3474.2016年11月16日(水) 自衛隊の駆けつけ警護、いよいよ任務発動か。

 難しい判断を陸上自衛隊の海外派遣部隊に任務として付与することを、昨日政府は閣議で決定した。その任務とは、南スーダンに国連平和維持活動(PKO)で派遣されている自衛隊が、国連司令部の要請などを受けたら、武装勢力に襲われた国連職員らを助けに向かう駆け付け警護という任務である。あくまでこちらから武装勢力に攻撃を仕掛けることはせず、攻められた場合どう判断するかということが問われている。政府は先日稲田朋美防衛相を南スーダンの首都ジュバに派遣し、大臣は数時間滞在しただけで同地は安全と判断したばかりである。

 問題は、どこまでが安全で、どこから危険かという判断が簡単にはできないことである。元自衛官も判断の難しさを語り、ことの重大さを指摘している。それが現場を知らない稲田大臣や自民党議員は危険が予想されるにも拘らず、無理やり安全と決めつけて昨年成立した安全保障関連法案に乗せて、駆けつけ警護を運用する準備を始めることにした。自衛隊員家族の間では不安の声が聞かれるし、自衛隊入隊希望者も減少しているという。

 どうして政府はこれほど反対意見が強く、安全性が確保されていない駆けつけ警護などという難しい任務を無理してまでも実施しようというのだろうか。

 さて、また子どものいじめで嫌な案件が表沙汰になり問題になっている。福島第一原発事故で福島県から横浜市内に自主避難した中学1年生が、転校直後からいじめを受けて不登校になったのである。その子の代理人弁護士が、その子の手記を公表したのである。そこにはいじめの様子が赤裸々に書かれていた。生徒は親が賠償金を得てお金がいっぱいあるだろうと友達から金銭まで要求されていた。生徒の両親から事情を打ち明けられた学校、市教委は、真剣に問題を捉えず、中途半端なところで投げ出してしまったような気がする。生徒は一時自死も考えたようだが、考え直し生きていくことに決めたという。一部始終を明かされ、家族側から追及された学校、市教委は対応の遅れを認め、謝罪しているが、どうしてこういう無責任で非教育的なことになったのだろうか。これでは教育とは言えないのではないだろうか。

 ひとつには、学校側が真剣に生徒の気持ちを慮ることをせず、好い加減に放り出してしまったことだと思う。もうひとつは、保護者らが生徒の親は賠償金をもらったと軽々しく考えていたことがはしなくも生徒たちの気持ちに反映されたのだろう。

 どうも家庭と学校の間に心の通い合いが足りない。これは本来子どもの世界の話ではなく、大人の世界にありがちの事件でうんざりである。せめて子どもの世界には絶対起きて欲しくないことである。

2016年11月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3473.2016年11月15日(火) 朴槿恵・韓国大統領の周辺が煩い。

 お隣の韓国でこのところ大きな騒ぎが起き、それが中々終息しそうにない。朴槿恵大統領の国家機密書類漏洩疑惑に対して国民の大統領への辞任要求が、日を追うごとに高まっている。先週土曜日の首都ソウルのデモは、実に市民26万人が参加したというからすごい。朴大統領の人気は下がる一方で、先日歴代大統領の支持率としては史上最低の5%を記録したが、20代の若者層に限ると0%になるというから、若者には全く人気がないということである。大統領は北朝鮮に対して強い態度を示していただけに、北朝鮮側はこの際とばかりに、朴大統領に対して厳しい発言を繰り返している。

 明日にも検察当局から事情聴取を受けるようだとの現地からの報道があった。そうなれば大統領として初めてとなる。大統領は何とか窮地を乗り切ろうとあまり強気な態度に出ることもないが、野党党首との会談を野党側からキャンセルされるなどあまりプラスになるような話は聞かない。朴大統領の懐の甘さから生じた問題ではあるが、大分こじれてきたようだ。国民は益々辞任を要求してくるだろうが、そうなれば政治空白が生まれ、ひょっとすると大統領逮捕のきっかけにもなりかねない。

