4079.2018年7月14日(土) 猛暑続きに豪雨の被災者が案じられる。

 各地に猛暑日がやって来ている今日、西日本豪雨地域でも30℃を超す暑さに救助隊の人々も苦闘しているようだ。復旧対策も難問山積で、とりわけこの暑さの中で断水が広範囲に広がっているために、避難所にいる人たちも自宅へ帰るに帰れず悩んでいるらしい。排出されるゴミが道路上に放置され、それが交通の障害になったりして、これからどういう風に復旧を進めていくのか、課題が多いようだ。

 天皇・皇后両陛下も那須で静養する予定だったが、被災者の気持ちを慮って計画を中止された。

 東京都心では35.4℃を記録して今年初めてとなる猛暑日となったが、京都では7月の観測史上最高気温38.5℃を記録した。相当な暑さの中を明後日から3日間祇園祭りの鑑賞に出かける。想像するだにぞっとするような暑さについ腰が引けそうになる。

 この暑い盛りに国会では、賭博好きな国会議員らが結託してカジノを認めるIR実施法案の審議を進め、自民党は来週中に強引に採決しようとしている。また、参議院の定数を6議席増やす公職選挙法改正案も審議して通そうとしている。議員定数を減らすならともかく、財政再建の折に自民党の党利党略により議員数を増やそうとしている。これはすべて自民党の数の驕りによるもので、現在の1強他弱に乗った身勝手なやり方で、さらにこれを1強体制に上乗せしようとしている。それでも最近のNHKによる世論調査では、このところ下り坂だった自民支持層が盛り返しているというから国民の気持ちというのがよく分からない。

 そんな時に、不愉快な事象がまた2つもあった。ひとつは、河野太郎外相が先月訪米した時のフライト・チャーター料金として、約4千万円も支払ったことである。国会議員は、普通民間機の定期便で出かけるのに、この大臣は敢えて民間機をチャーターした。外国へ出かけた時自分は首相と並び格上の大臣だといういことをPRしたいらしい。自分自身とお付のスタッフだけの出張のために高いチャーター料金を支払ってまでしてどうしてチャーター機を利用するのかと問いたい。納税者の気持ちや国の懐具合なんかまるで意に介していない。最近外相はしきりにアメリカの国務長官並みに専用機が欲しいと駄々をこねていたが、ついにチャーター機という手段を取った。高額費用とか、国民のためとかまったく考えない人である。これを安倍首相も自民党有力者もまったく止めることをしない。こういう金遣いの荒い人間は、国家にとっては有害無益である。

 もうひとつは、自民党政治制度改革実行本部が「世襲」に関する定義を提言するというが、これは身分たちの身を守るために行おうとしていることではないか。昨年の衆院選挙で公示直前に2人の議員が引退すると他の候補者を検討する間もなく両議員の長男が公認された事態を憂慮したようだ。提言では公募義務化と言って事前に論文や複数回の面接、該当演説を行う公募を義務付けると謳っているが、所詮世襲候補者を早く決めてしまおうと言うだけの話で、まったく非民主的な話である。批判の多い世襲制度を温存することに拘っているに過ぎない。これは自民党内の次元の話であり、何とか世論の批判をかわしながら「世襲」制度を定着させようというものである。政治家というのはどこまで狡いのか、呆れるばかりである。

 今日は大相撲名古屋場所7日目であるが、昨日までに3人の横綱全員が休場したところへ、今場所新大関へ昇進したばかりの栃の心が昨日初黒星を喫した時に負傷して、今日から休場することになった。出場している2人の大関はカド番で全般的にどうも盛り上がらない。館内は連日満員続きであるが、これではファンに失礼であろう。大相撲が廃れなければ良いが・・・。

 今日はフランスではパリ祭であるが、どうも日本国内はパッとしない。

2018年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4078.2018年7月13日(金) 運転認知機能検査はクリア

