5117.2021年5月17日(月) 最近どうも体調が勝れない。

 明後日東京医療センター膠原病内科で手足の浮腫みを診てもらうことになっているが、この数日少々症状が進んでいるような気がしている。今朝起きた時には、握りこぶしを作ろうとしても両手とも握れないほどである。指先に力が入らないので、指で引き戸を引っ張るようなことがやりにくい。また、両膝の痛みもずっと湿布を当てているが、痛くなったり、痛みが退いたりして階段の上り下りには往生している。朝ベッドから起き上がる時の倦怠感も辛い。何といっても膝を思うように曲げられないので、床に落ちている物を拾おうとする時に腰をかがめるのが面倒である。両足の表の浮腫みも一向に直らない。浮腫んでいる部分を押すとしばらく元へ戻らない。これは脚気の現象ではないかと気にもなる。痔は少し良くなってはいるが鬱陶しい。気分的に優れず、いつになったらこの心身ともに不健康な状態から解放されるのだろうかと考えてしまう。

 こんな健康状態になったのは、2月下旬ごろからである。これまでは、部分的な病状や症状が出てもそれに薬や処方で対処して、遠からず回復していた。それが3か月前くらいから他と合併した症状を示すようになって、中々直り難くなった。82歳6か月という年齢からこんな面倒なことになっているのではないだろうか。尤もそう考えるとお先真っ暗になってしまうので、そんなことは考えずに目の前の蠅を追い払う気持ちにならなければいけない。明後日医師はどんな処方をして下さるのか。

 こんな健康上の理由で21日に開かれる予定のNPO団体「JAPAN NOW観光情報協会」の定期総会と理事会に出席出来ないと事務局に欠席のメールを送ったところである。少々内部がガタガタしており、理事のひとりとして自分の目で総会の様子を見て、やり取りを確かめるためにも出席したいところだが、やむを得ない。定期的に毎号寄稿しているコラム欄の原稿は取り敢えず書き上げた。

 さて、国連安保理事会では、今日もパレスチナ紛争に関して何のメッセージも出すことが出来なかった。これで3度である。イスラエルのネタニヤフ首相は、自分たちにはアメリカが付いていると語っている。やはり、アメリカのイスラエル支援の言動のせいである。

 もうひとつ、国連が機能しないミヤンマー情勢であるが、軍の治安部隊の監視と弾圧により表立って民主派の人びとが動けない。すでにクーデター以来3か月余が経過して経済が混乱し、仕事や収入を失う人が増えている。これに対して食料を支援する支援団体も軍を警戒しながら活動しているようだ。食料支援の80%は海外に住むミヤンマー人の寄付金で賄っているという。一般市民は綱渡りのような生活を営んでいるようだが、国連開発計画(UNDP)によると今の状況が続けば、ミヤンマーの貧困率は人口の半分近くにまで上昇する恐れがあると指摘している。

 それにしてもパレスチナとミヤンマーの国家の災難に関して、大国のアメリカと中国の利己的な対応と、国連の無力により貧しい国民が生死の瀬戸際に追い込まれている。これでは国連存在の意味がなくなるし、5大理事国制度自体も機能しない。何とかならないものだろうか。

2021年5月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5116.2021年5月16日(日) パレスチナの戦闘は停められるか。

 10日夜唐突に始まった中東イスラエルにおけるイスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への空爆が、いよいよ激しくなった。テレビ画像でも夜間に空を飛び交うロケット弾の火花が闇夜を照らしている。昨日15日は、パレスチナ人にとって屈辱的な「ナクバの日」に当たり、ヨルダン川以西では各地で抗議活動が続いた。「ナクバの日」とは、1948年イスラエルの建国に際し、パレスチナ人が故郷を追われた屈辱的破局の日のことである。

 イスラエル軍は、イスラム原理主義組織ハマスの軍事拠点をはじめ、外国通信社が入居しているビルなど多くの拠点を空爆した。14日からは徐々にイスラエル軍地上部隊による砲撃を開始して、戦線は拡大しつつある。死傷者の数も増えるばかりである。

