3735.2017年8月4日(金) ヴァイオリニストと食事を楽しむ。

 セルビアで活躍し今一時帰国中のヴァイオリニスト豊嶋めぐみさんと、ゼミ仲間の赤松晋さんと新宿のハイアット・リージェンシー東京でランチをともにした。2年ぶりである。赤松さんもチェロを奏でるが、今日はクラシック音楽に関する話というより、自由勝手に日常的な話を語り合った。どうも私の悪い性癖で話が我田引水になりがちで、自分勝手な話題ばかり話してしまう。猿に習って反省するばかりである。

 このホテルの和食レストラン「佳香」の「佳香弁当」が、以前から気に入っていて、ここでの食事はいつもこれに決めている。豊嶋さんも気に入ってくれたようだし、今日の料理も前回とは少し変わって美味しかった。次回豊嶋さんが一時帰国の際は、外へ出て鎌倉観光か、江の島観光を小田急ロマンスカーで楽しみましょうと意見が一致した。豊嶋さん演奏のCDをいただいた。

 さて、一昨日の日経新聞朝刊の時論‘OPINION’にハーバード大ケネス・ロゴフ教授が「日本は1万円札を廃止せよ」と一般的にあまり聞き及ばない持論を提言している。高額紙幣を廃止すれば、脱税やマネーロンダリング(資金洗浄)など犯罪を減らす効果に加えて、電子決済が普及するとの論旨である。確かに欧州中央銀行で500€(約6万5千円)札というあまりにも高額の紙幣の廃止を決めたし、カナダやスウェーデン、シンガポールも高額紙幣の廃止を決めた。

 ただ、日本でこの論旨が教授の狙い通り効果的な手段となるかどうかは疑問があると思う。

 私ごときが専門的な論理を展開することは難しいが、教授は日本人一人当たりの現金保有量が多いということも指摘している。確かにGDP比通貨供給量は、他国に比べて日本は圧倒的に多い18.6%である。アメリカ(7.4%)に比べて2倍以上であるし、韓国(5.4%)に比べても3倍以上も現金保有量が多い。だが、その多額の現金が、その是非は別にしても日本の国家財政を楽にしていることにより、わが国が財政的に慢性赤字の中でも何とかやっていられる事実もある。

 また、第2次大戦直後のドイツにおける超インフレ下では、高額紙幣がなかったため国民は低額紙幣をリュックに背負って買い物に出かけた絵を何度も見ている。些か現実離れして見えるがそれが現実だったのである。

 ロゴフ教授の視点には、現実社会の商取引の現場をよく理解出来ていないように思える。教授の「象牙の塔」から導き出される論理には、現場の実態をよく知らないのではないかとの疑念が感じられてならない。街頭で普通の主婦と同じような買い物をしてみると、もう少し実態が臨場的に理解出来て、こういう乱暴なお説は出てこないと思う。「高額紙幣の多くが非合法な経済活動で使われている」などは、少し過敏に反応し過ぎてはいないだろうか。

2017年8月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3734.2017年8月3日(木) 支持率回復を願い第3次安倍改造内閣発足

 6月に日本ペンクラブ理事に選出された報告を兼ねて、長年勤務していた小田急電鉄㈱山木利満会長と星野晃司社長に挨拶するため電鉄本社へ出向いた。社長は予定があったようだが、都合をつけられそうだと昨日秘書課より連絡があったので、お2人に会って挨拶旁々外から見る小田急電鉄と旅行業について私見をお話しした。

 1964年オリンピック開催時には、小田急電鉄は電車内のつり輪を5色にしたことが話題になったので、2020年にはどんなアイディアを企画しているかと尋ねてみたところ現時点ではまだ決まっていないと仰っていた。昔話を含めて他愛ない話に終始したが、取り敢えず理事就任挨拶を済ませた。

 さて、支持率挽回とスキャンダル隠しのため、今日第3次安倍改造内閣がスタートした。今回目立った人事で、個人的に格別気になっているのは、外務大臣に就任する河野太郎氏と農水大臣斎藤健氏である。

