3897.2018年1月13日(土) ラグビー日本選手権に思う。

 今日も昨日同様相変わらず厳しい寒さである。

 快晴だが、その寒い中を秩父宮ラグビー場でラグビー日本選手権決勝戦が行われた。スタンドはラグビーファンで溢れんばかりだった。終始スタンドを沸かせるようなプレイが繰り返され、昨年に続いてサントリーがパナソニックを破り2年連続で日本一のタイトルを獲得した。テレビで終始目を凝らして観戦していたが、ノーサイド直前には一進一退の展開が手に汗を握る熱戦となり、久しぶりにラグビーの醍醐味を堪能した試合だった。スコアは12-8でサントリーが勝ったが、あと1トライを取ればパナソニックの勝利となったほどの接戦だった。最近実戦観戦から足が遠のき、テレビ中継でも最後まで観続けることが少なくなったが、今日ばかりは日本一決定戦に相応しい試合でノーサイドまでテレビにくぎ付けだった。

 実は最近のラグビーについて少々気になることがある。近年は大学チームにも外国人選手が増えたが、社会人チームとなると主力にラグビー強豪国の代表選手をメンバーに加えているチームが多いことである。今日も両チームともに有名無実化した外国人選手制限枠があるのかないのか分からないほど外国人選手が中心となって活躍していた。ワールドカップを睨んで実力向上を目指すなら、輸入選手が増えるのはある程度当然かも知れないとは思っている。しかし、あるべき姿としては日本選手権に外国人選手ばかりが活躍するのでは、ちょっと寂しい気がしている。

 外国人選手が増えて、実力向上に資するならそれはそれで佳しとして、些か気になるのは外国人選手にはジャージーの袖や首回りから見える腕、首に入れ墨(タトゥ)が目立つ選手が多いことである。特に島国のフィジー、サモアや、トンガ辺りから来ている選手の中に入れ墨選手が目立つ。何年か前に日本ラグビー・フットボール協会長の森喜朗元首相に直接お尋ねしたことがある。せめて入れ墨選手は、入れ墨を人目に付かないよう隠す配慮をしてもらえないだろうか。その選手だけは長袖のアンダーシャツで入れ墨個所を覆うことは出来ないだろうかと。森会長は、彼らの国にはそういう入れ墨の習慣・風習があるのでそれを隠すのは難しいとのご返事だった。それならかつてのジャージーが長袖だったように、入れ墨選手のいるチームは全員が長袖ジャージーを身に付けてプレイしたらどうかと思っている。ラグビーは割合インテリ層に好まれるスポーツだけに、私同様入れ墨を見えないようにすることを期待しているファンが多いと思う。ちょっと見苦しい入れ墨姿を隠す手段はないものだろうか。

 さて、問題児のトランプ・アメリカ大統領がまたもや下品な行動で物議を醸している。今度問題を起こしたのは、国内及び国際的な問題である。国内的な問題とは、大統領選前に大統領と元人気ポルノ女優が性的な関係を持ち、口外しない約束で大統領が口止め料を支払っていたことがウォールストリート・ジャーナル紙で報じられたスキャンダルである。もうひとつの国際的な問題となったのは、ホワイトハウスの会議でハイチやアフリカ諸国を「屋外便所のような国々」と呼んだと伝えられたことから大統領は人種差別主義との批判が広がったことである。いずれも大統領は若干ニュアンスが異なるなどとして否定しているようだが、それにしてもよくもこれほど非常識な言動をしてくれるものである。流石にアメリカ国内でも呆れて大統領としての資質を問題にする動きも出ているようだ。トランプ大統領の非常識に比べれば、わが安倍首相の方がまだましだと慰めるよりないか。

2018年1月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3896.2018年1月12日(金) 今年の運勢は「辰巳天中殺」

 昨日から日本全国を寒波が襲い、就中日本海側では九州まで豪雪にやられている。新潟県では信越線列車が途中で動けなくなり、停車したまま夜を明かした。車内にはかなりの乗客がいたが、お互いに座席を譲り合っていたという。こういうおもいやりは麗しいものである。北陸道では一部車両通行止めとなり最大で410台もの車が立ち往生した。北海道・幌加内町では今日最低気温零下25.4℃を記録し、沖縄にも霙が降った。明日は大学入試センター試験が全国で行われるが、受験生も明日の天候を心配している。奈良にいる孫も明日受験するが、無事受験出来ることを祈るばかりである。