 2012年ヨルダンから鬼門のイスラエルへ入国して、世界でも最も古く、歴史のある都市のひとつ、エルサレム市内を見て回った。エルサレムはイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の世界3大宗教の起源都市だけに、関連の貴重な史跡や建物を訪ねることが出来て幾分興奮した。それらの史跡がハマスの反撃によって破壊されたら、世界の宗教界というより、世界全体にとってどれほど大きな損失になるかと考えると空恐ろしい。しばしばテレビでも伝えられる東エルサレムの「嘆きの壁」や、キリストが磔にされたゴルゴダの丘にある聖墳墓教会、黄金のドーム、そしてパレスチナ・ベツレヘムにあるキリストが誕生した馬小屋跡に建てられた聖誕教会などがお互いの砲撃によって破壊されることを考えると恐ろしいくらいである。

 パレスチナ難民が多く暮らす周辺国では、イスラエルの過激な行動に対する抗議の声が強い。特にパレスチナ系住民が多く暮らすヨルダンとレバノンでは、反イスラエル感情が高まっている。22か国が加盟するアラブ連盟も「国際法や人権法に違反する犯罪行為の結果責任はすべてイスラエルにある」とする声明を採択したが、具体的な行動はしていない。エジプトやカタールが仲介に乗り出しているが、とてもそんな力はない。ここはやはり大国が介入しなければ元の鞘には収まらないだろう。そこで当然のように期待されるのがアメリカの介入である。

 ところが、そのアメリカは、中立的立場にはとても居られない。イスラエルと一心同体の同盟国だからだ。国連をはじめ、国際社会が認めない首都エルサレムを2017年にトランプ元大統領が承認し、翌年アメリカは自国大使館を首都テルアビブからイスラエルが首都と認めるエルサレムに移転したほどイスラエルとは親密な仲である。トランプ氏に代わったバイデン大統領に期待したが、本件に関してアメリカはイスラエルに同情的で仲介国としては期待出来ない。国連安保理事会で声明を公表しようにもアメリカだけが反対して、事態の好転は期待出来ない。これでは、同じく国連安保理事会でクーデターを起こしたミヤンマー国軍へ制裁を課す提案が中国とロシアの反対で行動を起こせないのと同じ理屈である。

 どうして大国は、こうも国家の非常事態を鎮火しようとする多くの意見を抑え込んで、自己主張と自己都合ばかりを押し通そうというのだろうか。これでは世界から争いごとは永遠になくならないだろう。パレスチナには第3次中東戦争以来の思い込みがあるだけに、戦火が起きた現実は悲しい。

2021年5月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5115.2021年5月15日(土) ブログ執筆、今日から15年目に入る。

 2007年の今日、ホームページを公開し、ブログを書き始めた。いよいよ今日から15年目に入る。幸いこの14年間は1日も休まず書き続けることが出来た。海外へ出かけても現地で毎日書き続けた。自分としてはよく継続することが出来たと思っている。5115日前の今日5月15日、いつまで書き続けられるか自信はないと弱気なことを書いている一方で、「ご意見番」は、若いころに日記を毎日書き続けていた実績があるので、出来ないことはないと強気なことも書いている。今後も確たる目標は特にないが、気張らずに淡々と連続6千回を目指したいと思っている。有難いことに親しい友人からは読んでもらえているようだ。特にメディア関係の知人からはアドバイスをいただくこともある。一般の人のアクセスは、時によって随分増減がある。一時どっと増えたことがあったが、間もなくして減った。こんな現象が2,3度繰り返された。今では1日平均百人余からアクセスがある。これらの人たちの期待を裏切らない筋の通る文章を書いていきたいと思っている。

 幸い文章を綴ることには、小さいころからあまり苦にならなかった。手紙を書くこともまったく苦にならない。必要ならいつでもどこへでも書状を書く。学生時代から今になっても毎日ペンを執ることが習慣のようになっている。所属する「知的生産の技術研究会」へも定期機関紙の原稿2回分をすでに送っている。1月に「八十冒険爺の言いたい放題」を上梓したので、今のところ体調があまり良くないが、回復具合を見ながら次のドキュメント作品にもそろそろ手を付けようかなと考えている。とにかくあまり気張らず気楽にペンを執りたいと考えている。

