3163.2016年1月10日(日) 北朝鮮水爆実験の狙いは?

 6日に行われた北朝鮮の水爆実験が、世界中でいろいろな憶測を呼んでいる。北朝鮮では水爆実験成功として大々的に報道し、実態を知らされていない国民が素直に喜んでいる光景をテレビで流している。一昨日は若い金正温第一書記の33回目の誕生日に当り、国を挙げてお祝いしていた。国民の気持ちを高揚させるために、北朝鮮は得意気に「水爆実験成功」の映像を放映したが、韓国はこれを別の写真を合成して作られたものであると発表したり、また実験自体の規模と破壊力も水爆に比較して小さく、北朝鮮が自慢するような水爆実験ではないとの公式見解を発表した。そして、アメリカも韓国の発表に追随して水爆ではないとの声明を出した。

 水爆であるかどうかを別にしても、核実験を実施したことは間違いなく、北朝鮮としては4度目であり、明らかに国連安保理決議に違反するものである。そして、度々実験を繰り返している間に核開発の技術は確実に向上していく。しかもこれにはおまけまで付いている。過去3回の核実験に当っては、事前に実験について中国へ通告されていた。今回は中国政府へ事前通告がなかったことが、これまで後ろ盾となっていた中国を怒らせている。

 一方、韓国はこれまで自粛していた両国国境線における宣伝放送を再開して、北朝鮮の嫌がるような内容を拡声器のボリュームを一杯にして北朝鮮側へ向かって発信し出した。

 だが、北朝鮮が存在感を強めていくためには、他国が黙認せざるを得ないような外交カードが必要である。それは違法であろうとどこの国もこれ以上の核開発を止めて欲しいと願うような、北朝鮮の身勝手な行動なのである。例えそれが国連安保理違反であろうとも、いつまでも核開発を続け、技術力を高め水爆を保有して世界を威嚇するようなことである。そのためにも核というカードが必要なのだ。

 国連安保理事会では、早晩北朝鮮に対する制裁が決議される見通しである。こうなると北朝鮮は四面楚歌の状態に追い込まれ、一層厳しい経済制裁を課せられ動きが取れなくなる。その後に北朝鮮はどういう行動に出るのか。世界中を敵に回す愚かな行動では、同情も呼ばない。北朝鮮に破れかぶれで核を撒き散らすようなことだけはさせないよう、国際社会が監視を怠らないよう気をつけなければいけない

さて、ずっと60㎏台に落ち着いていた体重が、昨日計量してみたら思いがけず70㎏の大台に乗っていて驚いたが、幸い今日69.6㎏にまで下がっていた。一応ホッとしている。今後も油断することなく減量に努めて目標の60㎏に近づくようにしたい。

 

2016年1月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com