ」「継続の大切さ」など、やはり長い間実践されているだけあって、話の中に説得力があり、なるほどと頷かせてくれる。良いお顔をしているのにも感銘を受けた。 

 振り返ってみると、妻と見合いをしたのも今からちょうど40年前の今日である。来年は結婚40周年を迎えることになる。卒論テーマで取り組んだ「河上肇」が戦前長い弾圧と官憲との戦いの末に、歩んで来た道を振り返って思わず漏らした感慨深い句、「幾山河越えては越えて来つるものかな」(?)という河上肇の常用言語があったと記憶しているが、40年と言えばそのくらいの長さになるだろうか。

 さて、驚いたことにアメリカの大手証券会社、リーマン・ブラザースが経営破たんを発表した。連邦破産法に基づく会社更生手続き適用を裁判所に申請する。150年以上の歴史を有し、総資産67兆円の大手証券第4位の会社である。5日に16$だった株価が12日には3.5$にまで大きく値下がりした。市場では投資家の不安を呼び、救済策が噂に上がり、バンク・オブ・アメリカが買収を前提に政府資金の投入を交渉していたが、連邦政府の出動が望み薄となりバンク・オブ・アメリカは手を引いた。唖然としたのは、そのバンク・オブ・アメリカが間髪を入れず、大手証券第3位のメルリ・リンチを買収したことである。あまりにもドラスティックなスピード買収劇にはただ呆然とするばかりである。リーマン・ブラザースの社員が社屋から自分の荷物を持って、次々に外へ出て行く姿も日本人の感覚では馴染めない。これほどドライとは二の句が出ない。

 3月には第5位のベアー・スターンズ社が買収されたばかりで、これで今年に入って大手証券会社のうち、3~5位企業が破産、或いは買収の憂き目にあったことになる。これもサブ・プライム・ローンの影響である。昨夏以降サブ・プライム関連損失は1兆4千億円以上に上がっていた。この様子だと当分アメリカ経済には光明が差す見込みはない。15日のニューヨーク・ダウ平均は一気に504$下げた。続いて開かれたサンパウロ、ロンドン、アジア各国でも軒並み下げ3~7%も下げている。東京証券取引所は今日まで3日間休みだったが、明日の休暇明け日経平均株価はどうなるか。

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489.2008年9月14日(日) 一週間早いお彼岸の墓参り

 久しぶりに先祖の墓参りへ出かけた。いつも通り妻の実家・川手家の多磨墓地から、近藤家の中野・宝仙寺へ回る。二男は新潟勤務なので、敢えて呼ばなかったが、孫3人を含む長男家族5人がやってきた。今日は連休も中日のせいだろうか、中央高速道路から車が混んでいて、実際に多磨墓地へ来てみたら、ここもかなりの人出だった。こんなことはこれまであまりない。先祖への墓参りも混雑を避けて、日程調整のうえ1週間前倒しでやっていることになる。我が家もそうだが、どこの家族も段々日時には拘らなくなってきたようだ。

 自分の生前墓をお参りするというのも妙なものだが、先祖の墓石にはお花を手向けても、自分自身が昨年建立した己の墓にどう向かうべきか住職には、心構えなどをまだ尋ねていなかったので細かいことはよく分らない。墓石にお花を一輪供えお水をかけておいた。作法には反しているかも知れない。

 11月の同時期に、次作品「停年オヤジの海外武者修行」と、前著「現代・海外武者修行のすすめ」の焼き直しを上梓することになって、今両著書の校正ゲラをチェックしているが、それぞれ異なる出版社の熱心な編集者と交渉できて、学ぶことが多い。前者についてはほぼ終わり、近日ゲラを届けて、更に打ち合わせをすることになっているが、後者については前著を基本的には大幅な文章・スタイル変更をしないという前提で話を進めている。しかし、かなり細かい表現、特に重ね言葉や単語の取り違い等について指摘してもらっている。実は、細かいところによく気がつかれる編集者だと感心しているところだ。内容的にはほとんど変わらないが、書名は私の申し入れで頭に「新」を付けて「新・現代海外武者修行のすすめ」に決めさせてもらった。当分細かいことまでやることになるが、新しい書を世に出すということは、自分の考え方や現状を売り込むことであり、今の自分の立場上意欲を掻きたてられるし、モチベーションも高まる。とにかく楽しみが増してきた。