 さて、相変わらず新型コロナウィルスの感染拡大の勢いは衰えないが、予防対策で政府の指示や対応が的確でなかったり、遅れたりして自治体辺りから大分不満の声が出ているようだ。

 先日唐突に菅首相が、東京と大阪にコロナ・ワクチンの大規模接種センターを設置すると発言し、会場を手当てし、医療スタッフは主に自衛隊にお願いすると語った。しかし、体制側の河野元自衛隊統合幕僚長辺りからも対応に苦情が出ている有様である。東京の大規模接種センター会場は、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の在住者を対象とし、17日から東京23区の65歳以上の高齢者から予約受付を開始すると発表したから、少々ややこしくなった。

 これに対して東京23特別区長、中でも世田谷区長と練馬区長から国の対応への批判や困惑の声があがった。国の対応は、すでに予約を開始した自治体に対して、別の予約ルートの利用を案内するもので、いわゆるダブルブッキングになる。そのうえ世田谷区では約18万6千人の高齢者のうち、すでに12万3千人が予約を済ませた。予約を済ませた人が、国の方が先にワクチンを打てるとなると、区と国の接種に二重に予約してキャンセルが生じる恐れがある。世田谷区長は二重予約を防ぐ仕組みがないことを問題視している。

 また、練馬区では接種予約の混乱を避けるため、年齢別に区分けして17日に75歳以上の高齢者から予約を受ける予定で準備を進めていた。国の要請で対象者を細分化したにも拘わらず、唐突に65歳以上の高齢者に対して接種会場を設置すると言われても対応出来ないと区長は不満を述べている。

 他の自治体からも同じような苦情が出ていると思う。すでに準備を進めている大規模接種センターと各自治体の接種態勢との整合性をすっきりさせて、受診者に混乱や不安のないようしっかりフォローして欲しいと思う。

2021年5月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5114.2021年5月14日(金) 子どもに危険なサッカーのヘディング

 何を今更と思えるくらい長い間無関心のまま放って置かれてきた。サッカーのヘディングの危険についてである。ヘディングすることが頭・脳に良くなく、特に幼少期の子どもへの身体的負担が懸念されるとして日本サッカー協会が育成年代のガイドラインをまとめて発表した。今ではサッカーのヘディングはごく当たり前でゴール前でのヘディング・シュートは見せ場のひとつにもなっている。しかし、初めてサッカーを知った時には頭にボールを当てるということに違和感を抱いたものだ。実際頭が柔らかい幼児がサッカーボールをヘディングすることは大丈夫だろうかと気になったものである。サッカーが盛んになった今日になって漸く注意警報が出されたのだ。これまで安全な体育授業としてサッカーでごく当たり前のようにヘディングをしていたことに対して、文部科学省はその安全性からいって、もっと早く全国の小中学校へ安全なサッカーについて教育指導要領を出すべきだった。

 イギリスのグラスゴー大学の研究結果によると、サッカーの元選手は認知症などの神経変性疾患で死亡する可能性が一般人より約3.5倍高く、アルツハイマー病は約5倍、パーキンソン病は約2倍との結論を出した。これを受けてサッカーの母国イングランドのサッカー協会は、昨年2月、発達中の脳への悪影響を考慮し、11歳以下は練習でヘディングを禁止する指針を出した。

 何でもかんでもボールをヘディングするというのは駄目というのではなく、年齢に合わせて柔らかいボールを使うことなどを採り入れると好いと漸く日本の指導現場でも実践されるようだ。気づくのが少々遅すぎたきらいはあるが、この警報により少しでもヘディングによるケガが減れば良いと思う。

 さて、新型コロナウィルスの感染が一向に衰える様子もなく、今日先に緊急事態宣言が発出、延期された9都府県に加えて、北海道、岡山、広島の1道2県を緊急事態宣言の対象とすることを決定した。これについては、まったく初めてのことであるが、対象としないとする政府案に対して専門家の間から強く異論が出て政府が飲む形になったようだ。コロナは益々拡大し、オリンピックも開催する方向で事態は進んでいる。大阪では医療崩壊に近い状態であり、立川市内の病院のガラス窓に「医療は限界、五輪やめて!」と病院から苦しいアピールが示されている状態である。オリンピック開催の中止を求めるオンライン署名は、12日現在で33万人にまで達した。