 河野氏は以前自民党内ではづけづけ物を言う革新的な言動で知られ、私自身期待するところがあった。しかし、一昨年10月国家公安委員長・行政改革・防災担当大臣に起用されるや、それまでの持論である原発再稼働反対の言葉を口にしなくなり、内閣内改革は消滅してしまった。保身に走って支持者への約束を裏切ったのである。そんな性癖で外相になって果たしてどの程度旧来の悪しき自民党体質を変えてくれるのか、自己弁護意識の強い人間性に疑問を感じた。外相としてどう日本の立場を世界へアピールすぐことが出来るのか、あまり当てには出来ないが、しばらくその仕事ぶりを注視したい。

 もうひとり注目している斎藤健氏は、かつて「知的生産の技術研究会」に講師としてに来られた際、高校時代の友人との関係から知り合うことになった。それが、埼玉県知事選で上田現知事選出辺りから、斎藤氏の考え方と行動に同意し得なくなり、以後こちらから近づくことを控えている。その後度々パーティなどへお誘いはあったが、これも遠慮している。知事選に際して、宗旨を変えたように感じて以来注目しつつ遠くから見るようにしている。元々優秀な旧通産省役人だっただけにどんな仕事ぶりをやってくれるのか、幾分気にはなっている。

 一部の真っ当な政治家を除いて、政治家、特に国会議員の欠点は、理想というより美辞麗句は言うが、一旦自分に利非ずと分かると恥も外聞もなく宗旨替えすることである。

 それは、来月行われる民進党の次期代表選に意欲を示している前原誠司・元国交相もそうだ。国交相当時、八ッ場ダム建設に反対を公言していたが、その地位を去るや建設賛成論が強まっても振り向きもせず、以降八ッ場ダム建設問題に触れることもなくなった。与野党に関係なく、こういうご都合主義な嘘つきが国論をリードしようとしているようでは、まったく将来に希望が持てない。そういう人物が懲りもせず国民を騙そうとしているのだ。

2017年8月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3733.2017年8月2日(水) 兄の傘寿を祝う。

 5日前に傘寿を迎えた兄を祝うために体調を崩した次弟を除いて、弟妹とその連れ合い7人が横浜・関内のジャズ・ライブ・レストラン[Bar Bar Bar]に集まった。そこで食事旁々ジャズ・バンドによる生演奏を楽しんだ。先日近くのライブ・レストランでショーを楽しんだ時は、妹の二男がリーダーのカルテット[IMAGE]だったが、今夜は女性歌手Chiekoさんのヴォーカルにトリオの演奏で、甥はベースを担当していた。一番若いようだったが、スチール・ギターも器用に奏でていた。傘寿の兄はすっかり好い調子になって、その場の雰囲気に馴染んでいたようだった。本人も楽しそうだったし、妹が息子を通して予めサプライズを計画してくれて、第1ステージの終盤に♪Happy birthday to you♪をアレンジしてくれたので、会場が盛り上がったようだった。私の知る兄は、どちらかと言えば控えめであまり出しゃばるようなことはないと思っていたが、今日ばかりは見違えるようなノリだった。とにかくささやかなお祝いだったが、当の兄が喜んでくれたようだったので、良かったと思っている。

 我々の両親はすでに亡く、これから兄や我々弟妹も年齢を重ねるばかりでお互いに支え合っていかなければならない。実際私も、妹の亭主も来年同じく傘寿を迎えることになる。昨日人間ドックでしみじみ思ったことだが、これから一番気を遣うのは健康管理である。後は余生を自由気ままに楽しめれば好いと思っている。

 さて、一昨日紹介した知人の元エリート官僚の「独楽吟」について、再びコメントを送ったところ早速新たな「たのしみ」を2首作ってくれた。

 「たのしみは ペンクラブ理事 エッセイで 我と楽吟 紹介するとき」

 「たのしみは 川柳のようなと 楽吟評 言われてみれば もっともなとき」

 恐れ入りました。

2017年8月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3732.2017年8月1日(火) 今年も人間ドックを受診

