6968.2026年6月11日(木) 皇室典範改正に消極的な政府案

 去る8日のブログにバルセロナのサグラダ・ファミリア教会について取り上げたところ、昨日テレビのNHK「クロ現」とニュース・ウォッチ9で、また朝日夕刊には1面に大きく扱われ、私の書いたブログも随分タイミングが好いなと思った。実は10日は、サグラダ・ファミリアの天才建築家アントニオ・ガウディの没後100年目の命日だったのである。当日現地ではローマ教皇をはじめ、スペイン国王フェリペ6世臨席のもとにサンチェス首相ら政府要人も参列し、ガウディの偉業と平和への祈りがささげられて、大規模な「イエスの塔」落成式と厳粛にミサが行われたと分かり、テレビでは一部生中継された。埼玉県川越市のスペイン料理店では、店内のサグラダ・ファミリア風の飾りつけなどを紹介していた。今夜もNHKで夜10から特別番組が予定されている。正にサグラダ・ファミリアさまさまである。

 3つのファサードのうち、残る正面入り口の「栄光のファサード」建設が進められ、全体としての完成は2035年ごろと考えられている。

 さて、昨日衆参両院の正副議長が、皇室典範改正の意見を立法府の総意として取りまとめたようだ。ポイントは、①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ、②旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える、の2つの案を認めた。配偶者と子に皇族の身分を付与するかという点については、言及を避けたらしい。戦後長い間皇室典範については、手を加えられなかった。今日性急に皇室内部の問題について、注目されるようになった理由は、現在の皇室、皇族には男性が数少なく、ほとんどが女性であり、男子が継承することを基本とするとの皇室典範からは、益々この傾向に拍車がかかる。それが故に、このところしきりに女性天皇問題が浮上している。今も「愛子天皇」とイメージ上の「天皇陛下」を表している表現をしばしば見る。現状の憲法2条、及び皇室典範上では、秋篠宮家の悠仁様が順位的には、父上でもある秋篠宮様が天皇即位1番に次いで、2番目の序列にいる。本音としては皇室問題で波風を立てたくない政治家としては、このままそっとしておきたいのだろう。

 しかし、愛子様がイメージ的にも天皇として大きな問題はないということや、国民から女性天皇の賛否を問うと、7割ほどが女性天皇賛成である。保守的な高市首相としては、前記皇室典範意見書に、女性天皇に触れることは避けたかったのではないか。この案では、大きな変化はない。少しは男子皇族が増えるということはあるにせよ、女性天皇の誕生を望んでいるようには見られない。

 今から20年ほど前、まだ悠仁様がお生まれになる前までは、現状後継者は秋篠宮様ひとりとなり、天皇制もぐらつき出し、女性天皇誕生の唯一のチャンスだったと思う。だが、悠仁様のご誕生により、皇室典範第1条の「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」の通り、男系天皇制は守られたようだ。これで女性天皇制議論は、たちまち消えてしまった。恒久的な問題ではなく、その場しのぎのものとなるか、また数十年後に同じ問題に悩むことになるだろう。

2026年6月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6967.2026年6月10日(水) 理不尽なイランW杯チームの待遇

 昨日開こうとしたホームページの画面が現れず、インターネットと接続できていないとの表示が出た。2台のPCがいずれも同じ表示なので、困ったことになったとコンセントを1度抜いてみたが、無駄だった。ITコンサルタントに連絡したら、私のPCを遠隔操作で観てインターネットと繋がっていないので、そこをチェックするよう指示を受け、トライしてみたが駄目だった。そこで夜仕事を終えてから自宅へ来てもらうことになった。

 この他に、妻が外出中の夕方、ウォーキングに出かけようとセキュリティー・システムを稼働させようとしたところ、何度試みても思うように動かない。こんなことは昨年4月にセキュリティー会社と契約を交わしてから初めてである。おかしいなと思いつつ、会社へ連絡して事情を伝えたところ、システムがインターネットと接続していないので、そちらを接続するようにと要請された。

 夜になってITコンサルタントが来られたので、PCとインターネットとの接続作業を終えた後に、セキュリティーのチェックをしたところ問題は解決していた。知らなかったが、インターネット回線を使用した場合、それを二重三重に利用するとそれぞれに不具合が生じ、連鎖的に影響が及んで来ることを改めて知ることになった。

