3491.2016年12月3日(土) 南スーダンはやはり危険そのもの

 今朝の朝日の一面に「南スーダン陸自 弔慰金増額」の大きな記事が掲載されている。先日国連平和維持活動(PKO)に派遣した陸上自衛隊隊員が任務中に死亡したり、重度障害になったりした場合の弔意・見舞金の最高額を、現行の6千万円から9千万円に引き上げると防衛省が発表したことを取り上げている。やはりそうかというのが関係者の盲目的な受け止め方だと思う。南スーダンが予想以上に危険だと判断したのだと思う。

 南スーダンでは、すでにこれまで2百万人もの犠牲者が出ていると言われている。正確な犠牲者の数は分からず、7月の戦闘では150人以上が亡くなったと言われ、各国のPKO派遣兵員も命を落としている。中国軍兵士もすでに2名が亡くなったという。いかに稲田朋美防衛相が、現地に7時間ばかり滞在しただけで、現地の状態は安定していると言ったところで、日本の自衛隊だけが安心というわけにはいかない。

 そんな折に深刻な危険情報を予想させるような弔慰金の引き上げを公表したことによって、派遣団員家族や関係者は戦慄を覚えているのではないだろうか。

 すでに団員には、定期給料の他に、1日1万6千円が支給されているが、現地で駆けつけ警護に駆け付けた場合は、更に1回当り8千円が追加支給されるという。これで政府、防衛省が危険を承知の上で自衛隊を駆けつけ警護と称して派遣した深謀な意図が分かる。

 その政府・自民党は昨日もたった2日間の審議で「カジノ法案」を衆議院通過させようというのだから、これこそ数の力でゴリ押ししようとしているとしか言いようがない。とにかく最近の政府はやることがあまりにも拙速で強引過ぎる。これには、朝日、毎日、読売、産経各紙が昨日の社説で厳しく非難している。日経でも今朝の社説、及び他のコラムで政府のやり方を糾弾している。一部の利益はあっても国家として、また教育上も問題のある博打を公認しようというのだから、何を考えているのか、その浅はかさには呆れるばかりである。

 最近は自民党にべったりの公明党にも、今度ばかりは多少の良心があったのか、同法案を全員賛成の自民党、維新の会に対して、委員3人中2人が反対に回ったようだ。自民党と維新の会には、国家の将来や、子どもの未来は頭にないようだ。

 今後自民党がこのまま行くと、保守化、右翼的な言動が益々増えてくると思われる。いずれ言論の自由に関しても、あれこれ差し出がましく彼らなりの自論を押し付けてくるのではないかと心配である。

 さて、一昨年1月に就任以来その言動で広く注目を集め、とかくの批判もされてきた籾井勝人NHK会長が、来年1月末任期終了を以って退任するだろうと新聞各紙が報道を始めた。安倍政権の意を斟酌するような発言や、NHK子会社の不祥事などから会長の器とリーダーシップに疑問を持たれていた。NHK出身者に知り合いが何人かいるが、彼らもOBとして籾井会長の言動に不満を感じて反籾井運動に携わっていた。これでホッとされておられるだろう。NHKも公共放送なのだから、もう少しバランス感覚の優れた人をトップに据えたらどうかと思う。

2016年12月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3490.2016年12月2日(金) オランド大統領出馬せず、世界的に右翼化の流れ

 昨日本ブログで取り上げた議員立法の「カジノ解禁法案」が、今日衆議院内閣委員会で自民党の強行採決により可決された。自民党は、6日の衆議院本会議で法案を通過させ、14日の会期末までに参議院で可決、成立を目指す。議員立法というのは、本来与野党の合意が原則であるが、今回は合意のないまま審議に入り採決を強行した。ネットには冗談交じりに、この際パチンコも止めてほしいとあった。それがまともな人間の感覚だと思う。世間の常識とか、静かで汚れない環境を望む一般市民の声なんて、政治家たちにとってはまるで他人事なのだから話にならない。

 さて、韓国の朴槿恵大統領への辞職を求めるデモや、一般的な声は相変わらず強まる一方だが、3日前任期内に辞任を表明した大統領に対して、一旦は弾劾訴追を取り止める動きを示していた野党は、9日に訴追案を国会に提出し、採決を目指すことで合意した。1週間後に大統領が弾劾で職務停止という不名誉な結果になるのか否か判明する。

