3936.2018年2月21日(水) 明暗/女子団体金と俳人・金子兜太さん死去

 平昌オリンピックも後半に入り、残り競技も少なくなった。最も優勝の可能性の高い女子団体パシュートが行われた。3人が先頭位置を交代しながら一周400mのリンクを6周する女子パシュート決勝レースで、日本は強豪オランダと抜きつ抜かれつの接戦の末これを破り、今大会3つ目の金メダルを獲得した。メダル獲得数も長野大会の10個を凌駕して過去最高の11個となった。

 さて、今朝新聞フロント・ページを見てびっくりした。「金子兜太さん死去」の記事が掲載されていたからである。金子さんは昨20日に亡くなられた。享年98歳だった。

 なぜ驚いたかと言うと、一昨19日に時事通信社が金子さんの死亡記事を配信し、お粗末にもその僅か1時間後に誤報であったと記事全文を取り消し謝罪するハプニングがあったからである。あまりにも拙速だったと思っていたところ、1日経って今度は本当にその金子さんが亡くなられたのである。面食らう話である。時事通信社の誤報は早とちりだったが、笑うに笑えないエピソードになってしまった。

 金子さんは戦後日本を代表する俳人だったが、東大卒後に日本銀行に就職した経済人だった。戦時中海軍主計中尉としてトラック島に赴任し、同地で終戦を迎えた。実は4年前に拙著「南太平洋の剛腕投手」の執筆中にトラック島へ取材で出かけた折、金子さんが戦後トラック島で抑留されたことを知った。話題として採り上げようと考えたこともあったが、本題主人公トラック島の大酋長とは接点がなかったので、取り止めたことを想い出す。金子兜太さんは私にとっても忘れられない人だった。トラック島で15カ月の捕虜生活を終えて帰国船上で詠んだ句「水脈(ミオ)の果て 炎天の墓碑を 置きて去る」は金子さんの代表句として知られ、戦死した部下の魂をトラック島に残したまま島を去る金子さんの辛く悲しい気持ちをよく表した鎮魂の俳句であると思う。それが、悲惨な戦争の体験者として不戦を訴え続ける気持ちとなり、晩年まで政治や国際情勢に関心を抱き、社会の行く末を案じていた行動力の原点になったと思う。安全保障関連法案への反対が強かった2015年には、「アベ政治を許さない」と揮毫したことでも知られる。

 1962年に同人誌「海程」を創刊し、その後主宰となったが、高齢と健康を理由に今年9月での廃刊を決めていた。しかし、一足お先に冥界へ行かれてしまった。心よりご冥福をお祈り致したい。    合掌

2018年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3935.2018年2月20日(火) 米戦闘機、燃料タンクを湖へ投げ捨てる。

 このところ沖縄駐留の米空軍ヘリや航空機がとかくのトラブルを起こしているが、今朝米軍三沢基地を離陸したばかりのF16戦闘機が、燃料タンクを小川原湖に投げ捨てた。最近は米軍機事故のオンパレードで、一昨年12月以来ほぼ2カ月に1度のペースで事故を引き起こしている。特に昨年は6件のトラブルを起こし、今年1月にすでに3件もヘリの不時着事故を起こしている。今朝飛んだ戦闘機は、エンジン火災を起こし危険を避けるために燃料タンクを湖に投下したそうだが、湖では休魚日に当たっていたため漁をしている漁師はおらず、10隻のシジミ漁船が出ていただけだった。幸いけが人はいなかったが、油が湖面に流れて当分の間漁業が出来ない。こう度々空から危険物を落とされたのでは安心して生活出来ない。

 恐らく防衛省は在日米軍に抗議をするであろうが、いつもながら厳しい対応は求めないであろう。アメリカ軍には、日本周辺の空を守ってやっているとの驕りがあり、本音では日本人にどれほど危害を与えようと、今まで通り飛行訓練をやらせてもらうというであろう。

