3424.2016年9月27日(火) アメリカ大統領選TV討論開始、コロンビアで内戦終結

 11月8日アメリカ大統領選挙に向けた候補者2人による最初のテレビ討論が行われた。民主党ヒラリー・クリントン氏と共和党ドナルド・トランプ氏の論争は、自説を主張するというより相手のあら捜しと相手への攻撃だった。今日のテーマは、アメリカの進路、繁栄、安全保障の3点に絞った筈だったが、雇用、TPP、同盟国への軍事費負担、人種差別、私用メール、候補者の健康問題、等々で相手候補をやり込めようとしていた。

 早くから言われているように、ともに大統領選史上最も不人気な候補者で、選挙選自体も次元の低さを窺わせる。これは米国民自身が決めることであるが、かつてのケネディとニクソンのように若く、人気のあったアメリカを象徴するようなフレッシュな対決が懐かしい。

 2人の候補者は確かにあまり魅力的ではないが、減点法で決めるとするなら言いたい放題であまりにも不作法にして、海外から不評を買っている「トランプ大統領」はどうもいただけないような気がする。

 討論後CNNの調査では、クリントン氏の勝利と答えた人は62%、対するトランプ氏は27%だったという。他のメディアで異なる調査結果もあるようなので、何とも言えないが、やや魅力に欠けるが、このままクリントン氏に突っ走ってほしいと思っている。

 さて、中南米各地で度々紛争が起き、挙句にジャングル内で政府軍と反政府軍の間で熾烈なゲリラ戦が繰り返されていることはチェ・ゲバラのボリビア山中の活動と同じように知っていたが、今日唐突にコロンビア政府とコロンビア革命軍(FARC)の間で和平交渉が成立したとのニュースには正直驚かされた。サントス大統領とゲリラのコロンビア革命軍ロンドニョ最高司令官が内戦の終結と平和構築の最終合意文書に署名して52年間に亘る長い内戦にピリオドを打ったのである。

 寡聞にしてこのコロンビア内戦がこういう形で幕を降ろすとは思いも寄らなかった。コロンビアは他の発展途上国と同じように、大地主と大資本家に支えられた独裁政権下で国民はその圧政と貧困に苦しんでいた。その解放の大きなきっかけになったのは、半世紀以上も遡るキューバ革命の成功だった。最終合意文書の署名式には、仲介の労を取った潘基文・国連事務総長、アメリカのケリー国務長官、そしてキューバのラウル・カストロ国家評議会議長を主とする中南米各国首脳らが立ち会った。

 コロンビアではこれまで泥沼化した武装闘争のせいで半世紀間で22万人もの死者を出している。国内の避難民も実に5百万人(人口48百万人)に上がった。2012年からキューバなどの仲介により和平交渉が行われ、ここに漸く終戦を迎えることになった。但し、大統領は国の将来を左右する和平合意には国民が直接関与すべきだとして、来月初め賛否を問う国民投票が行われる。一部には否定する国民がいると思うが、「戦争」か、「平和」かと問われれば、国民の大多数は和平協定に賛同することだろう。この結果をキューバ革命成功後、同じ中南米のボリビアでゲリラ活動中に死亡した革命家チェ・ゲバラも天国で一安心していることだろう。この和平によりサントス大統領とロンドニョ最高司令官がともに、今年のノーベル平和賞の候補に挙がっているという噂がある。メデタシ!メデタシ!

 今日の朝日夕刊に新選組三番隊組長だった斎藤一の肖像写真が見つかったとの記事があった。斎藤と言えば、沖田総司らとともに最強の剣士と言われた人物である。偶々昨年4月調布市内仙川沿いへお花見に出かけた際、小中陽太郎さんから斎藤の子孫として美しい女性、斎藤わか奈さんを紹介していただいた。こちらは近藤勇の子孫だと好い加減な名乗りを上げたことがある。斎藤は戊辰戦争で幕府軍の一員として参戦しながら、敗戦後斗南藩の藩士となり、明治維新後は警察官となり西南戦争に従軍した。移り変わりの激しい時代に個人的にも盛衰の激しい人生を送った人だった。新選組応援団からすると評価の割れる人である。まぁ人生いろいろである。

2016年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3423.2016年9月26日(月) 豊洲市場は本当に大丈夫か?