 フランスでも大統領に関する動きが慌ただしくなった。先日共和党候補者にフランソワ・フィヨン氏が選出された。この後極右派国民戦線のルペン党首と争うことになる。今日のフランスの報道によれば、現職大統領のオランド氏が2期目の出馬を取りやめると発表した。現職大統領が2期目の出馬を止めるというのは、1958年第5共和制が発足してから病気で取り止めたポンピドゥー氏を除けば初めてだという。確かにオランド大統領はリーダーとして少々心許なかった。失業問題が解決されず、人気はじりじり下がっていた。移民問題などから国内でテロが繰り返され、党内も割れていた。出馬しても勝てる確信が抱けなかったのだろうか。

 心配なのは、フランスがどんどん右傾化していることである。アメリカでトランプ次期大統領が次々と右傾化の政策を打ち出している。そのうえ国防長官に退役海軍大将の「狂犬」と呼ばれたいわくつきのジェームス・マチス氏を指名した。イギリスもEUからの脱退を決めた。イタリアでも右翼が力を伸ばしている。更にオーストリアでも保守派が台頭している。世界中が保守的になったのでは、これまで世界が目指して来たグローバル化の流れが萎んでしまうのではないだろうか。

2016年12月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3489.2016年12月1日(木) ギャンブル依存症を煽る法律

 呆れたというか、馬鹿げたというか、今国会で政府・自民党は「カジノ解禁法案」の成立を目指しているのだそうだ。一強多弱になった自民党は、今や敵なしでやりたい放題である。昨年成立させた安保関連法の下で、先月陸上自衛隊をPKO活動の範囲内として駆けつけ警護などと言い訳しながら、自衛隊を内戦下の南スーダンへ派遣したり、高齢者の年金・医療費問題で高齢者に一層負担を強いるなど、我が物顔の身勝手なやり方で突っ走っている。

 この「カジノ解禁法案」というのは、カジノを含む統合型リゾートの整備を政府に促す法案だというが、自民党が先頭に立って大都市の市街地に賭博場を設置しようということに他ならない。政治家がどうしてこういうモラルに反する発想に簡単に憑りつかれるのかよく分からない。3年前に自民党が主になって同法案を提出したが、廃案になった経緯がある。それがいままた再び博打奨励法案が提出された。そこにはそれなりの理由が当然ある。博打が街の風紀上、また教育上よろしくないことは分かり切っている筈である。それでいながら法律で認めさせようというのだから、何か分からない特別な事情が隠されているのではないかと勘繰らざるを得ない。

 自民党の深慮遠謀は、詰まるところ憲法改正にあるらしい。自民党内にも少しは常識派の議員もいるようだが、公明党内ではむしろ反対する議員が多いようだ。しかし、党内実力者がやると言えば、それに従っている。自民・公明両与党も所詮ヤクザの世界と変わらない。

 2025年に大阪万博の誘致を目指す大阪府知事で、維新の会代表の松井一郎氏は、そのためにカジノが有利と安直に考え、日頃から気脈が通じている自民党にこの法案を成立させるよう働きかけた。維新の会への協力がいずれ憲法改正に有利に働くと考えた自民党は、国民をギャンブル依存症や、反社会的勢力のマネーロンダリングへの懸念を振り切ってでも維新の会へ貸しを作る方が得策との考えに至ったようだ。自分たちの都合しか考えないのが、政治家の頭なのだ。

 今の自民党政権が考えていることは、憲法改正のためにはなりふり構わず、例え賭博が非教育的であろうとも自らに利あるとするならやってみようという腹らしい。これまでギャンブルで財産を失くしている人が大勢いることを何とも思わず、その種の被害者が増えることに手を貸していることになる。賭博が悪いことが分かっていながら、逆にそそのかしている。政府・自民党のやることは、そんな程度のことでしかない。こんな好い加減な考えで国民を良き国民に、国家を誇れる国家へ導いて行けるのだろうか。

2016年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3488.2016年11月30日(水) 杜撰さのあまり五輪会場が決まらない。

 今日で2016年駒沢大学マスコミ公開講座が終了した。恒例により講座の後、懇親会が予定されていたが、出かける前からどうも体調がおかしくなり、受講中も背中の右脇腹が痛くなってきたので、了解を得たうえで懇親会出席をキャンセルすることにした。どうも有終の美?を飾ることができず、残念である。今年で10年目であるが、現在やや難聴が進んできたので、来年どうするかは時期が近づいてから考えたいと思っている。今年はいろいろなことがあったが、とても参考になる講座もあった。ゆっくり考えたいと思っている。

