6676.2025年8月23日(土) 夏の甲子園、沖縄尚学高が初優勝

 夏の甲子園・全国高校野球大会決勝戦は、今日沖縄代表の沖縄尚学高校と西東京代表の日大三高の間で行われ、沖縄尚学高が3-1で勝ち、初優勝を遂げて全国参加校3,396校の頂点に立った。この試合には、珍しくも沖縄の玉城デニー知事と小池百合子東京都知事が応援に訪れた。小池知事はともかく、デニー玉城知事にとっては沖縄を元気づけるイベントであり、甲子園へ何が何でも駆けつけたというところであろう。今年は戦時中の大会開催中止は別にして通算107回目の伝統と歴史のある大会である。いかなる催しにも言えることだが、残念なことに年々参加校の色合いが変わりつつあり、また前例のない事象が起きるものだ。

 その中で新聞記事などでも取り上げられているのは、甲子園出場校に公立校が減りつつあることである。今年は出場校49校の内、公立校は僅かに6校しかなかった。現在の在り方からすれば、公立校の出場は極めて難しく、いずれ甲子園で公立校のユニフォーム姿は見られなくなるであろう。それには、こんな如何かと思える事例があった。昨年準々決勝に進んだ滋賀学園は、背番号10を背負っていた選手は滋賀県内公立中学の出身だったが、この10番以外は、全レギュラー選手が沖縄県出身だった。高校野球もレベルが上がり、今や毎日の練習だけでは試合には勝てないようになった。特別の強化策、例えばこの事例のように野球部活動に力を入れている私立校が野球の上手な中学生を青田刈りのように引き抜き、特別な待遇と強化策によってチーム造りを行うことである。この辺りは、高校野球部存在の真の目的と高校生らしさを学校が充分考える必要があるのではないかと思う。

 また、今年の大会では開催期間中に勝ち残っていた広島県代表校の名門広陵高校が、2回戦を前に野球部内で暴力事件があったことを理由に出場を辞退したことである。こういう途中で辞退という初めてのケースにより、その後同校、並びに監督以下の指導陣が世間から批判に晒され、長年指導の実績もあった中井監督は息子の部長とともに辞任することになった。今日の閉会式の挨拶の中で、大会会長が残念な事例として触れていた。

 年々大会では、選手の健康管理に大分配慮するようになり、試合時間なども暑い時間帯を避けるように工夫して、熱い試合を連続的に行って雰囲気を盛り上げるような手法ではなく、途中で一呼吸置くようなトーナメントにした結果、一時的にスタンドががら空きになるような時もあった。幸い今日は朝から観客は満席だった。試合時間も決勝戦と言えば、午後開始が当然だったが、今日はまだ日射が強くない午前10時にプレーボールとなった。この辺りに高校生の健康を配慮する工夫が見られた。今大会の反省点を踏まえて、来年以降も選手らの健康、大会の盛り上がりが高まるよう工夫される野球大会にして欲しいと願っている。

 高校野球に詳しい知人が、高校野球から取り除いて欲しい項目として是非はあろうが、次のようなことをフェースブックに挙げていた。

 ⦿典型的な体育会系気質

 ⦿軍隊方式のタテ社会、上位下達様式

 ⦿アナログ文化として、風習が未だに残る「丸坊主」規制の撤廃

 ⦿名監督、名コーチ招聘に伴う指導者の闇の金銭問題発生の解消

 ⦿選手の学区外からのヘッドハントの禁止ルールの徹底

2025年8月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6675.2025年8月22日(金) 終戦後日本の疎開船をソ連潜水艦が撃沈

 昨日の朝日「天声人語」によって終戦直後にジェノサイドのようなあまりにも非人道的な事件があったことを初めて知った。それは、80年前の終戦記念日1週間後の今日8月22日、日本領だった南樺太から敗戦国となった日本本土へ帰還しつつあった大型疎開船3隻が、ソ連海軍潜水艦によって撃沈され、乗船していた日本人約1,700名が命を落としたことである。日本人の中でもこのジェノサイド(大量殺戮)とも言える事件は公に伝えられなかっただけに、ほんの一部の遺族以外はほとんど知らなかったのではないかと思う。今朝の朝日には、ある程度のスピースを割いて事件について解説し、ご遺族の悲しみの言葉も掲載されている。