 風こそないので助かるが、寒波は今日も激しく外出するのも二の足を踏むところであるが、高校の友人、大塚武夫氏に相談ごとがあったので、呼び出して自由が丘駅まで来てもらった。昨年10月末の高校同期生会以来の再会である。駅前の天麩羅店「天一」で昼食を取ったり、カフェでコーヒーを飲みながら、ペンクラブの会計面で仮払金の処理方について意見を聞く。15日にペンクラブ財務委員会が開かれるので、その際建設的な意見を具申したいと考えている。大塚氏は一橋大学の同級生が集まる会合で度々持論を開陳していると聞いている。今日彼から珍しい占いのお説を承った。

 我々2人はお互いに今年傘寿を迎えるが、誕生日は僅か2日違いである。中々理解するのが難しいが、彼の説明によれば、今年はお互いに「辰巳天中殺」ということになり、運命のリズムとしては狂いがあるかも知れないので用心が必要ということらしい。特に、今年と来年は「価値あるものの獲得、或いは時間をかけて学ぶべきものを発見」することが出来るということで、好調期にいながら運命の大揺れが起こり、運勢の上下、浮き沈みが非常に粗いということでもある。気をつけなければいけないということのようだ。謙虚に受け止めたいと思っている。

 今年は大きな目標としては、これまで半世紀以上に亘って出かけた海外武者修行体験とメディア報道に対する所感をまとめた作品を上梓したいと考えている。更に来年上梓を予定している岡本太郎、藤山一郎ら100年前の慶應幼稚舎仲良し4人組のノンフィクションにもボチボチ手をつけようと考えている。

 油断さえしなければ、幸運も捕まえられる可能性もあるようなので、チャンスは逃さないようにしたい。

 それにしても運勢などにはほとんど無関心の私に反して、大塚氏はよくもこれだけ入れ込んで広く研究するものだと感心するばかりである。

2018年1月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3895.2018年1月11日(木) 50年前の今日、危ういハプニング

 ちょうど半世紀前の今日、1968年1月11日、エチオピアの首都アジスアベバからジブチと呼ばれていた仏領アファル・イッサ(現ジブチ共和国)経由でアデンへ入った。日本出発前には駐日イギリス大使館からアデンのビザを取得していたが、この日対イギリス独立闘争と2つの民族解放戦線同士による内戦も漸く終了して、新国家「南アラビア連邦人民共和国」としてイギリスから独立する記念となる1日だった。ところが、その40日前の11月30日突如アデンは独立宣言を行った。独立について何も知らないままアデンへ入国した1月11日は、すでに新国家となっていた。当時は搭乗日前に航空会社に座席のRECONFIRMをしないと搭乗出来ない恐れもあったので、この難しい環境下でもあり、直接係員から実情を知りたく前日アジスアベバのAIR JIBOUTTI支店へ出向いた。そこでアデンの独立を初めて知った。係員の説明では、私が取得したイギリス政府発行の入国ビザでは入国出来るかどうかは保証出来ないと言われた。ただ、フライト搭乗は可能であるというので、ここまできたらイチかバチかでアデンへ行くより選択肢はないと覚悟を決めてフライトの確認を取り付けた。

  ジブチも灼熱砂漠の中の都市で、蒸し暑かったが面白そうなところだなぁというのが率直な感想である。小さなプロペラ機で紅海上空を飛行してアデンへ着いた時、ヨシズ張りの建物の入管で恐れていたことが現実となった。このビザはわが国のビザではないので入国出来ないと言われたのである。これからどうすべきか、はたと考えこんでしまった。しかし、自分で解決する以外にない。入管事務所前を行ったり来たりしている間に、私の動作が目についたのか、ひとりの入管係員が近づいて来て何をしたいのだと聞かれたので、入国出来ず困っていると打ち明けたところ、もう戦争は終わったので、アデンではなくわが新独立国家南アラビアのビザを取得すれば良いではないかとごく当然のアドバイスだった。そこで直ちに新国家のビザを申告し、新規発給のビザで入国することが出来た。何と日本人として初めての南アラビア共和国への入国者となったのである。