 さて、昨日2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催競技会場を決めるための、4者協議が開かれた。元はと言えば、開催経費があまりにも掛かり過ぎることが分かり、経費節減のため新設会場経費を削減、開催地会場変更などを主に、国際オリンピック委員会(IOC)、東京都、大会組織委員会、政府ら各代表者が協議した。結論は出たのかと言えば、半々である。会場のうち、まだ決まっていなかったのは、ボート・カヌー会場、水泳プール、バレーボール球技場の3会場である。ボート・カヌー会場はすったもんだの末、経費を削減して原案通り「海の森水上競技場」に、水泳プールは2万席の観客席を1.5万席に減らすことにより経費を削ることで、新設予定のオリンピック・アクアティクスセンターに決まった。問題はバレーボール会場で、現状は新設予定の有明アリーナを費用を見直したうえで決めるか、既存の横浜アリーナか、クリスマスまでに結論を出すことになった。

 これまでの道筋を見ていると、そもそも最初の計画自体があまりにも杜撰だったということである。当初はコンパクト・オリンピックと言われていたものが、予定経費を大幅に超過して総費用3兆円とも言われて慌てだした。そして、経費面ばかりが取り沙汰され、競技団体や選手たちの意向をあまり配慮せず、関係者が自分たちの立場やエゴばかり主張している印象である。

 これでもまだバレーボール会場の未決が残され、会談に参加されたコーツIOC副会長はどこまで納得されたのか、判然としないが、会談の後で組織委員会の武藤敏郎事務総長は、総予算が2兆円に収められそうだとの発言に対して、上限2兆円は高すぎると述べた。いつになったらすっきりするのだろうか。

2016年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3487.2016年11月29日(火) 朴槿恵・韓国大統領、近々退任を決断

 このところ土曜日になると韓国の首都ソウルで反朴槿恵大統領デモが起きて、回を重ねるごとにその数が増している。過去5週連続して行われたデモで、先週は27万人もの市民が大統領退陣を求めて参加した。大統領への支持率も下がり続け、ついに僅か4%にまで低下した。野党が大統領弾劾の声を上げるや、与党内の非朴派議員も同調する流れになり、与党で議員28人以上が弾劾に賛成すれば、弾劾は成立することになる。このところ与野党間で大統領の首に鈴をかけるような動きをしている。そんな時に、大統領は弾劾によって職を退く不名誉を避けようとしたのか、今日午後記者会見でついに任期内に退陣する考えを発表した。韓国では、1987年の民主化以来任期途中で辞めた大統領は初めてである。これまで粘りに粘って決断を下さなかった大統領が、事ここに至ってついに自ら決断を下した。韓国人に対するソウル市内の街頭インタビューでは、大統領がこれまで自分で決断しないことを批判していた。

 さて、フランスでも来年4月に行われる大統領選挙の前哨戦である最大野党の共和党候補者に、サルコジ政権の下で首相を務めたフランソワ・フィヨン氏が選ばれた。フィヨン氏は中道右派とされ、右翼・国民戦線のルペン党首と争うことになる。現職のオランド大統領の人気があまりぱっとせず、フィヨン氏か、ルペン氏のいずれかと大統領選で争うことになるが、現時点では大統領が所属する与党・社会党からも何人かが立候補の意思表明がある。移民問題を抱えてヨーロッパでは、今これまで以上に右傾化の傾向が見られ、トランプ次期米大統領ともども世界的に保守傾向が強まってくるようだ。

 そのトランプ氏とヒラリー・クリントン氏の選挙戦の結果のうち、投票数が分からなかったミシガン州では漸く投票結果を発表した。ミシガン州でもトランプ氏が勝った。トータルでトランプが勝ち取った州は30州、獲得選挙人は306人、獲得投票数は6,238万人(46.5%)に対して、クリントン氏は20州+ワシントンD.C.、232人、6,447万人(48.1%)となり、獲得選挙人数では圧倒的にトランプ氏が優ったが、獲得投票数ではクリントン氏が200万人以上もリードする結果となった。

 決められた選挙制度によってトランプ氏が勝ったわけだが、1人1票の権利を行使して投票を終えた結果は、クリントン氏が勝った。一人ひとりが同じ1票の価値ある投票をして過半数の投票者から信頼されていながら敗北というのは、負けた方としては納得し難いだろうし、制度自体が民主主義に則ったものではないのではないかとの疑問が頭を掠める。我々部外者から見れば、理解し難い結果であるが、果たしてアメリカ国民はこの結果を当然と受け止めることができるのだろうか。