 とにかくアメリカに対しては、これまであまり強く物を言わないのが、日本政府の対米従属政策の基本的なスタンスとなっている。恐らく整備を再点検したうえで、異常がないと分かったら日本側の都合は考慮せず再び飛行し、沖縄のように学校上空などの飛行を避けるような要望も守らないだろう。日本政府はアメリカと歩調を合わせて、北朝鮮に対して圧力を加えると事あるごとに強調するが、アメリカに対しては何も言わないし、何も言えないので、これまでの対応は何ら変わらない。

 我々が1960年に反対闘争を行ったが功を奏さず、改定された安保条約により今日も「同盟」という「協調」ではなく、「従属」を強いられ、わが国は日米地位協定によりアメリカの言いなりの立場に甘んじさせられている。在日米軍の誠意のない対応を見ていると、在日アメリカ軍の危険な飛行に怯えている日本国民の惨めな姿が、森友学園と親しかった安倍首相には見えないのではないかと考えざるを得ない。安倍首相には国民のひとりひとりに目配りする気持ちが欠けているように思えてならない。

 さて、国会議員のみならず、全国自治体のトップには、常識はずれで不誠実な人が結構多い。だが、つい最近唐突に辞表を提出した今村岳司・西宮市長ほど無責任な市長も珍しい。取材した新聞記者に向かって「殺すぞ!」と怒鳴りつけた傲慢な行為が批判されたというからお粗末である。流石に市議会や市民も呆れて辞任を思いとどまらせようとはしなかった。辞任の説明もせず、一方的に市長職を去ると言って退庁した。下衆の勘繰りのようだが、5月に任期が終了するが、その際退職金は1980万円受け取れる。ところが途中退職なら遥かに上回る2710万円を頂けるというからその根拠が分からない。ガメツイ市長さんが出した結論は、どうせ悪く言われるなら大金をもらって辞めようとでも考えたように思える。それにしてもこの退職金制度もちょっとおかしいと思う。こんな制度がこれまでまかり通っていたこと自体常識を欠くと思う。こんな不条理なルールがまかり通るようでは地方自治がまとまるわけがない。

2018年2月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3934.2018年2月19日(月) 中国の人権抑圧と非民主化政策の行方

 言論の自由、表現の自由が殊更抑圧されている中国国内の中でも、比較的緩やかなのが門戸が開かれた元イギリス領の香港である。香港返還後中国政府はここを香港特別行政区として、特定の組織・団体による選挙で選ばれた人物を行政長官に任命している。中国の社会主義国家制度への移行期間として2047年まで資本主義システムが容認されているのだ。しかし、現在の中国が社会主義国家とは笑止千万であり、それどころかむしろ資本主義を通り越して帝国主義国家ではないかと思える場面が随所に見られる。現状では香港はすべてが中国共産党の監視、指導下にあり、かつての自由貿易港だった時代の自由は認められにくくなっている。集会の自由も徐々に制限されるようになり、社会主義を標榜しながら社会主義思想に関する書籍は、書店店頭から次第に姿を消しつつある。

 中国本土でさえ、今や名前だけの社会主義となって自由、平等などが制約され、とりわけ表現の自由や言論の自由は、国家の監視の下で厳しく制約されている。

 そのような折先月末中国国内の大都市の中でも、伝統的に外との窓口が開かれていると見られていた上海で、20年間続いていた書店「季風書園」が閉店させられた。この書店は民主主義に関する書物が充実していた。話によれば、中国社会の問題点を議論するサロンも名物となり、上海文化の象徴となっていたという。これが当局にとっては認めがたかった。

 2012年習近平氏が総書記に就任して以来、中国は国家の秩序維持を重視し、年々言論の統制を強化しつつある。13年には、人権などの普遍的価値や報道の自由などの内容を大学の授業で禁じる「七不講」が通知されたり、16年7月には改革派の月刊誌「炎黄春秋」が当局の圧力により停刊になり、17年6月にはネット上の言論統制を強化する「インターネット安全法」が施行されている。中国は軍備強化にも力を入れ、中国海軍による公海上の東シナ海への突出した進出も際立っている。

 これから中国は果たして言論の自由と表現の自由、そして民主化を実施することが出来るのだろうか。そしてそれはどうやって実施し、世界へアピールするのだろうか。本当に出来るのかどうか、中国の動きを注目してみたい。