 昨日もブログに書いたが、三笠フーズ㈱の事故米偽装販売事件は、その影響が益々広がりを見せてきた。因みに今朝の朝日新聞を見ると、「汚染米底なし沼」「経路複雑、情報も混乱」「農水省ジタバタ」「転用の手口継承」と見出しがあり、図解入りで懇切に解説してくれている。回収した日本酒はすでに112万本に達して、消費者に大きな不安を与える大スキャンダルとなった。ジタバタしている農水省の白須敏朗・事務次官が「責任は一義的には食用に回した企業にある。私どもに責任があると考えているわけではない」と居直ったような、刺激的な無責任発言をした。国民、消費者を愚弄するような発言だ。これで農政のトップだというのだから何をかいわんやである。流石に町村官房長官が見かねて注意したようだが、バカな役人どもは何をやり出すか分らない。いよいよ対応が後手後手と回ったBSE騒動の二の舞になってきた。どういう落としどころがあるのだろうか。

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488.2008年9月13日(土) 三笠フーズに関わった悪人ども

 三笠フーズ㈱が販売した事故米が各地で大騒ぎになっている。WTOの規約により嫌々ながら輸入して倉庫に保管しておいた、ミニマム・アクセス米と呼ばれるもので、必ずしも完璧な保管状態でなかったために、カビが生えたり、微量とはいえ有毒となったものだ。そもそも食用として売ってはいけないこの米が、三笠フーズの強欲と流通会社の金儲け至上主義によって、消費者の胃袋へ入ってしまったのである。今回の騒動は、今わが国が抱えている問題の「無責任」「偽装」「モラルの欠如」「金儲け」「弱者いじめ」等々を関係各方面で曝け出し、実際にその影響が表れた結果である。

 まずお役人の無責任の最たるものが、農水省の見かけだけの検査、つまり無検査の検査である。事故米と判明してからの農水省の指定業者への販売、指導、その後の検査の杜撰さがことを大きくしている。更にことを荒立てているのは、所管の失言大臣、太田誠一氏の記者会見における対応である。こんな大臣ならいない方がいい。事件が発覚してから「ジタバタしない」と発言して物議を醸して言い訳したり、一言多く説明したり、まあドタバタ劇になってきたと言える。第2に販売業者である三笠フーズの「見たところ普通の米と変わらなかった」後で、食用に転用して販売した。それが焼酎、煎餅、和菓子のメーカーへ事故米を販売したのみならず、驚いたことに老人ホームや保育園のような施設で、給食や普通の食事に供されたり、一番気をつけなければならない施設へ流れていった。

 昨日のニュース・キャスターらも口を揃えて、いくら悪事を試みたにしても、これ以上は止めておくという良心の限界を承知してそれ以上は踏み込まないものだが、今は限界なんてないと言っていた。誰がどうなろうと自分たちの利のためだけに動く、そういう嫌な社会になってきた。

 それにしても、保育園の給食から規定値の2倍のメタミドホスが検出された。致死量にはほど遠い数値だそうだが、量の多寡が問題ではない。こういう認識で食を扱っている食品関連業者がこれだけこの世にいるかと思うと薄ら寒くなってくる。

 太田大臣も余命幾許もないだろうが、もうこんな大臣は願い下げにしてもらいたいし、監督官庁の農水省役人にもきついお灸をすえて欲しいものである。あっ、気がつかなかった。役人にお灸をすえられるような偉い人は日本にはいないんだ。

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487.2008年9月12日(金) 自民党総裁選挙は本当に盛り上がるのか。

 今日自民党総裁選挙の5人の候補者が記者クラブで全体討論会をやった。1人8分の持ち時間の中で他の候補者に質問して、自分との違いをしきりにアッピールしていた。麻生、与謝野、石原、石破、小池各氏らに共通しているのは、やはり揃いも揃って現場を知らない経歴の持ち主だということだった。確かにそれぞれの質疑応答を聞いていると極めてそつがなく、それなりに答として納得させるような気もするが、それは政治家だから口が巧いだけであって騙されてはいけない。裏打ちがないのだ。つまり民主党に対して、民主の政策は資金的な裏づけがないとしきりに非難しているが、今日5人の候補者の言い分を聞くと、資金面もさることながら実現出来そうもないことを後から後から軽口でしゃべる。実際その通りやったら、自分たちが権限を押さえようとしている官庁の役人から猛烈な抵抗を受け、行き詰まることは明白である。これは、永年狐と狸の騙しあいの世界で議論のすり抜けばかり身につけたせいだろう。幼いときから豊かで、恵まれた生活を送り、他人への思いやりをあまり悟る機会がなかったせいもあるかも知れない。一番経験があると自称する麻生幹事長のごときは、質問をまぜっかえしたり、マス・メディアへ皮肉を言ったり、およそレベル云々を言えるようなものではない。

