6880.2026年3月15日(日) 「古事記」のピアノ演奏会を鑑賞

 世界の疫病神であるアメリカのトランプ大統領が、今朝とんでもないことをSNSで語った。イスラエルとともに自らがイランへ攻撃を仕掛けておきながら、石油輸送の回路ホルムズ海峡の安全確保のためと称し、多くの国に軍艦を派遣することを求め、身勝手にも中国、フランス、イギリス、韓国、日本などに艦隊を派遣することを期待していると述べたのである。図々しくも他国の軍隊の派遣にまで口を出すとは、あまりにも出過ぎた発言であり、とんでもないことである。

 況や日本では、日本国憲法を無視するような発言は当然許されるべきことではない。日本は、憲法第9条2項の「戦力」の解釈から違憲の疑いのある自衛隊が、9条の改正を経ないまま、国連軍、多国籍軍、PKO等に対して参加することは国際貢献の目的があろうとも法的には認めがたい。

 石油の安全な搬送のために、そもそもアメリカ艦隊を派遣すると言いながら、アメリカ自身が起こした戦争で、自らの手に負えない事態になれば、すぐに同盟国に助けを求めるとは、何と無責任で情けないことだろうか。日本の場合は、トランプべったりの高市首相が、来る19日にトランプ大統領と会談する予定であり、その際大統領から首相へ軍艦派遣を依頼された場合、高市首相が協力出来ないとは言えないのではないだろうか。しかし、ここでトランプの横暴を引き受けでもしたら日本国内で高市批判に火が点き、収拾がつかなくなり首相の座から去らざるを得なくなるだろう。それより高市首相がトランプ氏から強要されても、毅然として要求を断るべきであると思う。

 さて、今日は先日招待状を送っていただいたピアニスト神武夏子さんの、「音楽と朗読で知る古事記~ヤマトタケルノ命」の演奏会が渋谷の金王八幡宮で開催され鑑賞した。神武さんとは日本ペンクラブを通じて知り合ったが、音大を出てフランスへ留学され、作曲や、音楽の企画をプロデュースされるなど広範に活躍しておられる。去る1月小中陽太郎さんを偲ぶ会に出席した際にお隣の席におられて、招待状を送るのでぜひ鑑賞にお出で下さいとお声をかけていただいたものである。普通のピアノ・リサイタルとは少々異なり、「古事記」を音楽と朗読で紹介する試みで、一風変わっていると思っていたが、彼女がピアノを演奏しながら朗読し、間に自作の歌を歌って古事記の中でも倭建命(ヤマトタケルノ命)の父の景行天皇に命じられて西征東征の有様をドラマチックに朗読してくれた。古事記のような日本古来の文学を紹介するなら、普通はピアノではなく、お箏や三味線を弾いた方がイメージとしては合うように思っていたが、神武さんはご自分で電子ピアノの演奏を始め、朗読、歌唱、楽曲を作曲されたというから敬服している。しかも今日の舞台は、音楽堂やホールのような場所ではなく、金王八幡宮の和室だったから雰囲気としてはぴったりだったのではないだろうか。

 お陰で倭建命の生涯と、古事記自体に興味が湧いて来た。古事記の内容は詳しく知らなかったので、原典を通読することは難しいと思うが、ダイジェスト版を紐解いてみようかと考えている。とにかく珍しく感動的な体験をすることができた。

2026年3月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6879.2026年3月14日(土) 2026年度一般会計予算案衆議院を通過

 2026年度の国の予算案が昨日夜、衆議院を通過した。1月に強気の高市首相が衆議院解散に踏み切ったことにより、2月に総選挙を実施して時間的に厳しくなり、昨日までに審議に関わった時間が過去20年間で最短の59時間だった。当然野党から反発があったが、総選挙で圧倒的な勝利をおさめ、自民党だけで衆議院議席の過半数を獲得した余勢を駆って、自民党は強硬姿勢を貫いた。16日に予算案は自民党が少数与党である参議院で審議されるが、参議院では否決され、衆議院通過の法案がそのまま優先されることだろう。

 一般会計予算案の総額は122兆円と過去最大となった。恐らく防衛費の増額を始め、多額の出費が予想され、年度末には赤字を計上してこれまでの赤字額に積み増しされ、将来世代に残されることだろう。