 さて、明日北中米で開幕となる待望のサッカー・ワールドカップが世界的に盛り上がっているのは当然としても、今大会は随分複雑な問題を抱えているようだ。いうまでもなくアメリカのイランへの空爆に始まった戦争により、アメリカのイランに対する対応である。アメリカはイラン代表チーム、及びサポーターに対し、理不尽にもビザの制限やチケットの無効化など厳格な入国、行動規制を実施している。

 例えば、選手26名にはビザが発給された。しかし、滞在は試合当日のみと制限されている。このためアメリカ国内における事前キャンプが出来ず断念し、止む無くメキシコのティファナに変更した。また、外出は試合当日だけしか認めず、結果的に早朝ホテルを出てその日の内にホテルへ帰るという忙しい日程となってしまった。今日になって試合前日の滞在も許されることになったが、スケジュールが窮屈であることは国際試合らしくない。1次リーグでイランとアメリカがともに2位以内なら、2次リーグでイランとアメリカが一戦を交える可能性がある。スタッフへのビザが発行されなかったが、これはイラン・サッカー協会会長に対しても同様である。こうなるとスポーツ大会とは言え、あまりにも政治的なプレッシャーが強い。

 こういう環境の中で、昨日イラン・サッカー連盟はイランに割り当てられた観戦チケットがアメリカによって取り消されたと発表した。1次リーグ3試合をすべてアメリカ国内で試合するイランにとって、関係者は誰も観戦出来ないことになってしまった。

 また、アメリカはトランプ政権の不法移民対策の強化の一環として、ソマリアなど20カ国からの入国を禁止している。今大会に選ばれた52人の審判員のうち、ソマリア人の審判員が6日マイアミに到着したが、入国を認められずに引き返したことをアメリカ自体認めている。大会中にデモなどで大きな騒動もなく、無事盛会のうちに閉幕となることを願っているが、果たしてそのようになるだろうか。

 どうも理解出来ないのは、この理不尽な事態に対して国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ長期会長が解決に乗り出すような姿勢を全く見せないことである。尤も昨年ノーベル賞欲しさの私欲を出していたトランプ大統領に、積極的に平和に貢献している功績としてノーベル平和賞を授与すべきだとヨイショした人物であり、とてもイラン代表チームに構ってなんていられないとアンタッチャブルな姿勢である。

 北中米各地で大会が開催されることは大いに結構であるが、入場料の高騰で一般人が入場できないようなサッカー本来の球技から遠ざかるような大会にしてもらいたくないと思っている。

2026年6月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6966.2026年6月9日(火) クマの出没で日本の治安も危うい。

 昨朝日本時間の9時前にフィリピンのミンダナオ島でM8.2 の大きな地震があり、日本にも津波の影響があると沖縄、奄美諸島から日本列島の太平洋岸に津波波浪警報が発せられ、夕刻4時半になってそれは解除された。テレビ画面上に現地の様子が映し出されたが、かなり激しい揺れが観測され、今日時点で37名が死亡、約400名が負傷されたという。学校などでは朝礼の時間に当たって、生徒たちが校庭内で揺れから身を守る様子や、大きなビルが崩壊する映像が、地震の激しさを物語っていた。

 大分以前にミンダナオ島の最大都市ダバオを訪れたことがある。マニラ、セブに次ぐフィリピン第三の都市である。この都市が発展したきっかけは、20世紀初めに日本人がマニラ麻栽培の農園を経営し、当時2万人もの日本人が住む東南アジア最大の日本人街もあった。現在でも多くの日系人が住み、定年を迎えた日本人の移住先としても注目されているそうである。初めてフィリピンを訪れた時、治安不安定で危ないと用心しながら滞在していた首都マニラに比べて、ダバオ市内は治安がある程度落ち着いていて安心して街を歩けたような記憶がある。