 思えば、今日はその当時海外武者修行中だった私にとっては記念すべき1日だったのである。アデン市内まで税関職員のお世話で小型トラックの荷台に乗せてもらい涼しい風を浴びながら、これも斡旋してもらったホテルへ辿り着いた。あれから早や半世紀が経った。感慨を憶えずにはいられない。

 さて、今朝の新聞を見て驚いた。昨日小泉純一郎、細川護熙両元首相らが国会内で記者会見を開き、国内すべての原発を直ちに停止する「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」を発表したばかりだったからである。法案は原発を即時に停止し、再稼働や新増設を禁止することや、2050年までに電力を再生可能エネルギーで賄うことが柱である。2人の元首相が実行しようとすることは、筋が通り分かり易い。日本にとって原発は必要ではないということを分かり易く説明している。

 そんな時に新聞一面に日本政府がイギリスの原発2基の総事業費用約3兆円に対して、日立が請け負う事業に政府保証をつけるなどして2.2兆円も融資しようという大盤振る舞いの話である。他国の原発建設にそれほどの資金援助をする必要があるのだろうか。

 日本国内の原発環境が否定的になっている中で、日本市場に今後あまり期待が出来ず、海外の原発事業に目を向けたものと言える。アメリカで東芝の原発事業が失敗した二の舞を日立も演じかねない。そうなった場合国民にそのしわ寄せが押し寄せる。国家財政から巨額の資金を捻出するのではないにせよ、借入金の担保保証をすることは、事業が失敗すれば国の大借金になる。国民にはそれを納得出来るように説明して欲しい。この辺りは政府としてきちんと国民に説明する義務があるのではないだろうか。1強に浮かれて何にでも手を出す安倍政権の行動をメディアももっと丁寧に伝えるべきではないだろうか。

2018年1月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3894.2018年1月10日(水) 日韓合意に関する文在寅大統領の説明

 昨日北朝鮮と韓国の閣僚級協議が行われ、今日文在寅大統領は新年の記者会見で元従軍慰安婦問題日韓合意について苦しい弁解を述べた。

 両国が公式に合意をした事実は否定出来ないとして、昨年の大統領選で公約した「合意について再交渉する」との言葉を撤回し、日本に配慮する姿勢を見せた。そのうえで、「完全な解決」のためには日本による被害者への心を尽くした謝罪が必要との認識を示し、日本の行動を促した。再交渉はしないとは言ったが、その裏には朴槿恵前政権が慰安婦に対する配慮が足りないことに日本は承知しながら便乗しているとの考えが見られる。そこで再交渉を要求することで解決するわけではないと言いながら、間違った結び目は解かなければならないと語り、日本が真実を認め、被害者の女性たちに心を尽くして謝罪するべきであると語っている。この言質には、韓国政府特有だが、国民の気持ちを常識とかルールよりも採り入れようとする姿勢が見える。韓国国内だけの問題ならそれでも済むと思う。しかし、国民を説得し納得させるにしても毅然として公的ルールを守るのが、国家の立場、役割ではないだろうか。この状態では、この問題の本質的な解決がいつまで待たされることになるか見通せない。

 今回の発表には、撤去するとの約束だったソウル市内の日本大使館、釜山総領事館前に建立された従軍慰安少女像については何のコメントもなかった。合意はほとんど実施されてはいないのだ。

 この一連の言動に韓国各紙の報道は意外に冷めていて、国民に忖度しようとする政府の対応に同情的であるわけではない。日本が拠出した10億円について返還することを日本政府が受け入れる筈がないとコメントしている。

 保守系の中央日報は、「間違った合意を改正するという大義名分と韓日関係を台無しに出来ないという現実論が入り交じった、辻褄の合わないその場しのぎだった」と分析している。同じ保守系の朝鮮日報は、文政権の慰安婦合意の検証は、朴槿恵前政権を批判するためだったと論じて、「外交上の裏合意を公開したり、合意を覆そうとしたり、周辺国との信頼関係が崩れた」と厳しい指摘である。一方で、左派系のハンギョレ新聞は、「一部元慰安婦らの返還要求もあるが、両国関係の未来を考慮した避けられない決定だった」と支持した。

 概してメディアは左右ともに、文政権は韓国民の意向の酌み過ぎと日本側の反する要望の前に難しい選択を問われたが、現状ではこの辺りを落としどころに日韓関係にも留意すべきだと主張しているように思える。

