3966.2018年3月23日(金) 中西準子さんと高校卒業以来初めて会う。

 毎年今日3月23日は高校23組(2年3組)クラス会の日である今日は以前から一度会いたいと思って昨年メールでお誘いをしていた中西準子さんが出席してくれた。卒業初めて会ったが、実に61年ぶりである。高校時代女子生徒数が少なく、その中で彼女は成績優秀で元気も良く目立っていた。今日は同級生50人中13人が出席したが、彼女の隣席で久しぶりにいろいろ話をする機会を得られた。茨城県つくば市にある国立研究開発法人・産業技術総合研究所名誉フェローで、同時に横浜国立大学名誉教授で工学博士でもある。我々クラスメートに比較して彼女が卓越しているのは、彼女が高校の同窓生であるノーベル賞受賞者・根岸英一博士や、指揮者・大野和士氏とともに国の文化功労者に選ばれたことである。この3月で大分忙しさから解放されると言っていた

 お父上が上海の東亜同文書院を出られた社会運動の闘士であり、戦後長らく日本共産党参議院議員として活動されていた。最近になってかつて上海市内の魯迅公園の近くに居住していた頃の住居が分かったので、近いうちに個人的に訪れたいと言っていた。彼女は英語の成績が優秀だったので、つい文系と思っていたが、理系に進んだ。今日話の中で自分自身も文系だと思っていたが、ある時から理系に進むようになったようなことを言っていた。父上のご経歴から推測しても、文系路線を進むものとばかり思っていたが、今日図らずもご本人からその経緯を聴いて納得した次第である。

 ただ、キューバの社会主義について随分懐疑的なことを言っていたので、一応知っている限りキューバが最も社会主義国家らしいと話し、一度キューバを訪れて自分の目で観察することを勧めた。幸いミャンマーのロヒンギャ難民については、同じ意見だった。そもそもロヒンギャ問題は、イギリス植民地時代にイギリスが、旧インド領(現バングラディッシュ領)からミャンマー山中のラカイン州へ強制移動させたことが問題の発端であり、メディアがもっとイギリスの惨い植民地政策について糾弾する報道をすべきだとの見解では一致した。

 長い間お会いしたいと思っていたので、その望みが叶えられ気軽に話し合い楽しいひとときを過ごすことが出来た。中西さんの今後益々のご活躍をお祈りしている。中西さん、ありがとう。

 さて、今日アメリカで2つの大きなニュースがあった。ひとつは、すでに米紙でスクープされていたが、現実に外交と安全保障を取り仕切っていたマクマスター大統領補佐官を解任し、後任に元国連大使ボルトン氏の起用を発表したことであるトランプ政権の迷走ぶりを象徴するような人事には首を傾げるが、後任に指名されたアメリカ第一主義と強硬派のボルトン氏がまた悩みの深いところである。トランプ政権発足後、この補佐官職はこれで3人目である。トランプいう大統領は、いつも感情が抑えられない激情タイプで、気持ちが変わり易いひとである。

 もう一つのニュースは、気持ちの変わり易い大統領が、知的財産の侵害に関する通商法題301条に基づき、中国に対して関税などの制裁措置をかける大統領令に署名したことである。ざっと約6.3兆円の輸入品に関税をかける。これに対して中国政府は、アメリカ製品に報復関税をかけると応答した。米中貿易戦争の懸念が高まっている。実際中国が大量購入するボーイング社の航空機をヨーロッパのエアバス社へ変更したり、アメリカ産大豆購入を止めてこれもブラジルやアルゼンチンから買ったら、アメリカ経済も苦しい立場に追い込まれる。この措置は、日本に対しても例外ではなく、アメリカが緊密な日米同盟なんて思っていやしないことが分かる。アメリカ追従外交の結果が、トランプ大統領の「安倍首相は素晴らしい友人だが、これまでアメリカを利用してきた。そんな日は終わった」との本音に表れている。対米外交もそろそろ考え直すべき時ではないか。

 トランプ声明を受けてニューヨーク株式市場を始め、世界中に株価下落の影響が表れている。日経平均株価も一時1,000円超を下げたが、対前日比終値は974円の大幅な下落だった。これから各国はいかなる対応をしてこの経済危機を切り抜けるのだろうか。