 ところで日本の街は安心して歩けるだろうか。恐らく日本人全員ばかりでなく、外国人もそう思うように、日本の治安の良さは普く知られている。

 それが、必ずしもそうは言えない事態が今起きている。このところ東北地方を主にクマが相次いで出没し、その凶悪性もあり、自治体も安全管理の面で警戒している。東京駅まで新幹線で50分と首都圏内にあると考えられている栃木県宇都宮市内にも一昨日クマが出没し、歩行者を傷つけた。市民も驚き、恐怖心を抱いていた。一昨日夜中には、日中人出の多い商店街にクマ1頭が出没して歩行者を驚かせた。市の中心街における出没だけに、他の地域での出没も予想される。宇都宮市内の公立小中学校は、すべて臨時休校となった。今日市内で1頭のクマが駆除された。

 カナダを旅行中に鉄道駅構内にクマが入るのをバスの中からじっと見ていたことはあったが、日本ではまだ見ていない。だが、京都の中学校を卒業した直後に、嵐山近くの松尾山中でイノシシに追いかけられた生々しい経験がある。「猪突猛進」という言葉通りイノシシは一直線に前進するので、追いかけられたが土手の法面をよじ登ってイノシシを通したために、幸い傷つくようなことはなかったが、今思うとぞっとする。

 まだ出没するクマの数は特別多いというほどではないが、凶暴性を持った野生動物であるだけに自治体としてもその対応に苦慮しているようだ。駆除しようにも、ライセンスを所有する猟師が足りず、また市内で猟銃を使用することの危険性もあり、現状では箱ワナに誘い込んで捕獲するより方法はないようだが、これでは駆除するにも数は限定される。こんな野生動物に翻弄されるような世の中になってしまった。治安安全を自負する日本としても世界に対してちょっと恥ずかしくなるような事態である。

2026年6月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6965.2026年6月8日(月) サグラダ・ファミリアの異質な建築仕組み

 先月末月刊誌「NATIONAL GEOGRAPHIC」(ナショグラ)日本語版6月号が送られて来た。表紙絵を見て直ぐに納得した。スペイン・バルセロナに建設中のサグラダ・ファミリア聖堂の尖塔「イエスの塔」完成記念特集である。バルセロナのシンボルであり、世界中から多くの参拝者や、観光客が訪れている。「天空を宿す教会」と称してスペインの建築家アントニオ・ガウディが手掛けた圧倒的に芸術的な建築物である。このところテレビなどに紹介方々多くの番組で取り上げられている。我々が驚くのは、一見しただけでは分からないが、この聖堂が今以て建築中であることである。最近注目を集めたのは、屋根の一番上に建築された主塔イエスの塔が完成し、高さが172.5mという世界で最も高い教会になったことである。あまりにも内部、外部ともに装飾が素晴らしくその劣化を補修する修復作業とともに、次の計画を進めている。

 2代目主任建築家だったガウディは、すでに1926年交通事故により75年の人生を終えた。今年ガウディ逝去100年に際して、タイムリーにもイエスの塔は完成した。しかし、まだ全体的には完成ではなく、まだ完成までには10年はかかると見られている。その点で、サグラダ・ファミリアは「未完の聖堂」と言われている。その未完成な聖堂が、世界遺産に登録されたのは、2005年である。だが、それにはいくつかの条件が付けられていた。世界遺産に登録されたのは聖堂の建物全体ではなく、ガウディが手掛けたイエス生誕のファサードと地下の礼拝堂だけとされている。ファサード(門)自体には「生誕」、「受難」、「栄光」の3つがあるが、まだ「栄光のファサード」は完成していない。普通ならこの教会1棟が世界遺産として登録されるところだが、このサグラダ・ファミリアは、礼拝堂と「生誕のファサード」だけしか世界遺産として登録されていないのである。

 私はこれまでサグラダ・ファミリアを2度訪れているが、むしろ内部の荘厳なステンドグラスに目を奪われ、入口上のファサードはあまり観察しなかった。

 新装なったイエスの塔内部は、さまざまに色付けされたタイルが貼られ、天空を表現している。写真で見ると素晴らしく、是非とも再訪して見上げてみたいものである。実は、主任彫刻家である外尾悦郎氏はここで働く唯一の日本人で、イエスの塔のタイルは、すべて外尾氏が陶工の技術の粋を尽くしたものである。