2018年2月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3933.2018年2月18日(日) スピード・スケート500mで小平選手が金メダル

 昨日の男子フィギュア・スケートの羽生結弦選手の金メダル獲得に続いて、今日も女子スピード・スケート500mで日本期待の小平奈緒選手が、オリンピック新記録で堂々金メダルを獲得した。日本の金メダルは2つとなった。

 先日行われた1000mではあと一歩のところで及ばず、惜しくも銀メダルだった。500mは小平にとって最も得意な種目で、今季ワールドカップで15連勝を飾っている。絶対本命視されてストレスも大変だったと思うが、それに打ち勝ち期待に応えてくれた。だが、前評判ではほとんどが小平本命の中で、昨日辺りから優勝候補に韓国のイ・サンファ(李相花)選手の名が挙がって来た。何とイ選手は前大会、前々大会で連覇した金メダリストである。実際イ選手は今日も小平に次いで銀メダルを獲得した。どうしてメディアは、韓国でも優勝候補筆頭として金メダルを期待されていた強豪選手をこれまで小平選手のライバル、かつ金メダル有力選手として名を挙げなかったのだろうか。いくら小平が今季負け知らずだったにせよ、この辺りのメディアの事前の取材や報道の仕方に少々疑問を感じている。それはともかく先ずは、小平奈緒選手におめでとうと言ってあげたい。

 さて、現在国会では、相変わらず森友学園の国有地売却問題が採り上げられている。森友学園→加計学園→森友学園と順次疑念は移動しつつ、再び森友学園に新たな疑問が生じている。安倍首相夫妻を取り巻く関係者の首相夫妻への忖度の度が過ぎ、今や疑似疑獄的事件と化しつつある。

 確定申告のシーズンに入り、納税者が書類を作成して正しい申告をしようとしている矢先に、前財務省理財局長だった疑惑の佐川宣壽・国税庁長官が正しい納税申告のためには、必要書類をきちんと保管しなければいけないと当然のことを述べた。だが、その本人が国会では書類は廃棄したと言っていたのだから佐川長官の本音はどこにあるのか、また納税者には厳しいことを言っておきながら、自ら言を翻すが如き言動に、納税者からは厳しい非難の声が集中している。先日霞が関周辺では佐川長官の解職を求めるデモが行われた。一官僚の辞任を求める街頭デモなぞ異例である。佐川氏は安倍首相を逆風から守った功労者として、国税庁長官へ栄転したばかりである。明らかに安倍グループが与えた論功行賞でありやらせである。

 今回の佐川氏の二枚舌は、廃棄した筈の文書が保管されていたことが判明して明らかになった。だが、それにも拘わらず財務省が会計検査院の検査の際には、その文書を提供しなかったことも問題になっている。財務省OB氏の言によれば、これほど糾弾すべき材料が揃って佐川氏と安倍首相夫人を証人として国会喚問すべしの声が出ているのに、その必要がないと逃げているのは、森友学園と財務省近畿財務局との国有地売却の話し合いに、事件に絡んでいる森友学園名誉校長だった首相夫人に忖度しているからだと語っている。事実前記話し合いの前後に首相夫人から籠池夫人へのメールが34通もあったそうだから、まったく関与していなかったというのは、筋が通らないのではないか。叩けばまだまだ埃が出る。日本の総理大臣である安倍晋三、昭恵夫妻というのは、どこまで図太い神経をして国民を騙そうとしているのだろうか。

2018年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3932.2018年2月17日(土) フィギュア・スケートで金・銀メダル獲得

 平昌オリンピックで日本人金メダル第1号が誕生した。日本が期待するスケート男子フィギュアで、昨日行われたショート・プログラム(SP)首位の羽生弓弦選手が、今日フリー種目でも華麗に舞って優勝を飾った。今大会日本人選手金メダリスト第1号である。同時に、SPで3位だった宇野昌磨選手が2位に勝ち上がり銀メダルを獲得した。昨日日本人選手が1位と3位の時点で、テレビでは演技を繰り返し放映していたが、今日も何度も繰り返し見せられた。それにしても男女日本選手がフィギュアでこれほどの活躍をするとは、ひと昔前には想像も出来なかった。羽生選手は前回ソチ大会に次ぐ連覇で、これは66年ぶりのことだという。これからも彼の英姿は度々テレビで見られることだろう。