2016年11月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3486.2016年11月28日(月) 「ペンの日」日本ペンクラブ発足の日

 一昨日11月26日は、島崎藤村初代会長の下に日本ペンクラブがスタートした記念の日「ペンの日」である。生憎土曜日に当たっていたので記念行事は今日に引き延ばされ、神保町の如水会館で開かれた。久しぶりに高槻市の石原滝子さんにお会いできるかなと思っていたところ、白内障の手術のため来られないと今朝になってメールをいただいた。石原さんのグループの1人で、わざわざ金沢から来られたイラストレーターの「ひいらぎ・ゆき」さんに初めて会場でお会いした。頂いた名刺がイラストレーターらしく表裏に可愛いイラストがデザインしてあるところが面白い。石原さんのグループなので、年配の方かと思っていたが、案外お若いのは意外だった。

 レセプションの前にゲスト・スピーカーとして五木寛之氏のスピーチがあった。話の中で三好徹さんと小中陽太郎さんのお名前が出された。やはり有名人は違うなぁと思った。次いで永年会員として何人かのベテラン会員が表彰されたが、リストアップされた小中陽太郎さん、下重暁子さん、保坂正康さんらは佳しとしても、松浪健四郎さんがおられたのにはびっくりである。松浪さんは衆議院議員として議場でヤジを飛ばした議員に水を振りかけて辞めた後、現在日本アマチュア・レスリング協会副会長、及び日本体育大学理事長を務めているが、松浪さんの文章なんて見たこともない。もちろんペンクラブ会員だったことも知らなかった。これまで総会や例会でも姿を見たこともない。こう言っては何だが、こういう文学というより別の分野で派手に名を挙げられた方が永年会員として表彰を受けるということ自体、私にはどうもすんなりとは受け入れ難い。

 今日は二次会、そして三次会まで顔を出して帰宅したら深夜に近かった。2日続きの夜分のアルコール入り会合は疲れる。特に今日は立ち放しの時間が長かったので、80歳近くともなると少々きつい。1歳若い須藤甚一郎目黒区議に、難聴の話をしたら補聴器についてアドバイスをいただいた。やはり区議会議場でも聞きづらいらしく補聴器を持参して来ていた。我々の年齢になると年々この傾向が強まるのだろうか。ちょっと寂しい感じである。

2016年11月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3485.2016年11月27日(日) 恒例のクラシック鑑賞を楽しむ。

 今日の朝刊はほとんどキューバのカストロ前国家評議会議長死去のニュースである。流石カストロという感じである。いくつか知らない情報もあったので、脱稿したレポートを若干補足しようと思っている。時代も時代だったろうし、キューバという国も国だったので、こういう不世出の革命家を生み出すことになったが、恐らくこのような偉大な革命家は今後世に出て来ることはないだろう。

 さて、今日は1年に2回開催される上野浅草フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会の日である。妻ともども会場の浅草公会堂へ出かけた。いつも通りゼミの先輩、同期生、後輩らがやって来た。この演奏会ではいつもあまり馴染みがない曲を演奏するので、時折飽きてしまうことがあるが、不思議に今日は演奏された3曲が、皆有名な作曲家によるよく知られた曲だったので、終始楽しむことができた。

 ワーグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」、チャイコフスキーの「白鳥の湖」、ベートーヴェン「運命」、そしてアンコールに「くるみ割り人形」を聴いてすっかり好い気分になった。いつかは、好きなベートーヴェンの「田園」を聞きたいものである。

 終演後はいつも通り食事会を15人ばかりで楽しんだ。これまで仲見世近くの「アリゾナ」というステーキ屋を借り切って懇親会をやっていたが、何と9月に閉店したということである。永井荷風お気に入りのレストランで、荷風直々のサインも掲げてあった。長年夫婦で営業していたが、これ以上やっていけなくなったのだろうか。雰囲気もまずまずで良かったのに残念である。そこで従来とは別のレストランを幹事さんが探してくれた。和気藹々自由気ままに話し合って2時間余を過ごした。気の置けない友人たちとの語らいは時間の過ぎるのを忘れさせてくれる。