 そもそも日本サイドから見れば、敗戦国となり武装解除となって抵抗しようもない中で、疎開船を対象に撃沈するような乱暴、非道な行為をよくぞ戦勝国のソ連はやったものだ!  ソ連にすれば、日本がミズーリ号上で降伏文書に署名した9月2日を戦勝記念日(終戦記念日)と言いたいのだろうが、ポツダム宣言を受諾し、8月15日に昭和天皇がラジオを通して全国民に日本の敗戦を伝えて日本人は無抵抗とされた後だけに、ソ連人の終戦の捉え方にはとても納得出来るものではない。ただ、当時の日本は無条件降伏をした後だけに、黙っているより仕方がなかったのかも知れない。その後大分経過してから安倍政権時代にこの事件について、ロシアから何らかの謝罪なり、気持ちなりを伝えてもらうべきではないかとの声が国内にも上がったようだが、安倍首相はまったく耳を傾けなかった。

 現在のウクライナ戦争の経緯を見ても、都合の良い自己主張ばかり繰り返すロシア人の身体の中には、人間の血が流れていないのではないかと思う。無防備の家族が大勢乗船していることが分かっている帰国避難船を、事もあろうに潜水艦で沈没させ尊い多くの生命を奪う行為は道義的に、また歴史上もこのまま放置すべきではない。日本政府は、ロシア政府に対して言うべきは言い、国民にも丁寧にこれまでの経緯を含め、説明する責務があると思う。それは真面な思考力のないロシア人を反省させることにもなると思う。

 さて、今日横浜みなとみらいホールで「うたフェスJAPAN特別演奏会~戦後80年反戦をうたう~」が開かれ鑑賞した。素晴らしい合唱をいくつか聴いた。著名な作曲家・指揮者でもある松下耕の作曲に作詞を書いたのが、セルビアの友人・山崎洋さんの佳代子夫人である。1カ月ほど前に山崎氏から夫妻で出席するので、お招きしたいと連絡をもらった。ゼミの仲間も誘って3人で鑑賞した。会場も初めてだったが、この種の演奏会を鑑賞するのも初めてだった。山崎夫人作詞の♪水脈速み(ミオハヤミ)♪は、指揮者は作曲された松下耕で、バック・コーラスが小学生からプロまで260名もの大人数で迫力満点だった。今日演奏の曲目の中では、お世辞抜きにやはり一番良かったと思う。

 この「うたフェス」は今日から3日間開催されるが、中々バラエティーに富んだ演奏プログラムが組まれ、プログラムも立派なものだった。菅元首相、神奈川県知事、横浜市長からも祝いの言葉を寄せられ、県も市も大分力を入れているようだ。帰りの東横線車内でもゼミ仲間と楽しい会話をし、思い出作りを確信して先に下車し別れた。

2025年8月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6674.2025年8月21日(木) 魅力があり平和だから外国人が訪れる。

 日本政府観光局発表によると今年7月の訪日観光客は、前年7月比4.4%増の343万7千人だった。7月としては過去最多だった。コロナが明けてからインバウンド客はよりを戻し、このところ増え続けている。因みに今年に入ってから昨年に比べてどのくらいの割合で増えているかと調べてみると、1月+40.7%、2月+16.9%、3月+13.5%、4月+28.5%、5月+21.5%、6月+7.6%、そして7月が+4.4%である。1~7月累計では、+18.4%で前途に明るい兆候が見える。特徴として、地域的に最も多いのは中国からの観光客で、7月は対前年+25.5%の97万4千人だった。その反面これまで増え続けていた韓国が-10.4%の67万8千人となった。韓国や香港では、「日本で地震が発生する」との情報がSNSで拡散されたことが影響している。入国者数4位の香港では、-36.9%も下がった。

 入国者が増えた国としては、アメリカ、メキシコ、インド、インドネシアの他に、意外にも北欧、中東地域からが目立っている。

 いずれにせよ観光客がやって来るのは、平和な世の中であることが最大の要件である。その意味では、日本が外国人に魅力的に映ることは、平和で観光要素がいっぱいあるからだと期待されていると言えよう。結果的にインバウンド業の繁栄は、国の財政にも大きく寄与してくれる。オーバーツーリズムと呼ばれるような観光弊害のないよう念入りに観光のソフト及びハード面をしっかり整備して、更なる発展を期待したいものである。