 ところで偶然と言えば、その通りであるが、今日はもうひとりの羽生さんは敗れた。これも大きなニュースになっている。日本棋院の朝日杯準決勝でこのほど人間国宝となった羽生善治永世7冠が、将棋界若手のホープである中学生の藤井聰太5段に敗れてしまったのだ。余勢を駆って藤井5段は決勝戦でも広瀬章人8段を破り優勝すると同時に、6段へ昇段することが決まった。僅か半月前に5段に昇段したばかりである。棋界最年少6段の誕生である。

 ニュースで「羽生敗れる」との文字を見たスケート・ファンの中には、一瞬羽生弓弦選手が金メダルを逸したと早とちりした人もいたらしい。今最も熱い2人「羽生」が、同じ時間帯に最高の勝負を賭けていたので、無理もない。

 それでもスケートの羽生選手は「ハニュウ」と呼び、将棋の羽生さんは「ハブ」と読むので外国人にとっては別人であることは明らかである。「ハニュウ」の活躍は日本スポーツ界にとっても大きな勲章であり、当分その栄光は日本人の記憶に残り、賞賛されることだろう。とにかく3か月前の足首の故障にもめげずによく戦ったと思う。ハニュウ選手、金メダル獲得、おめでとう。

2018年2月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3931.2018年2月16日(金) 心配な放射性廃棄物の処理と年金減額

 2011年3月11日東日本大震災が起きて間もなく7年になる。東電福島原発が津波に襲われ排出された原子炉のゴミ、廃棄物の処理が中々思うように捗っていないようだ。また他の電力会社の原発で計画中の廃炉に伴う「低レベル放射性廃棄物」の処分地も、依然確保出来ていない実態が明らかになった。原発から排出される核廃棄物は、現状では長い年月に亘って地下深く埋蔵したまま放射能が自然に消えるのを待つより対応策がない。それは地下70mに3~400年もかかると言われている。更にこの他に原発から出るゴミには使用済み核燃料を再処理して出来た「高レベル放射性廃棄物」もある。これは300m超の地下に10万年も埋めておくことが求められているというから気が遠くなるような話である。その処分地を政府が探すことになっているが、今以って見つからない。

 東電以外にも原発廃炉を考えている他の電力会社では処分地を確保出来ていない実態がある。それは原発を解体する時にも低レベル廃棄物が1万㌧も排出されるから中々難しいのである。

 いつか事故を起こすのではないかと怯えながらも経営上のメリットを優先させ、また政府の原発政策への同意を示す姿勢から原発稼働を会社の中核と捉えている電力会社としては、万一原発事故が発生した場合の対応、処理の厳しさを知ったうえでどこまで本気で原発政策を進めていくのか、現在派生的な影響を及ぼす廃棄物処理の難しさを充分考えて欲しいと思う。

 さて、霞が関の各省庁の中でも日常的に厚生労働省の業務が最も国民生活に関係深いが、それだけに予算が最も高額である。何といっても近年は社会保障関係費が増えているが、中でも年金問題が深刻である。その年金は、かつては60歳になれば受給出来た国民厚生年金も、今では65歳が受給開始年齢となった。それが年々高齢化の影響もあり、将来的に厚生年金原資の確保が厳しくなりそうだということから、当初約束した支給額が徐々に減額されるようになった。実際私自身が受給する年金は、企業年金が変わらないのに比べて国民厚生年金は大分減額されている。現在厚労省が考えている次のステップは、支給開始年齢を70歳以上に引き上げることである。これには問題点が多いが、支給開始が遅れると60歳の定年後に年金受給までの時間が長くなり、その間の生活費をどうやって工面するのかという深刻な問題である。厚労省も働く環境づくりの具体策を考えているらしく、現在60歳の一般的な定年を65歳まで延長したり、その後も継続して雇用することを考えているらしい。