 今日は演奏会も良かったし、食事もおいしく楽しむことができた。オーケストラでチェロを演奏してくれる赤松さんは、また来月10日から来年の5月の演奏会へ向けてトレーニングが始まるそうで、大変な努力を強いられるが、彼の大変な分をわれわれが気楽に楽しませてもらっている。気楽な連中からは、これからも頑張ってくださいとの檄が飛ばされたが、当の赤松さんにとっては、好きな楽器演奏であるので、楽しいこともある反面苦労も絶えない。音楽を楽しませてもらったり、交歓の機会を作ってもらったり、我々気楽な者にとっては、彼に感謝あるのみである。

2016年11月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3484.2016年11月26日(土) カストロ・キューバ前国家評議会議長死す。

 突然のニュースに驚いた。キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が亡くなった。90歳である。世界的にも20世紀を代表する人物のひとりである。偶々今カストロらが成就したキューバ革命を中心にしたキューバ・レポートを書いているところだ。9月に安倍首相が初めてキューバを訪問した際、首相はすでに政界を引退していたカストロ前議長を自宅に訪れている。相手が世界的な顔である革命戦士のカストロだったからわざわざ自宅にカストロを訪れたのだが、普通ではあまり例がない。昨年オバマ米大統領がアメリカの現職大統領として初めてキューバを訪れたが、その時もオバマ大統領はカストロの自宅を訪れ会談している。すでに引退しているとは言いながら、依然として国家・国民に強い影響力を及ぼしているカストロに表敬訪問しないわけにはいかないだろうし、カストロも外国の首脳が価値あるお土産を持ってわざわざ訪れた場合には、会わないわけにはいかないだろう。

 1959年チェ・ゲバラらとともにキューバ革命を成功させ、徐々にキューバを社会主義国として発展させた。国民はキューバ革命によって貧困、未就学、無医村などから救われ、今では世界でもマルクス・エンゲルスの理論を確実に実施している数少ない社会主義国である。キューバは革命後半世紀以上に亘ってアメリカから国交を断絶され、経済封鎖を受けたことが経済的に苦しかった。しかし、革命直後にはソ連や他の社会主義国から援助を受けながら何とか苦境を凌いできた。

 漸くキューバ体験記をA4版20枚にまとめたところで、このニュースを知った。カストロは約束したことをきっちり守り、過大な権力を行使せず、私利私欲のないところが、国民から敬愛されているところだ。キューバ国内で耳にするカストロやゲバラに対する尊敬の気持ちは、並みのものではない。暗殺の危険に晒されながら、つい最近まで言動で世界中に反米を訴えていたくらい、アメリカに対しては恨み骨髄だった。ロシア革命に優るキューバ革命を成し遂げたカストロは、発想力、行動力、リーダーシップ、人格などどれをとってもレーニン以上の英雄だと思う。

 偶々キューバ旅行記で、カストロをべた褒めする文を書いたので、カストロの死はタイムリーであり文末に哀悼の言葉を付け加えることにした。

 世界は20世紀の偉大なヒーローを喪った。カストロ氏生存中にキューバを訪れることができて、大分キューバ人のカストロへの親愛の情を臨場感で知ることができたことは幸いだった。

 フィデル・カストロ前国家評議会議長のご冥福を心よりお祈りしたい。

 それにしても亡くなったのはキューバ時間の25日午後10時29分(日本時間26日午前11時29分)で今日の夕刊に一行も記事が掲載されていないのは、間に合わないのだろうか。都内版夕刊の締め切りは何時なのだろうか。

2016年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3483.2016年11月25日(金) 今度こそコロンビア内戦和平は成立するか。

 先月3日の本ブログに、南米のコロンビアで長年続いていた内戦について書き込んだ。内戦終結を目指していたサントス大統領側と左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)との間で、和平協定に署名されたが、その後行われた国民投票で僅差ながら和平案反対票が上回った。このため折角まとまった内戦終結の行方が分からなくなった。

 それでも和平に努力を傾けているとして、今年のノーベル平和賞受賞者にサントス大統領か決まった。そこには、一層和平に努力して実現してほしいとのサントス大統領への希望と期待があった。大統領は和平案を部分的に修正して改めてFARC側と交渉して和平案を再びまとめた。この修正案を果たして国民がどう評価するだろうか。コロンビアの和平案が今度こそ認められるよう期待したい。