2018年3月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3965.2018年3月22日(木) 女子プロテニス界に新星現る。

 テニスはプレイしないので、格別関心はないが、男子のプレイヤー錦織圭選手が世界で活躍しているので彼の成績は興味深く見ている。最近はケガのせいで、出場機会減り世界ランクもる一方で、直近では世界ランク33位にいる。一日も早く健康を取り戻し捲土重来を期してもらいたい。

 そんな中で、女子にひとり有望な若手選手が現れた。今年20歳の大坂なおみ選手で昨年辺りからその活躍ぶりが少しづつ目につくようになっていた。驚いたのは、先週行われたBNPパリバオープンで強豪選手をなぎ倒し、あれよあれよという間に決勝戦でもストレート勝ちで初優勝を遂げた。パリバオープンは世界の4大大会に次ぐレベルのイベントで、ポイント獲得により、戦前の44位から22位まで駆け上った。

 そして今日行われたマイアミ・オープン1回戦では、優勝候補のウイリアムス姉妹の妹、セリーナ・ウイリアムス選手をストレートで破り、2回戦へ進出した。最近の強気ながらのびのびしたプレーぶりを見る限りこのままどこまで勝ち上がるのか興味が尽きない。

 日本女子選手の活躍ぶりとしては、沢松和子選手、杉山愛選手、伊達公子選手らに次ぐ伸びしろのある選手だが、ちょっと性格的にも異色な感じを受ける。物おじせずに物申す印象だが、ちょっと我儘な感じがする。父親がハイチ人で母親が日本人で、明らかにハーフであるが、180㎝の長身で体格的にも恵まれこのまま力を発揮してくれるのではないかと期待している。

 これまでは、テニスは日本選手にはあまり適合していないスポーツのように思っていたが、このように突然変異的に才能ある選手が現れるのは嬉しいものである。ただ、懸念される点がひとつある。彼女がアメリカと日本の二重国籍者で、アメリカのテニス協会では彼女がアメリカ人選手として活躍してくれることを希望しているらしい。生活のベースもほとんどアメリカ国内で、日本語もそれほど得意ということはないので、さてどうなるだろうか。

 いずれにせよ異色の女子スポーツ選手の出現が、テニス界のみならず全スポーツ界に光を与えてくれそうである。大いに期待したい。

2018年3月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3964.2018年3月21日(水) 銀世界を見て考える政治の裏世界

 春分の日である。午前中からこの時期にしては珍しく雪が舞ってきた。3時を過ぎて漸く雪は止んだが、書斎から外を眺めれば庭の樹木や、家々の屋根は白い薄化粧で何やらロマンチックである。家にいても気のせいかどうも寒い気がする。都内の気温2.6℃は札幌の3.1℃より低い。これではやっと開花した桜はどうなるだろうか。

 ところが、最近の政治の世界は銀世界よりずっと寒々しい。森友学園問題で来る27日に当事者だった佐川宣壽・前国税庁長官の国会証人喚問が決まったところだが、政治がらみでまた国民にとって不愉快な事件が明らかになった。

 2人の自民党文教族国会議員が、前川喜平・前文部科学事務次官が2月に名古屋市立中で行った講演について、文科省が名古屋市教委から得たその内容につき議員にその質問案を見せ、一部修正していたという。つまり国会議員が教育の現場へ介入し、それを受けた文科省が市教委へ議員の意向を反映させるという飛んでもない事件があったのである。どういうつもりで2人の文教族はこのような非常識なことをやったのだろうか。前川氏は政治の介入が行政に及ぶようになり、行政が思うように業務を遂行し難いと発言して、政府筋から睨まれた過去がある。それが尾を引き退職後も政界の官僚いじめは延々と続いていたわけである。