 今特別国会は、26年度一般予算を成立させるために、自民党が数の力を発揮して思うがままに振舞ったが、これに対して野党はもとより、メディアからも批判が強い。今朝の朝日新聞にも、「強気の首相 強引な審議」「『高市1強』に自民沈黙 唯々諾々と」「数のおごり 国会議論スキップの危うさ」等々、の批判的な言葉が躍っている。それでも国民の支持が絶対的だと過信している高市首相は、思い通りに突き進むことだろう。

 まもなく高市首相は訪米して19日にトランプ大統領と会談する予定であるが、トランプ氏に追従する言動をするだろう。トランプ氏の身勝手な要求により、防衛費増額や、アメリカ製武器類購入などに協力させられ、挙句にはイランとの闘いには、日本はアメリカの言動には理解を示すような態度を示すのではないかと心配である。

 さて、そのアメリカのイラン攻撃であるが、トランプ大統領の発言が揺れている。今話題になっているホルムズ海峡のタンカー通行が出来るか、出来ないかによって原油価格が左右される。アメリカ軍が護衛するから心配要らないと話したが、昨日アメリカでは原油が一時98㌦を超えた。円安も進み、1㌦=160円に迫っている。アメリカはロシア産原油輸入を一時的に許可することになった。

 イランの最高指導者に就いたモジタバ・ハメネイ師が、昨日初めて声明を発表し、イラン国民の団結を呼びかけると同時に、アメリカとイスラエルに対する徹底抗戦を呼びかけた。ホルムズ海峡の封鎖を続けるとし、アメリカとイスラエルに対して、世界経済を巻き込む戦いで対抗することを宣言した。イランも強硬である。

 トランプ大統領の発言が、変わりやすく、現実を正確に表明していない。一昨日には、遂にアメリカの給油機がイラクで墜落し、6人が死亡した。アメリカ人の犠牲者が発生する度にトランプ氏の言葉がトーン・ダウンする。当初言っていた4,5週間内に勝負はつくだろうと言っていたが、少なくとも今夏8月ごろまで長引きそうである。それまで世界中が、物価の高騰に悩まされることだろう。

2026年3月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6878.2026年3月13日(金) 読書家が減り新聞社もピンチ

 13日金曜日と言えば、キリスト教国において不吉の日とされている。最後の晩餐でキリストを裏切ったユダが13番目の席にいたことと、キリストが磔刑に処された日が金曜日だったという二重の不吉が絡んでいるからである。現実に妙な事件が起きないことを祈るばかりである。

 さて、日本新聞協会によれば、近年日刊新聞発行数が年々減り続け、協会加盟104紙の総発行数は、2025年10月に2,487万部だった。これは前年に比べると▲6%で、部数だと175万部も減少している。最近は書籍の発行数も減少し、本を読む人が少なくなった。これが毎日読む新聞にも影響して大手新聞ですら減少に歯止めが掛からない。現在の発行部数は、1位が読売575万部、2位朝日333万部、3位毎日はこの1年で15.5%も減り、朝日のほぼ半分の136万部である。以下4位日本経済、5位産経である。この結果とは直接関係ないと思うが、毎日と日経では近々社長が交代する。毎日の社長交代の裏には、三菱UFJ銀行の意向があるとされている。利益を生み出すために銀行の要望で大阪、西部本社の他に地方支局から編集局長を置かない体制である。全国紙の看板を下ろすのは時間の問題と見られている。

 新聞業界が経営面で苦しくなったのは、言うまでもなく定期新聞購読者が減ったことが大きい。例えば、2000年の総発行部数は7千2百万部だった。それが四半世紀後の昨年25年には、総発行部数は2千8百万部にまで減った。実に62%も減少したのである。人口千人当たり570部が購読されていたが、それも234部と半分以下にまで落ち込んだ。これでは新聞社の経営が苦しくなるのも当然である。この最大の原因は、スマホなどの普及でニュースや情報などは、スマホから容易に、しかも無料で入手できることが大きい。