 豊洲市場の地下空間問題が縦割り行政の弊害に加えて、当事者の無責任と責任逃れにより、地下空間を作らず盛り土を行うべしとする専門家会議のアドバイスがなぜ黙殺されたのか分からなくなっている。小池知事もリオ・パラリンピック閉会式から帰ったらその間の経緯と原因を調査すると述べていたが、どうやら今日までの発表によると都が工事設計業者との契約書面に地下空間を設けるよう指図があったという驚くべき事実が分かった。呆れかえって役人の職業倫理に二の句が出ない。だが、これにより実態がいち早く解明されることを期待したい。その一方でどうしてこうなったかという点については明確に説明されなかった。はっきり言って都民を舐めていると思った。役人というのは、どこでもこんなものだとつくづく思う。都民税を支払うのが馬鹿らしくなってくる。東京都は都民に今後どういう納得の行く説明をするのか。万が一ずるずる引き伸ばして挙句の果てに闇へ葬るようだったら、一都民として何らかの具体的行動を起こす必要があるのではないかと考えている。

 さて、キューバについて簡単で率直な感想を友人たちに伝えたところ、いろいろ多様な反応があった。一番多かったのは、安倍首相のキューバ行きに伴って、お坊ちゃん首相に対して、苦闘の末キューバ革命を成し遂げたカストロやゲバラの人間の格の問題だった。無私無欲の彼ら革命家に比べて世襲政治家で人間的にも包容力に欠け、12月のロシアのプーチン大統領来日の際には、会談場所を自らの地元・山口に設営するなど自己顕示欲と実績を選挙民に誇示する欲目が漲っている。いずれにせよ安倍首相の国民掌握力では、とても革命家たちの足元にも及ばない。

 今日は大学ゼミの後輩、秋田魁新報社の鈴木亨編集室長から同僚が10月にキューバを訪問するので、キューバの情報について知るところを教えて欲しいとメールをもらったので、レポート資料を送ったところである。それにしても現在全般的にキューバが熱いという気がする。私も12月発行予定の「知的生産の技術研究会」季刊誌にキューバ・レポートを寄稿する予定でいるが、やっと今日から原稿を書き始めた。

2016年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3422.2016年9月25日(日) 大関豪栄道、全勝で初優勝を飾る。

 このところ空模様がパッとしなかったが、今日何度か一時的に青空が顔を出した。やはり晴れ渡った秋空は気分的にすっきりする。台風16号は去ったが、また南方洋上に17号が発生したようだ。でも幸いにも今週は比較的すっきりした秋晴れが望めそうだ。

 今日大相撲秋場所は千秋楽を迎えたが、下馬評にも上がらなかった大関豪栄道が全勝で初優勝を飾った。大阪出身力士が優勝するのは86年ぶりというから大阪のファンにとっては堪らないだろう。この豪栄道は先場所負け越して今場所は大関陥落直前のカド番だった。大相撲も最近では白鵬、日馬富士、鶴竜ら3人のモンゴル出身横綱を始めとして外国人力士の活躍が目立つようになり、国技と言われる中で日本人力士存在の影がやや薄くなっていた。モンゴル出身横綱が年齢的にもそろそろ峠を迎えつつあるせいだろうか、今年に入ってからほんの少し日本人の活躍が目立つようになってきた。

