4018.2018年5月14日(月) イスラエルのアメリカ大使館、エルサレムへ移転

 「薫風」「五月晴れ」「風薫る五月」「初かつを」のように、今月は5月に相応しい季語がしばしば使用されるように陽気が好く爽やかな月として取り上げられる。ところが、今年は気象の変化が極端で、いずれの季語もぴんとこない。過去には今年のような極端な変化はあまりなかったようだ。昨日も好天が急転直下夕方になって風雨が強くなってきたと思ったら、今日は朝から太陽が出て気温もぐんぐん上がり午後になると風も強くなった。都内では今年の最高気温を示す28.6℃となった。昨日より更に7.2℃も高かったようだ。この調子では、「風薫る五月晴れの~」なんて言っていられない。

 さて、今日はイスラエル建国70周年に当たる。イスラエルでは建国記念日を祝っているが、その動きの中でアメリカ大使館が首都テルアビブからエルサレムに移転した。反対するパレスチナ人たちが市内各所でデモを行っている。トランプ流のお騒がせである。イスラエル政府としては、エルサレムを将来の首都にしたいと希望しているが、国連でもそれは認められていない。対立するパレスチナもイスラエルを首都とすることを願っており、当事国同士の話し合いで決めるというのが、国際的に容認されたルールである。にも拘わらず、アメリカは強引にエルサレムにこそ首都機能を持たせるべきであると一方的に主張し、自国大使館をさっさと強行移転してしまった。

 イスラエル政府の主要官庁はエルサレムに置かれている。各国大使館が首都テルアビブにあるにも拘わらず、外務省をエルサレムに置いている有様である。その外務省で昨夜アメリカ大使館移転を歓迎する祝賀会が開かれ、ネタニヤフ首相が歓迎スピーチ行ったが、招待状を送った86カ国の内、出席したのは30数か国だった。誰しも争いは好まないものだが、ユダヤ資金を当てにしているトランプ大統領だけは世界中の反対を押し切ってもイスラエルの喜ぶことをやってみたいようだ。6年前にエルサレムを訪れた時、市街中心部は随分坂道の多いところだと感じた。このような都市が地勢的に首都として相応しいのか疑問である。

 平和を乱すトランプ大統領には、ほとほと手を焼くが、どうしてアメリカ国民はこんな乱暴な大統領をいつまでも頼りにしているのだ。再来年の東京オリンピックも待ち遠しいが、その秋行われるアメリカ大統領選挙もより待ち遠しい。

2018年5月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com