 今日初めて品川区の鮫洲運転免許試験場へ出かけた。今では免許証取得のための聖地みたいな場所である。1カ月前に自由が丘駅前で一時停止信号を無視したと警官に注意され、交番に連れていかれ罰金を課せられた。翌日罰金を支払って終わりと思っていたところ、しばらくして都公安委員会から「臨時認知機能検査通知書」なる書類が郵送され、高齢者であるため認知症検査を受けるよう日時、場所を指定されたのである。それが今日の試験場訪問のいきさつだった。

 中々立派な新しい建物の一室で同じような高齢者10人とともに講習を受けた。年齢的にも同じような世代であるが、筆記用具持参と書かれているのにボールペンを持ってこない人が3人もいた。右手が震えるためペンを持てない人や、運転免許証を持ってこない人もいた。高齢者を相手だと係員も世話を焼くのが大変である。

 テストというのは、①今日の日時と曜日、②16枚のイラストを見せられた後に伏せられてその名称を書くこと、③2時45分の図を描くことの3通りだった。その後公安委員会が発行する「認知機能検査結果通知書」をいただき、76点以上なら「記憶力・判断力に心配ありません」と認知症セーフとなる。幸い85点だったので、取り敢えず認知症はクリア出来たと思う。

 信号無視さえしなければ、わざわざこのようなテストを受ける必要がなかったので、考えようでは無駄な時間だったと言えるが、見学するような機会がない「試験免許の殿堂」鮫洲試験場を見学出来たという点ではまったく無駄ではなかったと考えている。

 今日はちょっと意外なことがあった。今朝「しんぶん赤旗」(日曜版)が配達されていたが、それに添えていつも通り小封筒もあった。その中に共産党地域版「わが葉」が入っており、アウシュヴィッツ見学記があり、読んでみると筆者はアウシュヴィッツへ行くことをためらっていたが、それに背中を押してくれたのが、同じ地域に住む旅行ジャーナリストのK氏と書かれていたのだ。私のことである。数カ月前に私のアウシュヴィッツ見学記を載せた「知研フォーラム」を、集金の女性に差し上げ、アウシュヴィッツについて立ち話をしたことがあったが、その時のことを書いておられるのだ。びっくりしたが、多少でもアウシュヴィッツへ出かける手がかりを与えられたのは良かったと思っている。

2018年7月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4077.2018年7月12日(木) 豪雨の死者200名を超える。

 一昨日の内科、眼科に続き、今日は歯科で治療を済ませた。若干入れ歯の具合が悪く調整しながら直しているので、まだ当分時間がかかりそうである。歯科治療を終えてから財務委員としてのお役目である6月分の出金伝票のチェックに、茅場町の日本ペンクラブまで出向いて一仕事済ませた。

 さて、このところ国内ニュースでイの一番に取り上げられ、長い時間報道されるのは西日本豪雨の様子であるが、今日警察庁は現時点で被災地での死者が200人を超えたと発表した。ところが、NHKでは現時点で188名の犠牲者と言っていた。新聞の報道もいろいろである。どれが正確で権威ある数字なのだろうか。当然警察庁がまとめているのでそれが最も権威ある数字だと信じたい。それはともかく死者の数は、昭和52年長崎大水害で死者・不明者299人に達した時以来である。今回の水害ではまだ多くの行方不明者がいるので、最終的にはこの長崎の犠牲者を上回るのではないかと懸念される。それにしても随分大勢の犠牲者が出たものである。土砂災害と河川氾濫による影響が大きいが、今回の豪雨では、多くの巨岩が山から崩れ落ちたことが特徴的である。

 近年になって地震を主に、全国各地で予期しないような自然災害が発生している。気象変動は地球温暖化の影響が大きく、これをこのままの状態にしては、益々自然災害の危険が増えるばかりである。それを止めるための第1歩であり、各国が賛同して決めたパリ協定による地球温暖化を抑止するための排出ガス規制が守られなければならない。ところが、そのリーダーシップを取るべきアメリカが、気に食わないからと言って協定から一方的に離脱する手前勝手な「アメリカ・ファースト」を強行する体たらくなのである。果たしてこんな調子で世界が自然災害から身を守るため、力を合わせて新しい知恵を生み、抜本的な自然災害減少策を考え出すことが出来るだろうか。些か心許ない。

