3954.2018年3月11日(日) 東日本大震災7年目を迎えて気になる原発

 東日本大震災から今日で7年となった。全国各地で犠牲者を慰霊する集いがあった。あの時のことははっきり覚えている。丁度パソコンに向かっていた午後2時46分突然大きな揺れに襲われた。すぐ止むだろうと思っていたところ一向に止む気配がなく、戸外の電線がいつまでも大きく揺れていたことを憶えている。

 その震災は死者・行方不明者併せて1万8千人を出して、その後も震災関連死亡者とされる人が3,647人もいる。その他に避難者が今以って7万3千人もいる。それは震災自体より東電福島原発事故によるところが大きい。それでも東電福島原発の後始末は一向に終束のメドが立っていない厄介なもので、完全な終息宣言が出されるのは、いつになるのか見通しが立たないほどである。

 原発に関しては多くの問題が提起されている。中でも深刻なのは、一旦事故を起こせば物心両面で大きなダメージを負うことが分かっていながら、原発再稼働を計画しようとする動きである。もしこの次原発事故が起きたら、機械の故障や地震などの可能性を承知したうえで稼働させたことになるので、その責任は限りなく大きいと考えている。特に今警戒しなければならないのは、今後20~30年の間に東日本大震災以上の南海トラフ地震が襲ってくる可能性が70~80%もあるという。その時原発はどうなるのか。政治家はもっと日本の将来性を慎重に考えてもらわなければ困る。

  もうひとつの問題は、未稼働原発の維持、管理費として巨額の経費がかかることである。

 実際現在原発を持つ10電力会社のうち、原発を稼働していない7社が支出した「原子力発電費」なるものが、過去5年間で5兆円を超えている。その半分以上が東電第1、第2、柏崎刈羽に掛かっている。現状でもこれだけ「無駄」な経費が必要とされているのである。電力を節約すれば、現在の発電能力で電力が決して不足しているわけではない。今後は電力を節電するよう啓発運動をもっと積極的に進めて原発を再稼働しないようにすべきではないだろうか。街を歩いていて無駄な電気の消費を目にすることが多い。派手な電飾広告板や、スポーツのナイトゲームなんか少し考える必要があると思う。

 それらは、大震災の貴重な教訓でもあると思う。

2018年3月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com