 ガウディの構想からすでに144年が経過した。近代の建造物としては、想像もつかぬほどの時間を費やした。完成までにあと10年とすれば、その時現地を訪れてきらびやかなタイルの陶工を鑑賞したいがとても無理であり、考え方を変えれば、こうして世界中から期待され完成を待たれて、ひとつひとつ完成へ近づくというのは、短兵急を求める現世では貴重なことであると思う。

 ナショグラ誌と付録「ロングポスター」を手元に取ってはしみじみと見入り、訪れた当時を想い、夢見心地で楽しんでいる。それにしてもこういうアカデミックで興味深い月刊誌は、日本には現在ないと思う。アメリカの小中高校では、ほぼすべての学校図書館に「ナショグラ」が置いてある。こういう雑誌が日本の子どもたちや若い人の視界に入らないのが残念である。

2026年6月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6964.2026年6月7日(日) 勅使河原和風会の生け花展示を鑑賞

 今から45年前に文部省教員海外研修茨城県団でヨーロッパへご一緒した18名の先生方も、大分冥界へ旅立たれてしまったが、今もお付き合いしている先生が何人かおられる。そのおひとりで女性の内海先生から、生け花の展示会に初めて出展するので、都合が付いたら来られませんかとお招きいただいた。会場は我が家の程近くで「サザエさん」の街として知られる桜新町にある勅使河原和風会本部会館だったので、生け花にはまったく知識はないが、興味本位もあり出かけて会場で先生と約3年ぶりにお会いした。

 会館は大通りに面した勅使河原風の洒落たビルだった。先生にお会いする前に展示場で、出品作品をひとり見学させていただいた。勅使河原和風会は創流130年の伝統の下に、今回の開催が56回目というからしっかり「瑞風」の歴史と伝統を紡いでいる。現在は4代目で女史の勅使河原光衣師が継いでおられる。講師の資格を有しておられる内海先生から4代目をご紹介いただいた。先生の作品をはじめ、直接指導の先生や、多くの作品をじっくり見せてもらったが、普通の家庭の床の間に飾られる生け花よりハワイの花アンセリウムなど、多彩な花材を組み合わせて大きなスペースを有する立派な作品ばかりで、余計なことだが、花材を仕入れたり運び入れるのは大変ではないかと思ったほど、数多くの花材を採り入れた立派な展示品ばかりだった。

 それでもいただいたパンフレットには、師匠によって筆でさりげなくこう書かれていた。「好きな花を好きなだけ好きな花瓶に挿して楽しむ」と意外にも簡潔で取っつきやすい文が記されていた。

 さて、日本に新たな世界文化遺産が生まれそうである。「飛鳥・藤原の宮都」と言い、6世紀末~8世紀初めに都が置かれた古代国家の遺跡群である。蘇我馬子の墓との説がある石舞台古墳も含まれているようだが、高校の修学旅行でここを訪れた時、石舞台の上に登ったことがあるが、これが世界遺産と登録されるようになったら、今後こんなことをやったらとんでもない話になりそうである。日本の古代遺産には、建物が木造だったせいもあり土台である礎石が発見されないと建物自体が存在しなかったと判断されがちである。その点でこれは石で造られた飛鳥宮跡などが今日発掘されたことから建物の存在が証明されたと言える。

 かつて、高校ラグビー部後輩で親しかった竹内謙・鎌倉市長が、何とか鎌倉を世界遺産として登録させたいと何度か語っていた。今日に至るまで日本史上に初めて武士社会を築いた都として重要な位置を占めている鎌倉市が、世界遺産都市に登録されないのは、「武士が最初に幕府を開いた街」として納得出来ないと拘っていた。幕府の痕跡が現代に残されていないということから可能性は潰えたからである。幕府のあった跡地には、現在「御成小学校」が存立しているので、発掘は難しいと思う。歴史上に大きな節目となった鎌倉時代の首都が、世界的に認められないというのは、少し淋しい気がしている。

 昨日までの曇り空とは異なり、今日関東地方は天候がパッとしないとの予報だった。気象庁は関東甲信地方は今日梅雨入りしたと公表した。昨年より半月ばかり遅い。これから雨模様の天候が続き、梅雨明けは7月19日頃と予想されている。暑いのも困るが、さりとて梅雨という湿っぽい天候も好きに慣れない。これから当分の間あまり明るい気持ちにはなれないようだ。 