 2012年の今日8月1日、慶應病院直営の予防医療センターが病院内に開設されて以来、毎年この日に人間ドックを受診している。もう今年で6回目になる。一日がかりで丁寧に検査してくれ、最初に問診、最後に結果について直近で得た数値を基に医師が画像を示しながら丁寧に解説してくれるので、否応なく納得させられる。特別大騒ぎするような状態ではないが、やはり懸念していた糖尿病ばかりは要注意だった。腫瘍マーカーであるPSA数値は4以下が基準であるが、今年のわが数値は何と8.5だった。一昨年6.6、昨年7.72で年々悪化している。医師からも糖分を取り過ぎないよう注意された。今日からは甘いものは極力口に入れないようにしないといけない。

 今年も口から内視鏡を飲み込む上部消化内視鏡検査は受けなかったが、口中、或いは肛門から内視鏡を差し込まなくても内蔵の様子が見事に映されている何枚もの画像を観て、驚くばかりである。

 清潔な設備の下に担当者が手際よく作業を進めてくれるが、それにしても医療機器の進歩は脅威である。ついオリンパスの医療機器部門で販売に携わっている長男を想う。

 さて、北朝鮮のミサイル発射で具体的な対抗策を講じなければならないアメリカ・ホワイトハウス内で、またもやキーパーソンであるスカラムッチ広報部長が辞任するという事態が起きた。スカラムッチ部長は就任してまだ10日しか経っていない。厳しい口調で対抗者を罵る彼の手法は、多くの敵を作ったが、逆に今度はスカラムッチ部長が非難されたプリーバス首席補佐官の後を継いだケリー首席補佐官の意向を受けたトランプ大統領によって罷免された。そもそもプリーバス首席補佐官に代えてスカラムッチ部長を取り立てたのは、トランプ大統領自身である。

  今日偶々郵送されてきた定期講読誌「選択」8月号に、世界のキーパーソンとしてスカラムッチ氏が、トランプ一味の新たな「時限爆弾」になると全1頁に大きく採り上げられている。予言が現実となった。トランプ大統領より月刊誌の方がよほど目先が効いている。

 人の好き嫌いや気が変わりやすい性癖など、どうも性格的に毅然とした大統領らしからぬトランプ氏の気持ちが分からない。トランプ政権はまるで組織の体を成していない。人事もまともに出来ず、ドタバタを繰り返しているようでは、アメリカの政治を路頭に迷わせ統治することなんか無理ではないだろうか。こんなことをしているようでは、アメリカ自体国際社会から笑いものになり信頼を失うばかりである。

2017年8月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3731.2017年7月31日(月) 近衛秀麿指揮オーケストラ鑑賞の想い出

 知り合いのひとりに幅広い趣味を持っておられる元エリート官僚がおられる。神宮球場で聞かれる東大の応援歌「闘魂は」の作詞もされた才人である。また、ある月刊誌には絵画が度々採用されている。受勲もされている。官庁退官後も社会的に広く活動され、私より1学年若いが、先輩のような人である。最近になってユーモアに溢れたユニークな川柳のような「『たのしみは~』で始まる独楽吟」を毎日10首ほどメールで送ってくれる。その数すでに2万5千首を超えたというからすごい。

 その知人が昨日送ってくれた「独楽吟」10首の中に、「たのしみは 友からメール 秀麿の 実演聴いたと 言ってくるとき」というのがあった。この中の「友」とは他ならぬ私自身のことである。

 昭和29年3月、京都市立中学卒業直前に学校から同期生みんなと、他校の卒業生と一緒に近衛秀麿が指揮した京都市交響楽団の演奏会を聴きに市内のホールへ行った時のことを伝えたことに応えて、早速採り上げて「たのしみ」としてくれたのである。

