3959.2018年3月16日(金) 周囲から自然らしさが消えつつある。

 三寒四温であるかのように、昨日まで暖かかった陽気が今日はまた冷え込んだ。数日前の暖かかったある晩、天気予報番組を観ていて意外なことを知った。このところ日ごとに陽気も暖かくなり、テレビでは桜の開花日を予想していた。その時桜の開花について面白いことを耳にした。気象予報士は、2月1日以降の積算気温の合計が約600℃に達すると桜が開花すると言っていた。その時点で合計が500℃だったので残り1週間で桜は開花するでしょうと興味深いことを話していた。間もなくすぐ近くの宮前公園や駒沢公園では桜が咲くことだろう。その代わりにわが家の梅の花も散りいく運命にある。梅は例年通り見事に咲いてくれた。だが、大分蕾んでしまった。かつては毎年飛んできて枝の上で囀っていたウグイスは今年もやって来なかった。今年はオナガはやって来たが、楽しみにしていたシジュウガラは飛来しなかった。自然の姿を少しずつ見られなくなるのは、何と言っても寂しい。

 しかし、こんな自然の様子を嘆いている程度ならまだ良い。人間社会では、相も変わらず泥臭く陰湿な事件の繰り返しである。国内では森友学園問題が大分こじれた結果、安倍政権は公文書書き換えスキャンダルで、佐川宣壽・前国税庁長官の国会証人喚問を認めたようだ。そんな政治的な停滞から事件の核心的人物となった麻生太郎財務相は、アルゼンチンで19日から開催される主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議への出席を見合わせることになった。来年は日本がホスト国であり、引き継ぎや打ち合わせがあるのにこうなったのは、麻生太郎財務相にも大きな責任がある。

 アメリカでは相変わらずお騒がせ人間・トランプ大統領が人事問題で話題を提供している。つい先日ティラーソン国務長官を解任したばかりにも拘わらず、今度はマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)を更迭するとワシントン・ポストが報じた。ホワイトハウスは否定しているが、トランプという気まぐれ大統領は感情の移り変わりが激しく、常に問題を起こす騒がしい男である。これからアメリカは対日貿易赤字を槍玉に日本にも厳しい注文を付けて来そうだ。安倍首相がトランプ大統領をいくらヨイショしても、自国優先のトランプ氏はそう簡単に日本の希望を取り入れる気持ちはない。中々思うようにならない我儘男にはそろそろ一歩距離を置いて、言うべきことは物申すという姿勢で対応した方が日本にとってプラスではないだろうか。

 イギリスとロシアの外交関係も波風が立っている。過日イギリスのメイ首相がロシアの元スパイ父娘がイギリス国内で暗殺を企てられたとして、関係あるロシア人外交官に国外退去を求めた。ロシアはこれに対抗すると言い、同日国連安保理事会でイギリスとロシアが激しく非難し合う愁嘆場だった。どうしてこうも真偽がはっきりしないことを取り上げて相手を罵りあうようなことになるのだろうか。どうも世界中がピリピリしているようだ。

2018年3月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com