 そんな折市民団体が起こした国の文書開示請求に関して、今年1月その一部を最高裁が認めた。それはとかく秘密性のあった内閣官房報償費、つまり官房機密費である。だが、その詳細は不明のままである。内閣官房の仕事を円滑に進めるために機動的に使える経費とされ、月額約1億円という途方もない金額である。問題なのは、このうちその9割が領収書を必要としない政策推進費という名目の出費であることである。現状では後になってから何のために、誰に対して使ったのかは分からず仕舞いになってしまうのだ。いわゆるブラックボックスである。閣僚の海外出張時の土産代にも使われたというから、かなり私的に使われていた可能性がある。官房長官が財布のひもを握っていたが、歴代の官房長官は揃って情報開示には「情報が入らなくなる恐れがある」として否定的だ。菅官房長官は「国民の不信を招くことがないよう引き続き適正な執行を徹底していきたい」と述べたようだが、隠し事をしておいて不信を招かない努力とはどういうことだろうか。これでは闇世界ではないか。

 政治家のやることは、強欲、弱い者いじめ、たかり根性、無責任、ご都合主義ばかりで、庶民のために真面目に働いているとは到底思えない。

2018年3月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3963.2018年3月20日(火) 日本年金機構から中国へ情報流出?

 日本年金機構が年金受給者の個人データの入力作業を情報処理会社に委託していたが、その業者が契約に違反して中国の会社に下請けさせていたことが発覚した。年金機構が委託した約500万人分のデータのうち、どの程度中国企業に情報が伝えられたかははっきりしないが、その中にはマイナンバーが含まれていたという。

 実は、マイナンバーについては、区役所で書類を申請するたびにマイナンバーの所持を確認されたり、先月14日に確定申告を行った時には来年以降はマイナンバー・カードの提示を求められると聞いたので、帰る途上三軒茶屋の都庁出張所へ寄りマイナンバー・カードの発行申請した。

 カードは個人のマル秘情報を絶対他人には漏らさないための仕組みも考えられているので、申請時と受領時に本人の確認に随分配慮している。特に受領には「本人限定受取郵便物」という、今回の申請で初めて知った郵便配達制度により受け取る。事前に本人と日時を確約し、そのうえで本人に直接手渡しする方法で本人以外は家族でも受け取れないほど厳しい特別な配達制度によって第三者の手に渡ることを避ける受け渡し制度である。一昨日私の受け取り希望日昨日と連絡していて昨日自動車免許証を提示のうえ郵便配達人から受け取った。つまりそれほど情報管理者が慎重に取り扱わなければならない情報を、親方日の丸の日本年金機構が、しかも禁じられている下請け処理を行って安易に情報漏れの危険性を冒したことは許しがたい。私のマイナンバー、その他の情報がその中国の業者に伝わったのかどうかは不明だが、不信感は募るばかりである。

 かつて旧厚生省管轄下の日本年金事業団が杜撰な取り扱いをして社会的問題を引き起こして、制度、機構を抜本的に改革して現在の日本年金機構が新たに発足した。それからまだあまり時間が経っていない。今回の事件は、関係者間に業務の内容についての初歩的な知識と重要性に関する認識が甘かったのではないかとの疑念が消えない。役人というのは、今注目されている財務省、国交省、厚労省にしろ、どうしてこれほどの手抜きを行って無責任で軽はずみな対応をしているのだろうか。官僚の中でタガが緩んでいるとしか思えない。

 今日日本年金機構理事長と当事者の情報処理会社社長がそれぞれ別に謝罪会見を行ったが、両人ともあまりことの重大さを認識しているようには見えなかった。今後充分反省し、2度とこのような失態を冒さないよう徹底的に原因を究明してもらいたいものである。

2018年3月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3962.2018年3月19日(月) 第2次安倍内閣発足後最低の支持率

 森友問題で安倍首相夫妻の関与が疑われていることから、各メディアが行った直近の世論調査は、ことごとく公文書改ざんについて「首相に責任あり」で、内閣支持率が下がっている。

 朝日の内閣支持率は31%まで下がり、先月に比べて13%も下がった。不支持率は48%でこれは逆に11%も上がっている。安倍首相に責任があると応えた人は、実に82%にまで達した。他の報道機関の内閣支持率を見ても、毎日33%、NNNは30.3%で、危険水域とされる30%割れは目前である。

 安倍昭恵夫人の森友学園との親密な関係から、国会証人喚問の要望が強い中で、とかく興味本位の話題を取り上げる週刊誌「週刊現代」最新号トップ記事には、些かやりすぎとも思える「ついに別れのときが来た 安倍総理と昭恵夫人結婚31年目の『決断』」と見出しにあり、まったく容赦ない。