2018年7月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4076.2018年7月11日(水) 朝日新聞社見学

 とにかく忙しない1日だった。午前中は築地の朝日新聞社本社で新聞の印刷工程を駒澤大学公開講座の仲間と見学した。朝日記者の向井貴之講師の案内によるものである。数年前同じ講座の中で共同通信記者の案内により同社内を見学したことがある。今日はずっと付きっ切りの女性係員の他にも向井講師とスタッフ2名の方がずっと付きっ切りで説明してくれたので、質問もし易く随分分かり易かった。昔の輪転機のころは、活版は紙面の文字が裏返しになって活字が詰められていたが、今では「刷版」と言い紙面と同じ版になっているのが意外だった。とにかく高速のオフセット輪転印刷機が動いて1秒間に25部、1時間で9万部も印刷出来ると知り随分進歩したものだと思った。築地以外にも川崎に同じ印刷所がある。記者が自分の席で原稿を書いている様子、輪転機の動いている様子、印刷し終わった新聞の配送など一貫した作業を間近に見て、時代の流れを感じて今更ながら感心した。希望を言うなら記事を書き上げてからどう組版するか、議論を重ねる記事内容が決まる過程を傍で見学したいところだが、それは機密事項もあるだろうから無理であろう。

 大体予想していたことではあるが、実際に一連の作業を目の当たりにして新聞というものの存在感、意義、社会への影響力などを改めて感じた。読者のためのサービスの一環であろうが、朝日としては精いっぱい期待に応えようとしている姿勢は窺えた。大変参考になる良い見学会だったと思う。

 終わってから築地市場をぶらつきながら市場を見学した。まもなく築地市場は豊洲へ移転する。そうなれば周辺の環境もがらりと変わるだろう。昼食に築地らしいものを食べてみようと思いぶらぶらしていたところ、呼び込みのオヤジサンに誘われ狭い通路を通って流行ってなさそうな寿司屋に入った。ところが、流石に本場ものというのだろうか、旨い寿司を口に入れることが出来た。暑い盛りの中を多くの見学者でごった返していたが、最近の傾向でやはり外国人の姿が多かった。

 久しぶりに訪れた築地市場であったが、他の賑わいの場とは一風違った威勢の良い雰囲気と環境をしばし楽しむことが出来た。

 食事後、駒澤大で須磨章講師の講座に出席した後、前期終了を前に須磨講師を囲んで寿司屋の会食会で気勢を上げて解散した。

2018年7月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4075.2018年7月10日(火) 内科と眼科で健康チェック

 毎日暑い。全国どこも30℃を超える中で西日本豪雨地区で被災者の救出・支援作業に当たる自衛隊、警察、消防、ボランティアの人たちには頭が下がる。犠牲者の数は毎日確実に増えている。ついに130名になった。

 一方で、タイの洞窟内に残されていた4名のサッカー少年とコーチの5名は、今日救出されたと伝えられた。世界中の注目を集めながらも一部には悲観的な話も聞かれていたが、各国の救援隊の助けもあって全員無事救出された。これもひとつの危機管理のサンプルになるだろう。とにかく良かった。

 さて、私自身このところ医者巡りをやっているような感じで、今日午前中は森内科、午後は土坂眼科に行き診ていただいた。内科は定期的な検査のため出かけたが、序に最近の目と喉の具合を先生にお話ししたところ眼科で1年に1度は診てもらった方が良いとのアドバイスをいただいたので、明日から予定が立てこんでいるせいもあり、午後眼科へ出かけた。

 自由が丘駅近くの眼科で診てもらったのは、ちょうど3年前である。その時の土坂眼科のカルテに糖尿病ではないが、かなり糖尿病に近いので1年に1度検査してもらうよう3年前に森医師が話されたことがそのまま書かれていた。眼底検査なども終えた結果、左目が大分白内障にやられていていずれ手術することを勧められた。ただ、まだ1年ぐらいはこのまま大丈夫だろうとのことで、次回年初に様子を見て手術云々の結論を出すことになった。