 寡聞にして知らなかったが、オリンピック開催のための下調べとして4月26日と5月7日に東京スタジアム(調布市)で、今月10、11日に国立競技場で約770人もの教員を集め、生徒たちのオリンピック見学のための下見をしていたことが判った。都内小中高生徒約46万人余がオリンピック観戦に2つの会場を訪れることになっているようだ。オリンピック開催も今や実施できるか、中止かという瀬戸際に追い込まれている時期に学校では生徒たちの観戦を前提に準備を続けているようである。感染リスクを無視して東京都が強行を狙う学校連携感染プロジェクトのようである。オリンピックになれば、ワクチンを接種していない大勢の子どもが会場で危険にさらされるのは明白である。子どもたちが感染したら誰が責任を取るのだろうか。

2021年5月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5113.2021年5月13日(木) コロナで悲喜こもごもの民間企業決算

 新型コロナウィルス感染拡大防止のために緊急事態宣言が発出されていた東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に加えて、新たに愛知、福岡の2県が追加されて今月末まで延長されることになった。他にまん延防止等重点措置については、北海道、千葉、神奈川、埼玉、岐阜、三重、愛媛、沖縄に今月末まで適用が続く。このうえ群馬、岡山、香川がまん延防止の適用を求めている。他にもまん延防止の適用申請を検討中の自治体がいくつかある。感染拡大が地方でも広がってきたことへの懸念も燻っている。緊急事態宣言で感染者は減少するどころか増えるばかりである。政府の対策が必ずしも的を射ておらず、国民が納得していないばかりでなく、ワクチン予防接種対策などに不手際が散見される。

 経済への影響も大きいが、業種によって異なり、明暗二極化している。「巣ごもり需要」や海外経済の回復などで利益を伸ばした企業がある一方、外出自粛による航空、鉄道、観光、飲食業などへの影響は計り知れない。実績が上がった中でも飛びぬけて好況を続けたのは、ソフトバンク・グループである。世界的な株高により2020年度国内企業では過去最高利益、4兆9879億円を計上した。約5兆円である。国内企業の純利益ランキングでは、近年トヨタ自動車の独壇場だった。それが突然のようにソフトバンクが抜け出したのだ。同グループはオーナーである孫正義氏が一代で築き上げただけに、孫氏の自信過剰の口調には、些かうんざりするくらいである。今後の成長について問われた孫氏は、「金の卵の製造業になる。5兆円、6兆円で満足する男ではない。10兆円でも全然満足していない」と応えている。実績を上げたから大口をたたいても構わないが、これでは成り上がりものの典型である。

 ソフトバンクに次いで高い純利益を上げたのは、トヨタ自動車の2兆2千万円で、3位はソニーの1兆1千億円だった。一方、コロナの影響を真面に被ったのは、航空、鉄道、観光業界である。赤字額は、JT東日本5,779億円、JT西日本2,332億円、日産自動車4,486億円、全日空4,046億円、日本航空2,866億円などが厳しい試練に晒された。

 今のコロナ禍が収束しなければ、これら上記の大企業はこのまま行き詰まってしまう恐れがある。それだけに1日も早く全国民がワクチン接種を受け、コロナに対抗できる防備体制を固めることが再建のために必要なことである。

