昨日の天気予報で今日は関東一円に降雪予報が出ていたが、予報通り朝から雪が降っていて都内でも山岳地方ではかなり積雪があった。11月の初雪は1962年以来54年ぶりで、都心での積雪は1875年の統計開始以来初めてだそうである。寒いわけだ。加えて一昨日早朝と同様に今朝も地震がありぐらぐらと揺れていた。最近地震が度々やって来るので、こちらも不安である。
朝食後しばらくして大分白いものが降って来て、わが家の庭も中々風流な趣を見せていた。実は先日慶応病院から夏の人間ドック検査の結果についてメッセージをもらった。こんなことは初めてなので、森内科に相談しようと出かけるつもりだったが、足元不安定なので明日に延期することにした。外は午後まで雪が降り続けて気分的にも寒い。書斎に籠ってレポート書きに専念する。
今取り掛かっているレポートは、先日のキューバ旅行記である。40年以上も会員のNPO「知的生産の技術研究会」の定期機関紙「知研フォーラム」12月号用に書いていたが、そのまま製本できるようにA4版用に割り付けして原稿16枚に、写真を入れて20枚に漸くまとめたところである。まあ普通の旅行感想記であるが、学生時代の60年安保闘争、その時代に起きたキューバ革命とキューバ危機も取り混ぜて東西対立時代の米ソ、ソ連社会主義連邦の崩壊などについても触れて書いてみた。特にキューバ革命については学生時代から関心を抱いていたので、ある程度書くことができたが、キューバについては資料を探して研究すれば、かなり面白いものが書けそうな気がする。特に革命を主導したフィデル・カストロとチェ・ゲバラのリーダーシップ、行動力、そして人間性については、この度初めて知って改めて2人には尊敬の念を持った。レポートで強調したのは、カストロとゲバラには私利私欲がないことだ。そして国民との約束をしっかり果たしていることだ。彼らは今やほとんど姿を消した社会主義国の模範となる国を造り上げたことがすごい。この点をしつこいくらいに書いた。一般的に権力を握ったら離さないで、むしろ一度得た権力を守るために周囲を身内で固めて強力に権力を行使する人物が多い。来年2月には吉祥寺で同じようなテーマで講演することに決まっているが、ここでも自分の考えを強く打ち出したいと思っている。NPO誌が出版されたら何人かの友人に送ることになっている。