 確かに高齢化に伴って年金原資が減り、それをカバーするために年金支給年齢を引き上げるというのはひとつの案ではあるが、このまま寿命が延びると国と年金受給者の年金授受戦略のイタチごっこになりかねない。高齢者が安心して余生を送れるようなシステムをしっかり構築出来ないものだろうか。

2018年2月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3930.2018年2月15日(木) またアメリカの高校で銃乱射事件発生

 日本ペンクラブ理事会、そしてその後例会が神田・如水会館で開かれた。例会では多くの知人とペンクラブの将来について話し合った。だが、どうしてだか分からないが、あまり明るい話にならない。沸々として明るい希望を抱かせるような前向きな気持ちにはなれない。組織の在り方に解決すべき問題が多いからだと思う。ペンクラブを本来の言論・表現の自由を守り抜く砦としてどう機能させて行くのか、難しいところだ。一理事として、また一財務委員として何とかペンの将来にとってプラスになるよう力を尽くしたいと思っている。

 さて、朝から晩まで各テレビ局は昨日のオリンピック・メダリストを現地スタジオに呼んで、インタビューしながら、苦労話を聞いたり夢を語らせたり、同じような趣向でエンタメ番組は花盛りである。新聞も第一面がメダリストの記事で埋め尽くされている。天下泰平といったらこんな現象を言うのだろうか。

 これでうっかりしていると世界の情報や動静から置いてきぼりになる。一番驚いたのは、アメリカが好景気を背景にトランプ人気の下げ止まりと思いきや、18年10月から19年9月までの2019年度会計年度の予算教書によると、財政赤字が想定の倍近くに膨らむ見通しとなったことである。最大の支出はインフラ投資であり、加えて国防費の増大、更にメキシコとの国境に壁を建設する費用が大きい。その一方で、減税、そしてオバマケアと言われた高齢者向けの医療費など社会保障費の削減を行う。これでは財源がとても足りず、国債を発行して賄う。世界の経済は良くも悪くもアメリカの影響を受ける。国債のだぶつきから金利上昇につながり、株安につながり市場が動揺する懸念がある。いずれ世界経済に影響が表れないか些か気になる。

 そのアメリカ・フロリダ州の高校でまた銃乱射事件が起き、在校生17人が死亡した。今年だけですでに学校内の発砲事件は18件目だという。事件発生は昨年10月ラスベガスで58人が殺害された史上最悪の銃乱射事件以来で、アメリカ社会の深刻さを浮き彫りにしている。こういう残酷な事件を防ぐための唯一で確実な対策は、銃規制しかない。自由に銃を保持することを法律で禁止すれば間違いなく問題は解決する。だが、それが出来ないのがアメリカ社会の弱いところであり、アメリカ人の良識のないところである。いつになったら銃のない社会が出来るのだろうか。

 この報に接してトランプ大統領は、学校で危険を感じるような事態があってはならないと他人事のように話して、銃規制についてはまったく語らなかった。大統領自身銃規制に反対だからである。大統領がこんな考えでいるようでは、アメリカ社会ではこれからも残虐な銃乱射事件が止むことはないだろう。

2018年2月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3929.2018年2月14日(水) 日本、銀メダル3個、銅メダル1個獲得

 ヴァレンタイン・デイの今日、平昌オリンピックで日本は銀メダル3個、銅メダル1個獲得の成果を挙げた。男子スキー複合の渡部暁斗選手、女子スピードスケート1000mの小平奈緒選手と男子スキーモーグルの平野歩夢選手が銀、女子スピードスケート1000mの高木美帆選手が銅メダルを獲得した。お見事である。

 さて、確定申告受付期間は公式には2月16日から3月15日となっているが、昨日青色申告会で聞いたところではすでに受け付けているというので、今日玉川税務署へ昨年度の確定申告書を提出して取り敢えず今年初めの大仕事は片付いた。実は、申請に必要なマイナンバーカードはまだ発行してもらっておらず、通知カードのままだったのでそれをコピーして提出した。今後のことも考えてマイナンバーカード発行の手続きを行うべく、三軒茶屋のキャロットタワー内の世田谷区役所カード発行取り扱い支所で手続きを行った。約1カ月後に機密書類らしく特殊な「本人限定受取郵便」で送ってくれることになっている。