 ついては、一昨日、昨日のゴールデン・アワーに「堺雅人が古代エジプトの謎に迫る!」と題するNHKスぺシャルが、2日間合わせて2時間半に亘って大変興味深いドキュメンタリーとして放映された。古代エジプトは元々私には大変興味のあるテーマで、エジプトにも何度となく出かけて番組で舞台になったカイロのピラミッド、ルクソール神殿、カルナック神殿、アブ・シンベル神殿などを実際に訪れ、関心を深めた。ピラミッドについては内部に入り、3月に創刊されたばかりの季刊誌「イコール」次号にピラミッドはいつ、誰によって建造されたかというテーマで書いた文を寄稿したばかりである。あのような巨大な遺跡は実際に傍で見て、触れて臨場感で感じ取らなくてはその偉大さと迫力は分からない。その点でいち早くエジプトに出かけてこれらの世界遺産を巡ることが出来たのは、良かったし幸運でもあった。

 番組内であれほど栄えた古代エジプト王国が3千年前に消えてしまったことや、ピラミッド内部の構造、黒人支配のクシュ王国の存在などあまり知らない説明に随分興味を惹かれ中々面白かった。特に黒人クシュ人が現在のスーダンに王国を創建し、エジプト王国の維持に貢献していたことなどはまるで知らなかった。

 こういう歴史的にも興味を惹き、面白いドキュメンタリー番組を今後とも積極的に放映して欲しいものだと思う。久しぶりに感動した。

2025年8月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6673.2025年8月20日(水) スポーツでも人種差別のトランプ大統領

 今世界で最も多忙な人ではないかと考えられるのが、アメリカのトランプ大統領であろう。アラスカでロシアのプーチン大統領と会談してすぐにワシントンに戻り、ウクライナのゼレンスキー大統領と会い、その渦中にECやNATOの首脳らとの会談を行い、常にその渦中にいる。この政治、外交面での「忙中閑なし」の中で、他にも各方面でトランプ流儀を押し付けて問題を起こしている。それは、大統領就任直後から移民政策について厳しい見方をしていることである。大統領となって直ぐに、移民を取り締まる大統領令に署名したことである。アメリカの憲法に抵触する出生地主義の見直しを求める命令や、国境の不法移民を緊急事態と宣言し、不法移民を阻止、数百万人からなる犯罪者の外国人を追放するというような粗っぽさである。

 実は、この移民を排斥しようとの考えの底流には、白人第一主義、アングロサクソン・ファーストがあり、アメリカ原住民のインディアンや、イヌイット、独立前にアフリカから連れて来られた奴隷の子孫らに対しても冷たい。

 意外なことは、アメリカのプロ・スポーツの現場でも「移民排斥」の動きが見られることである。野球(MLB)やバスケット(NBA)、アメリカン・フットボール(NFL)、アイスホッケー(NHL)のアメリカ4大スポーツに影響が現れ始めているという。MLBで例えれば、アフリカ系のジャッキー・ロビンソンが登場するまで、グランド上は白人ばかりだった。その後アメリカの黒人を始め、外国からMLBに加わった移民選手は数限りなくいる。MLBの今シーズンの登録選手の内、外国出身選手はドミニカ、ベネズエラ、キューバなど中南米の選手が多く、全体の27.8%を占めている。日本人選手も大谷翔平選手以下12人活躍しているが、国別では6位である。

 問題は、トランプ大統領の移民政策によって各スポーツ界に暗雲が広がっていることである。MLBやNBAではサッカー界の世界的普及を見て、グローバル市場へ進出する戦略を考えているが、暗い影を落としそうである。外国人選手、或いは帯同する家族に対する入国ビザの発給に制限が強まるのではないかとの懸念である。トランプ氏のお気に入り外国人選手は、先日ドジャース一行とともにホワイトハウスを訪れた大谷翔平選手だけだとアメリカ・メディアも皮肉を交えて取り上げているほどである。

 トランプ大統領の卑屈な外国人排除の考えがスポーツ現場で心配されているのは、MLBのクリーブランド・ガーディアンズを以前のクリーブランド・インディアンズに戻すよう口出ししたことである。アメフトのワシントン・コマンダースに対しても旧名のワシントン・レッドスキンズに戻すようよう求めたことである。これは以前の名称が、人種差別的表現であるがために変更したものである。これについては、大統領のプロ・スポーツに対する敬意の欠如が象徴されていると批判されている。