2026年6月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6963.2026年6月6日(土) 財政苦の国連を世界は維持出来るのか。

 去る3日国連安保理事会で、非常任理事国10か国のうち、今月末で任期を終える5か国の後任を決める選挙が行われ、EUではポルトガルとオーストリアが選出されたが、ドイツが落選した。他に選出された3か国はキルギス、トリニダード・トバゴ、ジンバブエである。この選出には違和感を覚える人も多いと思うが、非常任理事国は地域ごとに選ばれ、「西欧枠」は2か国と決められ、生憎西欧から3か国が立候補したために、ドイツが貧乏くじを引くことになった。

 今回選出された国々5か国のうち、国連分担金ランクでは、いずれの国も上位10位には入っていない。その点では財政貢献度はやや低いと見做さざるを得ない。常任理事国でもダントツに多いのは、1位のアメリカ22%、2位中国20%で、5位にイギリス4%、6位フランス3.9%、10位ロシアである。ドイツは西欧の中で最大の分担金を支出して4位にいるが、後段のような理由などからやや信頼度が足りないようだ。日本は、中国に次いで分担額の支払いでは7%で第3位である。

 ドイツのヴァーデフール外相にとっては、ドイツがポルトガルとオーストリアに敗れたことは流石にショックだったようだ。第2次大戦中にナチがアウシュヴィッツで行った例のようにユダヤ人を虐待したせいで、今日もガザ地区を攻撃したり、レバノンやイランを空爆して交戦状態にあるイスラエルに対して、根っこにある謝罪と同情心から心を寄せたことが、票を失い苦い敗北の原因になったと受け止めている。他にも常任理事国であるロシアが、ドイツはウクライナ戦争などから反ロシア感情を広く煽ってきたことが周知の事実であるとも語っている。

 しかし、最近国連も戦争停止については何らの効果ある制裁も出来ず、些か機能不全に陥っている傾向が見える。そのためそのような動きが見られる都度グテーレス国連事務総長が、イラつきながら警告しているが、これを無視するが如きトランプ・アメリカ大統領の言動が問題となっているケースもある。特にアメリカが分担金を削減するとの発言は、国連関係者には衝撃的だった。現状でも、アメリカは国連内のいくつかの組織から離脱している。これもトランプ大統領の一方的な意向であり指図である。現在国連が抱えている最大の問題は、加盟各国の分担金がかなり未納のために財政破綻が差し迫っていることである。このためジュネーブの国連本部ビルでは、節約のための窮余の策としてエスカレーターは定期的に停止され、暖房も弱められているという状況にある。2025年には、分担金総額の77%しか納められなかった。

 今や国連は国際紛争を解決する中立的組織との看板も下げざるを得ないほど、地球上で国際紛争や、戦争が常態化している。第2次大戦を経て、その残酷だった大戦の悲劇に鑑みて発足した国連だったが、今ではその目的を果たしているとは言い難い存在になりつつある。

2026年6月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6962.2026年6月5日(金) 地方自治体の身勝手で恥ずべき行為

 今日は語呂合わせで、「ロウゴ(老後・65)の日」というのだそうである。それに相応しいかどうかは別にして、佐賀県警で呆れたDNA鑑定が行われていたとして、警察庁は佐賀県警に対する特別監察を終え昨日報告書を公表した。それによると佐賀県警科学捜査研究所において元職員がDNA鑑定で不正を繰り返していた。新たに発覚したのを合わせて2015年以降23年までの間に、実に239件もあったというから恐ろしい。それにしてもこれほど長期間に亘って元職員が不正を冒していながら他の職員が誰一人として気が付かなかったというのもおかしいと思う。犯罪証拠の決め手となるDNA鑑定でこれだけ不正な取り扱いをされたのでは、これまで罪を犯していながらすり抜けていた事実があったということになる。

 元職員は検査しなかったのに検査をしたように装ったり、資料を本来の資料でなく別の資料で検査したり、書類に事実と異なる記載をしたり、かなり悪辣な行為に及んでいた。窃盗や薬物犯罪、わいせつ罪など多様な事件に関する鑑定で、警察がこういう悪だくみをやるようでは、警察の信用も揺らぐばかりである。