 いつもながら韓国政権は国民の気持ち、本音を過度に斟酌するあまり、政府のなすべきことが実行出来ず、問題の解決も出来ない。これでよくぞ国家のマネジメントが出来るものである。このような対応ではこれからもしっかりした国家の運営は出来ないのではないだろうか。

2018年1月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3893.2018年1月9日(火) 厳しい日韓関係改善

 昨日まで寒かったが、今日は激変して東京都内の最高気温は16℃で沖縄の15.4℃を抜き17.4℃の埼玉県熊谷市に次いで全国2番目の暖かさだった。20日は大寒だが、明日からまた厳しい寒さになるそうである。

 さて、世界中の注目を集めている北朝鮮と韓国の閣僚級会談が板門店でほぼ2年ぶりに開かれた。駆け引きばかりが先行して、主要議題はどうなっているのかはっきり分からないまま今日に至った。予想されるのは、北朝鮮が来月開かれる平昌冬季五輪に参加するのかどうかということと、北朝鮮が核開発を中止するのかどうか、ということについて一定の結論が出されるかが気になるところだ。

 これと歩調を合わせるように、日本にとって難題の元従軍慰安婦問題日韓合意についても中間的な報告がなされた。康京和・韓国外相は2015年12月締結された日韓合意について分かり難い説明をした。韓国政府は日本政府が元従軍慰安婦らに対して名誉、尊厳の回復へ向けた努力の継続を期待すると述べた。日本政府は一貫して合意事項を履行するよう言い続けている。だが、韓国政府は日本が支払った10億円をどうするかについては元従軍慰安婦に対する支払い予定分の残額を凍結すると公表した。韓国の担当省によれば、昨年末現在元従軍慰安婦のうち199人が亡くなり、生存者は47人となった。これまで生存者のうち34人に1人当たり約1千万円、58人の遺族にそれぞれ約2百万円を支給する予定だという。

 これまで財団運営費を含む総使用額は4億7千万円で、残額5億3千万円だという。関係筋によれば、現在の生存者は、日本政府の損害賠償を望むと言って受け取りを拒否しているという。現状ではこれ以上先へ進まないので、現在日本が供出した資金は凍結しているという。その代わり韓国政府が10億円を支出するというのだから、どうもその思考回路がよく分からない。凍結された残額は金融機関に預託して、日本に返す予定はないというから日本が支出した10億円の行方はどうなるのかまったく見当もつかない。

 これが韓国流なのだろうか。国同士の交渉は、国際的なルールに基づいて行われるのが道理であるが、日韓合意ほど他国人にとって理解し難い協定もないと思う。

 まあ日韓合意より世界が注目しているのは、北朝鮮と韓国の協議であるが、日本人にとってはいずれも素直に理解し難い国柄であるので、この先合意事項が生まれても果たして日本人がすんなり理解、納得出来るものかどうかは何とも言えない。

 とにかく日本政府は、韓国政府の身勝手な対応に振り回されている。このままでは日韓関係が好転する見通しはまったく立たないようだ。

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3892.2018年1月8日(月) 星野仙一氏死去と立行司式守伊之助の醜聞

 プロ野球楽天イーグルスの副会長・星野仙一氏が亡くなった。訃報は一昨日朝日夕刊の第1面に写真付きで8段扱いだった。更に昨7日の同じ朝日朝刊の同じ場所に6段扱いで同種の記事がまたもや掲載された。いかにニュース・ヴァリューがあるにせよ、この過剰報道はちょっとやり過ぎではないかと思う。他に記事になるような事件やニュースはないのだろうか。星野氏は投手としても、また監督としても実績を上げ、熱血人物として存在感のある人だった。それにしてもすごい取扱いである。今日もエンタメ番組では、星野氏を知る人物がいろいろ好意的なコメントを紹介していた。スポーツ人の死亡に関連した報道としては稀に見るほどの扱いである。

 ところで今日は成人の日であるが、そんな若者を祝う祝日より星野氏関連記事でメディアは右往左往している。明日韓国と北朝鮮の閣僚級会議が板門店で開かれるが、他国の忠告には一切耳を傾けない北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長がどういう風の吹き回しか、前向きだというから北朝鮮核・ミサイル発射問題も少しは良い方向へ動き出すだろうか。しかし、明日にならなければ大きな記事にならない事象ではメディアにはあまり関心がないのだろうか。そう言えば、あまり話題にもならないが、今日は何度目かはっきりしない金正恩の誕生日である。