 それにしてもいつも心配ばかりしても解決しない。やはり気になったらさっさと医師に相談してみることだと改めて感じた。

 今日は妻の73歳の誕生日である。息子2人からも彼女の携帯へ祝電が入っていたようだ。妻にお祝いにディナーへ誘い玉川高島屋で2人っきりの細やかな誕生パーティを開いた。ちょっと医者通いが増えたが、それほど深刻なものではないし、当面夫婦揃って健康なのが一番である。お互いに後何年生きることが出来るだろうなんて寂しい話にはならなかった。2人してまだまだ元気に生き抜くぞとの気持ちがあるせいだろうか。

2018年7月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4074.2018年7月9日(月) 「激甚災害」とされた西日本豪雨

 今回の西日本豪雨が「激甚災害」に指定された。広い範囲に亘り人的、物的被害を与えている。今夜11時の時点で犠牲者は13府県にまたがる126人となり、その多くが60歳以上の年配者である。物流も支障を来たしコンビニなどでは商品の入荷がなく、地域住民も困っているようだ。セブン・イレブンでは17店舗が休店し、イオンも8店舗が休みだそうである。

 西日本を打ちのめした豪雨による惨状に自衛隊を始め、各地の警察、消防が暑い中を懸命に救済、支援活動に当たっているが、最近外国訪問づいている安倍首相も創作救助活動や被災者支援などに対応する必要があると判断して、予定していたヨーロッパ・中東訪問を急遽キャンセルすることにした。

 テレビで専門家の解説を聞いていてもいかに豪雨がすごかったとは言え、これほどの被害を被った原因はよく分からない。ひとつだけ気になることは、2014年「広島土砂災害」により今回と同じような被害を被った広島市安佐地区で、前回の災害を教訓としてどう受け止めていたのだろうか。4年前の豪雨では広島市安佐北区と南区でそれぞれ6名と68名、合計74名の尊い生命が失われた。同じ市内で北区、南区と隣り合わせた同じような地形で、似たような被害を出し同じように多くの犠牲者を出したのは、前回の豪雨被害の結果をきちんと検証せず他人事として再発防止に手を抜いていたのではないかと懸念せざるを得ない。

 ついては、心配されていて昨日4人が救助されたタイの洞窟内に閉じ込められたサッカー少年たちのうち、今日も4人が助け出された。残るのはコーチを含めて5人となった。早く全員が救助されることを願うばかりである。

 さて、俳優の加藤剛さんが先月胆嚢がんで亡くなっていたことが分かった。享年80歳だったというから11月に同じ傘寿を迎える私とは同じ年である。「砂の器」、「大岡越前」など数多くのテレビ、映画の名作に出演されているが、私にとっては「人間の条件」が強く印象に残っている。五味川純平著「人間の条件」は、興味津々読みふけった小説だった。大学4年生の秋に友人2人と北海道を1週間ほどかけて卒業旅行を楽しんだ時に、同書を読み続けていたことが懐かしく思い出される。それは同年テレビ化され大きな話題となった。テレビドラマも良かった。その主役の「梶」役を務めたのが、加藤だった。いつかテレビで自分自身の希望の根底には、人類の幸せと世界平和があると述べていたことが、普通の俳優とは違うと思い印象に残っている。個性的で真面目な演技派役者だったせいもあり好きな俳優だった。加藤剛にして然り。知っている人が年々去っていくのは寂しいことである。

 最近左ひざが痛んで困っていたが、3日前に整形外科で診てもらった時に、炎症止めの注射を打ってもらったところその後すっかり痛みは消えた。取り敢えず、ホッとしているところである。

2018年7月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4073.2018年7月8日(日) 西日本豪雨で死者83人、タイ洞窟では4人を救出