 初場所に大関琴奨菊が初優勝して横綱への期待を抱かせるにいたったが、次の春場所では期待外れに終わり、代わって優勝したのが常連の白鵬であり、優勝戦線へ躍り出てきたのが大関の稀勢の里である。夏場所になって白鵬の連覇、稀勢の里もそれなりに頑張ったが、準優勝に終わった。名古屋場所もモンゴル出身の日馬富士が優勝し、稀勢の里はまたもや準優勝だった。3場所連続準優勝の稀勢の里は今度こそ優勝して横綱かと大いに期待を抱かせたが、残念ながら10勝5敗でまったく期待を裏切ってしまった。代わって一気に優勝賜杯を勝ち取ったのがあまり期待されていなかった豪栄道である。毎場所期待されながらもすでに30歳という年齢に達したが、来場所の成績次第では日本人として久しぶりに横綱昇進が期待される。ぜひとも頑張って日本人横綱の座を勝ち取ってもらいたいものである。

 さて、ネットで面白いことを知った。中国の「一点資訊」というメディアが、中国人旅行客が日本を訪れる前に知っておくべき日本人の「悪習」があると、ふざけたように紹介している。どう考えても悪習と思えるようなものではなく、むしろ真似すべきことであり、メディアの日本人に対するひねくれた思い込みとやっかみではないだろうかと思える。

 参考までに「悪習」を挙げると、

  • ①相手が悪くても自分から先に謝ること。
  • ②ゴミは必ず持ち帰り、街のゴミ箱には捨てないこと。
  • ③ハンカチを常に携帯して汗が出たら拭くこと。
  • ④お年寄りに席を譲ること。
  • ⑤公園に自由に飲むことのできる水道水があること。

 すべて見習うべきことだと思う。このメディアの常識とは真逆の紹介は、少々感覚や基準がおかしくまともに受け止めることはできないが、「所変われば品変わる」とか、「十人十色」と言われるように、日本人の感覚やモラルと中国人のそれとは大分異なる点があることは事実だ。「人のふり見て我がふり直せ」と言うではないか。戒めとしよう。

2016年9月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3421.2016年9月24日(土) 日本ペンクラブ会報議事録について

 池袋の淑徳大学エクステンション・センターで先週に次いで、日本ペンクラブの知人である保岡孝顕講師からバチカンについて最終講義を聞く。最終回だったので、講義を終えてから僅か3人の受講者だったので、順次自由に話をするよう促された。保岡さんからキューバについて話して欲しいと依頼されたので、思う存分キューバと昨日の安倍首相のキューバ訪問について自論をぶった。終わってから同じビルの地下にあるライオン・ビアホールでひとりの受講者を交えてランチを取りながら自由に思いついたことを長い間話し合った。保岡さんは26日からバチカンに行かれるということだった。バチカンに関してやはり中々難しく充分理解することはできなかったが、それでもカトリックやローマ教皇の行いに関して少しは理解できるようになったような気がする。

 さて、先日日本ペンクラブ会報最新号に今年の総会時に私が質問した際、本論とは無関係な「耳が遠い」と発言したことについて大きく会報に取り上げるのはおかしいし、実際に耳が遠くなり聞き取り難いと質問したことにつき、茶化していると会員から誤解される恐れがあるので納得できないと抗議を込めてペン事務局にメールを送った。返事がないので、催促したところ漸くメールによる回答が届いた。事務局は議事録については発言をありのままになるべく記載するとのことで、議事録そのものの訂正は行わないという編集者としては些か不穏当な回答だった。何でもかんでも記録し、会報に載せるというのでは編集権というのはどうなるのか。これでは質疑のやり取りを編集者の意見や考えがまったく反映されないということでもある。少し見識と良識に欠けるのではないかと思っている。改めて事務局の見解を質してみたいと考えている。

2016年9月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3420.2016年9月23日(金) 安倍首相、念願叶ってカストロ兄弟と会談

 9月になってから台風のせいもあるが、晴れた日がほとんどない。特に中旬になってから1日当たりの日照時間は、僅か1時間だそうである。今日も朝から曇り空で時々雨が降る空模様でどうも気分的にパッとしない。

