3991.2018年4月17日(火) 公務員はどこまで国民を裏切るのか。

 今政府は連続的に発生する不祥事の対応に追われているが、そこへまた新たなスキャンダルが表面化して踏んだり蹴ったりである。つい最近発覚した福田淳一財務事務次官のセクハラ事件については、昨日当の本人が否定したが、評論家は皆今ごろになって否定しても信じられない。なぜ公になった時点で強く否定しなかったのか、不信感ばかりが募っている。今になって否定した理由を聞かれた次官からは、名誉棄損で裁判も辞さないような強気な発言が出てきた。憶測ばかりが独り歩きし始めている。

 麻生財務相が次官を更迭しないのは、事件が大きくなれば任命権者として大臣の責任は免れず、財務相辞任に追い込まれ、それは安倍首相の責任論にまで及び、内閣総辞職に発展しかねない事態を恐れて、次官スキャンダルは極力このままにしておきたいようだとの穿った見方も出ている。

 ところが、ないとされていた自衛隊イラク派遣の日報があると公表されたばかりだが、昨日その日報には「戦闘」と書かれていたことが公表された。イラク復興支援特別措置法では自衛隊の活動地域は非戦闘地域と規定されている。この発見された日報は435日分、約1万5千頁もあるそうだ。そこには陸上自衛隊サマワ駐屯地の治安情勢について、銃撃戦とか、戦闘が拡大との記述があった。これら法に違反している事態が確認されたために、日報を隠蔽し、存在しないと稲田朋美・前防衛相が応えた。だが、稲田前防衛相は部下から真実を教えてもらえなかった。大臣を無視し、自衛隊内部の判断で法律違反を隠したのだ。シビリアン・コントロールなんて言葉だけのものである。軍隊(自衛隊)の横暴、独断、独り歩きが始まっては困る。これは、自衛隊だけに留まる問題ではない。モリ・カケ不祥事に始まる財務省の公文書改ざん、隠蔽、セクハラ、日報紛失・発見など一連のスキャンダルは首相官邸への過度な忖度などが大きな原因である。安倍政権は腐りきっている。

 こんな好い加減なやり方をやっているようでは、国民としては税金を納めることが馬鹿らしく思えてくる。公務員が襟を正してしっかり業務を遂行してくれなくては、国民はどこへ憤懣をぶちまけたら好いのか。

2018年4月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com