 今日の国会においても政府、財務省ともども与野党議員の質問攻勢で懸命な防戦に追われていた。こんなすっきりしない後ろ向きの国会運営には、国民としては失望させられるばかりである。

 このような嫌なムードの中で、9日から開催されていた平昌パラリンピックが昨日閉幕した。日本チームは先の平昌オリンピックに続いて、パラリンピックでも金メダル3個を含む10個のメダルを獲得して好成績を上げることが出来た。中でも日本選手団の旗手を務めた村岡桃佳選手は、5種目に出場してそのすべてで金を含む5つのメダルを獲得した。スポーツ分野では、この他にもオリンピックで活躍した女子スピード・スケートの高木美帆選手がワールドカップで今季総合優勝を果たしたうえに、オリンピックで銀メダルを獲得したノルデイックスキー複合の渡部暁斗選手がワールドカップでも、日本人としては23年ぶりの総合優勝を飾った。

 さて、昨日行われたロシア大統領選挙の結果は、予想通りプーチン現大統領が圧倒的な勝利を収めた。戦前立候補を予想された対立候補にあらゆる手を使って圧力をかけることまでして、在任期間中に権限を振るうべく80%以上の投票率を目指していたが、ほぼそれに近い76.62%の得票を得た。過去3回の選挙では、2期目2004年の71.31%が最高得票率だっただけに、これでプーチン大統領は一応安定政権の基盤を築き、自信を持って政権運営に当たることだろう。この勝利により国際社会へ余計なチョッカイを出してくるのではないかとつい疑心暗鬼になる。

2018年3月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3961.2018年3月18日(日) 彼岸の入りにお墓参り

 彼岸入りに当たり横浜の二男家族とともに先祖のお墓参りをした。いつも通り最初に多磨霊園で妻の実家のお墓へお参りしたが、連休でもないのにかなり道路が混んでいた。気候もちょうど好い按配で見事な枝垂れ桜も見られた。小1の孫がNHK大河ドラマ「西郷どん」に凝っていて夏休みに鹿児島へ連れて行って欲しいとせがまれている。お墓参りの後、妻の実家のお墓の近くに西郷隆盛の弟・西郷従道の立派なお墓があり、その隣に夫人のお墓が並んでいるので、そこへお詣りして来た。

 その後東中野の近藤家の菩提寺・宝仙寺で先祖のお墓参りを済ませて、取り敢えずホッとしたところである。

 今日墓参りに際して初めて恥も外聞もなく車に高齢者運転用「もみじ」マークを付けてみた。今年傘寿を機会に運転は止めようと思っているので、今後はあまり運転のチャンスはないと思うと感慨が湧いてくる。後ろに従っている車も何となく私の車に遠慮がちに見えるから不思議である。

 さて、昨日中国の全国人民代表大会(全人代)で、国家主席に習近平氏が再選され無期限の最高位に就いた。人民大会堂では出席者の投票により圧倒的多数で信任を得た。だが、それが賛成2970票で棄権、反対が0票というのだから俄かには信じがたい。これには、反対しにくい隠れた理由があるのではないか。仮に反対票を投じると、誰がそうしたかが分かるようになっており、いずれ現在の地位から追放されるような仕組みになっているのではないかと思う。あまりにも作為的であると思う。世界には長期政権にしがみつき泥に塗れてその地位を追放される独裁者が多く見られるが、この意図的な仕組みにも習近平国家主席の落日を想像させる。卑近な例では、エジプトのムバラク元大統領、南アフリカのズマ前大統領でも明らかである。

 そんな中で今日、ロシアでは大統領選が行われている。国内に時差が10時間もあるので、結果が分かるのは少々時間がかかる。プーチン大統領が2度目の再選、つまり4期目を目指しているが、今度は在任期間を4年から6年に延長したので、中国の国家元首のように永久というほどの長期政権を目指している訳ではないが、再選されれば2024年まで大統領職に留まることが出来る。これによりプーチン氏は18年の長きに亘ってロシアの大統領を務めることになる。自己都合により選挙のルールも変えてしまうのだ。長く大統領の権力を保持して君臨するためには、何でもありなのだ。在位期間を伸ばしたのも少しでも大統領でいたいからに他ならない。国内でこの動きを止められないのがもどかしい。ロシアも中国も国家としては、今や独裁国家となり、とても民主国家とは呼べない。