 さて、国連総会出席の後日本時間の今朝未明、当初の予定通り安倍首相はハバナを訪れ、願っていたラウル・カストロ国家評議会議長と会談することができた。その前にすでに引退しているキューバ革命の象徴である兄のフィデロ・カストロ前国家評議会議長の私邸で約70分間話し合った。ラウル・カストロ氏との会談は、夕食を含めて3時間に及んだという。

 フィデルには、北朝鮮核問題と拉致問題について北朝鮮の歩み寄りで協力を求めた。キューバと日本は70年代にはお互いに大きな貿易相手国として強い絆で結ばれていたが、その後両国関係はそれほどではない。日本がアメリカとの緊密さを強調すればするほど、キューバはしらけるような印象を受ける。安倍首相が奇しくも今日62歳の誕生日を迎えたことを知った百戦練磨のラウルは、首相にこう言ったそうである。「あなたが生まれた時、兄のフィデルも私も収監されていた」と言ったそうだが、首相が幸せに生まれた中で自分たちは苦労の連続だと言わんばかりに皮肉っぽく聞こえるのは勘繰り過ぎだろうか。

 今夜NHK「ニュースウォッチ9」放送中にハバナで首相の記者会見が開かれた。その一部始終を観ていたが、内外記者会見であるのに日本の内政問題への質問が多かったのは解せなかった。折角キューバにいるのだから、もっと日本とキューバの外交、経済問題を突っ込んで聞いてもらいたかった。微妙な問題かも知れないが、首相は現役の首相として初めてキューバを訪れたと得意げに話す以上、懸案のキューバとの経済問題についてもっと触れるべきではなかったか。キューバの革命前夜に、首相の祖父・岸信介首相が政治生命を賭けて日米安保条約改定に血眼になっていたので、それが弱味となり彼らにそこを突かれることを懸念して、敢えて過去の両国関係について話が振られるのを避けたのだろうか。ちょっとがっかりした。

 旅行前フィデルは首相に会ってくれないのではないかと見ていたが、会ってはくれた。だが、最早両国間の難題については触れずに、昨日本欄に書いたように「キューバへの対日債務1200億円免除」が効いたのか顔見世興行をやってくれたとの印象だけが残った。

2016年9月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3419.2016年9月22日(木) 中国政府、チベット自治区へ監視強化

 懐かしいチベットの写真と記事を目にした。今朝の朝日新聞に掲載された、中国外務省が企画した海外メディア向けの取材ツアーに参加した朝日特派員のレポートである。私がチベットを訪れたのは、2007年12月だった。その前年1年間にチベットを訪れた観光客は約250万人だった。それが昨年2015年には2100万人が訪れたという。2020年には3500万人が訪れると些か楽観的過ぎる計画を立てているようだ。いくら魅力的な土地だとしても相当綿密に成算し、充分な受け入れ施設を準備し、魅力などを前広にPRするなどして計画を立てなければ、仮に観光客が大勢やって来ても対応できず、取らぬ狸に終わるのではないかと思う。それをいとも簡単に可能だと言い切るところに現代中国の成長と過剰な自信を窺える。

 チベット最大の観光地で、私のホームページ・トップの写真に掲げた世界遺産ポタラ宮殿から首都ラサ市内を見下ろした時に感じた感動と絶景が、いつまでこのまま保って行けるだろうかと、訪れた時に感じた不安が一部現実となったような気がしている。標高3650mの市内周囲にはそれほど高い建物がなく、見晴らしが良かった。しかし、中国の経済成長に連れて、いずれ市内に高層ビルが建築されてこのラサ市内も都市化、高層ビル化されるのではないかと要らぬ心配をしたものである。それが観光客の増加でホテル需要が増えたのは分かるとしても、外観写真を見る限り最近郊外に開業したインターコンチネンタル・ホテルなんか、あまりにもその突飛な近代的デザインの外装は不似合で、周囲の環境に溶け込んでいないように思える。今後どんどん近代的ホテルが建設されるに連れ、ラサ市内の都市景観がチベットらしい良さや自然の魅力をぶち壊すのではないかと心配で仕方がない。