 ところが今日になって顧問弁護士によれば、大統領はそのまま検察の言う通りには応じられないとか、聴取の方法に注文をつけているらしい。弁護士が言う大統領であると同時に1人の女性であるという意味が、このケースでどういうことかよく分からない。まだ韓国の国内問題の内は好いが、いずれ日本を飛び越して国際的な問題になるかも知れない。デモ参加者の発言を聞いていると何が何でも朴大統領を辞めさせると意気込みは荒い。お隣の国とは言え、大統領制を敷いているだけに日本とは、当事者は大分違うようだがうかうかしていられない。慰安婦問題などは日韓政府間同士で何とか解決の兆しが見えてきていたが、韓国内では必ずしも受け入れられているわけではなく、場合によると朴大統領主導のこの問題の解決が一時棚上げという事態も考えられないわけではない。この先大統領はどうなるのだろうか。

2016年11月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3472.2016年11月14日(月) 竹内謙・元鎌倉市長のお墓参り

 2年前まで駒沢大学マスコミ講座で講師をされていた菱山郁朗講師と、我々受講生だった5人で鎌倉散策を楽しんだ。先月ゼミ仲間と歩いた時とほぼ同じコースを辿り、JR北鎌倉駅から最初に円覚寺へ寄り参拝と抹茶をいただいた後、鎌倉街道に沿って東慶寺、建長寺を訪ねながら鶴岡八幡宮へ出て、若宮大路の段葛と小町通りを経由してJR鎌倉駅へ辿り着いた。途中でお蕎麦屋、ケーキ屋、カフェ、そして駅近くでシラス丼を食べながら大いに談論風発した。紅葉にはやや早かったが、晩秋の古都鎌倉をじっくり味わうことができた。

 同行者には申し訳なかったが、今日の目的のひとつには、東慶寺に眠っている竹内謙・元鎌倉市長のお墓参りをすることもあった。先月訪れた時は、いくら探してもお墓が見つからず、あまり友人を待たせるわけにも行かず、諦めて東慶寺を後にした。今日も同行者を所在無げにするのは忍び難かったが、菱山講師は生前竹内氏と面識があったようで、皆さん私の気持ちを快く分かってくれた。

 今日も東慶寺の受付で地図の上に印を付けて教えてもらった辺り、周囲のお墓を片っ端からチェックして回った。だが、どうしても見つからず受付の方に頼み込んで一緒に行っていただき漸く見つけることができた。何とお墓にはどこにも「竹内」の名前はおろか、墓石にも何らの文字、記号も彫られておらず、これでは誰のお墓か分からず、見つけられないのも致し方のないところだ。これも彼の生前の意思だったのだろう。今年に入って後を追うように奥様も亡くなられたが、奥様のお名前も刻まれていない。これでは一度お墓参りをした人でなければとても見つけることは無理だと思う。

 彼は一昨年4月に他界して今年3回忌を迎えたところだ。私が高校でラグビー部主将になった時彼が新入部員として入部してきた。それ以来の付き合いである。祖父、父、兄ともに弁護士としても著名で、特に祖父金太郎はゾルゲ事件の尾崎秀実、阿部定の弁護人として広く知られている。朝日新聞政治部記者時代は三木武夫元首相番を務めていた。1993年朝日を辞めて鎌倉市長選に立候補して当選し、市長を2期務めた。選挙本部長を務めてほしいと彼から熱心に頼まれたが、当時会社務めの身でもあったので、丁重にお断りした。その代わり2度の市長選では、どぶ板選挙も手伝ったし、当時の井上禅定住職が支援者だった東慶寺で開かれた選挙対策会議にも度々出席した。そのご縁で東慶寺に眠っているのだろう。その後鎌倉学会を設立しようという時にも名前を貸してほしいと依頼されたことがある。会えば、丁々発止とやり合ったこともあった。NPOの講演会で講師にお願いしたこともあった。彼への思い出は尽きない。