 野球に熱中したり、近くの松尾山中で野鳥を捕獲するのに夢中でイノシシに追い駆けられたように、野卑だった中学生にとって、立派なホールで格調高いオーケストラの演奏を聴くのは初めてだった。だが各楽器について分かり易く解説してくれたお陰で楽器の名や音色などをその時知ることが出来た。演奏してくれた曲目のうち「ペーターと狼」は、今以ってよく覚えている。

 ことの序にネットであの日演奏された京都市交響楽団について調べてみたところ、同楽団の創立は2年後の昭和31年4月とされていた。してみるとあの時演奏してくれた交響楽団はどこのオーケストラだったのだろうか。確かに京都市交響楽団と紹介されたように思う。或いは、正式発足前の京都市交響楽団だったのだろうか。余計なことを調べてちょっとがっかりもしている。

 その後私たち家族は父の転勤で直ぐに藤沢市へ引っ越し、市内の県立湘南高校へ入学したので、あのオーケストラ演奏は、京都時代の最後の思い出としていつまでも懐かしく思い出されてくる。

 それにしても同じように「高貴」高齢者の知人には、よくぞ後から後へと「独楽吟」が思い浮かんでくるものだと感心するばかりである。

2017年7月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3730.2017年7月30日(日) 清宮選手通算108本塁打成らず。

 高校在学中のホームラン記録が107本のまま清宮幸太郎選手(早実)の夏は終わった。今年第99回を迎える夏の甲子園の西東京大会予選決勝戦は、早稲田実業高と東海大菅生高の間で行われ、前日までに公式戦107本のホームラン記録を打ち樹てていた清宮選手の早実が6-2で敗れて甲子園出場を逸したため、これ以上国内での記録更新は望めなくなり、後はU18 日本代表チームの国際試合で打った場合にのみ記録が追加される。

 今年プロ・アマ野球を合せてプレイ・ボールからゲーム・セットまでテレビ観戦したのは初めてである。それほど清宮選手のホームランに関心があった。清宮選手のホームランを期待するファンが朝早くから続々と神宮球場へ押しかけ、入場券は売り切れ、3万人の観客で満員の盛況となった。甲子園で記録の更新を期待したい反面、若い高校生にとって想像以上に熱狂的なブームは終わらせてあげたい気持ちもあった。これで来月甲子園で開催される全国高校野球大会は目玉がなくなり、少しは静かになるのではないだろうか。

 プロ野球と異なり、高校野球には本来個人記録を称賛する制度はない。その意味では、清宮選手のケースは番外だが、アマらしい清々しさが感じられるのも懸命のプレイをする高校生らしいフレッシュさが感じられるからだ。

 さて、昨日打ちあげた北朝鮮のミサイルが技術的にかなり進歩して、射程距離も1万㎞に達する可能性があると推定され、アメリカを大いに慌てさせている。このまま北朝鮮の核開発が進めば、アメリカ本土が北朝鮮ミサイルの照準に入る可能性があるからである。自民党幹部も防護システムの更なる向上を期すと述べたが、その日本の防衛省は大臣以下防衛次官、陸上自衛隊幕僚長が揃って辞め、司令塔を欠く状態である。防衛相は岸田外相が兼任しているが、実働面では幹部クラスを欠いて糸が切れた凧状態で果たしてわが防衛力は大丈夫か心配である。

 ところが、アメリカ政府内もゴタゴタ続きで、これほどガタついたアメリカ政府は過去に知らない。先週スパイサー大統領補佐官が辞任したと思ったら、今度はプリーバス大統領首席補佐官が更迭されることになった。その前にはコミーFBI長官が罷免されている。

 共和党が上下両院で多数を握りながら、オバマケアの撤回法案が議会を通らず、トランプ大統領も不満を抱いている。だが、これは大統領の指導力が伴わないからであり、今後を考えるとトランプ政権が果たして思い通り政策を進めて行けるのか、また政権内のガタガタは解決することが出来るのか、極めて前途は暗い。こんなアメリカが果たして世界から信用を得られるのだろうか。

