4070.2018年7月5日(木) 文科省局長、子息の入試不正合格で収賄逮捕

 昨日文部科学省局長にして、次期次官の有力候補とも見られていたエリート官僚が受託収賄の疑いで東京地検に逮捕された。東京医科大学が私立大学支援事業の対象校に選定されたことの見返りとして、浪人中の息子を同大入試で点数を水増しして合格させてもらったことが、金銭を伴わなくても賄賂に当たると認定された。一方の東医大側も見返りを得たのは贈賄に当たるとして理事長もそれなりの罰則を受けると見られている。何とも情けないことである。東医大は今年の入試では、16.5倍という難関だったという。幸か不幸か、志望校へ入学できた子息は、果たして他の同学年生に勉学面で付いて行けるのだろうか。知るや知らずや本人はどういう気持ちでいるだろうか。同時に、大学内で噂になり名前が分かっているだけに、今後本人は大学に居ずらいのではないだろうか。実際同大学在学生へのインタビューでは、ほとんどの学生がこの不正に、大学の信用を落としたと憤慨していた。場合によっては子息は自発的に退学を選ぶかも知れない。罪作りな父親である。

 それにしても昨今の官庁は、トップ官僚の間でスキャンダルが多すぎる。これでは益々官僚への信頼が失われるだろう。官僚は自分たちは国民の僕であることをよくよく肝に銘じてもらいたいものである。

 さて、先月23日にタイの北部チェンライの洞窟内で行方不明になっていたサッカー少年ら13名が、今月2日になって洞窟内に無事で潜んでいることが判明して、取り敢えず安否を気遣っていた家族を安堵させている。しかし、彼らを洞窟の外へ連れ出すのは、相当至難と思われ目下国を挙げて救出に懸命である。奥深い洞窟内には途中に高低があり、狭い通路のうえに、水が溢れた箇所がいくつもあって救助隊員が容易に連れ出すというわけには行かないようだ。一番確実な救出方法があるようだが、費用があまりにも掛かりすぎるとしてタイ政府はその手段は取らないと述べた。日米を始め多くの国々が援助隊を差し向けている。だが、これから雨季がやってくることもあり、慎重にも慎重に救出対策が練られている。テレビ・ニュースで観る限り、少年たちの生存は確認されたが、全員救出までは予断を許さないようで、この後の対策本部の判断と真価が問われるようだ。今から8年前チリ鉱山で70日間も閉じ込められ救出された鉱夫らからもエールが送られている。これで救えなかったらタイ政府は、世界中から非難されることになるのではないだろうか。

 一日も早く少年たちが救出されることを祈りたい。

2018年7月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com