 早大探検部員としてともに海外へよく出かけていた直木賞作家で日本ペンクラブ副会長の西木正明さんも一度お墓参りをしたいと言っていたが、やっとお墓に巡り会えお参りを済ますことができたので、今月末にお会いする時に写真を見せて彼のお墓の話をしてあげたいと思っている。

 今日は雨模様の中だったが、予定通りのルートを歩くことができたし、探していた竹内氏のお墓も見つけられたので、目的は達することができた。とにかく何となくほっとした。久しぶりに気持ちよく歩き回り、万歩計は軽く2万歩を超えていた。

2016年11月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3471.2016年11月13日(日) なぜ駒沢公園施設をオリンピックに使用しないのか。

 駒沢公園へウォーキングに出かけたところ、公園内に建設中だった室内球技場が大分完成に近づいていた。完成してから隣接の第1球技場も改装工事を始めることになるだろう。1964年東京大会でバレーボール会場に使用された屋内体育館ではフェンシング大会が行われていた。陸上競技場は昨日全国高校サッカー大会東京予選が行われた。これだけ東京都の整った施設がいくつもあるのに、2020年東京オリンピックで使用されるのは、屋内体育館がハンドボール会場として使われるだけである。冒頭の新しい室内球技場などはどうして使用しないのか、とんと理由が分からない。

 費用問題からオリンピックの会場決定が遅れて、3つの会場はまだ決まっていない有様である。1964年大会ではこんなことはなかったと思う。

 実は9月から「赤旗日曜版」を定期購読しているが、同紙は豊洲市場と並んで五輪会場問題を厳しく追及し、詳しくその内容を伝えてくれる。しかし、駒沢公園内の諸施設をオリンピックで使用するがどうかについてまでは一言も触れていない。駒沢公園の正式名称は「駒沢オリンピック記念公園」ということになっている。それでも駒沢公園の施設は2020年オリンピックでは使用しないというのは、どういう理由で無理なのだろうか。交通の利便性佳し、環境佳しで文句のないところだと思うのだが、オリンピックの関係者になると経済面以外の要素が左右するということなのだろう。1964年大会では、駒沢公園はバレーボール、サッカー、ホッケー、レスリングなどの会場に使われたのに今回はまったく使用されない。財政的にも厳しいのであれば、新しく施設を作るよりよほど経済的である。無駄遣いは止めたらどうかと思う。

 いずれにしても近くの住民としては、駒沢公園でオリンピックが見られないのは残念だ。

 さて、二男から電話をもらった。今日高校ラグビー東京都予選決勝戦で母校を応援に出かけて感激の優勝を味わったという。相手校は、昔からライバルとして切磋琢磨していた国学院久我山高で同点の末に抽選勝ちを拾ったという。いずれにせよこの結果、暮れから始まる花園の全国大会に息子の母校・明大中野高ラグビー部は3度目の出場をすることになった。息子も同高3年生時はスクラム・ハーフとして花園へあと一歩のところまで行ったが、残念ながら準決勝で敗れ全国大会出場は成らなかった。私も息子の在学中は保護者として毎年菅平・草津合宿、北海道合宿、関東大会出場、遠征試合などに付き合わされ、同校ラグビー部活動には妻ともども幾ばくかの協力をしたものである。

 今でも保護者仲間と文通をしているが、私自身高校ラグビー部時代はキャプテンを務めたが、弱小チームで全国大会なんて夢のまた夢だった。今年は準々決勝まで勝ち上がって力尽きたと聞いている。これらを併せ想うと、高校ラグビーには懐かしいものがいっぱいある。

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3470.2016年11月12日(土) トランプ次期米大統領の本心は?