 これではまるで政治への期待が持てない。石原氏も小池氏も内々に政治家の程度の低さが分っているせいであろう。2人とも国会議員数を減らすことを提案している。こういう問題こそ、彼らにとって身近な問題で根幹であるので、真剣に議論するだろうし、国民にとっても関心のあるところであり、ぜひ議員数削減について5人の意見を開陳してもらいたいものである。

 それにしてもこれだけ大物が集まって議論して、NHKで生中継をやっていたのに、夕刊紙上ではまったく触れられていないのも腑に落ちない。まあ熱が入っていないことの証左ではないだろうか。こんな状態で一時的なフィーバーは22日の自民党総会まで持つのだろうか。

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486.2008年9月11日(木) 7年前の今日ニューヨーク・テロは起こった!

 ニューヨークで同時多発テロが発生したのは7年前の今日だ。昨年までの報道に比べて、やや露出面が減ってきたことは否めない。以前はあれだけ数多くの追悼番組を見たが、今日はNHKの夜7時のニュースの中ではまったく触れられなかった。9時のニュースで漸く現地からと、アフガニスタンから中継で報道された。オバマとマケイン両氏も選挙戦を一時休戦して現場の犠牲者追悼式典に出席するという。しかし、やはり時の移り変わりだろうか、これまでに比べてアメリカ国内でさえテロが風化しつつあるのは現実らしい。奇しくも今日日本政府は、イラクで輸送活動に当っていた航空自衛隊を年内に撤収させると発表した。アメリカもイラクから兵力を削減し、アフガニスタンへ振り向けるという。常にアメリカの尻についている日本が今度は、撤退させた自衛隊をアフガニスタンへ振り代えるのでなければよいが・・・・・。

 偶々近く発行される「停年オヤジの海外武者修行」の中で、カイバル峠で予感した9.11テロについて触れた。これを読んだ読者はどんな反応を示すだろうか。

 午後玉川青色申告会を訪れ、来年から始まる個人事業主としての会計帳簿のつけ方について相談にのってもらった。何となく分っていたような気もするが、やはり直に専門家に相談すると参考になることを教えてもらえる。考え違いをしていたのは、NHKの受信料が経費として当然認められると考えていたが否認されるとのこと、また水道光熱費もほとんど認められると考えていたことが、電気代以外はほぼ駄目とのことだった。手書きの申告書記入よりPCによる書類作成を薦めるということだった。どうするか、思案のしどころである。今月3回に亘って複式簿記による記入方についての講習会がある。すべてに参加することにしているので、もう少し勉強したい。

 昨日電撃的な経済トピックとして、明治乳業と明治製菓が来春統合すると発表された。両者が統合されれば、キリン、サントリー、アサヒビール、味の素に次いで食品業界5位になるという。業界再編が進むのだろうか。父が永年明乳に勤めていてそのおかげで大学まで進ませてもらった恩のある会社なので、やはりその動向は気になる。外資に買収されたわけではなし、元来根っこが同じ兄弟会社だったので、あまり抵抗はないと思うがどうだろう。

2008年9月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

485.2008年9月10日(水) 玉川学園トンネル再訪

 今月末に東京交通短大で「現場の大きな力と臨場感の大切さ」と題して講義を行うが、小田急電鉄駅員時代の経験談も話すつもりである。入社早々玉川学園駅で見習い駅員として研修中の真夜中に、近くのトンネル内で老婆が最終電車に飛び込み自殺をして大いに迷惑を蒙ったが、その苦労話をしようと思い、パワーポイントの資料作りの一環として、写真撮影のため久しぶりに現場近くを訪れた。玉川学園駅周辺の環境は大分変わり、人家も増えてきた。中々学園都市らしい上品な環境である。駅前の交番は形を変えてそのまま同じ場所にあって、お巡りさんとの思い出も甦ってきたが、駅舎の構造がまったく変わり、懐かしさはもうなかった。すでに45年前のことである。

 写真撮影の立地としては、玉川学園内の小田急線路を跨ぐブリッジ上から、トンネル方面を撮るのがよいと考え、ガードマンの許可をもらい、あまり思い出したくはない、嫌な思い出のあるトンネル方面の写真をカメラに収めた。これで少しは臨場感の溢れる説明もできると思っている。