 さて、一昨日突然エルサレムでイスラエル軍とハマスの戦闘が始まった。あの狭い土地でイスラエル空軍の空からの攻撃とハマスの反撃を観ていると多くの犠牲者が出るのは目に見えている。流石に国連安保理事会が戦闘停止の声明を出そうとしたが、イスラエルの同盟国アメリカの反対で、いつ戦闘停止になるか全く分からなくなった。人権重視を謳い文句にしているアメリカのバイデン政権が、イスラエルの肩を持ち、実質的な休戦への行動を取ろうとせず、被害を増大させるのは、アメリカの二枚舌外交と見られても仕方がない。このまま放置していたら戦力に勝るイスラエルがハマスとパレスチナ自治区のガザを破壊するのは明白である。ミヤンマーの国軍クーデターが、中国とロシアを後ろ盾にして事態解決へ一歩も進まないのと同じ状況になった。明日はイスラム教徒にとってはナクバ(大惨事)の日である。結局大国の身勝手で問題を内包する国は荒らされるままになってしまうのだ。大国の利己主義と身勝手さに何とかブレーキをかけられないものだろうか。

2021年5月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5112.2021年5月12日(水) 中国の公表数字を俄かには信じられない。

 世界一の人口を抱える中国の2020年の総人口が発表された。14億1178万人で日本の人口のほぼ10倍である。ご多聞に漏れず、中国でも出生率が下がり、加えて高齢者が増え、少子高齢化現象が顕著になった。総人口は10年前に比べて5.38%、7,206万人増えた。だが、この10年間の平均増加率は前の10年間よりも低く、人口は伸び悩んでいる。出生率は2016年に「1人っ子政策」を廃止したにも拘わらず、前年から2割弱も減少して中国建国以来最大の下げ幅となり、4年連続で減少した。少子高齢化による人口減少を国家の発展にとってマイナスと考えている国家統計局は、この結果の発表を予定より大分遅らせた。中国の発展にとってプラス材料とならない実数を公表することに内部で異論があったようだ。

 実は、中国が公表する数値に素直に頷けないことがしばしばある。人口が多く働く世代が多いことが経済発展を強く後押ししたと考えている中国政府は、いずれやって来る人口減少を進んで公表したがらない。しかし、現実はシビアである。27年ごろに始まると言われていた人口減少が想定よりも早く始まる可能性が高まっている。

 前記のように中国の統計数値が全面的に信頼出来ないのは、国連人口基金(UNFPA)が発表した2020年の人口統計では、中国の人口は14億3930万人となっている。今年の統計では、近年人口減少が現実化するとの見通しだが、すでにUNFPA 公表数値より2,752万人も減少しているのである。

 今では毎日公表されているジョンズ・ホプキンズ大学発表の新型コロナウィルスによる感染者と死者の数も、世界中の国々が毎日増え続けているのに対して、中国は長い間感染者も死者も増加していない。とても信じられないことである。そしてコロナを抑え込んだと世界へアピールしているつもりのようだが、この点について世界保健機関(WHO)をはじめ、各国から不審感が生み出されないのが不思議である。それに正確な数値を公表しないことは、正確な数値を公表している他国に対しても礼を欠いていないだろうか。中国は秘密主義的なことが多いが、人口を正しく公表することは責務であり、科学的でもある。そろそろ中国は秘密主義を止めてはどうか。

 つい最近も宇宙へ打ち上げた大型ロケット「長征5号B」が、地球を回る軌道への打ち上げに成功した。しかし、機体の一部が無制御のまま大気圏へ再突入して破片がインド洋上に落下した。これまでのロケットは大気圏の再突入する際に燃焼して地球上に破片が落ちることがなかった。だが、中国製ロケットは地球上に落下した。危険極まりないことである。陸地、就中人口密集地帯に落下したら大惨事になる。中国は他国に迷惑をかけない常識的な言動をして欲しいと思う。

2021年5月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5111.2021年5月11日(火) 宝島社の政府コロナ対策批判広告

 今朝の朝日新聞の見開き2面を使用した宝島社の広告には、些か驚いた。竹やりを持った3人の女児の写真に厳しい政府批判の文言が載っていた。曰く「ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戦えというのか。このままじゃ、政治に殺される」。続いて「私たちは騙されている。この一年は、いったい何だったのか。いつまでも自粛をすればいいのか。我慢大会は、もう終わりにして欲しい。ごちゃごちゃ言い訳するな。無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。今こそ、怒りの声をあげるべきだ」。と書かれている。読売と日経にも同じ広告が掲載されたらしい。