 良きにつけ、悪しきにつけ、トランプ旋風が吹き止まない。昨日トランプ次期米大統領はホワイトハウスにオバマ大統領を訪れ、引き継ぎ業務などについて智慧を授かっていた。トランプ夫人もオバマ夫人から心構えを伝授されたようだ。その後の記者会見でもこれまでの過激な発言とは打って変わり、神妙にそつなく応えて紳士的な態度で面食らうくらいである。選挙前の暴言王のイメージが見事に払拭されている。

 ISやウクライナ問題の対応で米ロ関係が悪化しつつある中で、早速腹に一物のロシアのプーチン大統領はトランプ氏を持ち上げる祝電を贈るしたたかさである。他方、フランスのオランド大統領は、含みのある言葉を述べていた。

 些か気になるのは、当選後のトランプ氏が豹変とも思えるように自己抑制的な発言に終始していることだ。確かに一候補者に過ぎなかった当時と大統領になってからでは発言の重みが違う。トランプ氏はこれまで軽佻浮薄な言葉を度々発していたが、大統領になれば責任を持ってそれ相当の言葉で語らなければならない。現段階でのトランプ氏の豹変ぶりは、選挙民、特にトランプ氏に投票してくれた有権者に対する欺瞞とも受け取られかねない。

 1.メキシコとの国境線上に壁を作る。

 2.TPPから脱退する。

 3.不法移民を送り返す。

 4.イスラム教徒のアメリカ入国を認めない。

 5.海外駐留米軍経費を相手国に負担させる。

 6.オバマ・ケア(国民皆保険制度)の廃止

 7.その他

 等々物議を醸しそうな発言が多い。当選後これらの発言について語ることを控えているが、これらの過激な発言が意味する政策をどう具体的に行うのか。仮に選挙前の発言は本心ではなく、選挙用にアピールを狙ったパフォーマンス発言だとして引っ込めるとしたら、アメリカ国民、否世界中の人たちに対する大きな背任行為であり、冒涜であると考えざるを得ない。

 政治的な経験がないため、これから大統領職を全うするために相当の事前研修が必要であろうが、早く本音でやるべきことは明確に発表する必要がある。さもなければ、嘘つき大統領としてそれこそアメリカ合衆国の恥さらしになりかねない。

 今日もトランプ氏に対する反トランプ・デモが各地で行われているようだ。これだけ嫌われているわけである。自らの言葉に責任を持って応えてもらいたい。就任前から不名誉な反対デモが起きるようでは前途多難だと思う。

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3469.2016年11月11日(金) 常識が身に付いていない愚かな大臣

 一昨日都内に木枯らし第1号が吹き付けたが、今日も終日小雨模様で寒かった。明日以降は少し気候が和らぐようだが、正に冬に突入してしまった晩秋の陽気である。

 さて、相変わらず出現する阿保な政治家の話である。先日沖縄の米軍基地警備に当たっていた大阪府警の警官が米軍基地へデモを仕掛けた住民に向かって「土人」と侮蔑的な言葉を投げかけた。これに対して各界から抗議の声がぶつけられたが、鶴保庸介という沖縄北方担当大臣が「差別と断定できない」とこれを擁護するような発言をした。この発言に対して翁長・沖縄県知事を始め、野党から抗議の声が上がったが、鶴保大臣はその発言を撤回することはないと応えた。これに対して翁長知事は、担当大臣がそういう気持ちで県民を見ているのかと極めて遺憾であるとして怒りを露わにした。

 この一連のやり取りで感じることは、ここには政治家の傲慢さと世間知らず、苦労知らずの人間性が図らずも露見したということである。こういう発言が簡単に口を突いて出て来ること自体、公人として軽薄だと考えざるを得ない。また、抗議されてもまったく反省の色がないという点で、今後この大臣は同じような放言を再び繰り返すのではないかと心配である。更に他人からクレイムがぶつけられたら、素直に自分を顧みて反省する気持ちがないようだと、多くの人から信頼感を失うことになるのではないかと思う。