 トランプ大統領の政治家としての言動の陰にも、本質的には人種差別感があるということをアメリカ議会人や、各国の首脳も心得たうえで話し合いをする必要がある。それにしても、どうしてアメリカ国民はこのような欠陥人間を大統領に選出したのか、今以て理解出来ない。アメリカ・ファーストどころか、アメリカを亡国へ導く大統領ではないだろうか。

2025年8月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6672.2025年8月19日(火) 党内は辞任論、世論は石破政権支持率向上

 政治のことは、日本のみならず世界でも分かりにくいことが多い。今世界ではウクライナ戦争の停戦問題が話題になり、米ロの首脳が会談し、更に当事国のウクライナのゼレンスキー大統領とヨーロッパの首脳らが会談しているが、残念ながら停戦の話はまとまるような希望も期待も持てない。

 一方国内の政治も行き詰まったような印象で、一向に前向きで国民の期待に応えてくれそうな政策も実行計画も見えない。政治不信が言われてから大分経つが、相も変わらず同じ政党内で対立や抗争を繰り返して、政党内で内輪もめばかりである。

 実は、先の参議院選挙で与党、自民党が大敗して総理総裁である石破首相の責任論が問われて、党内外から辞任論が出ているが、首相自身は辞める気持ちはなく続投を公言している。首相の辞任論を唱える自民党議員らは、昨年の衆議院選、5月の東京都議選、そして7月に行われた参議院選で3連敗を喫した責任を取らべきであると主張している。確かにそれぞれの事象を捉えれば、その時責任者であった石破首相が責任を取るべきと主張するのも理解出来る。しかし、よく考えてみると衆議院選は岸田前首相時代の負債を負わされたことがはっきりしている。また、今年に入って行われた都議選及び参議院選は、裏金問題を解明せずにそのまま放置したことが自民党不振の原因である。加えて、裏金問題の元祖は、旧安倍派にあり、派閥解散を打ち上げていながら、依然として旧派閥仲間で行動し、明らかに派閥解散は名ばかりであり、裏金問題解決も積極的に行わず中途半端である。それにも拘わらず、選挙戦の大敗を裏金、派閥問題とは無関係の如く、ただ選挙戦に敗れた石破首相の責任を追及することによって、それらの問題をすら隠蔽しようとしているように感じられてならない。

 各メディアでも内閣支持率の世論調査を行っているが、最近石破政権支持率がやや上向きに転じている。例えば、7月に比べて今8月の調査では、内閣支持率が朝日(29⇒36%)、NHK(31⇒38%)、時事通信(21⇒27%)のように、それぞれの調査では石破政権支持率は上向きである。党内反石破派が、首相の責任論から首相辞任を声高に叫ぶ声がある中で、世論は案外冷静である。首相を辞める必要がないという回答は、朝日54%、NHK49%、時事40%とさほど騒ぎ立てていない。もちろん石破首相には自民党を率いたトップリーダーとして、敗れた責任はある。しかし、ざっと見てみて石破氏に代わる後継者はいるだろうか。況してや、敗戦の原因を精査して今後党勢を伸ばしていく持論をしっかり持っているだろうか。

 こういうところにも勉強しない世襲政治と裏金のような献金を競うような政治から足を洗うよう心機一転すべきではないだろうか。

 

2025年8月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6671.2025年8月18日(月) 表現力欠乏のトランプはプーチンに降参

 一昨日行われた米ロ首脳会談について、当事国以外にも世界中から米ロ両国を非難する声が上がっている。中でもアメリカのトランプ大統領に対する批判的なコメントは、本会談自体だけに限らず、トランプ氏のこれまでの対応、考え方、さらには人格的な面に至るまで厳しい批判を浴びている。これまで一国の首脳に対して、メディアがこれほど批判的な記事を書いたことがあるだろうかと思うほど厳しいものである。