 さて、三笠フーズ㈱が事故米を加工米として販売し、それが焼酎、煎餅、和菓子として販売されていたことが明らかになったが、焼酎会社の中には商品の自主回収を始めた会社もある。その中で熊本の「美少年酒造」緒方社長が怒髪天を撞く口調で憤慨していたが、その怒りは当然である。特に、緒方現社長の父親は、義父・川手一郎の慶応時代の友人であっただけについ同情してしまう。かつて「文藝春秋」の「同級生交歓」に、保坂誠・後楽園スタジアム社長らと後楽園球場内でともにカメラに収まっていた懐かしいグラビヤ写真を思い出した。

 悪質な三笠フーズは、昨日全従業員を解雇した。何を考えているのだろうか。社長の会見でも些か強気の姿勢が見える。段々様子が明らかになるにつれ、どうも三笠フーズが農水省から事故米を買い取るにあたり、嫌々ながら買い取っていた節がある。それがその後農水省の三笠フーズへの検査を甘くさせた一因ではないかとも思っている。社長の態度にも開き直ったような素振りが見えたが、そんなことも関係しているのかも知れない。

 昨日は、北朝鮮建国60周年記念日だった。例年通りピョンヤン市内の民兵まで参加する閲兵パレードが行われたが、その派手な式典はつい最近行われた北京オリンピック開会式を彷彿させるものだった。にもかかわらず、これまで国家式典には必ず出席した国家元首・金正日総書記の姿が見られなかった。ましてや今年は建国以来60年という節目の年でもあり、いつものひな壇に金正日総書記が姿を現さないことに各国から不審や、疑念が見られた。普通の国家なら国の最高責任者に異常事態が発生すれば、スポークスマンが公式にその事情について国民、並びに内外メディアに発表するものだ。

 北朝鮮は、普通の国とは違う。金正日の気分次第でどうにでもなる。今日韓国が公式に総書記脳卒中説を発表した。しかし、さほど深刻なものではないとまで付け加えた。とは言え国のトップがこけたわけである。これだけ、各国からの経済制裁により、国が疲弊し国民が飢餓に苦しんでいる最貧国なら、こんな場合人民、学生、或いは軍によりクーデターが起きてもおかしくない。にも拘らず表面的には何も起きてはいない。一部の報道では、軍の不満が相当溜っているという。このままいつまで独裁国家が継続されていくのだろうか。北朝鮮関係の外交は、核問題、拉致を含めてしばらくストップになった。

2008年9月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

484.2008年9月9日(火) 日本は実は核不拡散には反対なのだ。

 原子力核問題に対する考え方は、各国によってまちまちだが、そのひとつの姿を示した行動は、6日ウィーンで開かれた原子力供給国グループ(NSG)臨時総会で出された結論である。アメリカとインドの原子力協定をめぐり、核不拡散条約(NPT)未加盟のインドを例外扱いし、原子力関連の対印輸出を解禁することを全会一致で承認したのである。自国の利益に固執するアメリカの、というよりブッシュ大統領任期中の米印協定発効を目指すアメリカの主張が通り、インドが1974年の核実験を機に30年以上続いた禁輸措置は解除されることになり、NPT体制の基盤が揺らぐ懸念が出てきた。

 アメリカが主張すれば何でも道理として通る。アメリカは「インドを不拡散条約体制に取り込むことになり、NPT強化につながる」と言っているが、核問題でインドが背を向けることを恐れたアメリカが自国のビジネスを有利にするためにも、猫騙しの手を打ったとしか思えない。対印輸出を目指すNSG加盟国のアメリカ、イギリス、フランス、ロシアなどが積極的な姿勢をとるのは、それらの国々も明らかに自国の経済的利益を有利に勝ち得たいからで、インドが核不拡散条約(NPT)に未加盟なまま核開発、核兵器保有を続け、核燃料や原子炉などを輸入できるようにするのは、原子力の平和利用というNPTの理念に反する。これではパキスタンも同じような扱いを求める可能性がある。