 新聞の発行数が漸減傾向をたどりつつあるのは、SNSなどから情報は得られるが、基本的には読者が活字から遠ざかりつつあることが大きいと考えられる。それは、本を読む人が減って本を購入する人の数も減り、街から書店が消えている現実からも推察できる。これには基本的に小中学校などで本を読むよう教育すべきだと思う。今の小学校では文章を読み書きすることにあまり時間をかけていないのではないかと思っている。少なくとも終戦直後の我々の小学生時代は、国語は「読み方」と「綴り方」といって2つの授業に分けられていた。読むことと同時に、書くことにも集中させられていたものである。数年前に元文科事務次官だった方とお話する機会があった時、小学校に作文の授業を採り入れることを提案したが、あまり真剣に取り合ってくれなかった。

 ある経済人は、「本を読まない奴は信用できない」とまで言っていた。読書家というほどでないにせよ、読書が好きな人を育成するために、文科省も現状ではさほどのアイディアや計画があるようには思えない。このまま放置するなら、読書嫌いの子ばかりになり、将来的にも新聞の発行数は最低次元にまで落ち込むのではないかと憂慮している。

 幸い孫たちは皆読書好きで、最年少の女の子はまもなく中学校を卒業するが、いつもと同じように読書券をプレゼントすることにしている。もう少し大人になったら大河小説などの読後感を聞いてみたいと楽しみにしている。

2026年3月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6877.2026年3月12日(木) 嫌なことと想像外のこと

 東日本大震災が発生して15年という節目の日に当たり、昨日メディアではいくつもの特集を組んで報道していた。原子力規制委員会の山中伸介委員長は、「あのとき何を誓ったのか、問い直すのがこの日だ」と職員への訓示で話したそうだが、その通りだと思う。震災後14年の昨年10月になって、愛する娘の遺骨が両親の元へ帰って来たニュースには、胸を締め付けられるような沈痛な思いがしてならない。

 一方、アメリカ・イスラエルとイランとの戦闘は、中東周辺国や海上を含めて広範囲な戦いになって来た。日本も昨日タンカーが損壊するなど実質的な影響を受けたことで分かるように、イラン側の警告により原油タンカーがホルムズ海峡を事実上通れない状況が続いている。この現状を考えると今月下旬以降日本への原油輸入は大幅に減少する見通しであると指摘して、高石首相は近々石油備蓄を放出すると表明した。トランプ大統領の戦略が、今後どうなるかはまったく予断できないが、イランを始め中東周辺諸国には、私自身しばしば訪れているので、イスラム風で独特だが、あの穏やかな空気が流れていた地域が1日も早く元の平穏な環境を取り戻せるようになって欲しいと願っている。

 そんな気持ちの晴れない最近の事象に合わせるかのように、昨日スポーツの世界でも例外的なことが起きた。

 ひとつは、今開かれている大相撲春場所で、初日から3連敗を喫していた横綱大の里が昨日遂に休場して今場所は4連敗という横綱としては情けない成績に終わった。これに歩調を合わせるように、もうひとりの横綱豊昇龍も4日目の昨日初対面の幕内最年少・21歳の藤の川に敗れ、初黒星を喫してしまった。大の里は横綱に昇進してまだ1年も経っていない。昨年は3度の優勝を果たし、年間最多勝賞を獲得しているが、秋場所では10勝5敗、今年初場所は11勝4敗で、左肩を負傷して体調は万全ではなかった。相撲ぶりを観ていると、どうも相撲自体が雑になり踏ん張りが効かなかったような気がしている。まだ、25歳で体力もあり、精神面を克服して何とか体調の回復を期し立ち直って欲しいものである。夏場所こそ捲土重来を期待している。

 もうひとつの思いがけない意外なこととは、今朝知ったばかりだが、アメリカ・マイアミで開催中のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選で、最高のメジャーリーガーが集結した優勝最有力候補と目されるアメリカ・チームが、中米の強豪国ならともかく、野球が充分普及しているとも思えないヨーロッパのイタリア・チームに8-6で敗れたことである。予想外の結果はアメリカのファンを失望させ、現地では大きな話題になっているようだ。幸い予選は3勝1敗で2位となり、敗れた相手1位のイタリアとともに、準々決勝に進出が決まった。

 まあ何が起こるか分からないのが、スポーツの世界の世俗的なところでもあるが、日本のプロ球団が、高校チームに破れたようなショックである。まだまだいろいろな予想外のハプニングが起きることがあると思う。全力を尽くしてそうなったなら仕方がないが、手抜きだけは絶対止めて欲しいものである。