 いずれにしてもこのような傲岸で軽薄な人間が、政治家として国民のために奉仕して国家の将来を考えているという点で不安を覚える。もう少し人間的に練れた、真面な人を大臣に任命してもらいたいものである。これでは沖縄県民のみならず、国民すべてが程度の低い政治家に舐められているということにならないだろうか。阿保らしい。

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3468.2016年11月10日(木) トランプ情報に引きずり回される。

 昨日結果が出たアメリカ大統領選挙の後追い情報を、メディアは今日も追い回している。アメリカ国内でもこの結果が意外に思われている様子に、アメリカ人というのは何を望んでいるのか分からないところがある。実際ニューヨーク五番街のトランプ・タワー前にはデモを警戒する警備が張り巡らされ、一方では早くも首都ワシントンを始め、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなどで反トランプ・デモが市街を練り歩いている。クリントン氏の勝利を願っていた彼らには、この番狂わせが中々納得できないようだ。

 まだ3州で最終結果が公表されていないそうだが、選挙結果は選挙人獲得数でトランプ氏が過半数を獲得してルール通り大統領に決まった。だが、驚いたのは一般投票の得票数ではクリントン氏の47.7%に対してトランプ氏は47.5%で、僅かながらトランプ氏はクリントン氏に及ばない。民主主義では、一人ひとりが同じ価値のある一票だと考えるから、実際に獲得した票数からすればクリントン大統領誕生となるわけである。日本ではとても考えられず、分かり難い選挙人団制度(Electoral College System)という特異なシステムのせいでクリントン氏は涙を飲んだことになる。

 実は、同じような投票結果は過去にもあった。2000年に民主党のアル・ゴア氏(48.4%)が共和党のジョージ・ブッシュ氏(47.9%)に一般投票で勝っていながら、獲得選挙人数で負けたためにブッシュ氏が大統領になった。

 このシステムについては「選挙制度が果たして民主的かどうか」という点で、かなり反対の声が多いようだが、アメリカ合衆国憲法では大統領を直接選挙で選ぶ権利は規定されていないため、制度を改正するためには、憲法を改正することがその前提となるらしい。現状の制度で選ばれた暴言大統領と互角に渡り合うのに各国ともこれから苦慮しそうだ。

 17日に安倍首相がペルーで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)出席の途上ニューヨークへ立ち寄りトランプ氏と会談する。いつも動きの遅い日本政府としては素早い対応だが、すったもんだの末間抜けなタイミングで今日になって衆議院でTPP法案を可決した日本側の立場からすれば、当初からTPP反対を唱えているトランプ氏とは最初からぶつかることになるのではないだろうか。

 夜のNHKニュースではトランプ氏の暴言の影響を心配する声を伝えていた。ひとつは、アメリカの小学校で移民の子どもたちがトランプ氏の発言を使っていじめられて、教師と保護者が心配していたことである。もうひとつは、国際政治学者イアン・ブレマー氏がトランプ氏のアメリカ第一主義はグローバリズムと矛盾し、自国のことばかり考えて今の中国に似た言動を行うようになると警告していたことが印象的だった。

 昨日大幅に値下げした東証日経平均株価は、昨日の大幅な下げ幅を上回る1,092円の大幅値上げで昨日の値下げ分を取り戻した。これは昨日日本の反応とは逆に大きく値を上げたニューヨーク株式に影響されたせいだろうか。外為市場でも円相場は105円と3ヶ月半ぶりの円安水準となった。証券市場も素人にはよく分からない反応を示すようになった。

2016年11月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3467.2016年11月9日(水) 次期アメリカ大統領にドナルド・トランプ氏

 今日都内に木枯らし第1号が吹いた。アメリカにもドえらい木枯らしがやって来た。大統領選挙で大番狂わせが起きた。大方の予想を覆して過激な発言でとかくの物議を醸していた不動産王ドナルド・トランプ氏が勝ったのである。どこのテレビ局も朝から関連の番組を放送しっ放しで、新聞も号外が出る有様である。