 各国の核問題への取り組みはそれぞれ思惑があるようだが、それにも増して驚いたのは、これまで核軍縮・不拡散をテーゼとして推進してきた日本が、この期に及んで米印協定に理解を示したことである。なぜだ? 日本よ、お前もか? と聞きたい。日本国民のひとりとして、国策を国民に知らせる暇もなく寝返った理由を聞きたい。日本は原子力開発、核問題については絶対反対の立場をとっていると理解していた。これではいずれは核を拡散させる協定に関わろうとの腹があると見られても仕方があるまい。この種の協定や、条約には絶対反対の立場を取るべき筈の日本が、アメリカの言うことなら何でもお追従をしている構図があまりにも情けない。よしんば将来のビジネスチャンスだとしても、これまで世界へ向かって核廃絶を声高に叫んできたのが、日本の立場だったのではないだろうか。日本は、核ビジネスなんか考えず、核爆弾を投下したアメリカに対して、この協定には何が何でも賛成できないことを、筋を通して説得すべきなのに、唯々諾々としてアメリカに従っていることが恥ずかしい。外務省がそういう判断を下して、総会中に国民には詳細を一切伝えずアメリカに歩み寄ってアメリカに賛意を示したのは、国民に対する裏切り行為ではないのか。また日本のうそつき外交が始まった。これでは良識的な国々から信頼されなくなってしまうのではないか。

 それにしてもこんな大事なニュースをごく一部の新聞を除くと、テレビでもほとんど報道しないのは、どういうことだろうか。マス・メディアが完全に政府に丸め込まれている。真実を伝えるべきマス・メディアが責任を放棄している。面倒で地味な取材は避けるいつもながらのマス・メディアの習癖である。なぜ唯一の被爆国としての辛い立場を背に、堂々原爆投下国アメリカにここは譲れないという骨太な論理展開ができなかったのかと思うと情けない。いつもながらのノー外交官、ノー外務省、ノー外交である。

2008年9月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

483.2008年9月8日(月) 内外ともに事件の多い、慌しい一日

 アポイントメントをとっていた東京医療センターの大島先生から診断結果の説明を受けた。CPRの数値は先月より、ほんの少々下がってはいるが、やはりリューマチということがほぼ判定された。常用薬「プレドニン」1mgを5mgか、或いはその上の10mgにして毎回悪くなるCPRが良くなったら、再び1mgに戻したらよいとお話いただいた。明日にでも、預かった松本先生宛のお手紙を持って松本整形外科へ行こうと思っている。

 今日は、いろいろな意味でニュースになる出来事があった。しかし、まあ碌なものはない。

 民主党の代表選挙告示で小沢一郎現代表以外に立候補者はなく、無競争で小沢氏が3選された。これで近づきつつある衆議院総選挙で民主党が勝利を収め、小沢氏が総理大臣になる民主党の想定路線がスタートしたことになる。それにしても相変わらず小沢氏はスピーチが下手だなあと感じる。

 先日来「三笠フーズ㈱」の事故米処理が問題になっている。政府貯蔵米にカビが生えたり、腐ったものを三笠フーズが加工米として転売していたことが判明した。事故米の中には、アセタミプリドとかメタミドホスのような毒性のある有害物質が含まれていた。三笠フードが販売した米が、焼酎、せんべい、和菓子に加工されて市販されていたのではないか。先端商品までは分らないようだが、明らかに焼酎はかなり商品まで特定できたようで、酒屋や焼酎醸造会社はカンカンである。商業道徳もここまで堕ちたか。

 アメリカでサブプライム・ローンの火元である2つの政府系住宅金融公社へ、アメリカ連邦政府は約22兆円の公的資金を投入することを公表した。デタラメな住宅ローンで世界中を混乱させ、金融不安をもたらした元凶に対する公的資金とは穏やかではないが、もう他に混乱現場を収拾する術はなくなったのだろう。連邦政府の乾坤一擲の賭けみたいなものである。日経平均相場は好感して、対前日一気に400円を超えた。ここには、金の亡者がうごめいている。

 世界的?には、日本人元バチカン大使がギリシャ人の奥さんともども娘さんの殺害に関与したとして、ギリシャの現地エビア島警察に取調べを受けているようだ。今年77歳の元大使は、エーゲ海の小さな島の別荘で悠々自適の生活を送っていたようだ。こういう国際的なインテリ層にさえもこのような猟奇的な事件が少しずつ浸透しつつあるのだろうか。まあ、何をやっても驚いていられない時代になったということなのかも知れない。

 最後の衝撃ニュースは、相撲協会北の湖理事長が辞任したことだ。最近の理事長としての仕事ぶりを見ていて当然辞めるべきだと思っていた。再び大麻陽性反応が出た、2人のロシア人力士、露鵬と白露山の解雇は当然だった。理事会も新しい武蔵川理事長(元横綱・三重の海)の下でどれだけまともな運営ができるか。9人の理事はすべて力士出身だが、この辺りに外部から常識人を招き入れ、しっかり運営してもらわなければならない。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とならなければよいが・・・。

2008年9月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com