 佐賀県警の不祥事が明るみに出て処分されたところで、お隣の福岡県では県議会議員による過大な海外出張が、公に明かされ問題となっている。普通の常識では考えられないほど議員が年中贅沢な海外旅行を楽しんでいたようである。近年では2023年8月から26年1月までに22回の県議による海外視察が行われ、県議26人を含めて97人が参加して、その内自民党が6割を占めた。中でも実力者の県議会議長が12回、前議長16回、元議長13回の参加は破格である。費用もかなり高額で、ビジネスクラスを利用し、高級ホテル宿泊が多く、3年間で税金3億円を消費したそうだ。

 地方自治法では、自治体や地方議会が行う契約については原則的に一般競争入札で行う規定があるが、驚くことに福岡県議会では、特定の企業と直接契約する随意契約を法令の範囲内の金額で結び、後に契約変更で金額が膨れ上がる手法が常態化していたという。これではいくら契約を結んでも守られないわけで、費用の高騰も当然である。例えば、24年2月のヨーロッパ視察団は、当初の契約額がひとり99万5千円だったが、最終契約額は何と10倍超の1,025万6,900円になった。23年度の予算が3,400万円だったが、決算額は1億4,100万円、23年度は3,700万円の予算が1億8百万円の決算となり、同様に以降も決算額は予算額の3~4倍である。これに対して県民から非難とともに怒りが広がっているが、議長は、「成果が出て来るには時間がかかる。海外視察は大きな意義があり、これからも必要なものは継続する」と全く反省の色がない。

 最悪な点は、これだけ税金を使いながら海外旅行の報告書の公表がこれまで行われず、数少ない視察報告書は、ウエブサイトの記述をコピペしたものだったというから救いようがない。

 中央政界も決して褒められるような行状ではないが、地方議会では監視の目が行き届かないせいもあり、ズルを決め込んでアルバイトをやる議員が多いようだ。クリーンな政治はどこへ行ってしまったのだろうか。これでは平和憲法の改正など議論することなぞとても出来まい。

2026年6月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6961.2026年6月4日(木) 著名な戦友会と天安門事件の日

 今日6月4日は、かつて「六四会(ロクヨンカイ)」が毎年戦友の慰霊祭を靖国神社で開催していた1日である。「六四会」とは、旧陸軍航空隊第五飛行師団に所属した飛行第64戦隊、一般には「加藤隼戦闘隊」の名で知られた戦闘機隊の戦友会である。今では戦友会の皆さんは亡くなられ、「六四会」も自然消滅してしまった。初めて「加藤隼戦闘隊ビルマ・マレー戦跡巡拝慰霊団」を編成して戦友会の皆さんと、当時珍しかったビルマへの巡拝慰霊団の1員として訪れたのは、1972年1月のことだった。あの時代はビルマの観光事情がまったく不明で、前年ひとりで直接ビルマ・ラングーンの航空会社へ乗り込み、直接交渉してツアーを実現させた。現地では、ビルマ政府要人から大歓迎され、政府ゲストハウスで開かれた夕食会に招待され、現地新聞の第一面にも紹介されたために、「六四会」が行くところ、現地の人々に取り巻かれて大騒ぎだった。参加された戦友の皆さんには、戦時の苦労を思い、一度は再訪してみたかった厳しい戦いを強いられたビルマを戦後になって実際に訪問できて長年の願いが叶い、戦死された戦友を慰霊することが出来たことは、戦後最大の願望であり大きな喜びとなった。私にとっても、以後ビルマ関係の慰霊団を計画する機会が多くなり、そのうえ旧厚生省より太平洋戦争戦没者遺骨収集事業を委託され、その後20数年に亘り、遺骨収集事業に関わることになった。その意味でも旅行業者としての業務の中で最も印象に残っている団体旅行だった。あれから早や半世紀余が過ぎ去ったが、今日はその忘れられない「六四会の日」である。