 西日本を中心に暴れまわっている豪雨は、その後も止むことなく各地に大きな被害をもたらしている。広島県内ではJR在来線がすべて運転を停止し、復旧の目途が立っていないほどである。テレビ画面から観る限り各地の被害状況も今までにないような惨状を呈している。特に気の毒なのは、生徒数がたった6人の愛媛県宇和島市立怒和小学校で、2人の姉妹生徒が濁流に流され遺体となって発見されたことである。今夜時点ですでに83人が犠牲になっている。

 政府は今朝非常災害対策本部を設置した。一昨年の熊本地震以来である。今度の災害は台風7号が去ってからも雨をもたらす前線が西日本上空に留まっていたことが大きいそうである。

 今のところ関東地方には豪雨の兆しはない。今日も空は晴れて暑い。

 ホッと安堵したのは、先週日曜日浅草のクラシック・コンサートでチェリスト赤松くんからその後の会食会席上初期胃がんにかかっていることが分かったと聞かされていたが、今日返信されてきたメールによると手術を終えて昨日慶応病院を退院して体調は良いという話である。

 次いで安心出来たニュースは、すでに2週間もタイの洞窟内に閉じ込められていた13人の少年たちが、不安視されていた救出活動の中で、4人の少年が洞窟外へ運び出されて救出されたことである。最初に救出された少年の体調が悪いようで心配であるが、先ずは良かった。残る少年たちも無事救出されることを心から願っている。タイ政府関係者のこれまでの言葉から推察すると、費用のかかることはやらないと言っていたが、雨季が近づきこのまま洞窟内の水量が減少するのを待つとかなり彼らの健康に障害があると考え、二者を天秤にかけてやや危険でも即決的だが、強引な手法を採ったのだろうか。明日になれば更に詳しい事情が判明することだろう。世界の目、日本の目が集まっているニュースである。

2018年7月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4072.2018年7月7日(土) 西日本を豪雨が襲う。

 一昨日、昨日と九州から西日本にかけて襲った大雨は、大雨特別警戒報とともに東海地方にやってくるようだ。今もって京都府と岐阜県内に大雨特別警戒が出されている。気象庁がテレビで異常な状態だと警告を発しているほどである。今回の大雨で18府県の幅広い地域ですでに午後7時現在47名の犠牲者を出している。京都嵐山の渡月橋周辺も増水しているところに、上流のダムが貯水量限界に近づき放水するとのニュースが昨夜伝えられ、渡月橋周辺の護岸が決壊するのではないかと心配していた。現時点ではそういう情報は伝えられていないので、取り敢えずホッとしているところだ。

 思い起こせば、嵐山に近い京都市内の公立中学3年生だった、昭和28年9月台風13号が近畿地方に大きな被害を与えた。その時の豪雨で渡月橋の両岸が決壊して護岸工事が終了してから川幅が広がって、渡月橋が長くなったまま今日に至っている。その1ヶ月前の夏休み中に同級生の女生徒が渡月橋のやや下流で水死したこともあって、いつまでも忘れられない辛い記憶として残っている。昨晩は雨が激しく渡月橋も通行禁止にしたようだが、名勝の地であるだけにいつも気になっている。今後何事もなければ好いと願わずにはいられない。

 偶々今日は七夕である。織女と牽牛が1年のうち今日だけ会える1日であるが、現実には皮肉にも洪水により家族が引き離されたり、失ったりした人もいる。

 さて、昨日朝オウム真理教死刑囚が刑を執行されたことが、国内外に大きく波紋を広げている。7人もの大勢の死刑囚が同日に刑を執行されたからである。これは、1911年大逆事件の12人、48年A級戦犯の7人に次ぐもので、現行刑法の下では4人が最多である。1度に大勢の刑を執行したのは、平成が来年で終わり、平成に起きた事件は平成のうちにすべてを終わらせたいとの考えがあるようだ。また2年後の東京オリンピックに騒ぎが持ち越されることを憂慮したこともある。新しい年号になった祝うべき年に、オウム事件を引きずった別の事件を起こしてもらいたくないとの願いが籠っているらしい。