 トランプ氏のウクライナ問題における変身ぶりには愕然とさせられる。会談前には、ロシアが停戦に歩み寄りを見せない限り、ロシアから石油を購入している国にも経済制裁を課すとまで広言しておきながら、会談に際してプーチン大統領を赤ジュータンで出迎え、トランプ大統領専用車に同乗させる歓迎ぶりだった。そして記者会見で述べられた話し合いの内容は、ロシアににじり寄るような内容だった。ロシアに侵攻されたウクライナのゼレンスキー大統領を蚊帳の外に置いて、ウクライナの領土の割譲まで米ロで話し合うなんてことまでしているようでは、停戦なんて成立するわけがない。実際ウクライナ国民の間では、ウクライナ不在の行動を取ったトランプ氏へ怒りをぶちまけている人が多い。トランプは、交渉力のあるプーチンにしてやられたと受け止められている。

 早速ゼレンスキー大統領は今日ワシントンへ飛び、明日トランプ氏と会談する予定である。その会談にヨーロッパの首脳らも参加する。領土の割譲については、どこの国も反対している。トランプ氏のお節介はウクライナばかりでなく、多くの国々から反感を買っている。結果はどうなるだろうか。この様子では、停戦はあまり期待出来そうもない。

 昨日朝日朝刊「日曜に想う」にコラムニストが紹介したトランプ氏の性格を面白おかしく紹介している。だが、彼はそんなに酷いのかと呆れるくらい、改めてトランプ氏の基礎的能力が分かって面白い。ある程度想像はつくが、トランプ氏は下品で、禁止用語をよく使うようだ。記事には英語の専門家である都内の女子大学長によるトランプ語学分析が載っている。それによるとトランプ氏の自署書簡は悪い見本と厳しい。英語で最も大事な主語が不統一で口語調が強過ぎる。学生が書いたら70点未満で不合格とこれまた手厳しい。特にトランプ語は、関係代名詞が少なく、短文ばかりでそれらは1音節か2音節ばかりだという。リンカーンやケネディ両大統領らに比べるとトランプ氏の文法は、まるで小6生、語彙は中1程度とかなり低い評価である。また、その一方で難解な言葉で話さないので、同時通訳者にとっては随分楽だそうだ。今では英語が世界共通語となったが、かつてのラテン語のようにこのまま不動の地位を保てるかは分からないほど言語としての英語を壊しているようだ。

 さて、日本各地を猛暑と線状降水帯が交互に襲っているが、今日の太平洋岸一帯を襲った猛暑はいつも以上だった。東京都心の気温は37℃を記録し、今年最高だった。全国の最高気温は愛知県豊田市の39.2℃で、それに次ぐ第2位は、都内府中市の39℃だった。10傑内に、八王子市と青梅市も入っていた。都内全般に暑いわけである。午後になって北関東と東京の一部には、雷雨が襲来した。今日午前中は定期的に診てもらっている近所の内科へ出かけたが、炎天下に流石に参った。

2025年8月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6670.2025年8月17日(日) 忘れてはならない終戦記念日

 昨日アラスカで行われたトランプ大統領とプーチン大統領の首脳会談について、世界中から失望の声が聞こえる。トランプもプーチンにしてやられたとの印象が強い。プーチンがロシアとアメリカの国土が4㎞しか離れていないと親近感を訴えるような発言をしていたが、確かにカムチャッツカ半島とアラスカ間の距離は近い。だが、時差に例えると4㎞が20時間の差になる。時間的にはほぼ1日離れているということになる。そして、両首脳の会談は、時差並みに相当米ロ間の距離があったことを露呈することになった。強気一点張りのトランプ大統領であるが、ここは大分評価を下げたように感じられる。

 トランプ氏は、十点満点で大きな進展があったと語っているが、アメリカ国内のメディアは一応にトランプ氏に対して厳しい評価を与えている。「アメリカ最大の恥」、「プーチンの勝利」と厳しいメディアに同調するように、政治学者イアン・ブレマー氏は「何も譲らず時間を稼ぎ、制裁もない。勝ったのはプーチンだ」と手厳しい。

 さて、今月は終戦80周年という節目の年であり、日本と同様に第2次世界大戦に参戦した国にとって、いずこも終戦の日を迎えたことになる。ところが、第2次世界大戦終戦の日、或いは独立記念日は国によってマチマチである。それはその国の参戦の事情による。例えば、敗戦国の中でも日本、ドイツ、イタリアは終戦の日が異なる。日本が8月15日に決めたのは、14日に日本政府がポツダム宣言の受諾を決め、15日にはアメリカ軍が最後の空爆を敢行したが、昭和天皇による玉音放送で国民に終戦を伝えたからである。しかし、一部には日本が降伏文書に調印した9月2日を終戦とする国が多く、アメリカはこの日を「対日戦勝記念日」としている。