 さて、6月4日は、世界的にも衝撃的な驚きをもたらした1日でもある。1989年中国北京の天安門前広場で民主化を求める労働者、学生らのデモ隊に対して、彼らを排除するために中国人民解放軍が実力行使し、多数の死傷者を出した暴動となった。中国政府は死者が319人と公表しているが、信頼できる筋によると犠牲者は数千人になるとも言われ、イギリスの外交文書には少なくとも1万人が亡くなったと記されている。

 きっかけは、事件の数年前から東アジアに民主化の動きが表れていた。2年前に台湾で戒厳令解除が実施され、韓国では光州事件による民主化闘争の結果出された民主化宣言など、民主化の波が押し寄せていた。

 中国では改革派だった胡耀邦・元共産党書記の死がデモ発生のきっかけとなった。この1989年は、11月に第2次大戦後築かれていたベルリンの壁が破壊され、まもなくソ連邦が崩壊した。共産主義国家は国家維持が危うい時期に当たっていた。ソ連は1991年12月ゴルバチョフ大統領が辞任し、1922年創建された世界で初めての共産主義国家ソビエト連邦は終焉を迎えた。

 それでも中国政府は、逆に国民を弾圧する手段を取り、その後香港をイギリスとの約束を破棄して、中国本土と同じ中国式共産主義を押し付けている。

 これからの中国は、アメリカと並び2大強国となったことを基盤に、民主主義ではあり得ない権力を揮う最高指導者、習近平・中国共産党総書記が思い通りに14億国民を支配し続けることだろう。国内では事件を政治的な騒動と見做して、事件に関する議論、報道、教育などが厳しく制限されており、歴史から事実を消し去るような情報統制が行われているような現実であり、とても開かれた国とは言えない。天安門事件で亡くなった人たちの夢と希望は今以て実現出来ていない。

2026年6月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6960.2026年6月3日(水) 台風6号襲来と食料品消費税減税

 今朝起きたらかなり激しい雨が降っていた。神奈川県東部に線状降水帯が発生した。いずこの河川も増水した水が溢れ東京都内の河川、善福寺川、野川、仙川、神田川、目黒川などに「レベル4氾濫危険警報」が発せられた。通勤通学時間帯のJR駅周辺では雨風が強まる中を歩く人々の姿が同情を誘う。都内の7つの区では区立小中校が臨時休校となり、神奈川県では公立高校35校が臨時休校になったという。

 この雨のために毎日日課にしているウォーキングは無理だと思っていたところ、夕方近くなって雨は上がり、次第に空には青空が見えてきた。台風は去ったようだ。これなら歩けると外出し6,626歩歩いた。先月の1日平均6,642歩とほぼ同じだった。

 ついては、昨日のブログに書いたように、妻がコーラス仲間と今日箱根へ出かける予定だったが、あまりの降雨に妻は旅行を取りやめた。他のお仲間は横浜駅に集まって決めようと言うことで、話し合いの末、余程旅行を楽しみにしていたのだろうか、出かけることに決めたようだ。東海道線も大分運行が乱れていたので、皆さんが無事に旅館へ到着し、明日何事もなく、帰宅できることを祈るばかりである。

 さて、高市政権がスタートしてから7カ月余が経過し、掲げた公約の実施に努めているようだが、皇室典範の改正と国旗損壊罪成立については、未だ検討の余地を残している。その他に大きな公約としていた食料品の消費税の減税については、漸くひとつの方向性を示した。

 公約としていた食料品の消費税減税について、政府は来年4月から2年間の期限付きで現在の税率8%を1%に引き下げる方向で調整に入った。自民党は2月の総選挙で大勝したが、これは党への支持というより高市首相人気によるところが大きい。ところが、実際にはその高市人気も絶対的な支持ではなく、一部にはマイナス面も表れてきた。最も不審に思われたのは、能登半島地震の被害に遭った石川県民のために復旧対策に力を入れていた、馳浩・現職知事が3月の石川県知事選では、高市首相が現地へ乗り込み応援演説を行ったにも拘らず、馳知事は敗れ、「サナエ神話」が脆くも崩れたことである。引き続き行われた東京都清瀬市長選では、自民・公明推薦の現職が、共産・社民が推薦した元共産党市議に敗れる番狂わせが起きた。4月に入っても練馬区長選で自民・維新・国民民主に小池都知事まで支援した候補が敗れた。千葉県南房総市長選も自民系候補が敗れた。更に自民党にとってショックだったのは、4月19日に全国18市長選が行われたが、自民党が推薦・支持した13人の候補者のうち半分以上の7人が落選したことである。自民党大会で「私が目指すのは、国でも地方でも選挙に勝ち続ける『強い自民党』をつくること」と大見えを切った首相としては、腹に堪えたであろう。

