3485.2016年11月27日(日) 恒例のクラシック鑑賞を楽しむ。

 今日の朝刊はほとんどキューバのカストロ前国家評議会議長死去のニュースである。流石カストロという感じである。いくつか知らない情報もあったので、脱稿したレポートを若干補足しようと思っている。時代も時代だったろうし、キューバという国も国だったので、こういう不世出の革命家を生み出すことになったが、恐らくこのような偉大な革命家は今後世に出て来ることはないだろう。

 さて、今日は1年に2回開催される上野浅草フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会の日である。妻ともども会場の浅草公会堂へ出かけた。いつも通りゼミの先輩、同期生、後輩らがやって来た。この演奏会ではいつもあまり馴染みがない曲を演奏するので、時折飽きてしまうことがあるが、不思議に今日は演奏された3曲が、皆有名な作曲家によるよく知られた曲だったので、終始楽しむことができた。

 ワーグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」、チャイコフスキーの「白鳥の湖」、ベートーヴェン「運命」、そしてアンコールに「くるみ割り人形」を聴いてすっかり好い気分になった。いつかは、好きなベートーヴェンの「田園」を聞きたいものである。

 終演後はいつも通り食事会を15人ばかりで楽しんだ。これまで仲見世近くの「アリゾナ」というステーキ屋を借り切って懇親会をやっていたが、何と9月に閉店したということである。永井荷風お気に入りのレストランで、荷風直々のサインも掲げてあった。長年夫婦で営業していたが、これ以上やっていけなくなったのだろうか。雰囲気もまずまずで良かったのに残念である。そこで従来とは別のレストランを幹事さんが探してくれた。和気藹々自由気ままに話し合って2時間余を過ごした。気の置けない友人たちとの語らいは時間の過ぎるのを忘れさせてくれる。

 今日は演奏会も良かったし、食事もおいしく楽しむことができた。オーケストラでチェロを演奏してくれる赤松さんは、また来月10日から来年の5月の演奏会へ向けてトレーニングが始まるそうで、大変な努力を強いられるが、彼の大変な分をわれわれが気楽に楽しませてもらっている。気楽な連中からは、これからも頑張ってくださいとの檄が飛ばされたが、当の赤松さんにとっては、好きな楽器演奏であるので、楽しいこともある反面苦労も絶えない。音楽を楽しませてもらったり、交歓の機会を作ってもらったり、我々気楽な者にとっては、彼に感謝あるのみである。

2016年11月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com