2018年3月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3960.2018年3月17日(土) アイルランドの祝祭日・聖パトリック・デイ

 今日3月17日は聖パトリック・デイと呼ばれるカトリック教徒のお祭りであり、カトリック国アイルランドでは祝祭日である。このアイルランドは日本では意外に知られておらず、精々アイリッシュ・ティーか、ギネス記録で知られるギネス・ビール程度である。

 1992年秋旧文部省の教員海外視察団のお伴で、首都ダブリン郊外のダン・レアラ(DUN LAOGHAIRE)という小さな町を教育研修のため訪れた。都市名でも分かるように地名の発音が難しく、人名などは土地の人でも正確に読めず、本人に聞かないと分からない有様で、このダン・レアラも現地へ行ってから改めて正確な読み方を知った次第である。

 敬虔なカトリック教徒が多く、家族はほとんどが大家族で大所帯である。レストランで食事をしていると入店してくる家族連れが10人近いのに圧倒されたものである。伝統の聖パトリック・デイの日に際してふっと26年前のアイルランドを懐かしく思い出した。

 さて、先日マイカーのフォルクスワーゲン(VW)POLOを運転中に車内のブレーキ・ランプが点滅する警戒警報が表れたので、レッカー車でマイカーを運んでもらい代理店で点検、修理してもらった。それほど心配するようなことではなかったが、このPOLOが同じような不具合になったのはこれで2度目であり、2年前にはブレーキが利かなくなった怖い経験もある。その前に乗っていたトヨタ車や日産車に比べると問題が多いと感じていた。そのVWが今自動車販売マーケットでは世界的に成長著しいというから分からないものだ。もう車を買い換えることはないが、安全性と利便性を期待して購入したVWには些か期待を裏切られた。

 2017年の世界の自動車販売実績では、そのVW社が過去4年間トップの座にいたトヨタを追い越し、念願の首位に立ったことを知った。今やGMやフォードのようなアメリカの自動車メーカーは、アメリカ市場でもシェアを外国車に奪われ、かつての輝くような華々しい存在ではなくなった。これがトランプ大統領をイライラさせるひとつの原因でもある。

 だが、落日のアメリカ・メーカーに引き比べて日の出の勢いで伸びて来た日本のメーカーにもやや陰りの傾向が見えて来た。その中で日本企業の代表格とも言えるトヨタ自動車の首位陥落は、経済立国のわが国にとっては少なからずショックである。

 トヨタはVWにトップの座を奪われたばかりでなく、日産・ルノー連合にも追い抜かれ3位に落ちたのである。2015年には10位、2016年は4位だった日産・ルノー連合がついにトヨタを追い越すまでになったとはとても想像が出来なかった。その大きな原因は、中国市場と肝心なアメリカ市場においてVWと日産・ルノー連合に後れを取ったことにある。

 昨年中国市場においては、VWが418万台を販売して圧勝したのに対して、日産が151万台、これに傘下の三菱自動車の13万台が加わる。これに対してトヨタはVWの1/3以下の129万台である。アメリカ市場ではVWはトヨタの1/4であるが、VWは対前年5.8%の伸びに対して、悲しいかなトヨタは0.6%のマイナスの伸び率である。この先どうなるか予想は難しいが、月刊誌「選択」3月号では、アメリカ、中国市場で苦戦続きのトヨタの世界第3位は当分続くと見ている。

 日本の政治家や官僚らは、国会内で内輪もめや国民を騙して手抜きばかりやっているが、民間企業は厳しい世界の試練を味わっているところだ。

2018年3月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3959.2018年3月16日(金) 周囲から自然らしさが消えつつある。