 今日開票されたアメリカ大統領選挙の結果は、アメリカの、世界の、また日本の行く先にも厳しい覚悟を予測させる前兆である。共和党候補者ドナルド・トランプ氏が民主党候補者のヒラリー・クリントン元国務長官を僅差で破り、次のアメリカ大統領に決まったのである。アメリカ大統領史上70歳という最高齢で、これまで政治経験はなく、公職に就いたことも軍人になったこともない初めての大統領だという。

 投票前メディアの予想では、終始僅差ながらクリントン氏がリードしていた。それがとんだどんでん返しとなった。トランプ勝利にはアメリカ人の中にもアメリカ人の気持ちが分からないと言っている人がいるくらい想定外だった。日本でも唖然としている人が多いが、日経平均株価が大きく値下げして対前日比919円の下落で、一時1,000円超の値下がりとなった。いかに前途が不安視されているかの証明でもある。

 接戦になるとは言われて来たが、私もまさかトランプ氏が勝利するとは思ってもみなかった。昨年夏以来始まった予備選を含めてトランプ氏は泡沫候補と見られ、いずれ退くだろうと見られていた。だが、彼はしぶとかった。今度の本選でも、メディアの予想では接戦でクリントン氏がリードしていると伝えられていたが、予想を覆してトランプ氏が勝った。途中の開票情報でも一時クリントン氏がリードする場面もあったが、勝敗を決する州と見られていたオハイオ州とフロリダ州の両州をトランプ氏が抑えたことが勝ちにつながったようだ。

 問題は、アメリカ第一主義で、保護主義者で内向き志向のトランプ氏が、これまで諸外国に対して悪口を言い続けて、果たして各国首脳とまともに外交問題を話し合えるのかという懸念である。トランプ外交とトランプ経済はアメリカと世界にとってプラスになるのか。国際的には多くの場面で対立することが増えるようになると思われる。暴言を吐くことを意に介さず、人を傷つけることを厭わない人に、誰が心から信頼しようという気持ちが生まれるだろうか。

 一番理解できない点は、彼の外国人、イスラム教徒、移民排斥思想である。そもそもアメリカは移民によって建国され、発展して来た国ではなかったのか。現夫人もスロバキア出身というが、どうして隣国メキシコとの国境に壁などを建設しようという発想が生まれるのだろうか。ベルリンの壁、イスラエルのヨルダン川西岸の壁など、壁は人の気持ちを分かち平和から遠ざけるものだということが分からないのだろうか。

 せっかく国民皆保険制度に手をつけたオバマ・ケアを財政的に過重負担だとして廃止することを考えているようだが、それでは低所得層から医療サービスの機会を奪うということになる。選挙で低所得層にアピールしてきた人の言い分としては矛盾するのではないか。また、3日前の本ブログに書いたように、連邦法人税の大幅減税と所得税減税について声を大にしてPRしているが、連邦財政は累積赤字が溜まる一方で、果たして公約は財政的に可能なのだろうか。支離滅裂な点が妙に気になる。

 それより何より、諸外国との交渉をきちんとやってもらいたいものである。アメリカではともかく、世界中の嫌われ魔王として、どれほど平和裏に外交交渉をやってくれるのか。

 日本にとっても手強い相手ではあるが、感情論に流されず真面目に交渉に当たってもらいたいものである。米軍駐留費用を全額日本に負担させるなんてふざけた話はもう止めてもらいたい。アメリカは戦後まもなく占領国として日本を意のままに支配しつつ都合好く軍事基地を占有し自国の世界戦略・東アジア戦略に利用しながら、今になって財政的に苦しいからと基地負担経費を全額支払えというのはあまりにも身勝手ではないか。これから4年間この我儘大将には悩まされることになりそうだ。

2016年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3466.2016年11月8日(火) JR博多駅前の道路にぽっかり穴が

 いよいよ今日8日はアメリカ大統領選挙の投票日である。クリントン候補とトランプ候補の争いはまったく僅差でデッドヒートを続けている。時差の関係で明日にならなければその投票の様子や結果は分からない。