 一方で、国連人権高等弁務官事務所は、死刑執行について遺憾の意を表した。先進7か国の中で死刑制度が残されているのは、日本とアメリカだけである。EU加盟28か国とアイスランド、ノルウェイ、スイスは日本政府に対して今後死刑制度の廃止を求めていくとの共同声明を発表した。犠牲者の家族の気持ちを考えると、犯した残虐行為に対してどう罪を償わせるのか難しいところであるが、現実は世界では死刑廃止の方向へ向かっている。これという名案は中々思い浮かばないが、理不尽な大罪を犯した場合、犯人に対してどう罪を償ってもらうのか。遺族の気持ちを考えると死刑以外に幾分なりとも納得させるアイディアや手段があるだろうか。はっきりした答えがない以上現状の対応は、ある面で致し方ないのではないかと思っている。

 夜になって家がぐらっと揺れた。最近しばしば起こる地震である。震源地は千葉県南東部でM5だそうだが、都内もM3だった。西日本は洪水により、関東は地震により不安感に襲われる。先行き世の中も不安定になるのだろうか。

2018年7月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4071.2018年7月6日(金) オウム事件麻原彰晃ら7人死刑執行

 朝っぱらから電撃的なニュースを聞いて驚いた。今朝オウム真理教事件の教祖・麻原彰晃こと松本智津夫を含む7人の死刑囚がそれぞれ収容されていた拘置所で処刑されたのである。そろそろそうなるのではないかと思っていたが、1度に7人も処刑するとはこれまで聞いたことがない。

 一連のオウム真理教の事件の中でも、3大事件と言われるのは、①1989年坂本弁護士一家3人殺害事件、②1994年松本サリン事件、③1995年地下鉄サリン事件である。このほかすべての事件を合わせて死者29人、負傷者は6,000名を超え、日本犯罪史上最悪な凶悪事件とされている。いずれも想像も出来ないような異様な事件だった。今年1月漸くオウム事件の裁判は終結した。

 オウム事件には、日常あまり目にしない異常な現象がたくさんあった。いくつか思い出すこともある。30年以上も昔オウム真理教本部が代々木駅近くにあったころ会社からの帰途夕方になると国鉄代々木駅前で10人ぐらいの信者が、手に団扇を持ち突飛な衣装を羽織り、口々に「ショーコー、ショーコー、麻原彰晃~」とおまじないのような言葉を繰り返して踊っていたのをしばしば見たことがある。

 もうひとつは、知り合いのジャーナリストの信州大学生だったご子息が、松本サリン事件で犠牲になった悲しい話である。

 戦争やアパルトヘイトなどで多くの犠牲者が出ることは、とても許せないことであるにせよ、何となく分からないこともない。だが、平和な時代に一般社会で民間人が他人を意味もなく大量殺りくしようとするのは遥かに想像を超えている。とても許されることではない。しかし、それをやってのけたのが、麻原彰晃だった。犠牲者の遺族は、複雑な心境ながら当然の報いと思っている。国民のほとんども同感だと思う。

 今後公安が心配するのは、罪を逃れた元オウム信者、及び現在も別の形で活動している元幹部らと、その後アレフを結成、現在「ひかりの輪」代表・上祐史浩らの行動である。彼らが麻原らとは異なった形で見境のない暴虐行為を行うことがないだろうかである。

 さて、今日の駒澤大学講座で、山田岳講師(共同通信社)が、いつも通りたくさんの資料を配布されて講義された。

 先週ちょっとお尋ねした「句読点」について講義してくれた。句読点が文章内に使用されるようになったのは、明治20年代になってからだという。昔の文章には句読点がまったく使われていなかった。新聞でも句読点が全面使用され出したのは、1950年7月だとはとても考えられなかった。随分参考になった。