 三寒四温であるかのように、昨日まで暖かかった陽気が今日はまた冷え込んだ。数日前の暖かかったある晩、天気予報番組を観ていて意外なことを知った。このところ日ごとに陽気も暖かくなり、テレビでは桜の開花日を予想していた。その時桜の開花について面白いことを耳にした。気象予報士は、2月1日以降の積算気温の合計が約600℃に達すると桜が開花すると言っていた。その時点で合計が500℃だったので残り1週間で桜は開花するでしょうと興味深いことを話していた。間もなくすぐ近くの宮前公園や駒沢公園では桜が咲くことだろう。その代わりにわが家の梅の花も散りいく運命にある。梅は例年通り見事に咲いてくれた。だが、大分蕾んでしまった。かつては毎年飛んできて枝の上で囀っていたウグイスは今年もやって来なかった。今年はオナガはやって来たが、楽しみにしていたシジュウガラは飛来しなかった。自然の姿を少しずつ見られなくなるのは、何と言っても寂しい。

 しかし、こんな自然の様子を嘆いている程度ならまだ良い。人間社会では、相も変わらず泥臭く陰湿な事件の繰り返しである。国内では森友学園問題が大分こじれた結果、安倍政権は公文書書き換えスキャンダルで、佐川宣壽・前国税庁長官の国会証人喚問を認めたようだ。そんな政治的な停滞から事件の核心的人物となった麻生太郎財務相は、アルゼンチンで19日から開催される主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議への出席を見合わせることになった。来年は日本がホスト国であり、引き継ぎや打ち合わせがあるのにこうなったのは、麻生太郎財務相にも大きな責任がある。

 アメリカでは相変わらずお騒がせ人間・トランプ大統領が人事問題で話題を提供している。つい先日ティラーソン国務長官を解任したばかりにも拘わらず、今度はマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)を更迭するとワシントン・ポストが報じた。ホワイトハウスは否定しているが、トランプという気まぐれ大統領は感情の移り変わりが激しく、常に問題を起こす騒がしい男である。これからアメリカは対日貿易赤字を槍玉に日本にも厳しい注文を付けて来そうだ。安倍首相がトランプ大統領をいくらヨイショしても、自国優先のトランプ氏はそう簡単に日本の希望を取り入れる気持ちはない。中々思うようにならない我儘男にはそろそろ一歩距離を置いて、言うべきことは物申すという姿勢で対応した方が日本にとってプラスではないだろうか。

 イギリスとロシアの外交関係も波風が立っている。過日イギリスのメイ首相がロシアの元スパイ父娘がイギリス国内で暗殺を企てられたとして、関係あるロシア人外交官に国外退去を求めた。ロシアはこれに対抗すると言い、同日国連安保理事会でイギリスとロシアが激しく非難し合う愁嘆場だった。どうしてこうも真偽がはっきりしないことを取り上げて相手を罵りあうようなことになるのだろうか。どうも世界中がピリピリしているようだ。

2018年3月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3958.2018年3月15日(木) ノーベル賞受賞者根岸英一博士の身に不幸が

 今朝高校の同期生、大塚武夫氏から電話があった。朝っぱらから何事かと思いきや、アメリカ在住の2010年ノーベル化学賞受賞者の根岸英一博士が自動車事故を起こし、同乗の奥様が亡くなられ、博士は入院されたとNHKニュースが伝えているとわざわざ知らせてくれたのだ。あの優しい奥様が亡くなられたとは、愛妻家の博士にとっても大きなショックだろう。根岸博士はわが高校の誇るべき先輩であり、私にとっては4年先輩に当たる。お会いしても偉ぶらず、優しいお人柄だった。一緒に何枚も写真を撮らせていただいたし、ノーベル賞のメダルも手にすることが出来た。

 初めてお会いした時に、若者はどんどん海外へ出かけるべきだと仰っておられ、お互いに海外武者修行論で意気投合した。その際拙著を差し上げたが、博士からもご著書「夢を持ち続けよう!」に英語でメッセージとご署名をしていただいた。その帯文には「『若者よ海外へ出よ』元気をなくしかけたすべての日本人へ」と書かれている。若者が元気に活躍することを願い、そのためには若いうちにひとりで海外へ積極的に出かけることを提唱されていた。母校の後輩たちが海外短期留学プロジェクトでアメリカを訪れると、博士ご夫妻は彼らを案内しよく面倒をみて下さり、学校側からも感謝されている。母校へも並々ならぬ愛情を注いでおられる。

 高校時代は合唱部に入っていたので歌うことが好きで、東日本大震災の日は横浜のホテルで高校の同窓会があり、ちょうど好きな布施明の♪霧の摩周湖♪を唄っていた時に、グラッと来たのでこの歌はもう歌わないとその1週間後母校有志会でお会いした時仰っていた。