 それより今日びっくりさせられたのは、国内の大きな事故である。九州のJR博多駅前の真ん前のストリートが忽然と地中へ落ちてしまったのだ。道路の真ん中にズボッと大きな穴が開いた状態になってしまった。そこへ下水や地下水が流れ込み、大きな池が出来上がった。周辺は完全に交通規制され、早朝陥没し始めてから夕方には陥没した個所は益々大きな穴となって人が近づけない状態である。上空のヘリコプターから見下ろすと、駅前道路のど真ん中が両側のビルぎりぎりまで陥没した状態になっている。道路に面したビルや商店などでは人の出入りもできない。それに下手をするとビル自体が倒れかねないほど危険な状態に思える。

 周辺にはガスの臭気が感じられて火気が禁じられ、停電によって会社や商店では営業もできない有様である。これほど大きな道路陥没になった原因は市営地下鉄のトンネル工事だそうだが、あまりにも不注意で杜撰なのではないかと思う。テレビ・ニュースによれば、この周辺では今から10年前と2年前にも似たような事故が起きたそうだ。過去の教訓が生かされない悲しい話である。

 こんなお粗末な事故が発生するのは、他所の国の話だと思っていたが、相も変わらず日本にも手抜きや、不注意な工事があるということを改めて教えてくれた。それにしても加害者である福岡市としては、損害を与えた企業や商店に対しての保証金が大変だと思う。早朝でまだ人通りも少なかった時間帯だったため、1人として死傷者がいなかったのがせめてもの慰めである。まぁ日本の土木工事も当てにならないことを暴露したようなものだ。実に酷いものだと思う。

2016年11月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3465.2016年11月7日(月) 今日は晩秋の「立冬」

 今日は暦のうえで立冬である。「冬来たりなば春近し」と言われるが、春は遥か先である。このところ日に日に寒くなり富士山の冠雪もかなり多くなってきた。

 さて、韓国もアメリカもあまりパッとしない大統領に関してとかくの話題で持ち切りだが、香港でも穏やかでない問題が起きつつある。9月に香港立法会議員選挙に当選した2人の議員資格について、中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会が、中国からの独立をアピールした看板を掲げたとの理由で当選は無効との判断を示した。当然ながら香港では一部に中国による司法権の介入として反発が強まっている。

 香港の憲法とも言われる基本法には、立法会議員の就任時に香港は中国の一部と定めた「基本法を守る」と宣誓するよう義務づけられている。しかし、2人は決まった文言通り宣誓書を読まず「香港は中国ではない」と書かれた大弾幕を掲げたために、当選を無効と判断されたらしい。常務委員会の言うことがあまりにも子供じみている。「香港独立の主張は基本法に明確に違反しており、すぐに抑制して打撃を与えなければ、国の安全と香港の繁栄・安定を損なう」と言っているようだが、あまりにも神経質で民主化の動きを抑えようとしている当局の考えが露骨である。

 そもそも1国2制度下の香港が、どうしてここまで中国の法律に束縛されなければならないのだろうか。香港では中国本土に比べて政治的にはかなり自由に行動できる筈である。ところが、今回の当選無効の判断は、少しでも中国共産党指導部にとって好ましくないと判断されれば即刻弾圧、排除されることを示した。こうなると1国2制度はあまり意味をなさないと思う。いずれ香港も中国本土と同じ制度に組み込まれることになる。そうなれば、1997年香港が中国に返還された際、中国がイギリスに約束したことが反故にされることになるのではないだろうか。

 先日中国共産党指導部では、習近平国家主席を党の「核」と見做して権力の集中を加速化させたが、最近の中国の動きを見ていると権力の一極集中、言論の自由抑圧へ傾斜している様子が看て取れる。いよいよ中華人民共和国転じて「中国共産帝国主義国」となるか。権力に拘らず我欲のないキューバのカストロ前国家評議会議長とは随分違うなぁと感じる。

2016年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com