 一方、同じ敗戦国のドイツでは、5月8日に連合国軍の降伏文書に調印してこの日がドイツの無条件降伏の日、つまり終戦の日と決めた。他方、イタリアでは22年以上に亘り続いたファシズム、及びナチ・ドイツの支配から解放された4月25日を解放記念日としている。イタリアでは、ムッソリーニ独裁政権に対抗するパルチザンによるレジスタンス、ドイツ軍への反乱を続けて1945年4月25日にミラノを解放し、イタリアを事実上の終戦へ導いた。

 日本が進軍して支配していたアジアの国々でも、第2次世界大戦終戦についてはいろいろの説がある。インドネシアでは、日本の終戦記念日の2日後、8月17日を独立記念日としている。

 ビルマ(現ミヤンマー)には日本と同じ8月15日を終戦と捉える考えがある反面、旧宗主国イギリスからの独立を果たした1948年1月4日を独立記念日としている。実際かつてビルマへよく訪問して政府関係者とも懇意にしてもらっていた当時は、毎年1月4日の独立記念日と称する日に、日本のビルマ大使館で開かれる祝賀パーティに招待されていた。

 一般的によその国の独立記念日にはそれほど関心はないと思う。せいぜいアメリカの7月4日とフランスのパリ祭7月14日ぐらいだろう。ただ、日本の終戦記念日を疎かにしてはいけないと思う。日本にとって厳しかった太平洋戦争が終わったことは、大いに喜ぶべきである。それは自ずから反戦の気持ちを心に留まらせるからである。戦争を知らない人が増えているが、それでも少しでも彼らに反戦の気持ちだけは持ってもらいたいものである。

2025年8月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6669.2025年8月16日(土) 意義も成果もなかった米ロ首脳会談

 日本時間で今朝アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会談が行われ、7時過ぎに2人揃って行った記者会見の様子がテレビで急遽放映された。両人は詳細語らず、記者からの質問すら受け付けずに、ただ会談を行った報告をしたに過ぎなかった。会談が開かれたのが、両国の領土が4㎞しか離れていないというアラスカのアンカレッジ米軍基地内だった。もともと会談目的のウクライナ戦争和平合意の当事国ウクライナのゼレンスキー大統領を遠ざけておいて、両首脳の策略で身勝手にウクライナの領土割譲を決めるという狡い思惑は、NATO諸国をはじめ反対する国も多く、これ以上話を進められず、首脳会談としては成果はなく、失敗だったと言える。

 世界をリードする2人の首脳が、和平については合意に至らなかったにせよ、一定の進展はあったと雑談として自画自賛したようだが、騒ぎの割には何らの成果も残さなかった。特に、呆れるのはプーチン大統領の発言である。「会談は建設的で有益だった。ロシアはウクライナを兄弟とみなしており、現在もそう考えている」そうだが、自ら兄弟の国黙って侵入して戦争を起こし、ウクライナに多大な犠牲を払わせておいて、そのうえ領土を奪い取ろうとしながらよくもそんなことが言えるものだ。ロシアが侵攻しなかったら戦争は起きていなかったのではなかったか。それでいて、プーチン氏はこんなことまで言っている。「今起きていることは悲劇だ。ウクライナの悲劇の終結に関心がある。ウクライナの安全保障に取り組む用意もある。トランプとの合意が、ウクライナの平和への道を開くことを期待している」と他人事のように語っている。これはトランプ大統領の発言にしても同じようなものである。トランプ氏はこう語った。「一定の進展があった。多くの点で合意した」。本当だろうか? そして、近い内にプーチン大統領と話し合うだろうと語ったようだが、現時点でそう感じたなら、今朝会った時に話し合えば良かったではないだろうか。

 こんな状態では、この問題は永遠に解決しないだろう。つまり、ウクライナ国内では今後も戦闘が続くことだろう。トランプ氏とプーチン氏の交渉力というべきか、説得力はこの程度なのだろうか。戦争はいつまで続くのだろうか。早く次の世代に変わって欲しいものである。