 もうひとつ気がかりな点は、2008年3月に勃発したチベット騒擾事件以来、中国当局の監視が厳しくなり、チベット自治区内にはチベット族住民より漢民族の流入により、漢民族が支配するようになったことである。実際騒乱事件の起きた中心・ジョカン寺前広場をラマ僧とパトロール中の武装警察隊が隣り合わせに歩いている写真が載っていた。

 記事の大中小見出しはこうである。「チベット 繁栄とその陰」「08年騒乱後 観光開発急進」「漢族流入 高級ホテル続々」「現地民族 宗教抑圧に反感」「抗議の焼身自殺」等々、ざっとこんな感じの記事で情景が身に浮かんで中々興味深く感じると同時に、やはりチベットのチベットらしさが消えつつあるのが、何とも残念である。

 チベット騒擾事件では、その直前私がポタラ宮殿にいた時、本来そこにいる必要がないと思っていた軍隊が、不意に多数の装甲車でやってきて宮殿内に駐車し始めた異様な光景に驚き、何かあると予感した。そこに留まる理由がない軍隊が唐突に居座ったからである。そして、ラサで騒擾事件が起きたのは、正にその3ヶ月後だった。その時現場で異様な光景を目にして臨場感でおかしいなと感じれば、意外なことが起きる可能性があると確信するようになった。事件以来中国政府はチベットで神経質なほど厳戒体制を敷いているようだ。

 チベットの自然のままの美しさと素朴なチベット族が、中国政府の過剰な監視と干渉により、本来の良さが失われることを心から心配している。

2016年9月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3418.2016年9月21日(水) 安倍首相、手土産持参でキューバ訪問か?

 現在国連総会に出席している安倍首相が、明日キューバを訪問する。今月初め首相のキューバ訪問が公表されてからその後の情報が伝えられず、どうなったのか些か気になっていた。私見を言えば、例え日本の首相が訪れても、すでに現役を引退しているフィデル・カストロ前国家評議会議長は日本の首相と会う気はないだろうと見ている。昨年オバマ大統領がキューバとの国交回復後キューバを訪問した際、短い時間ではあったが、フィデル・カストロ氏と会い会談した。安倍首相としてもその気持ちは強いだろう。だが、キューバへ行く以上首相自身の納得感と実績資産から考えて、革命の司令官であるフィデル・カストロ氏と会わなければ満足できないのではないか。フィデルは安倍首相と考え方にあまり共通点はなく、況してや首相の祖父・岸信介氏がキューバ革命成就直後に安保条約改定でアメリカと手を結んだことなどから首相と会うことを潔しとはしないと考えている。フィデルとの交渉が難航していると考えていたが、何とか会える目鼻がついてきたと思わせるキューバ行きである。

 だが、今朝の朝日に4段記事「キューバの債務1200億円免除合意」と出ていた。これでキューバを釣ったのではないかとつい勘繰りたくなる。現在キューバの対日債務は1800億円ある。このうち2/3をチャラにして、残りの債務の支払い条件も緩和した。これによってキューバへ飛び、兄のフィデルは無理としても、弟で現国家評議会議長のラウル・カストロ氏と会見することになったのではないか。まあ両国の関係がより友好的になれば、これ以上のことはない。

 さて、政府は高速増殖原型炉「もんじゅ」について廃炉を含めて抜本的に見直すことを前提に、新たな会議を設置する方針を打ち出した。廃炉を決定したということである。「もんじゅ」は稼働開始以来22年間が経過したが、実働は僅かに250日で、投じた資金は1兆円を超える。まったく役立たずの代物で、毎年200億円も維持費がかかるお荷物に手を焼いた結果出た結論である。