2017年7月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3729.2017年7月29日(土) ミサイル発射の北朝鮮と株式無断削減の東急

 予想より2日遅れで、北朝鮮が真夜中にミサイルを発射した。懲りない金正恩労働党委員長のわがままで、北朝鮮は相も変わらず周辺国へ威嚇的に核弾道弾を打ち上げている。このミサイル発射には流石にアメリカのトランプ大統領も痺れを切らして無謀で危険な行為と批判した。韓国大統領就任以来北朝鮮に対していくつかの提案をしていながら悉く袖にされ、メンツを潰された文在寅氏も、ついに対抗措置としてTHAADを拡大することを指示した。

 この北朝鮮の暴挙を野放図に許しているのは、いつも物事を天秤にかけて自国にとってメリットがあるかどうかでその是非を決める、したたかな隣国中国である。一時期北朝鮮に不満を漏らし、トランプ米大統領の意向を忖度して北朝鮮に対して貿易を制限するなどの圧力を課した。しかし、中国国内を射程内に捉えた米韓軍のTHAAD配備に不満を抱いた中国は、こっそり北朝鮮と撚りを戻して、むしろ中朝間の貿易額は以前より増大し、経済的に北朝鮮を潤しているという。それが、最近の北朝鮮による連続的ミサイル発射につながっている。だが、黙っているわけには行かないのか、今日のミサイル発射については、取り敢えず北朝鮮は国連安保理事会決議に背いたとする談話を発表した。

 さて、以前から東急電鉄株式を若干所有しているが、その東急株式に関して突然不審感を抱かせる事態があった。このところ同社の日経平均株価は830円前後で推移している。3日前の26日に822円だった終値が、翌27日になって突如倍額の1,637円に急騰してびっくりさせられたのである。こんな魔訶不思議なことがあるとは考えてもいなかった。わけが分からないが、これでは濡れ手に粟で、株主にとってはホクホクである。しかし、こんなうまい話があるわけがない。証券会社に問い合わせてみると株式を合併させて2株を1株にしたので、株価は倍額になったが、その代わり所有株式数は半減されるという。こういう大事なことをどうして会社は事前に株主に知らせてくれないのかと会社の対応に強い不満と不信感を抱いた。不遜にも一部の大株主さえ了解し、納得してくれれば佳しと軽く考えているとしたら、考え違いも甚だしい。公開した株式を爪に火を灯すようにしてやっと購入した小株主の気持ちを蔑ろにして、大株主だけを優遇するような大企業東急らしからぬ所業には、不信と疑念を抱かざるを得ない。

 因みに同社のホームページを見てもこの点については、本日時点で何らの変更通知や表記もなく、株主優待に関する情報には触れられておらず旧態依然のままで、額面通りに受け取れば、これでは所有株式数が半減されることによって従来の株主優待を受けられなくなるということである。あまりにも強引なやり方で不親切である。やらずぶったくり商法と何ら変わらないのではないか。これは株主に対する欺瞞であり裏切り行為ではないのか。

 自らに利のある考えを株主に知らせることもなく、一方的に実行する大企業東急のこのような卑劣なやり方は、基本的には北朝鮮と変わらないのではないかと思う。

2017年7月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3728.2017年7月28日(金) 防衛省内の「特別防衛監察」は無意味

 1歳年長の兄が今日めでたく80歳・傘寿を迎えた。取り敢えずメールでお祝いの言葉を送った。兄は2年前に連れ合いを喪い、今調布で独身生活を送っている。先日白内障の手術を受けたが、まあ現在のところ健康上特に問題はないようだ。来月2日には、弟妹と彼らの連れ合いとともに横浜関内で甥のジャズ・ライブショーを楽しみながら傘寿のお祝いをすることにしている。兄の傘寿の祝いであるが、実は来年は私自身が傘寿を迎えることになる。