 さて、昨日ヒグマに人間が殺された衝撃的事態には驚いた。一昨日2人の男性が北海道羅臼岳へ登山していて、少し離れて歩いていたところ、ひとりがヒグマに襲われ衣服をくわえられたままヒグマに連れ去られてもうひとりの友人が警察へ届け出た。警察が捜索中だった昨日午後羅臼岳で遺体が発見されたというショッキングなニュースだった。これまでもよくクマに警戒するようにと、登山客などに注意が発せられていたが、現実にクマに襲われ命を落とすとは、珍しく随分衝撃的である。警察では、当分の間羅臼岳登山道への立ち入りを禁じると警告を発した。

 それにしてもクマに対するガードが甘いと思う。このところ北海道と言わず、日本全国の山村地帯でクマが出没し、その都度狩猟許可を持つ猟師が銃を手にクマのいそうな地域に入って、時により殺害、捕獲したり、そのまま逃がしたりしている。だが、実際にクマが出没する地区とそうでない地区を区分けるのは難しい。クマが出没しないと考えられた地区に、仮にクマが出没したら、その都度追い払うだけでは解決にならないだろう。これだけ頻繁に、況してや人間がクマに殺害される危険性があるところでは、厳然とした安全のためのルール作りが必要なのではないか。昨夜新潟県南魚沼市でも60代の男性がクマに襲われ怪我をした。

 実は、25年後の世界として、地球は沸騰期に突入して、東京の最高気温は45℃超となるそうが、気温上昇により森林のナラが枯れてどんぐりが減り、空腹に耐えかねたクマが人里に降りてくると予想されている。北海道はその先駆けとなっているのではないだろうか。

 話をぶち壊すことばかりやっているトランプやプーチンは、クマより危険な動物かも知れない。

2025年8月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6668.2025年8月15日(金) 終戦記念日に靖国神社参拝の勘違い

 今日は終戦80年の忘れられない1日である。日本武道館では、政府主催の全国戦没者追悼式が開かれ、ご遺族4,500人が参列された。正午の鐘と同時に参列者全員が黙祷を捧げ、天皇陛下がお言葉を述べられた。石破首相も恒例により式辞を述べられた。その中で、「進む道を2度と間違えない。あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばならない」と述べ、先の大戦に対する反省の言葉を首相の式辞として13年ぶりに復活させた。この戦争では、310万人が亡くなられ、残されたご遺族も高齢となった。実際2019年にはご遺族は57万世帯おられたが、6年後の今年は全国で4割近く減少して35万世帯になった。高齢化現象が進むと戦争自体を知らない人が増えて、戦争の恐ろしさや無意味さが伝えられなくなる。今最も懸念されている現象である。歴代の首相が、かつては毎年のように終戦記念日に戦犯も祀られている靖国神社に参拝して、戦争で尊い命を犠牲にした人たちに尊崇の念をもって哀悼の誠を捧げたと言っていたが、戦争犯罪人と断罪された戦犯を慰霊することは、戦争を肯定するものだとの国論が強まり、安倍首相以後首相が終戦記念日に靖国神社にお参りすることはなくなった。代わりに右翼の代表のような高石早苗・前経済安全保障相や、小泉進次郎農水相が参拝した。

 ショックを受けたのは、参政党神谷宗幣代表以下国会議員団が、揃って昇殿参拝をして、「2度と日本が戦争に巻き込まれないように、戦争の惨禍にあわないように、平和を守る政治をしたい」と語っていたことである。人気取り政策ばかり考えて、毅然とした党としての方針を国民に充分説明もせず、憲法改定案では、再軍備に積極的で、戦前を思わせるような修身復活を教育の一環に組み込もうと考える議員らにはとても国の政治を任せることは出来ない。しかも、彼らの中には、誰ひとりとして戦争を実感として知っている議員はいない。むしろ危険分子である。

 実は、今年は日清戦争終戦130年、日露戦争終戦120年にも当たる終戦にとって因縁の年でもある。いずれの戦争にも日本は勝利したと喧伝されているが、日露戦争に至っては、仲介によって終戦に手を打ったが、実際には下手をすると敗戦の道を歩みかねなかった。どうしても負けず魂から、勝ち戦を誇りたいのだろう。今でも日露戦争を勝ち戦と考えている戦争肯定派は、太平洋戦争の負け戦の体験者が高齢化により減少するのを好いことに、戦争へ積極的な対応をする人々が多くなった。

