♪雲に聳ゆる 高千穂の 高根おろしに 草も木も なびきふしけん 大御代を 仰ぐ今日こそ 楽しけれ♪
今日の「建国記念の日」が「紀元節」と呼ばれていた戦前に、広く歌われた高崎正風作詞の紀元節歌詞一番である。今では歌われることがなくなり、懐メロでも歌う歌手もいなくなったので、戦後世代でこの歌を知っている国民はほとんどいないと思う。また、今日「建国記念の日」を祝日と思っている国民がどのくらいいるだろうか。雨上がりの自宅周辺をいつも通りウォーキングしていたが、祝日(旗日)にも拘らず、日章旗を掲げている家は一軒もなかった。
私が国民学校初等科1年生時の夏休みに終戦を迎えた。その3年後紀元節は中止となり、学校で生徒が歌うようなことは認められず、歌うことはもちろん、耳にすることもなくなった。80年も昔のことであるが、この歌を学校で声張り上げて唄ったことは強く印象に残っており、今でもおぼろげながら口ずさむことができる。1966年の今日、この日を祝日として「建国記念の日」と呼ぶことになった。
昔の神武天皇即位に因んだ伝統的な儀式が、ゆかりのある地で行われている。東京の明治神宮では、奉祝パレードが毎年行われるが、神武天皇が即位した場所として知られる奈良の橿原神宮では、大規模な紀元祭が行われた。
このように単に伝統的な儀式を行いつつ古を偲ぶ内は好いが、これを天皇制や皇室行事などと結びつけ、古き昔に還るとして戦前のムードを演出しようとする動きもある。警戒しなければならないのは、この右傾化のムードである。♪雲に聳ゆる 高千穂の~♪が懐かしい反面、この右傾化、いずれは戦争へ向かうであろうムードが気がかりで、懐かしがってもいられない。果たして国民はどこまでこの「建国記念の日」の真意を理解して、長い歴史を誇る国日本を敬うような気持ちがあるだろうか。
今日本最大の保守団体と言われている「日本会議」の主要構成メンバーである神社本庁が、実質的には組織力が弱まっているとの声があるのも事実である。
さて、ミラノ・コルティナ冬季五輪が佳境に入ってきたが、日本選手の活躍もめざましいものがある。スノーボードで男女それぞれ金メダルを獲得したことを含めて、今日現在で金2、銀2、銅4個の計8個のメダルを獲得した。3つの金を獲得したノルウェイ、ドイツ、スウェーデン、スイスの4か国には及ばないが、2個の金を獲得した国には、アメリカ、オーストリア、イタリアに並んで日本も入っている。今後スキーのラージヒル・ジャンプや、スケートの活躍が期待される。過去に冬季五輪が開催された北京、平昌(韓国)とはそれほど時差がなかったが、イタリアとは8時間もの時差があり、昼間テレビで楽しむのはすべて録画なのが、いまいちで迫力に欠ける。