 宝島社と言えば、代表雑誌「宝島」は廃刊されてしまったが、今も「別冊宝島」をはじめ多くのファッション雑誌や若者向け書籍で知られている。今までにも時に問題を投げかけた事件を起こしたが、その出版社が政府の新型コロナウィルス対策に不満をぶつけたのだ。ネット上にも同感を示す意見が多く見られる。宝島社の広告の狙いは、今の日本のコロナ状況は太平洋戦争末期に幼い女子まで竹槍訓練を強いられた、非科学的な戦術と重なり合い、コロナに対抗するには科学の力が必要で、そんな怒りの声をあげるべき時が来ているということをアピールするものだ。政府の対応の遅さと悪さに、国民の間にかなり不満の声が燻っている。その証拠に菅政権に対する世論調査で、菅総理就任以来支持するとの回答が最低水準にまで落ちた。

 立憲民主党の香川県1区選出の小川淳也・衆議院議員はツィッターで他人事のような感想を述べている。「宝島社の広告、毎回本当にすごい。昨日、香川の保健所、社会福祉協議会でも実績をお聞きしたが、地方も含め本当に大変。結局全て政治の責任」と自らは政治に関わっていないような発言で、これではまるですべては政府の責任で野党は関係ないとでも言っているようだ。そう思うなら政治家のあなたが先頭に立ってやってみろ、と言ってやりたい。これに対して政府はどういう対応をするだろうか。多分無視するだけだろう。

 世界的にコロナが大流行している中で、去る8日アフガニスタンの女子高校傍で爆破事件が起き、60人以上の女子高生が命を落とした。タリバンは一時休戦を公表した。コロナ感染拡大に当惑している国内の現状にテロ組織は少し行動を差し控えるようだ。

 ところが、イスラム教の年中行事ラマダン期間中の昨日、エルサレムでガザ地区からロケット弾が発射された報復として、イスラエル軍がガザ地区の軍事拠点などを空爆して子どもを含む30人以上が死亡した。2012年にエルサレムとパレスチナ自治区を訪れた時には、一見しただけでは静かで落ち着いだ空気が漂い、かつての戦いの現場という感じはほとんどしなかった。しかし、その裏にはイスラエル建国以来ユタヤ民族のイスラム教徒への憎しみと反発が、絶えることなく潜んでいるのだろう。

2021年5月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5110.2021年5月10日(月) 52回目の結婚記念日は、病院駆け巡り

 今日は我々夫婦にとって52回目の結婚記念日であるが、朝から病院、医院を3軒も駆け回りお祝い気分なんかまるで感じない。実際朝9時過ぎに家を出て帰宅したのが午后4時だった。

 実は最近体調が勝れない。今日一番に新横浜の肛門科クリニックへ行き、その後午后1時に予約していた東京医療センターで昨年11月に手術を受けた右足静脈瘤の最終チェックをしてもらった。これはほぼ完全に回復していると話された。その時手の腫れと膝の痛みについて医師と話し合った結果について、その後訪れた松本整形外科で話して相談に乗っていただいた。特に2月下旬ごろから両手指の腫れが大きくなり浮腫み出し、指に不自由を感じるようになった。大分昔にリューマチ性発筋痛症と診断されたが、その残りカスであるリューマチか、膠原病の可能性があるということになり、近日東京医療センターの専門医に診ていただくことになった。

 静脈瘤と眼科は一応問題ないということがはっきりしたが、これから当分の間各専門医への医院通いが続くことになる。少し憂鬱である。

 それにしても結婚25年目の銀婚式の年には、カナダ大陸を大陸横断鉄道で横断したものだった。西のバンクーバーからジャスパー、バンフまで行き、カナディアン・ロッキーの素晴らしい景色を堪能した。そして東のケベック・シティまで飛び由緒ある観光地をそぞろ歩いたものだ。金婚式の前年には、京都祇園祭と神戸・横浜のクルージングを楽しんだ。ところが、今年52年目は病院巡りとなりあまりにも大きな落差である。まぁ気分を変えて病を治し、来年こそ素晴らしい53年目の結婚記念日を迎えたいものである。