 私自身旧厚生省主宰の太平洋戦争戦没者遺骨収集事業や、遺族会や戦友会が主催する戦跡慰霊団に20年以上に亘り関与してきた。その間に戦跡を度々訪れ、ご遺族や多くの戦友会の方々から、現地で、或いは国内で生々しい戦争の恐ろしい話や悲しい話を聞いた。そして、太平洋戦争とは別に、ベトナム戦争や、第3次中東戦争の現場で私自身が戦争に巻き込まれそうになりながら、臨場感で戦争の怖さをとことん知らされたものである。銃弾飛び交う現場に行かなければ、戦争の実態や真の怖さなんて分かるものではない。参政党議員らももう少し冷静に考える必要がある。

2025年8月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6667.2025年8月14日(木) 大阪・関西万博でメトロ運転停止の異変

 夏の全国高校野球大会も9日目に入り大会もたけなわで、今日は春夏連覇を狙う横浜高校が2回戦で滋賀県初の代表校となった綾羽高校を破り、3回戦へ進んだ。夏の高校野球大会が始まると想い出すのは、中学生時代の甲子園観戦である。1953年当時住んでいた京都市桂から父の親しい芦屋市内の牛乳販売店のお宅へ3日間泊めていただき、そこから毎日ひとりで甲子園へ通ったものである。父の知り合いは前年優勝した芦屋高校野球部後援会長を務めておられていたので、開会式前に前年優勝の芦屋高の寄宿舎へ連れて行ってくれ、返還前の優勝旗に触れたうえで、当時の本屋敷主将を紹介してくれた。残念ながら芦屋高は1回戦で負けてしまった。それから3日間ネット裏で観戦したが、今のように校名も読みにくい私立校が多く出場しているのに対して、当時は名の知られた高校野球の伝統校、名門校と言われる高校がかなり多かった。大会の3大エースと言われた中山投手(中京商)、中下投手(浪華商)、空谷投手(松山商)は、卒業後揃ってプロ入りした。他に覚えている選手は、後年いくつかプロでも監督を務めた仰木彬監督で、その大会では福岡代表東筑高のエースとして出場してもいた。

 ところで、ちょっと気になったのは、昨日の試合で6回と7回に関東一高の3人の選手が、足がつって他の選手におんぶされて退場したが、今日綾羽高の選手も8回に失策をした後足がつって退場した。甲子園に熱中症警戒アラートが発令され、試合も途中でクーリング・タイムが設定されるなど、高野連でも炎天下の選手の健康管理に随分気を遣うようになった高校野球で、甲子園球児のような身体強健な選手たちが、こうも簡単に足がつるとは意外だった。それだけ暑さも厳しいのか、或いは、選手の健康状態に問題があるのだろうか。

 ついては、大阪・関西万博も盛況のうちに半ばを過ぎたが、昨晩想像もしていなかったトラブルが発生した。会場につながる唯一の地下鉄・大阪メトロが、一時運転を停止した影響で、万博会場最寄りの「夢洲駅」の入口が閉鎖され、会場の中にいた人の多くが帰宅困難の状況に陥った。昨日の入場者は一般・関係者を合わせて約18万6千人で、迎え盆のせいもありかなり大勢の人が入場された。昨夜9時半時点で約3万人が残っていたという。そのため帰宅出来なかった人がかなりいたようで、特別に解放されたパビリオン内で夜を明かす人たちもいてかなり混乱していた。この緊急事態に応じて、大阪府と博覧会協会は災害時と同じように水や食料を配っていた。

 この影響は今日にも及んで、朝から今日の入場者と昨日帰り損なった入場者がかち合い、今日の開場時間を1時間遅らせたが、入場ゲート周辺ではかなり混乱していた。また、一部のパビリオンでは、従業員が出勤出来ない可能性があることなどで、営業開始の時間を遅らせたり、当日予約のパビリオンでは今日はその扱いを中止するなどの処置をしていた。

 この種の事故をまったく考えていなかったわけでもないだろうが、一般向けの車の駐車場がなく、会場へ来る手段がこのメトロ一本に限られていることも混乱の大きな原因である。大阪メトロが運行停止に至ったのは、レールの継ぎ目部分でショートしたことが原因のようだが、メトロも万博当局ともどもその原因を徹底的に究明、調査して、今後同じような不祥事が生じないようくれぐれも留意してもらいたいものである。

2025年8月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com