 さて、このところ騒ぎを起こしている大相撲である。15日に初場所を迎える大相撲についてメディアの報道がどうなされるか。日馬富士暴行事件が幾分収まってはいるが、こともあろうにこのほど58歳の立行司・式守伊之助の若手行司に対するセクハラ問題が明るみになった。最高位の立行司・木村庄之助が引退して今では式守伊之助がただひとりの立行司であるが、その当人が恥ずかしいセクハラ事件を起こしていたというから穏やかではない。初場所に出場禁止になったら立行司がいない本場所となる。元々伊之助の酒癖の悪さは相撲界では定評があり、誰も止められなかったというが、こんな非常識なところも相撲界が他の世界から遅れた特異な体質であることを暴露している。事前に脱線する人物がいると分かって誰も止めさせることが出来ないとはどういうことか。特殊な日本相撲協会の管理の甘いところではないだろうか。近々式守伊之助には処分が下されるそうだが、何度処分を下し、反省の言葉を繰り返しても再び顰蹙を買う事態が起きるのがこれまでの相撲協会である。年間売上高120億円に対して収める税金がたったの15万円だというから、左団扇の気楽な稼業には違いない。国技としてあまりにも国の保護に胡坐を掻いているのではないだろうか。協会組織をこのままにしておいて大丈夫なのだろうか。国として公益財団法人資格を返上させるくらいの厳しい処分をする時に来ているのではないだろうか。協会が後進的な自らの体質にどうメスを入れるか、これから協会の改革を注視したい。

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3891.2018年1月7日(日) 江戸城天守閣再建のための活動

 12年前発足時に誘われて会員となった「NPO法人・江戸城天守を再建する会」が、あまり積極的に参加しない間に内部で抜き差しならぬもめ事があったことを知った。我々通常会員が知らない間にNPOから分離した新しい別の財団が発足していたのである。NPO事務所の近くに「一般財団法人・江戸城天守再建・歴史文化街づくりルネッサンスの会」という長たらしい名前の新組織が設立されたのである。そして同じような活動を始めたようだ。どうもその間の経緯がはっきり分からなかったので、一度手紙を出して返事をいただいたが、依然として実態がはっきり分からず、そのまま放置しておいた。

 すると昨年末になって後者の財団からNPOとの現段階における関係について、隙間風が吹いているような関係を匂わせる説明書を送ってきた。はっきり言えば、双方の理事同士間の考え方の違いと、旧体制が的確に事業を進めなかったことから計画が遅れたとの批判があったようで、お互いを非難し合っているように受け取れた。私をNPOに誘ってくれた理事長は新たな財団の代表理事になった。

 当NPO会員になったのは、偶々父方曾祖父が徳川幕府の御家人だった事情もあり、入会を誘われたタイミングで会員になった。だが、最も好ましくない内部の対立により、ヴィジョンが具体化する前に組織が割れ袂を分かったということに失望している。不明朗な組織に愕然として、このまま首を突っ込んでいるのも不本意なので、いずれこの組織から脱会しようかと考えているところだ。

 当初このNPOには、先は読めないが天守閣再建という大きな夢と希望があった。全国各地のお城が再建されたり、お色直しをしたり、お城は観光地の目玉として脚光を浴びている。これまではオリジナルな建築様式を無視して数多くのコンクリート製のお城が作られたが、最近ではオリジナル通りに木材建築の昔の姿を残すことが考えられるようになった。この江戸城再建計画は最初から木材を使って建築する基本計画があり、その図面も残っていた。最大の難問は天守閣の土台が皇居内にあり、宮内庁の許可を得るのが難しいとの不安である。しかし、再建されれば東京の大きな観光スポットになり、外国人観光客を呼び寄せる大きな観光資源とも考えられ、政治家を動員して国民運動を起こせば不可能ではないとの考えがあった。それが計画も固まらないうちに些細なことで挫折してしまう恐れが生じてしまった。会員であるかないかは別にしても、こういう史実に基づいた建物を再建することは重要なことであると思う。会員でなくなるにせよ、このまま計画が進み、新しい江戸城が再建されることを願って止まない。武士だった曾祖父は天界でこの騒ぎをどう思っているだろうか。