 医院から帰って1枚のハガキを受け取った。唐突に親友の訃報である。大学のクラスも山のクラブも一緒で、随分親しかった。今年になって電話で話したことがせめてもの慰めである。ただ、奥様からのハガキには、苦しむこともなく静かに自宅で息を引き取ったということからご遺族も彼の死を静かに受け止めておられるようだ。そもそも私がビルマへの戦跡巡拝団に深く関わるようになったのは、外交官だったお父上のご紹介で当時の鈴木孝・駐ビルマ特命全権大使を紹介していただき、ビルマへの道が開けたと言える。そのことについては、拙著にも紹介したが、今般あるNPO誌に最近のミヤンマー情勢とあまり知られていないミヤンマーの優しい国民性について紹介した原稿を送ったばかりである。そこにも彼のお父上について軽く触れた。彼が商社のボンベイ(現ムンバイ)駐在員だったころに、私がアフリカからの帰途ボンベイに立ち寄り、長女が生まれたばかりだった友人宅を訪れたことがあった。学生時代には、随分一緒に南北アルプスを登った。昨年夏ごろから急に体調が勝れないと言い、年賀状の交換も今年限りだというので、そんな弱気になるなとカツを入れたばかりだった。こんなに呆気なく逝ってしまうとは、人生も儚いと思う。80歳を過ぎるとこうして親しい人に1人2人と別れを告げなければならないのだと納得はすれども実に寂しいことである。心より友人廣瀬明夫君のご冥福をお祈りしたい。

2021年5月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5109.2021年5月9日(日) 昨日は長男の誕生日、今日は「母の日」、明日は結婚記念日

 今日は「母の日」である。昨日は奈良に住む長男の誕生日でお祝いのメールを送ったが、大学3年生の長男と今年入学した長女は、大学ではリモートによる授業だという。孫娘なんかには、さぞや大学生になった喜びや授業の面白みもないだろうと気になっていたが、案外大学生として溌剌としていると知りホッとしている。男の孫は拙著「八十冒険爺の言いたい放題」を読んで、私の幼いころに興味を持っていたと聞いた。そういえば、明日は我々夫婦にとって52回目の結婚記念日になる。拙著にタイへ出かけた新婚旅行についても触れたが、あれから52年とは、時の経つのは早いものだ。妻とともに海外旅行は東南アジア、エーゲ海、ヨーロッパ、ニュージーランド、アメリカ、カナダへ9回出かけた。2人の息子もそれぞれ独り立ちして、長男に3人、次男に2人の孫がいる。皆健康なのが最大の幸せである。大きな苦労はしなかったが、それでも振り返ると感慨無量である。尊敬する経済学者・河上肇博士の好きな言葉をふっと想い出す。

  辿りつき 振り返り見れば山河を 越えては越えて 来つるものかな

 さて、今朝の朝日新聞の一面のトップ記事に、ミヤンマーのイスラム教徒ロヒンギャ難民が取り上げられている。見出しに「ロヒンギャ 葛藤の沈黙」「ミヤンマー政変 明かせぬ本音」とある。クーデターで国軍が権力を握ったミヤンマーで、長年迫害されてきたロヒンギャが複雑な思いで情勢を見守っているというものである。ロヒンギャはこれまで国軍によってミヤンマー・ラカイン州から追われ、アウンサンスーチー政権下でも安心して生活出来なかった過去を思い、今や国軍についても、民主派政権側についても危険と感じてかつて生活していたラカイン州へは帰れないと考えている。

 この記事は朝日ニューデリー支局及びバンコック支局の記者が書いたものだが、相も変わらず根源的な問題発生の原因については触れていない。これが今日のメディアの手法である。そもそもロヒンギャ難民発生は、国軍やミヤンマー民主派政権が冒した追放劇ではなく、ロヒンギャ民族を旧インド(現バングラデッシュ)からラカイン州へ強制移住させた、当時のビルマの植民地宗主国だったイギリスの植民地統治政策によってもたらされたものである。従ってイギリスが問題解決に際して先頭に立ち、資金面でも支援しなければ貧しいミヤンマー政府は手の施しようがないというのが現実である。前記の拙著にもその点について辛辣にイギリスとそれを認めている国連の責任であると批判した。それにしても世界のジャーナリストは、真実に気が付かず、弱い者いじめをしてミヤンマーを痛みつけている悪癖は未だに直らない。朝日もきれいごとばかり書かず、真実をはっきり書くべきではないだろうか。