 さて、「しんぶん赤旗」11月27日付日曜版から目についた2つの記事を紹介しておきたい。ひとつは、JR東海が計画中のリニア中央新幹線建設をめぐり、環境破壊と採算性の問題から反対の声が浮上している。特に採算面で、9兆円強の総工費に国が何と3兆円も補助する話が持ち上がっていることだ。これではまるでJRが旧国鉄に舞い戻るような話ではないか。旧国鉄時代に国有(国営)鉄道という観点から採算を無視して甘い経営をした結果、大赤字を出して倒産し、民間の株式会社として再出発して出直したばかりではないか。今発展途上に復活して来たとは言え、3兆円なんて大金を一民間企業のために投資するなんてことは、断じてあってはならないことだと思う。リニアモーターカー試験コースはすでに完成して私自身何度か山梨の試験区間で試乗させてもらった。確かに速く乗り心地は満点である。だが、東海道新幹線が順調に運行されている中で、多額の投資をして敢えて東京から名古屋まで新線を敷設する必要があるのか疑問だ。その点共産党の指摘は的を射ている。

 もうひとつは、政務活動費の不正受給問題がこじれて、市議が辞任して市議補選を行った富山市についてである。リベラルと言われた社民党が凋落して久しいが、孤軍奮闘しているのが共産党である。富山県は自民党党員比率が全国最高であるが、その富山県で異変が起きている。言うまでもなく、自民党員富山市議の不正が、後から後へと明るみに出たために、自民党人気が下降線を辿っている。今月6日に行われた富山市議補選で、自民党は28議席から23議席へ後退し、逆に共産党市議は2人から4人に増えた。もっと深刻なのは、得票率でも、自民は前回の67.7%から32.6%へほぼ半減し、共産党は4.7%から10.5%にまで伸長したことである。これは、自民党員のやった不正が、市民からそっぽを向かれたということであるが、気を許したり法律的に反することを行うと厳しく指弾されるということである。1地方都市の出来事と捉えず、常に謙虚に正しいことを行わなければいけないという当然のことを教えてくれる。

2016年11月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3482.2016年11月24日(木) 11月の初雪は54年ぶり、積雪は観測史上初めて

 昨日の天気予報で今日は関東一円に降雪予報が出ていたが、予報通り朝から雪が降っていて都内でも山岳地方ではかなり積雪があった。11月の初雪は1962年以来54年ぶりで、都心での積雪は1875年の統計開始以来初めてだそうである。寒いわけだ。加えて一昨日早朝と同様に今朝も地震がありぐらぐらと揺れていた。最近地震が度々やって来るので、こちらも不安である。

 朝食後しばらくして大分白いものが降って来て、わが家の庭も中々風流な趣を見せていた。実は先日慶応病院から夏の人間ドック検査の結果についてメッセージをもらった。こんなことは初めてなので、森内科に相談しようと出かけるつもりだったが、足元不安定なので明日に延期することにした。外は午後まで雪が降り続けて気分的にも寒い。書斎に籠ってレポート書きに専念する。

 今取り掛かっているレポートは、先日のキューバ旅行記である。40年以上も会員のNPO「知的生産の技術研究会」の定期機関紙「知研フォーラム」12月号用に書いていたが、そのまま製本できるようにA4版用に割り付けして原稿16枚に、写真を入れて20枚に漸くまとめたところである。まあ普通の旅行感想記であるが、学生時代の60年安保闘争、その時代に起きたキューバ革命とキューバ危機も取り混ぜて東西対立時代の米ソ、ソ連社会主義連邦の崩壊などについても触れて書いてみた。特にキューバ革命については学生時代から関心を抱いていたので、ある程度書くことができたが、キューバについては資料を探して研究すれば、かなり面白いものが書けそうな気がする。特に革命を主導したフィデル・カストロとチェ・ゲバラのリーダーシップ、行動力、そして人間性については、この度初めて知って改めて2人には尊敬の念を持った。レポートで強調したのは、カストロとゲバラには私利私欲がないことだ。そして国民との約束をしっかり果たしていることだ。彼らは今やほとんど姿を消した社会主義国の模範となる国を造り上げたことがすごい。この点をしつこいくらいに書いた。一般的に権力を握ったら離さないで、むしろ一度得た権力を守るために周囲を身内で固めて強力に権力を行使する人物が多い。来年2月には吉祥寺で同じようなテーマで講演することに決まっているが、ここでも自分の考えを強く打ち出したいと思っている。NPO誌が出版されたら何人かの友人に送ることになっている。

2016年11月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com