2018年1月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3890.2018年1月6日(土) 北朝鮮と韓国が2年ぶりに協議のテーブルへ

 元旦早々金正恩・北朝鮮労働党委員長が新年の辞で、来月開かれる平昌五輪へ参加しても好いと述べたことから、とんとん拍子に話が進み9日に南北高官協議が開かれることになった。これにより両国間外交関係は少し前進するのではないかと思う。これについては北朝鮮が毎春行う米韓合同軍事演習の中止を求めていたが、韓国はアメリカに対して一時延期を要請し、アメリカもこれを渋々了承し実現することになった。内情は韓国の文在演大統領は待ってましたとばかり直ぐ実現に応じる一方で、アメリカにとっては北朝鮮に対して圧力を課している現状から積極的になれない。対米追従の日本政府もこの協議に反発している。もし、韓国と北朝鮮間の外交が改善されるなら、それが例え北朝鮮にとって歓迎すべきことであろうとも、今日までの対北戦略上日米両国にとっては好ましからざる事態となる。韓国としては、本音は北朝鮮と対話を復活させ、現在実行している米韓合同演習を縮小したいという気もある。アメリカ政府は一時延期を了承したが、腹の中はあまり穏やかではないようだ。さあこれから南北朝鮮はそれぞれどう動くだろうか。

 時恰もトランプ大統領の言動、私生活に関する暴露本‘FIRE AND FURY’(炎と怒り)が、大統領サイドの出版中止要求にも拘わらず、出版社がこれに応じず前倒しで出版され、在庫が払底するほどの人気である。一時は影の大統領と揶揄されたバノン元首席補佐官が洗いざらい著者に情報を漏らしたものと見られている。

 いずれにせよトランプ大統領にとっては踏んだり蹴ったりで、内外ともに反対勢力からの抵抗や非難が目立つ。かつて就任1年目にしてこれほどの非難や、反撃を受けた現職の大統領はいなかったのではないか。トランプ政権の行方は益々前途多難だと考えざるを得ない。

 さて、昨日将棋の永世七冠・羽生善治氏と、囲碁で2度目の七冠独占を果たした井山裕太氏への国民栄誉賞授与が決まった。将棋も囲碁もやらないので、2人の偉業がどれほど価値のあるものかあまり良く分からないが、それでも並み居る勝負師が群雄割拠する中で2人ともにタイトルを独占するというのは、並大抵の力ではないと思う。偶々羽生氏はごく近くの同じ町内、深澤1丁目に住んでいる。滅多に見かけることはないが、古い感覚で言えば、「おらが町のヒーロー」と呼んでもおかしくない。

2018年1月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3889.2018年1月5日(金) アイルランドという懐かしい国

 不幸な事件だが、昨日アイルランドのダンドークで1人の日本人男性が道路上で何者かに刃物で刺され殺害された。他にも男性2人が負傷した。ヨーロッパでも比較的治安の好い土地柄であり、どうしてこんな残虐な殺人事件が起きたのか分からない。付近の住民も不安で過ごしているようだ。通り魔事件のような印象だが、警察はエジプト人容疑者の若い男を拘束したという。

 普段日本ではアイルランドについては、サッカーやラグビーの試合ぐらいしか伝えられないくらい目立ったニュースがない。そんな国で日本人が殺害されたというショッキングなニュースに驚いている。

 実は、1992年9~10月の1カ月間に亘り旧文部省教員海外派遣団で全国から参加の19名の先生方のお伴をしてドイツ・ケルン近郊のリューデンシャイト、アメリカ・ミネアポリス近くのビリングス、そしてアイルランドの首都ダブリン近郊のダン・レアラを訪れ、ここに5日間滞在し、学校などの教育施設を見学したことがある。

 アイルランドにとって海を隔てた目の前のイングランドは、近くて遠い国で歴史的な経緯は別にして意外にイングランドやスコットランドとは異なる面が多い。イングランドではほとんど英国国教徒だが、この国は圧倒的にキリスト教徒が多い。国のリーダーは首相ではなく大統領である。言語も主に英語とケルト語(アイリッシュ語)の2か国語が公用語である。