 益々複雑怪奇になってきた移転予定の豊洲新市場の地下空間と同様、どうしてお役人というのは無責任、無駄遣いに夢中になるのか。

 バカを見るのは、いつもながら納税者である。

2016年9月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3417.2016年9月20日(火) リオ・パラリンピック閉会、日本金メダルなし

 オリンピックに続いてリオで開かれていた第15回夏季パラリンピックが、12日間のスケジュールを終えて昨日閉会式を迎えた。中々洒落た趣向を凝らした身障者によるショーが演じられ、観戦者に感銘を与え、強烈な印象を与えたと思う。そして毎度大きな大会の都度言われる日本の獲得メダル数は全部で24個だった。だが、金メダルが1つもなかったことが些か寂しく残念な気がした。こんな珍事は初めてである。結局世界の障害者スポーツのレベルが上がったというのが、最大の原因のようである。だが、今大会は強豪国ロシアが国際パラリンピック委員会(IPC)から大会への出場を認められず、その点では日本もこれまで以上に有利ではないかと考えられていたが、どっこいそうは行かなかった。

 結果的に日本のメダル獲得数は24個で、159参加国・地域のうちで第64位だった。これほどとは意外だった。その中でメダル獲得数第1位の中国は、実に金107個、銀81個、銅51個で合せて239個のメダルを獲得した。中国はパラリンピックに国家を挙げて力を入れ、成績優秀者にはボーナス支給のインセンチブを与えているようだ。予想外の成績を挙げたのは2位イギリスの147個に次ぐ第3位の117個を獲得したウクライナである。ウクライナは日本の半分以下の人口4,500万人であるが、この優秀な結果を出せたことにただ驚嘆するばかりである。次回開催国の日本としては、あと4年間をそうのんびりしているわけにも行かず、やはりそれなりの対応策を考える必要があると関係者は認識しているようだ。

 複雑なのは、障害者スポーツの発展は歓迎されるべきであるが、日本では障害者スポーツに関する理念とは、これまですべての障害者がスポーツを享受できることだった。予算も獲得し、施設も整備されるに従い、これから理念とともに障害者スポーツの強化に取り組み、どうやって結果を出していくのか対策を考えて行かなければならない。理念を追うことと良い結果を生むことを両立させることは「二兎を追う者は一兎をも得ず」になりかねない。それにしてもNHKの生中継を通してかなり競技を見られるようになったが、これまであまりこの種のスポーツをテレビで中継することはなかった。しかし、リオ大会では2020東京大会を睨んでか、これまでとは大分様変わりして、多くの競技をメディアで目にするようになった。これから地味な理念と強化の4年間が始まる。

 さて、昨年日経新聞がイギリスの‘The Economist’紙と提携して以来、度々同紙の記事が定期的に日経紙に掲載されるが、今朝の記事にフィリピンのドゥテルテ大統領のやや下品で、不可思議な言動を取り上げている。それは「『ドゥテルテのフィリピン』どこへ」というタイトルで、何を考え、何をしようとしているのか判別不能な大統領の言動を不安視して、いずれフィリピンは強権的で何を考えているのか判然としないドゥテルテ大統領の下で、国は弱体化し友好国の信頼を失うのではないかと密かに懸念している。

 大統領は、過去20年間に亘って人口150万人のミンダナオ島・ダバオ市長を続け、裁判を経ることなく凶悪犯を処刑して確かにダバオ市内の治安対策に限れば、成功したと言えるのかも知れない。しかしながら、国家のトップとして国全体を見なければならない立場上、その常識外れの言動はいかがなものだろうか。その些か乱暴な行動が人権問題ではないかと先進諸国から非難される一方で、国の最高権力者として外交、内政ともにまったく経験がない点が不安視されている。実際最近驚くような非礼な言動があった。これまで良好だった対米関係に支障を来しそうなオバマ大統領を愚弄するような無礼な対応や、南シナ海の米比共同艦船巡回を中止するとの一方的な恫喝的声明の傍ら、中国と揉めている領有権問題で中国が国際仲裁裁判所の下した司法判決を無視したことが、自国フィリピンにとって不利であるにも拘わらず、中国政府の横暴さを追及せず、逆にお土産を要求する卑屈な態度に、‘The Economist’紙も呆れて不安を隠し切れない。どうしてこんな非常識な人物が大統領にまでなることができるのだろうか。国家を脆弱させ、劣化させるだけではないだろうか。

