昨日7月4日はアメリカの独立250周年記念日だったが、イランはトランプ大統領に挑戦的なメッセージを送るかのように、そのアメリカによって2月28日暗殺された最高指導者アリ・ハメネイ師の2日間に亘る国葬が、独立記念日式典を揶揄するかのように息子で後継指導者モジタバ・ハメネイ師の下で行われ、参列者は約2千万人と言われている。この国葬で涙を流している市民の映像を観たトランプ大統領は、「あれは恐らく噓泣きだ」と無礼な言葉を発したようだ。
参列者の中には、ロシアのメドベージェフ前大統領や、パキスタンのシャリフ首相ら各国から約100人の首脳陣が参列した。安倍首相が2019年にイランとアメリカの仲を取り持つという仲介外交のためにイランを訪れ、ハメイニ師と会談している。日本はイランと友好的な外交を売り物にしたが、ハメイニ師国葬には日本から首脳や閣僚は誰も出席しなかった。これは高市首相が、格別トランプ大統領に気を遣っているからであろう。
なお、ハメネイ師の前の最高指導者だったホメネイ師の国葬が1989年に行われた際は、国民約1,020万人、国民の6人にひとりが参列し、当時「人口比での参列者が最多の葬儀」として、ギネス世界記録に認定されたほどだったが、ハメネイ師の国葬はそれを遥かに上回り、国民の5人にひとりが参列したことになる。あり得ないことだが、トランプ大統領の国葬が今行われ、同じように国民の5人にひとりが参列するとなると、その数は7千万人だが、「不可能」の相当の倍数になる。国民の尊敬、崇拝、信頼度では、利己主義者のトランプ大統領は、ハメネイ師の足元にも及ばないということだ。
さて、日本の政治も今行き詰まった状態である。直近の議会、及び委員会の国会を見てみれば、野党議員は誰ひとり出席していない。国会会期も17日(金)に迫っている。その最大の要因は、高市首相秘書に関する文春記事の真偽を巡り、首相サイドと野党が対立して真相究明が先へ進まないからである。次に、法案に関して、皇室典範改正案、衆議院議員定数削減案、大阪副都心案のいずれもが国会で議論されていないからである。この他にも野党としては、首相が討論する場に姿を現さないことと、首相が各党党首会談を行わないことにクレイムをつけている。
問題を解決するには、野党が要求しているように、まず高市首相自身が、何とかして極力国会の場へ出てくることであり、更に言えば、各党党首との党首会談を行うことである。そのうえで、今話題の皇室典範改正について自民党役員だけでなく党としての考えや意見を公に明らかにすべきである。衆議院議員削減案と大阪副都心案に関して、自民党の悩みは日本維新の会との連立合意によって維新の意向を汲み取らねばならなくなったことである。高市内閣も前途多難だなぁとつくづく思う。