 ある自民党議員が、自民党への信頼はまったく回復していないのに選挙で勝てたのは、一にも二にも高市人気のおかげと語っている。その高市人気にイラン戦争以降陰りが出ている。それは読売、毎日新聞の4月実施の世論調査で支持率が5%程度下がっていることでも考えられる。最大の公約である憲法改正は、最も難しいと思われるが、これをどういうアプローチで成し遂げようと考えているのか。最近の国会周辺の憲法改正反対のデモが徐々に広がりつつある中で、平和憲法を大事に守ってきた人たちには、現実に憲法改正なんてとても信じられないことである。

2026年6月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6959.2026年6月2日(火) 関東を襲うか、台風6号の行方は?

 先日南方洋上で発生した台風6号が、沖縄から日本列島を縦断し関東方面を襲来すると気象予報で伝えられてから、昨日台風6号は沖縄から奄美諸島を襲い、今日は九州地方へやって来ている。九州南部から四国、近畿、東海にかけては線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まり、明日の午前中に関東地域を通過する見込みだという。

 他愛のない話であるが、実は妻が明日、明後日の1泊2日を長年楽しんでいるコーラス仲間6人と箱根に宿泊する予定で、昨日も襲来する台風を考え最終的に決行するかどうかを話し合ったそうだが、決行すると決めたようだ。私なりのアドバイスとして、台風の中へ突っ込むような様相であり、滞在する箱根で外出も出来ないだろうから日程を1週間ほど延期したらどうかと妻に話してみた。昨日もコーラスの練習の後、皆心配していて話し合ったようだが、5人が予定通り出かけることを主張したと聞き、後悔しなければ良いがと思いながら、妻から結論を聴いた。懸念しているのは、皆さんほとんどが80歳代で決して健康なわけではない。これも普段あまり旅行をしない人たちだから、1度決めた旅行を決行することに拘っているのではないかと思う。

 まだ、最終的に決定したわけではないが、明朝の天候を見て決断することになるようだ。

 さて、時折有著名人がこの世を去ったりすると大きなニュースになる。今日は、歌手の菅原洋一さんが5月31日に悪性リンパ腫のために亡くなったと伝えられた。享年92歳だった。音大出の実力派で、いくつもヒット曲を歌っていた。特に、♪知りたくないの♪、♪忘れな草をあなたに♪などは、大ヒットした。また、♪今日でお別れ♪で日本レコード大賞を受賞したのを始め、日本レコード大賞歌唱賞など数々の賞を授賞し、19年には文化庁長官より表彰された。1967年の♪知りたくないの♪でNHK紅白歌合戦に出場してから、連続22回も紅白に出場したそうだからすごい。

 今年4月に上野でライブ・コンサートを開催し、まだ元気な姿を見せていたようだが、突然亡くなられた。近年テレビに出演された際には、お年のせいもあり、声がややかすれて聞きにくいこともあった。最後まで歌い続けたことは、歌手としての本分を全うしたことでもあり、本人にとって悔いはないことだろう。テレビでも真面目に丁寧に真剣に歌っていたことには、普段から敬意を抱いていた好きな歌手のひとりだった。いずれ近日「懐かしの菅原洋一」のようなビデオ・コンサートがテレビで流されるのを待ちたいと思う。

 スポーツ関係者では、5月29日ラグビー界で「泣き虫先生」と言われた山口良治・元京都伏見工ラグビー部監督が亡くなられた。83歳だった。4度伏見工を花園の全国高校ラグビー大会で優勝へ導いた名監督だった。テレビ・ドラマ「スクール・ウォーズ」のモデルにもなった。息子たちが高校でラグビー部活動をしていたころには、憧れの監督と思われていた人である。心よりご冥福をお祈りし、お悔やみ申し上げたい。

2026年6月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com