2026年3月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6876.2026年3月11日(水) 東日本大震災から15年、世界はトランプ次第

 あれは、午後2時45分ごろだった。書斎で原稿を書いていた時のことである。突然グラグラッと家屋全体が激しく揺れ、ハッと外を見ると道路上の電線が上下に大きく揺れていた。スワッ!地震だ!と階段を降り外へ出ようとしたら、振動がぴたりと止まった。あれから今日で15年になる。東日本大震災によって全国で災害関連死を含む死者・行方不明者は22,230人になった。震災による直接の死者は全国で15,901人である。だが、災害関連死者は今も増え続けている。

 この大震災は多くの難問と課題を残した。まず、津波により自宅から避難した人が、今もって自宅へ帰れず、中には諦めて避難の地で復興を志す人たちがかなりいることである。単なる自然災害だけではなく、この災害が大きな課題を残したのは、福島原子力発電所が破壊されて原子炉内の核燃料が溶解したことにより、大量の放射能物質が放出され、その処理に手間取っていることと、汚れた核残土の処分にかなりの手間と時間がかかっていることである。

 東日本大震災のケースは、自然災害のため事前に防ぎようがなかったこともあるが、問題を残したのは原発である。原発さえなければ、復興は遥かに早く進んでいたことだろう。政府もこれまで復興のための関連予算として15年間に約33兆円を計上した。原発関連問題が解決するまでは、まだ経費と相当の時間が必要である。

 一方自然災害に対して、人災として人の命と経費を止めどもなく消費するのは、人間同士の殺戮合戦である。それは今最も世界中の関心を集めているアメリカとイスラエルによる、イラン攻撃とイランの反撃で明らかである。これは明らかにトランプ大統領が引き起こしている人災だと決めつけざるを得ない。連日中東地域における目に見える戦闘の外に、世界中の経済に大きな影響をもたらしている問題がある。特に戦闘が原油の埋蔵量が多い中東地域のため、石油価格の変動が激しいことである。それは戦争のために自由に運搬、輸出が出来なくなったことによるものである。今日も日本の商船三井のコンテナ船がホルムズ海峡で損壊し、現地で動きが取れない。特に車社会の進んだアメリカでは、自業自得とも言える石油価格の値上がりで消費者が音を上げているのだ。石油情報と関連して世界の株式も大きく左右され、連日ウォール街では株価の上下が甚だしい。それに連れて日経平均株価も連日千円を超える変動幅で上下が繰り返されている有様である。原油価格は我々が意識していた1980年代は、1パレル=35㌦程度だったが、今や110㌦前後である。これも気持ちの変わり易いトランプ氏のせいである。

 今年11月に中間選挙を控えるアメリカでは、国内に向けトランプ大統領が物価の安定をアピールしてきた。ところが、1月にベネズエラを攻撃してから1バレル=60㌦近くにまで少しずつ原油価格が上昇し始めた。その後先月末にイラン攻撃を開始するや70㌦に上がり、遂には120㌦まで跳ね上がり、一昨日トランプ大統領がイランとの戦闘は終結が近いとの見通しを公言するや、1バレル=90㌦にまで下がった。正に一喜一憂である。原油価格とそれに連動する物価は、トランプ氏の胸三寸である。こういう世界中の人びとを傷つけ、惑わすような人物から早く権限を剥奪することができないものだろうか。考えると頭が痛い。

2026年3月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6875.2026年3月10日(火) 東京大空襲米司令官に勲一等旭日大綬章

 昨日までは比較的暖かかった陽気も今日は朝から小雨模様で、薄寒さを感じたが、10時過ぎに大粒のみぞれが降って来た。テレビを観ていたら、渋谷区、杉並区、港区、世田谷区に大分雪が降っていた。それでも午後には一転して青空が顔を覘かせた。