 この不埒な大統領の言動が、これからいつ日本に及んで来るか心配である。

2016年9月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3416.2016年9月19日(月) 革命の地キューバとカストロ、ゲバラの魅力

 キューバの革命指導者エルネスト・チェ・ゲバラに関するDVD2巻を先日キューバ旅行へ出かける前に観たが、その後ゲバラのゲリラ戦術をもっと深く知りたくなり、一昨日と今日それぞれ1巻ずつを改めて復習のつもりでじっくり鑑賞した。

 1巻は「チェ 28歳の革命」で、もう1巻は「チェ 39歳別れの手紙」と題する作品で、いずれもゲバラの回想録に基づいて制作された2時間余のゲリラ活動を中心とする作品で、外国作品にしては珍しく恋愛場面が描かれておらず、息を潜めるような緊迫したシーンの連続で見応えのある佳作映画である。前編はゲバラがフィデル・カストロら同志とともにキューバ革命を成し遂げるまでの流れをゲバラの活動ぶりを通して描いている。後編では、ゲバラが手にした安定的な待遇や、地位を惜しげもなく捨て忽然とキューバを去り、その事情をカストロがゲバラからの手紙を読み上げることで、ゲバラを慕う国民の理解を得ようとすることから始まる第2の活動の場、ボリビアにおけるゲリラ活動を描いた。ゲバラはボリビア山中で難行しつつゲリラ戦士たちに革命の指導に当たった末に、農民に密告されてゲリラ活動340日目にユロ渓谷でボリビア政府軍に捕まり銃殺されて革命家としての生涯を終える。その山中のゲリラ活動をかなり克明に描いている。

 キューバ旅行中に各地で国民のカストロ兄弟とゲバラに対する強い敬愛の情感を知った。彼らに関連する個人崇拝的な帽子やTシャツ、革命広場のビル壁画に描かれたゲバラの顔などは他の国ではあまりお目にかかることができないものだ。私自身も彼らのひたむきな革命達成の意思と私利私欲のないこと、そして国民生活の向上を願う国民を想う気持ちには感動させられた。なぜいくらでも恵まれた生活を送れるのに、敢えて自らの豊かな生活を捨ててまでして、これほど無私・無欲の境地になれるのか。この純真で他人のために尽くそうとの博愛的な気持ちは、一般的には独裁者には見られないものだ。革命家と称される毛沢東やレーニン、スターリンらには微塵も見られないほどの潔癖さである。

 キューバ革命が成功したのは、一般的に1959年1月1日独裁者バティスタ大統領がトルヒーヨ大統領独裁下のドミニカ共和国に亡命した時とされている。当時は浪人中だったため、大学入試を前にそれほどキューバ革命に強い関心を抱くことはなかった。4月に大学生となり、翌年60年安保闘争に参加して62年10月大学4学年時にあの衝撃的なキューバ危機が起きた。この時はケネディ大統領がキューバへ入出国する外国籍船舶を止めさせるため海上封鎖という荒療治を行った。結果的にソ連のフルシチョフ首相がミサイルをキューバから撤去することを受け入れ、危機は回避された。当時ひとつ間違えれば第3次世界大戦勃発の危機に追い込まれかねなかった。そんな危惧を抱いた人も多かったようだ。何ともぞっとするような生々しい印象が忘れられない。