 その他昭和11年の3大事件のひとつ、猟奇的な「阿部定」事件について話された。中々興味深い内容だったが、当時の新聞紙面には現在記事を書く基本として教え込まれる5W1Hや逆三角形構想が見られず、逆に興味本位で自由にドキュメンタリー風に書かれていることだった。読者にとっては肝心なことさえ失念していなければ大いに興味をそそったことだろう。阿部定に名古屋から同行してきたのが、何と当時の中京商業校長だったというのもどっきりさせる。阿部定の弁護人は、高校ラグビー部後輩で、竹内謙元鎌倉市長の祖父・竹内金太郎氏だった。竹内弁護士のおかげであのような猟奇事件を起こした阿部定だったが、6年の実刑(10年の求刑)で済んだ。結局刑期前に紀元2600年の恩赦により保釈された。同時に竹内弁護士はゾルゲ事件の尾崎秀実の弁護人も務めた。

 1時間半に亘って中々盛り上がった講義となった。

 ところで台風7号の影響でここ数日九州方面から日本海、北海道方面の天候が荒れていたが、今日は福岡県、佐賀県、長崎県の北九州に加えて、広島県、岡山県、鳥取県に大雨警戒警報が出された。夜になってテレビではしきりに警戒を住民に促している。神戸の土砂崩壊の様子、京都嵐山の渡月橋周辺の増水ぶりを映し出している。50年に1度の大雨になると脅迫的に警戒するよう求めている。

2018年7月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4070.2018年7月5日(木) 文科省局長、子息の入試不正合格で収賄逮捕

 昨日文部科学省局長にして、次期次官の有力候補とも見られていたエリート官僚が受託収賄の疑いで東京地検に逮捕された。東京医科大学が私立大学支援事業の対象校に選定されたことの見返りとして、浪人中の息子を同大入試で点数を水増しして合格させてもらったことが、金銭を伴わなくても賄賂に当たると認定された。一方の東医大側も見返りを得たのは贈賄に当たるとして理事長もそれなりの罰則を受けると見られている。何とも情けないことである。東医大は今年の入試では、16.5倍という難関だったという。幸か不幸か、志望校へ入学できた子息は、果たして他の同学年生に勉学面で付いて行けるのだろうか。知るや知らずや本人はどういう気持ちでいるだろうか。同時に、大学内で噂になり名前が分かっているだけに、今後本人は大学に居ずらいのではないだろうか。実際同大学在学生へのインタビューでは、ほとんどの学生がこの不正に、大学の信用を落としたと憤慨していた。場合によっては子息は自発的に退学を選ぶかも知れない。罪作りな父親である。

 それにしても昨今の官庁は、トップ官僚の間でスキャンダルが多すぎる。これでは益々官僚への信頼が失われるだろう。官僚は自分たちは国民の僕であることをよくよく肝に銘じてもらいたいものである。

 さて、先月23日にタイの北部チェンライの洞窟内で行方不明になっていたサッカー少年ら13名が、今月2日になって洞窟内に無事で潜んでいることが判明して、取り敢えず安否を気遣っていた家族を安堵させている。しかし、彼らを洞窟の外へ連れ出すのは、相当至難と思われ目下国を挙げて救出に懸命である。奥深い洞窟内には途中に高低があり、狭い通路のうえに、水が溢れた箇所がいくつもあって救助隊員が容易に連れ出すというわけには行かないようだ。一番確実な救出方法があるようだが、費用があまりにも掛かりすぎるとしてタイ政府はその手段は取らないと述べた。日米を始め多くの国々が援助隊を差し向けている。だが、これから雨季がやってくることもあり、慎重にも慎重に救出対策が練られている。テレビ・ニュースで観る限り、少年たちの生存は確認されたが、全員救出までは予断を許さないようで、この後の対策本部の判断と真価が問われるようだ。今から8年前チリ鉱山で70日間も閉じ込められ救出された鉱夫らからもエールが送られている。これで救えなかったらタイ政府は、世界中から非難されることになるのではないだろうか。

 一日も早く少年たちが救出されることを祈りたい。

2018年7月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com