 さて、終戦を5か月後に控えた81年前の今日、アメリカの陸軍航空隊・B29爆撃機300機編隊による東京大空襲があった。大量の焼夷弾投下により多くの犠牲者を生み、死者は約10万5千人に上った。罹災者は百万人を超えたと言われている。当時藤沢市鵠沼に住んでいた我が家で、祖父や両親が夜半に東京方面が明るくなったと言っていた。祖父らが言っていた明るくなった夜空は大空襲の影響だったのではないかと想像している。そして間もなく藤沢から千葉県勝山町へ引っ越して、同地で勝山町国民学校(現小学校)へ入学した。間もなく終戦となった。終戦直後の食料、物資の乏しかった時代に懐かしい想い出や、想い出すだけでも嫌なメモリーがある。それでも今にして思えば、無邪気な子ども時代を大きなトラブルもなく過ごせていたのかも知れない。

 実は、昨晩NHKでドキュメンタリー「『映像の世紀』悪魔と呼ばれた将軍ルメイ~」が放映され、東京大空襲を指揮したカーティス・ルメイ爆撃集団司令官のストーリーを紹介していた。ルメイは気の強い根っからの好戦的軍用機乗りだった。東京大空襲で多くの女や子どもを殺したことを知っていたが、やらなければならないし、道徳性について憂慮する必要はないと血も涙もない発言をしている。「当時日本人を殺すことについて大して悩みはしなかった。私が頭を悩ませていたのは戦争を終わらせることだった」とも述べていた。彼は、京都は爆撃する必要がなく、むしろ軍隊と軍需工場がある広島市への爆弾投下に賛成した。後年になって。原爆投下は日本の降伏を早めたので、多くのアメリカ兵の命を救ったと政府の決定を支持しているような冷血鬼である。

 このドキュメンタリーを観ていて、意外にもアメリカが陸海軍から空軍を独立組織としたのは、かなり遅く終戦後2年を経た1947年だったことに、旧日本軍と同じだなあと思ったものである。旧日本軍も独立した空軍という組織はなかった。陸軍航空隊と海軍航空隊のどちらかだった。戦闘機部隊としてよく知られている「隼」戦闘隊は、陸軍に所属した「陸軍航空飛行第64戦隊」だったし、「神風」戦闘隊は海軍航空隊に所属していた。

 このルメイ司令官は、力で徹底的に叩くような強行手段で爆撃隊を指揮していた。1962年の核戦争一歩手前で回避されたキューバ危機の際も、当時回避の決定を下したケネディ大統領に食い下がり、あくまで核施設を搬送したロシア船を攻撃すべきだとアドバイスしたそうである。その点から考えれば、東京大空襲も反撃があったら下手をすると、一層手荒な攻撃を仕掛けてもっと多数の犠牲者を生んだかも知れなかった。

 ルメイ司令官は東京大空襲で指揮を取ったが、同時に広島へ原爆投下を行った部隊の指揮官でもあった。にも拘らず、第1次佐藤栄作内閣は、彼が日本の航空自衛隊育成に貢献したとの理由で、畏れ多くも勲一等旭日大綬章を贈った。勲一等授与は、天皇が直接本人に手渡すものだが、こればかりは行われなかった。その大綬章授与については、当時国内でも相当強い反対の声があったが、佐藤首相お得意の説得術で押し切った。

 東京大空襲には、こんな裏話もあったとは初めて知ることになった。

2026年3月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6874.2026年3月9日(月) 自民党推薦の現職石川県知事敗北

 衆議院選の余波も少し収まって来たところで、このところ各地で自治体首長選が行われている。その中で、昨日石川県知事選の投開票が行われ、前金沢市長山野之義氏が、現職の馳浩知事を破り、4年前のリベンジを果たした。2024年元旦に思いも寄らず襲った能登半島地震により大災害を被った石川県にとって、最大の争点は震災復興であり、馳前知事が復興に向けて精力的に活動しているのは知っていた。今回の選挙でも地震で甚大な被害が出た輪島、珠洲、七尾各市と能登、穴水、志賀では、馳氏が制した。加えて、今波に乗っている自民党と日本維新の会の推薦を受けた馳知事は、厳しい戦いを強いられたが、4年前に勝っている相手だけに行けそうな感じだった。県内19市町で馳氏は16勝3敗で圧倒していたが、最後の金沢市が鬼門だった。実際最後の金沢市の開票を前に、馳氏は山野氏に僅かだが、差をつけていた。だが、4年前まで金沢市長だった山野氏は、有権者の4割が住む票田の金沢市で馳氏に3万4千票もの大差をつけ逆転することができた。