 爾来キューバに強い関心はあったが、中々行ける機会はなかった。今回初めてその憧れのキューバを訪れ、表面的ではあるが、少しは臨場感を感じながらキューバを知ることができたことを有難いと思っている。つくづく訪れて良かったと思っている。アメリカによる経済封鎖の影響などでインフラなどはまだ充分整備されていないが、ゲバラが伝えた革命精神でひとつひとつ確実に理想へ向かって前進していることは見て取れる。義務教育制度の普及により読み書きができない人々も大分減り、医療も無料になった。市街地にはほとんどゴミが散乱されていない。所得格差も小さくなった。今やキューバは大いに魅力的な国となった。しばらくこの革命の地に関心を抱きつつマイペースで学んで行きたいと思っている。

2016年9月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3415.2016年9月18日(日) 沖縄県に冷たい高裁判決と国の対応

 沖縄・普天間米軍基地の辺野古移設を巡る辺野古沖埋め立て工事承認を取り消した翁長雄志・沖縄県知事を国が訴えた訴訟で、一昨日福岡高裁那覇支部は国の主張を認め、翁長知事が応じないのは違法であるとの判決を言い渡した。

 今回裁判所が国の言い分を認めたため、沖縄県は取り消しを撤回して工事を承認せざるを得なくなった。このまま筋書通り行くと国は停止中の工事を再開し、いずれ辺野古沖を埋め立ててここに米軍基地を設営することになる。その結果として普天間基地は沖縄に返還されることになる。普天間基地撤去を主張していた沖縄県民としては、所期の目的が達成されたことになり、国はこれこそが唯一の解決方法であると考えていただけに、希望通りではないかというのが言い分であろう。

 だが、果たしてそうだろうか。沖縄から米軍基地がなくなるわけではない。判決を聞いた翁長知事は唖然としたと言った。判決が国の言い分を鵜呑みにして司法が行政の立場に立ったのではないかとの声もある。国の言い分は一部正しい。だが、根本的に沖縄県民の感情を理解しているだろうか。これほど辺野古埋め立て工事に対して沖縄県民が反対するのは、沖縄から基地がいつまでもなくならないということと、いつまでも日本政府が沖縄県民の気持ちを汲み取ってくれず、いつも沖縄が犠牲にさせられ、日本政府から見捨てられたとの絶望感があるからである。ここに至るまでにどれほど沖縄県民は政府が進めようとしている沖縄対策が、県民目線ではなく、上から目線であることにうんざりしているのである。残念ながら政府がそのことに気が付いていないように見える。論より証拠に、閣僚の中に沖縄に対して膝突き合わせてトコトン話し合おうという気持ちがない大臣がいることである。例えば、「注文はたった一つ、早く片付けてほしいということに尽きる」と沖縄・北方担当鶴保庸介氏のように、沖縄県当局と真剣に話し合いしなければならない立場にいながら、他人事のように無神経に放言する愚かな大臣もいる。

 判決後直ちに翁長知事は最高裁へ上告すると語った。法律論もさることながら、知事は国が沖縄にだけ、国の防衛について過重な責任と負担を押し付けて温かい支援の手を差し伸べてくれないことに対する不満が燻っている。

 裁判所が政府の言い分に乗っかったように述べた「辺野古移転だけが唯一の解決策」が、却って事を解決しにくくし、その点を主張することによって他の解決策の議論を封印する結果となった。それでいながら政府が唯一の解決策と主張する根拠は何も明らかにされていない。どうして唯一の解決策と決めつける前に、いま話題の「専門家会議」で議論して、国民や沖縄県民に説明して徹底的に議論し合うということをやらなかったのか。そうすれば、より良いアイディアも提案されていたと思う。

 一度は政府と沖縄県が話し合いしようという歩み寄りが途絶え、知事の「地方自治制度を軽視し、沖縄県民の踏みにじる、あまりにも国に偏った判断だ。裁判所が政府の追認機関であることが明らかになり、大変失望した」の言葉通り、再び両者の気持ちが離れていくことになった。

 沖縄県民でない私たちもゆるがせにできない問題である。

2016年9月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com