 つい最近発表された日本人男性の平均寿命が、香港に次ぐ世界2位の80歳だそうだから、日本人男性としては、漸く平均まで生き延びたということである。私もまだまだやりたいことが山ほどある。現在若干憩室炎が気になるが、ライブショーの前日1日には慶應病院で人間ドックを受診するので、その際精密な診断が下される。今後の健康維持についてじっくり話を伺いたいと思っている。

 さて、今日稲田朋美・防衛相が正式に辞任会見を行った。これまで散々その発言が物議を醸してきたが、ついに辞任せざるを得なくなった。弁護士でありながらこれほど自己弁護と言い訳を言って責任を逃れた防衛相は初めてである。南スーダンPKOの日報廃棄に始まる疑問だらけの一連の流れの末に、ウヤムヤの内に玉虫色の結論を下したというのがその印象である。これでは国の防衛がしっかり出来るのか疑念を抱かざるを得ない。

 どう考えても我々外部の人間には納得も出来ず、理解も出来ない決着である。今日発表された特別防衛監察の結果は、稲田大臣が国会で虚偽発言の疑念を残し、防衛省内で次官以下幹部の話が通ったということ以外にも謎を残した内容になっている。そもそも防衛省内に防衛相の特命で実施されるのが特別防衛監察である。特別防衛監察と称しているが、防衛大臣をトップとした組織体制の下で防衛大臣に事情聴取するということ自体信を置くことが出来ない。身内による身内の調査である。やる以上防衛省から独立した組織に監察を依頼すべきではないか。黒江防衛事務次官、岡部陸上自衛隊幕僚長が責任を取って身を引き、大臣も辞める喧嘩両成敗の結果にしてお茶を濁している。こんなトップ3を一度に欠くような組織が果たして機能するのか。これでは現場で働く自衛隊員の士気に影響し、彼らの信頼も得られないだろう。文民統制も実行されなかったということではないか。大騒ぎをした挙句に担当大臣が辞任し、その任命責任を問われた安倍首相が国民に詫びるという構図では、今後に問題を残すのではないだろうか。

2017年7月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3727.2017年7月27日(木) 朝鮮戦争休戦して64年

 3年に及ぶ朝鮮戦争の戦闘が止み休戦となって今日で64年になる。1950年朝鮮戦争が勃発した時、小学校6年生だった。担任の湯浅和先生が朝鮮戦争について解説してくれ、ラジオでも戦地の地名を韓国語で放送するので、子どもだった我々は面白がって都市名を憶えたものである。そしてその3年後、京都で中学3年生の時戦争は終わった。今日のこの日に北朝鮮が核弾道弾ICBMを発射するのではないかと、日米韓が神経質なほど警戒を強めていたが、結局大山鳴動して鼠1匹の有様だった。

 ところが、国内では問題発言だらけの稲田朋美防衛相が、ついに辞任の意向を表明した。それと同時に、意外にも民進党の蓮舫代表も突然辞意を表明した。先日次の衆議院選では、参議院議員を辞めて鞍替え立候補すると意欲満々だったように思えたが、本人の気持ちはどうなのだろうか。どうも背後から鉄砲を向けられたという次元の低い話が聞かれる。ともかくこれで民進党は野田書記長ともどもトップ2人が交代する。本来なら落ち目の自民党を尻目にその受け皿になるべき筈の政党がこの体たらくである。今後民進党の再起はあり得るだろうか。

 今日は、日本ペンクラブで初めての財務委員会が開催され、すでに大原雄委員長から委員を委嘱されていたので、それなりの自覚を持って出席した。ペンクラブの財政状況は年々悪化している。これをどう立て直すのかということが喫緊の課題である。一般社団法人という組織は、私の知る限り普通の民間企業とは大分財務や経理関係についての考え方とやり方が違う。多少決算書は調べたが、もう少し勉強して財務体質をどう強固にすべきか考えたいと思っている。