 今日から大相撲夏場所が始まった。テレビで観ていても観客が入っていないのは今一つ盛り上げを欠く。明後日の3日目までこの状態のようだが、場所前にはもし新型コロナウィルスの緊急事態宣言が明後日には解除されるとの見通しで、その後はその時考えるということだった。実際は解除どころか、延長されることになったので、相撲協会はどう決断するのだろう。4日目以降も無観客のまま大相撲は行われるのだろうか。

2021年5月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5108.2021年5月8日(土) 荒れ狂う新型コロナウィルス

 1か月ぶりに糖尿病クリニックで診断してもらった。ヘモグロビンの数値が6.9と少々上っている。医師の話では、格別気にするほどの数値ではないが、他の病気症状に影響を受けることもあるので、服用している薬についてかかりつけの医師に相談した方が良いでしょうとアドバイスをいただいた。

 クリニックへ歩いて行く途中で、こんなことがあった。元巨人軍外野手・国松彰氏の立派な邸宅の前を通ったらトラックが停まり、ガレージ扉に邸宅取り壊しの張り紙がしてあった。そして、クリニックの帰りに自由が丘駅近くの「亀屋萬年堂」本店前を通った時、本店の半分、かつて喫茶コーナーになっていた部分が肉屋になっていたので少々残念な感じがした。自由が丘の「亀屋萬年堂」と言えば、かつて王貞治選手のCMで「ナボナはお菓子のホームラン王です」と宣伝され一時はブームになったくらい流行ったものだ。それが昨年会社が企業買収され窮状がメディアで伝えられていた。国松氏もかつて娘婿として同社会長を務めていた時期があった。ジャイアンツで王選手とクリーンナップを組んでいた縁で、CMに全盛期の王選手が協力してくれた。その「亀屋萬年堂」の本家本元が、本店の半分を譲渡し、住宅街にある元会長の邸宅が処分されるようで、時の流れでとはいえ、一抹の寂しさを感じる。

 そういえば、2008年年末に王貞治氏の兄で医師の鉄城先生が亡くなられた時、生前先生ご夫妻と我々夫婦でパリへ旅行したり、仕事で随分お世話になったこともあり葬儀に参列してお別れをした。その時葬儀場で国松氏の姿を見た。王家と国松家の親しいお付き合いを感じたものである。

 国松邸の前を通るたびに、かつて9連覇を成し遂げたジャイアンツの主砲だった王貞治氏と国松氏のお付き合いに想いを馳せたものだったが、その名残も近々消えてしまう。やはり寂しい気持ちがしてならない。

 さて、新型コロナウィルスの感染拡大による国内の影響が厳しくなっているが、昨日6都府県に緊急事態宣言発出並びに延長が決定した。昨日国内の死者は過去最多の146人となった。特に、大阪府50人と兵庫県39人で、過去最多になったことが響いているが、中でも大阪府門真市と神戸市で高齢者施設にクラスターが発生したことが影響し、門真市では13人、神戸市では25人の入所者が死亡した。大阪、兵庫では病床が逼迫しており入院先が決まらない内に亡くなった人が随分いる。

 今日もコロナの感染は広がっている。北海道と13県で1日当たり最多感染者数を更新した。全国で7千人を超える感染者も出した。いつ収束へ向かうのか見当もつかない。

 こんな時に国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が広島市内の聖火リレーに合わせて来日する予定だったが、中止となったようだ。バッハ会長は、滞在中菅首相、小池都知事、橋本組織委員会会長らと開幕まで2か月余」に迫った東京五輪のコロナ対策などを確認する予定だった。オリンピック開催のハードルが段々高くなっていく現状である。7月23日開会式までの2か月間をひとつの区切りにして早く開催、中止の結論を出さないと医療関係を含めて後顧の憂いを残すことになるのではないだろうか。

2021年5月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com