 ついては、今日の朝日朝刊「オピニオン&フォーラム」に掲載された、ポーランド自主管理労組「連帯」委員長だった元大統領レフ・ワレサ氏へのインタビュー記事が興味深い。偶々昨晩NHK・BS「世界の街めぐり」番組の中でワレサ氏が、自らが造船所で働いていたグダニスク市紹介にも登場したが、東欧革命でベルリンの壁が崩壊したきっかけを作った「連帯」で主導的立場にあった人物でもある。確かにその時代の活動は華々しく影響力は抜群だった。ソ連の影響下にあった社会主義国ポーランドは、自主的な行動によってソ連の手から離れて行き、東西の対立が解消されることになった。

 昨秋ポーランドを訪れた時、意外にも同国内でワレサ氏への批判的な声を聞いた。ガイドさんに聞いてみると確かに批判勢力は力を得ていると話してくれた。あれから30年で時代と状況が変わったのだ。

 今ポーランドは折角勝ち取った国民共通の自由の恩恵に浸るというより、国内は分断に向かっている。自由になって貧富の階層が対立し、分断が広がった。

 テレビで観たグダニスクの中世の雰囲気が溢れる街並みは、解説者によれば第2次大戦で壊滅的打撃を受けた後、戦後復興したものだという。この戦後復興の様子から推してもポーランド国民には僅か70年の間に中世の街並みを再建するだけのバイタリティがある。それが今や経済的にEU諸国の中でもやや遅れた印象が強いが、それはワレサ氏が懸念している国内の分断によるものである。先日訪れたワルシャワやクラコフの歴史的情緒の漂う街を創建する力のあるポーランドという国を、このまま経済的に立ち遅れた国にしておくのは実に惜しいと思う。ただ、意外であり不思議だと思うのは、苦労人のワレサ氏があのアメリカのトランプ大統領を、大衆が変化を求めていることを見抜いているとして評価していることである。

2018年2月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3928.2018年2月13日(火) 平昌五輪でメダル獲得とドーピング検査陽性

 平昌冬季オリンピック第4日目の昨日日本選手が大活躍して、女子スピードスケート1500mで高木美帆選手が銀メダルを、ジャンプ女子で高梨沙羅選手が銅メダルを、そしてフリースタイルスキーの男子モーグルで原大智選手が同じく銅メダルを獲得した。

 今大会で日本はどれだけメダルを獲れるのか分からないが、金メダルでは女子スピードスケート500mの小平奈緒選手が最も期待されている。昨日の高木選手も最近ワールドカップの同種目4連勝だっただけに、僅差で金を逸して大分悔しそうだった。前回ソチ大会では優勝はほぼ確実と言われながら4位でメダルを獲れなかった高梨選手は、今回銅メダルを獲得出来たことでまず良かったと思う。

 まだまだ日本選手が活躍を期待される種目が控えているので、まだ楽しみは残されていると思っていたらとんだ不祥事が分かった。スピードスケート・ショートトラックの男子選手がドーピング検査で陽性反応を示したとスポーツ仲裁裁判所が公表した。日本選手のドーピング陽性反応は冬季オリンピック史上初めてである。昨年カヌー選手がライバル選手の飲料に禁止薬物を混入させた問題が先月明らかになったが、その時日本選手にはあり得ない初の事件だと厳しく指弾された。それと同じような不祥事が表沙汰になったのである。時代の流れとか、世界的な傾向と決めつけることは別にしても、昨今の選手自身に真面目、謙虚、正直、思いやりなどが薄らいて来ている証ではないだろうか。日本のスケート界、スポーツ界にとっても由々しき問題で、今後大きなスキャンダルに発展しかねない。

