3994.2018年4月20日(金) 首相以下政治が機能していない。

 昨日から急に暖かくなり、各地で夏日になった。東京も26.4℃で夏日だった。今日もまた気温が上がり鹿児島、熊本、福岡など九州地方では真夏日のところもある。気温の上昇は自然現象だから地球温暖化傾向の中である程度覚悟しなければならないが、ちょっと早いのではないか。これから先が思いやられる。

 ところが、今国内では気候論争どころか、財務事務次官のセクハラ問題が大きな話題となり、これまで財務省が犯した数々の不祥事に屋上屋を積み重ねた感がある。一連の財務省スキャンダルでは、「赤旗」紙は膿の元は安倍首相にあると断言している。今膿の一部である昭恵夫人を伴って渡米中である。昨日はその財務省スキャンダルの総責任者として野党から辞任を突き付けられている麻生財務相は、G20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)に出席のためワシントンへ飛んだ。自民党内部からも財務相の責任を問う声が聞かれる。首相も財務相も帰国してから、騒ぎの渦中へ巻き込まれるだろうから心安しとは行かないだろう。

 その安倍首相とトランプ大統領のゴルフを含めた2日間の会合は、昨年行われた2人の初めての会合とは、大分様子が異なったようだ。日米貿易の不均衡、つまりアメリカにとって大幅赤字解消を今年秋の中間選挙でアピールしたいトランプ大統領にとっては、日本からの輸入品、鉄鋼とアルミに関税を上積みする提案は、日本にとって切実であり対象外とするよう訴えたが、アメリカ・ファーストを主張するトランプ氏は容認する気持ちを示さなかった。また、日本はアメリカに対してTPPへの復帰を求めたが、これについてもTPPより日米2国間の貿易協定締結を持ち出す姿勢で経済面での交渉は中々思うように任せないようだった。

 少し明るい可能性のあったのは、北朝鮮との首脳会談でトランプ大統領が日本人拉致被害者の救出について、金正恩委員長に要望するという点である。しかし、これも要望はしても拉致被害者解放の確約までは出来ないだろう。

 今度の訪米では、安倍首相が張り切っている割には空回りが目につく。帰国すればしたで直接絡んだモリカケ問題を始め、財務省の公文書改ざんなど野党から追及されることになる。1党支配に胡坐を組んでいたが、そろそろ年貢の納め時だろうか。

 と思っていたら今日の夕刊紙に、意外にもタイム誌に恒例の「世界で最も影響力のある100人」に日本人として安倍首相とソフトバンクの孫正義氏が選出された。なぜ安倍首相が選ばれたのか分からなかったが、ターンブル豪首相が「自信に満ち、大胆な指導力で日本経済を再生させた」と評価したようだ。しかし、日本国内では支持率が下がる一方で、あるTV局の直近の世論調査では安倍内閣の支持率はついに30%を割り込み、第2次内閣発足後最低となった。もう一人の孫正義氏にしてもソフトバンク・グループで、つい最近過去4年間に939億円の税務申告をしなかったことが明らかになった。世間を誤魔化した2人が選ばれた、まったく奇妙な選出だと思っていたところ、他のアジア人の中にもおかしな選出が見られる。習近平・中国国家主席、文在寅・韓国大統領、金正恩・朝鮮労働党委員長などを見れば明らかだろう。

2018年4月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com