 しかし、自民党としては現職の知事であり、高市首相が現地へ応援に出かけ支援して党を挙げて応援したにも拘らず、功を奏さなかった。流石に自民党内ではショックを隠せないようだ。馳前知事も能登の復興に力を注ぎ、まだ達成するまでは道半ばだった。これからは山野新知事の力量が問われる。

 一方、戦闘中のイランでは、最高指導者ハメネイ師を殺害されて昨日専門家会議で後継者選びにより、ハメネイ師の次男であるモジタバ・ハメネイ師が新たな最高指導者に選出された。憲法により最高指導者は、国軍最高司令官を含むほぼすべてに亘って最終決定権をもっている。モジタバ師は、イスラム革命防衛隊でも力を持っている。ただ、イランはイスラム教の下で必ずしも一枚岩ではない。近年反政府デモが頻発し、特に今年初めには、アメリカの制裁強化により通貨急落などの影響で国民の間に生活苦が嵩じて、反政府抗議デモが発生し、当時の指導者ハメネイ師の退陣を求める反体制運動に発展した。治安部隊の出動により鎮圧して数千人規模の死者が出たと報じられたほどである。新最高指導者のモジタバ師が、こういう空気の中でどうイランを立て直すのか、手腕が問われる。

 この選出について、アメリカのトランプ大統領は好い顔はしない。「アメリカの承認がなければ長続きしない」などと述べ、イランが貯蔵する高濃縮ウランを押収するために特殊部隊を派遣することも排除しないなどと相変わらず身勝手な言葉を繰り返している。

 さて、トランプ大統領のことを考えると目の前が真っ暗になる。それを晴らしてくれるひとつは、今開催中のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)である。相変わらずテレビ中継が行われず、昨日日本チームの結果を知ったのは、午後11時ごろだった。結果は、日本が4-3でオーストラリアを破り、グループCの1位が確定し、アメリカのヒューストンとマイアミで行われる準々決勝戦以降への出場が決まった。

 昨日東京ドームで行われたオーストラリア戦には、天皇ご一家が観戦にお見えになったが、愛子さまにとっては初めてである。

 日本チームは、明日チェコ戦を終えてからアメリカへ旅立ち、2連覇へ挑戦するが、今大会はアメリカ以外にもベネズエラ、ドミニカ共和国、キューバなど強豪国が相手になるので、厳しい優勝争いになるだろう。しかし、昨日までの日本チームの試合ぶりからすれば、優勝の可能性もかなりあると見ている。普段通りの実力さえ発揮してくれれば、勝てるものと期待している。

2026年3月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6873.2026年3月8日(日) 人気作家・山崎豊子さんの人間性に疑問

 毎月定例的に送ってくれる‘Google Search Console’が数日前に送られて来て、先月までの私のブログの内アクセス数の多いブログを知らせてくれた。この数年毎月一番多いのは、2013年9月30日に取り上げた「評価の分かれる盗作作家・山崎豊子さん」である。これは毎月着実に増えているから意外である。当の山崎さんは、私がそのブログを書いた前日に89歳でこの世を去った。「大地の子」「沈まぬ太陽」「白い巨塔」「不毛地帯」等々数多くのベストセラー作品を書き、それらは映画化もされ多くの人に広く知られた人気の作家だった。私も何冊かを読んだが、中々そのストーリー性と登場人物の特異な行動の魅力に惹き込まれた。

 読者は私が彼女を悪質な盗作作家と決めつけたことに驚き、その発生原因と疑問と意外感を持たれたのではないかと思う。やってはいけないことを、残念ながら山崎さんは、数回に亘ってやって盗作作品を書いたとされている。最初は「婦人公論」に連載中だった「花宴」に芹沢光治良の作品を流用し、本人も盗作を認めた。「花宴」は当然連載中止となり、日本文芸家協会からも会員除名処分を受けた。そのほぼ10年後に、「不毛地帯」が、シベリア抑留者の手記を流用したと朝日新聞に暴かれ、裁判沙汰にまでなっている。手記を流用された抑留者は、山崎さんの言い分に納得しておらず、山崎さんはあまり良く思われていない。しかも似たような盗用事件は他にも何件かあり、その無反省ぶりを松本清張氏に厳しく問われた。山崎さんは、盗用事件は今後引き起こさないことを約束したが、その後も盗作を行い、その後松本清張氏とは疎遠になり、絶交を突き付けられ、しばし筆を置いて鳴りを潜め、反省の気持ちを表した。だが、その松本氏が亡くなると松本氏の悪口を公言して非難し始めた。厳しく批判した人に対して理論的に抗弁もできず、相手がいなくなると反発するような対応が山崎さんの本意がどうかは不明だが、状況から推して好意的には受け取られず、人間的にもその行為は責められるのではないかと思う。