 さて、税務申告の時期を迎えて、税務署へ提出する確定申告書を作成してもらうため玉川青色申告会へ漸く記入し終えた書類や資料を持参した。金銭元帳を作成し、全体の科目別・月別数表を作り上げるのに凡そ20日間もかかってしまった。隣の玉川税務署へそのまま申請出来たのだが、うっかりマイナンバーカードをコピーし忘れたので、明日コピーして税務署に書類を提出しようと思っている。これで一息つける。ただ、当てが外れちょっとがっかりしているのは、自宅の改修費用の経費として落とす費用と人間ドックの支払い費用の解釈に若干誤解があったために取らぬ狸の皮算用があり、このため来月戻ってくる筈の納税還付金が大分減ってしまうことだ。

 それでも今や面倒な年中行事となった確定申告書を明日提出してしまえば、取り敢えずは気持ちが楽になる。

 青色申告会も確定申告を前に多くの会員が相談に押し掛けて来る。午前中訪れたのだが対応は精一杯なので、午後再び来て欲しいということで、時間をつぶすことになり近くの玉川高島屋で食事がてら紀伊国屋書店で立ち読みして気まぐれに3冊買い求めた。1冊は最新刊の「ペンの力」(集英社新書)で、浅田次郎・日本ペンクラブ前会長と吉岡忍・現会長の対談書で、ある知人から2人の対談内容を私がどう思うかと聞かれていたので、衝動的に買ったものだ。明後日ペンクラブ理事会とその後例会があるので、お2人とはそこで顔を合わせるが、どんな内容を語っているのだろうか。後の2冊は今年のNHK大河ドラマ「西郷どん」で話題の西郷隆盛に関する文庫と新書である。現在小学校1年生の孫がこのドラマを毎週欠かさず観て随分お気に入りのようで、息子から夏休みにでも西郷どんの故郷・鹿児島に連れて行って欲しいと頼まれ「前向きに」検討中である。その孫は昨日から妻が息子家族ともどもスパリゾートハワイアンズ(旧常磐ハワイアン・センター)へ出かけて今夜帰って来る。本人が行きたい希望なら幕末史を知ることにもなるので、連れて行ってやろうかと思っている。

2018年2月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3927.2018年2月12日(月) 観客も稀、寒さに凍えるオリンピック

 先週37年ぶりの豪雪となった北陸地方を始めとして、北日本から九州、四国にまで積雪注意報が出された。一方、今開催中の平昌オリンピックは、極寒の氷点下で競技が行われている。選手も寒そうだが、観ているファンにとってもあまりにも厳しい寒さに音を上げているようだ。スケート競技を除けば、ほとんどの種目が屋外で行われる。しかもどういうわけか、寒さが一層厳しくなる夜間に行われるというのが理解出来ない。

 特に今話題になっているのは、ノルディックスキー・ジャンプ男子ノーマルヒルのスタート時間が、何と10日夜9時35分だったことである。いくら冬の大会とは言え、氷点下8℃の下で競技が行われたが、風も強くて遅れドイツの選手が逆転優勝を決めたのは、翌日の0時20分だった。その感激的シーンを見た人は少なく、メダルが授与された表彰式のスタンドはガラガラだった。逆転優勝で金メダリストとなったドイツ人選手は、いかなる感激を味わうことが出来ただろうか。

 こういう主催国や、選手、競技団体、観客を軽視するような競技の運営方は、近年他のスポーツでも問題になっている。今回の平昌では、男子ジャンプの人気が高いヨーロッパのテレビ放映時間に合わせたのではないかと見られている。これには、多額の放映権料を支払うアメリカのテレビ局の意向が反映されていると受け取られている。

 2020年東京オリンピックの開催時期についても、アスリート・ファーストが配慮されず、前回東京大会開催時の10月ではなく、暑い盛りの8月開催に決まったのは、世界的にテレビ視聴率や放映料を稼げるサッカーファンやテレビ局の強い意向が通り、サッカーのオフ・シーズンである真夏に決定されたと言われている。こうして次第に本来のスポーツの在り方から外れて、ソロバンでスポーツ・イベントをマネージするようになるのである。

 果たして泉下のクーベルタン男爵は、こんなオリンピックをどう思っているだろうか。

2018年2月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com