 さて、訪日観光客が増え続けて、2016年の外国人旅行客は対前年21.8%増の成長ぶりで2,400万人を記録し、これからも増加すると希望的に推測されている。実質的には何もやらない観光庁辺りは、インバウンド業務こそが外貨を稼ぎ財政基盤固めに貢献していると得意満面である。

 今後の外国人受け入れのためと称して、他分野ではあまり考えられないイージーな規制緩和を考えている。資格を有する通訳が足りなくなったからと言っては、通訳資格のハードルを下げたり、ホテルが不足すると言っては安易に民宿を認可したり、まったく長期的な見通しを欠くようなことを平気で行っている。その結果後者については、騒音やゴミ出しなどで宿泊客が民宿の周辺住民に大迷惑をかけるようなことを行っている。

 実は、昨晩ある民放テレビがバルセロナ市内の観光公害の様子を映し出していた。市民が環境破壊のにわか住民に手を焼き、中には他所へ逃げ出す市民も相当いるという。短期間借り切ったアパートで騒いだり、男女構わず立小便する衛生問題などでにわか住民によって仲良しだった隣組の住環境を破壊され、市民は悲鳴を上げていた。

 偶々朝日朝刊にもローマ市内の観光客のマナーの悪さに対する苦情が取り上げられていた。あまりにもマナーの悪い観光客に手を焼いたローマ市が、試験的に規制強化に乗り出したそうである。罰金の最高額は「トレビの泉」の中の水浴びで約3万円だという。

 バルセロナにせよ、ローマにせよ、いずれもオリンピックを開催したことがある世界的観光地である。それらの都市がにわか観光客の対応に往生しているのだ。

 日本の観光庁はいかにも官僚らしく現実と実態を知らずに、見聞録ならぬ忖度された伝聞情報だけを真に受けて対応する一面が強いが、今になって外貨を稼ぎだしたインバウンド景気ばかりに浮かれていると、東京だってバルセロナやローマの二の舞を演じないとも限らない。

2017年7月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3726.2017年7月26日(水) 津久井やまゆり園事件発生から1年

 「干天に慈雨」と呼んだら好いだろうか、朝から久しぶりに霧雨のようなか細い雨が降っている。一方で、北九州地方や、北陸・東北地方には豪雨が襲い土砂崩れや河川の氾濫などにより、甚大な被害が出たばかりである。

 東京では、先週火曜日に突発的な雨が降ったが、このところまったく降雨がなく庭木に水をまかなければと考えていた矢先に、正に恵みの雨と言える。夕方には止んでしまったが、好いお湿りだったと思う。

 今日の一時的な降雨程度では、水源地のダムの貯水がそれほど増えるわけではなく、まだ当分の間関東地方に出された給水制限が解除されることはないだろう。

 古来農耕民族である日本人は、欧米のような狩猟民族とは異なり居住する土地にしがみついて農耕生活を営み、それがわが国を「瑞穂の国」と言わしめた要因である。それ故生活の中で農業と関係深い清らかな「水」に関わる表現や言葉が多い。ところが、イメージされる水は普通清流が多いが、どうも水に関する言葉はあまり好いイメージでないケースが多い。

 例えば、「水くさい」「水をさす」「水掛け論」「我田引水」「水商売」「水の泡」「みずもの」等々、これだけ悪い意味で表されたら、日本独特の清流も汚水の濁流になってしまうのではないか。その点では、庭木に水をかけるのは、もちろん「水掛け論」とは違って樹木を蘇らせるための水である。

 さて、昨年の今日、障害者施設「津久井やまゆり園」で戦後最悪と言われる殺人事件が発生し、19人の施設収容者が元施設員に殺害されてちょうど1年が経った。犯人は「身障者は生きている価値がない」とか、「障害者は死んだ方が好い」というような障害者を人間として見ていないような身勝手な暴言を吐いている。気の毒なのは犠牲者とその家族である。こういう人物が世にいる以上いつかまた同じような事件が起きる可能性がある。1施設だけの問題ではない。

2017年7月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com