 私のブログの内容が、果たしてどれほど読まれた方に真意を読み取っていただけたかは分からないが、山崎さんの盗作と行動は、とても許しがたいと思っており、同時に大先輩である松本清張氏に対して大変礼を欠いた対応をされたように思っている。

 それにしても拙稿がこれほど多くの人の目に留まっていたとは、いかに山崎さんの盗作自体が、一般的には信じられず、初めてその事実を知って驚かれたのだと思う。それと同時に拙稿を多くの人に読んでいただいたことは、嬉しいことでもある。ブログを毎日書き続けることに大きな力を与えてもらった気がする。

2026年3月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6872.2026年3月7日(土) テレビ中継されない人気スポーツ

 日本勢の活躍に日本中が盛りあがっていたミラノ・コルティナ冬季オリンピックも終わった。今その残り香の中でトーン・ダウンしながらもパラ・オリンピックが開催されている。しかし、冬季五輪の興奮をそのまま伝えるスポーツ・イベントは、今開催中のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、開催前から熱気を帯びた報道がされている。特に日本代表チームは2023年の前大会で優勝し、連覇がかかっていることと、大リーグで活躍中の選手らのほとんどが、その一員となっており、彼らの活躍を見たいとの期待もあり開催前から派手に報道されている。そして昨日日本で開催のCグループ緒戦で、日本は主軸の大谷翔平選手が先制満塁本塁打を放つなど打線がさく裂して13点を挙げ、台湾に7回コールド勝ちした。ドジャースのエース山本投手も投げ、大谷選手が期待に違わず活躍してメジャーリーガーの実力を披露した。連戦となった今日は韓国戦が行われ、激しい逆転劇の末、日本が8対6で韓国を下した。この試合でも大谷、鈴木誠也、吉田正尚らメジャーリーガーが本塁打を放った活躍ぶりが光った。

 誰しも不審に思っているのは、なぜこの人気のWBCをテレビで実況中継されないのかという疑問である。3年前の前回は日本の試合全7試合の平均視聴率が40%を超えたというから、ほとんどのファンがテレビ観戦をしたことになる。ところが、今回は不思議なことにそれができない。実際昨日の日本の試合は、地上波テレビの中継がなく、昨日だけではなく、これから優勝が懸かった試合すら観戦できない。それには100億円以上と言われる破格の放映権料に民放テレビ局が対抗できないために、泣く泣く中継を諦めたというのが真相である。

 地上波テレビでは放映されなかったが、その放映権を契約したのが、動画配信サービスのNetflixである。Netflixの会員なら自由にテレビ観戦することができる。今まで考えられなかったケースであり、これから世界的に関心を強めるスポーツ・イベントなどは、同じようなケースが考えられる。

 一方で、あまり気にしていない間に、近年になってメディアの中でもテレビ会社と大手新聞社に営業上大きな難題が表れている。その発端となったのは、昨年1月あるタレントがフジTVとの間で起こした性的スキャンダル問題である。フジはその後そのタレントを排除した。だが、そのせいもありフジの視聴率は落ち込み、以降フジTVへのCMを提供する会社が急減し、それは全社的番組にまで及び、視聴率上位にはフジの番組がまったく顔を見せなくなったことである。その余得でもあろうか、CMに捉われないNHK番組の視聴率が大分上位を占めている。