 博士のケガの状態ははっきり分からないが、大きなケガでないことをお祈りしている。博士には4度お会いしているが、ぜひもう1度お会いして現代若者論についてお話してみたいものである。

 さて、今日定例の日本ペンクラブ理事会が開かれた。今年度の決算予想と来年度予算案の報告が、財務委員長から行われた。昨年度までの赤字続きの決算が来年度は多少好転しそうなので、ほっとしているところだが、企業のように先行きの営業がある程度見通せるのとは異なり安心出来ない。だが、まずまずではないかと思っている。

 今日は各委員会に担当役員として配置されている「執行担当理事」制度について反対の意見を述べ、制度の中止、或いはベターな制度の検討を提案した。ペンでこのような権威主義的な人材を配する必要はまったくない。執行担当理事が委員長、或いは一委員として委員会で活動すれば済むことである。上席と思い違いしている担当理事が一委員の発言を一方的に排除する理不尽な事態も生んでいる。「言論の自由」を抑えつけているのだ。一応どうすべきかを取り上げてくれることになったが、言論の自由を主唱するペンクラブにあって発言を排除するようなことがあってはならない。これから業務執行役員はどんな結論を出そうとするのか注目したい。

2018年3月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3957.2018年3月14日(水) 安倍政権も窮地に追い込まれたか。

 朝から晩までテレビでは、森友学園国有地売却に絡む財務省公文書書き換え事件の報道に明け暮れている感じである。誰の指図があったのかはっきりしないが、卑しくも国家公務員が公書を書き換えるという許されない行為をやったのだから、誰もこれを擁護するような人物は現れない。実際小泉純一郎元総理も福田康夫元総理も容赦していない。安倍首相は、発言を消去された公文書に、夫人が森友学園土地購入について積極的に進めるよう話をしたことについて、夫人はそんな発言はしていないと述べたが、首相サイドと森友学園籠池前理事長の言い分のどちらが正しいのか判然としない。だが、安倍夫人が一時森友学園小学校名誉校長だったことや、夫人が籠池夫妻と睦まじく納まっている写真を見ると首相の反論も素直に受け取れない気がする。これでは国会の証人喚問に出て疑いを晴らしてもらうより手立てはない。

 さて、アメリカのお騒がせマン、トランプ大統領がまたドラスチックな更迭人事を公表した。これも常識的にはホワイトハウスか、国務省が公表すべきところだが、何とトランプ大統領は自らツイッターで報道官兼務をやってのけたのである。ティラーソン国務長官を解任して後任に保守強硬派のポンぺオCIA長官を起用することになった。ティラーソン長官は自らの解任をそのツィッターで知ったという。米朝首脳会談が5月に開催されることが決まったばかりで、これまで水面下で北朝鮮と接触してきたアメリカ外交のトップであるティラーソン氏を切り捨てるとは、どういう考えなのだろうかと思う。テイラーソン氏は、パリ協定離脱にも、エルサレムへの首都移転にも反対で、トランプ大統領と意見が対立していたという。パリ協定離脱には、今日亡くなった「車椅子の物理学者」ステイーブン・ホーキング博士も強く反対していたという。解任するトランプ氏より解任されるティラーソン氏の方がよほど良識派だと思う。

 今に始まったことではないトランプ氏の気ままな外交戦略は、目覚ましく移り変わりが激しく、わが国にもめくらましを噛ませているようだ。金魚のウンコのようにトランプ氏の尻を追いかけ回し、常に対米追従外交を行ってきた安倍首相が、先般トランプ氏が唐突に決めた鉄鋼関連関税の値上げに、同盟国としてカナダ、メキシコ同様に日本を除外することを期待したが、対日貿易赤字を理由にけんもほろろで袖にされた。

 安倍首相もここへ来て、国内的にはファジーな森友学園問題から財務省公文書書き換え問題で責任論が出ている。海外でもタイムズ紙やニューヨーク・タイムズ、ル・モンドなど外国紙にも大きく報道されている。一強政治の油断と思い上がりによる夫妻揃った軽薄な言動が、安倍政権の寿命を縮める結果になるのだろうか。

2018年3月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com