 このケルト語というのが分かり難い。名前のような固有名詞の発音は、本人に聞かないと分からないと土地の人が言っているくらいである。そもそもダン・レアラ自体も‘Dun Laoghaire’というややこしいスペルである。レストランで食事をしていると入って来る家族連れは大体子どもを3人以上連れていた。宗教的な理由と子どもを増やす優遇策が功を奏していると聞いた。ダブリンでは「ギネス記録」のギネス・ビール工場を見学もした。ガリバー旅行記を書いたスイフトや、オスカー・ワイルドら世界的作家を産んだ土地でもある。

 あれ以来アイルランドを訪れたことはないが、今でもふっと思い出すことがある。あんなに治安上も安全だと思われた土地で、殺人事件が起きるとは残念でならない。

 今では視察団の中で年賀状の交換を続けている先生は、たった1人になってしまったが、先生はこの事件をどう思っているだろうか。

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3888.2018年1月4日(木) 51年前の衝撃的ハプニング

 今年過去半世紀余の海外武者修行をまとめたドキュメントを上梓したいと現在執筆している最中であるが、その中で衝撃的な事件をいくつか取り上げている。偶々初めて海外へ出かけた1966年末から翌67年初めにかけての今日1月4日は大小ショッキングな事件が身に降りかかった。この旅行で最も堪えたのが、この日ジャカルタのホテルの裏手で突然裸足の若者に背後から襲われ、左腕から強引に腕時計を強奪されたことである。この旅行では他にもヤバいことがいくつかあった。だが、反面ラマダンに入っていたイスラム教について知ることが出来たのもこの時のハプニングのお陰である。今あれこれ半世紀前を思い起こしながら書いているところである。

 さて、正月休みも明けて経済界は動き出した。すでに2日にはアメリカやアジア諸国の証券市場は再スタートしている。アメリカを中心に各国とも好調な滑り出しを見せたが、今日東京証券市場でも早速株価を上げた。日経平均株価は対年末終値に対して741円高の23,506円で26年振りの高値相場となった。不安材料も予想されるが、現時点では経済の先行きに安心感があるせいだ。危険な核ミサイル問題や、戦争のようなマイナス要因が発生しないことをひたすら望んでいる。

 ところで、昨年から引き摺っている大相撲のスキャンダルは、今日の臨時評議委員会で一応の結論を出した。全会一致で貴乃花親方の理事解任が決議された。今回の問題の発端は、元横綱日馬富士の貴乃花部屋所属の貴乃岩に対する暴行であり、本来なら貴乃花親方は貴乃岩と同様被害者の立場にある。それが、厳しい理事解任との結論が下されたのは、終始貴乃花親方の事件への対応が、理事であるにも拘らず責務を全うせず、相撲協会や八角理事長に対して極めて非協力的であったことが厳しく批判された結果である。池坊保子評議委員会議長は、危機管理委員会の調査を拒否したことは、公益財団法人役員として考えられない行為であり、報告義務を怠り、報告義務を怠り調査を拒否し続けたことにより問題を大きくしたと指摘した。

 一連の行動を公平に見て、貴乃花親方の対応は理事として些か無責任に過ぎると思う。暴行事件が起きた時点で直ぐに協会に報告し、理事会で早めに対応策を考えるべきだった。この間奇妙な噂が広がっていた。特に力士、それもモンゴル出身力士の間では、過去に暴力事件で相撲界を追放された元横綱朝青龍が来日して、破廉恥にも誰彼構わず話し合いをしたり、身勝手な持論を述べたり、そこへ他のモンゴル出身横綱の白鵬と鶴竜を巻き込んで、日本の相撲について無責任な注文をつけたり、それをそのまま放置する相撲界の体質や組織の在り方に疑問を抱いた。それらをひとくくりにして月刊「選択」1月号には日本相撲協会について「非課税ぼろ儲けの『ごっつぁん集団』」とまで批判されている。

 この後まだまだゴタゴタの続きがありそうだが、理事会の中枢に企業や官庁で実績のある人物を強引に天下りでもさせて、協会内を大掃除しなければ、またまた「のど元過ぎれば熱さを忘れる」の繰り返しになるのではないか。公益財団の指定を取り止めることまで考えてみてはどうだろうか。それくらい今の相撲協会はダメ組織になっている。

2018年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com