 一方のメディア、新聞社の分野では、大手新聞の毎日新聞社が、苦しい経営を強いられているらしい。デジタル化を押し付けて来る三菱UFJ銀行のプレッシャーで、記者がデジタル部門へ回され、紙面の劣化が酷くなり現場では無力感が漂っているという。経営上の利益が生み出せず、全国の取材網を縮小させ、大阪、西部本社には編集局長もいないという。所有する大阪の本社ビル、その他の不動産を売却することも視野に入って来た。かつての毎日は、私にとっても憧れだった。ゼミの仲間でも毎日記者になった友人が何人かいる。なんだか夕景を眺めているようで寂しい。

2026年3月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6871.2026年3月6日(金) 中国、実質経済成長率引き下げ

 作り上げた税務の資料を持って今日玉川青色申告会へ出かけて、2025年分の税務申告書を作成してもらい、すぐ裏にある玉川税務署にそれを提出して一段落となった。昨年暮れから面倒な資料の作成に取り組んだが、漸く今日の状態にまで仕上げたのは2月の半ばだった。ところが、今日作成してもらった作業のための予約がいっぱいで、今日まで気持ちが晴れないまま伸び伸びとなってしまった。今日漸く成すべきことが完結し、面倒な税務署への書類提出を済ませ、ホッとしているところである。

 さて、中国では昨日から全国人民代表大会(全人代)が開かれ、李強首相が実質経済成長率の目標を4.5~5%として、25年の目標5%前後から引き下げた。流石に経済発展著しかった中国も近年不動産不況により内需が伸びず、成長率の減速を認めざるを得ない。そんな苦しい経済事情にあるが、相変わらず軍事費の支出だけは増えるばかりで、前年比7%増で約45兆円である。

 昨日朝日朝刊の「天声人語」を読んでいて、中国共産党が生まれてから今日の中国の政治体制が構築された期間の強権的体制が誕生した過程にあったエピソードを知り、驚くとともになるほど中国らしいと納得した。エピソードとは、文化大革命の最中に罪もない青年が捕らえられ、公開裁判で死刑の判決を下され、27歳で処刑された事実である。逮捕された理由は、「親が英雄なら子は好人物、親が反動なら子もろくでなし」という血統主義を青年が批判したことによる。「造反有理」というこの言葉が文化大革命の最中には、紅衛兵らがしきりに叫んでいた言葉であるが、これは「体制や指導部、上の者に反逆、反抗することには正しい道理がある」という意味であり、青年の行動と決して矛盾するものではない。青年は論文で血統主義を批判して罪に問われた。青年が紅衛兵に何らの罪も犯していないのに何故拘束するのかと尋ねた時、紅衛兵は、「出身がお前の罪だ」と青年の両親が右派に所属していたことを理由に挙げたという。

 とにかく現在の中国は、正式名称「中華人民共和国」とはまったくかけ離れた人民のための国家というイメージは感じられない。国名こそ人民を打ち出しているが、国内で権限を握り、支配しているのは、中国共産党1党独裁であり、単なる政党の枠を超え、国家、軍など社会のすべてを指導、支配する唯一の絶対的支配者である。1949年の建国以来、中国の特異な社会主義の下で一党支配体制を確立している。

 元々中国が言う共産主義は、本来の共産主義とは全くかけ離れたものである。はっきり言って中国の国家体制の中で、「共産主義」はその影すら見られず、共産主義という言葉を使ってもらいたくないと思っている。この言葉の使い方と受け取り方の違いが日本共産党とまったく正反対のようで、そのために今日では中国共産党と日本共産党は対立したままである。

 さて、アメリカとイスラエルがグルになってイランを攻撃したことに、各国独自の主張と他人任せの論調がある。アメリカに対して、攻撃当初から強硬に戦争反対とアメリカを批判していたスペインのサンチェス首相は、イラン側の対応も批判しつつ一方的な軍事行動は断固拒絶すると述べた。これに対してトランプ大統領は、スペインとのすべての貿易を止めると怒った。ところが、他のヨーロッパ各国はトランプ氏への配慮から批判を避けている。これはわが高市首相も同じである。国会では発言を差し控えていたが、ドイツのメルツ首相との電話会談でイランが周辺国の民間施設などと攻撃したことを挙げ、イランの行動を非難するとの立場を述べた。完全にトランプ・ファミリーの一員である。かつての親分安倍元首相がイランまで出かけてハメネイ師とも会い、友好関係を築いたことはもう忘れてしまったのだろう。

2026年3月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com