4074.2018年7月9日(月) 「激甚災害」とされた西日本豪雨

 今回の西日本豪雨が「激甚災害」に指定された。広い範囲に亘り人的、物的被害を与えている。今夜11時の時点で犠牲者は13府県にまたがる126人となり、その多くが60歳以上の年配者である。物流も支障を来たしコンビニなどでは商品の入荷がなく、地域住民も困っているようだ。セブン・イレブンでは17店舗が休店し、イオンも8店舗が休みだそうである。

 西日本を打ちのめした豪雨による惨状に自衛隊を始め、各地の警察、消防が暑い中を懸命に救済、支援活動に当たっているが、最近外国訪問づいている安倍首相も創作救助活動や被災者支援などに対応する必要があると判断して、予定していたヨーロッパ・中東訪問を急遽キャンセルすることにした。

 テレビで専門家の解説を聞いていてもいかに豪雨がすごかったとは言え、これほどの被害を被った原因はよく分からない。ひとつだけ気になることは、2014年「広島土砂災害」により今回と同じような被害を被った広島市安佐地区で、前回の災害を教訓としてどう受け止めていたのだろうか。4年前の豪雨では広島市安佐北区と南区でそれぞれ6名と68名、合計74名の尊い生命が失われた。同じ市内で北区、南区と隣り合わせた同じような地形で、似たような被害を出し同じように多くの犠牲者を出したのは、前回の豪雨被害の結果をきちんと検証せず他人事として再発防止に手を抜いていたのではないかと懸念せざるを得ない。

 ついては、心配されていて昨日4人が救助されたタイの洞窟内に閉じ込められたサッカー少年たちのうち、今日も4人が助け出された。残るのはコーチを含めて5人となった。早く全員が救助されることを願うばかりである。

 さて、俳優の加藤剛さんが先月胆嚢がんで亡くなっていたことが分かった。享年80歳だったというから11月に同じ傘寿を迎える私とは同じ年である。「砂の器」、「大岡越前」など数多くのテレビ、映画の名作に出演されているが、私にとっては「人間の条件」が強く印象に残っている。五味川純平著「人間の条件」は、興味津々読みふけった小説だった。大学4年生の秋に友人2人と北海道を1週間ほどかけて卒業旅行を楽しんだ時に、同書を読み続けていたことが懐かしく思い出される。それは同年テレビ化され大きな話題となった。テレビドラマも良かった。その主役の「梶」役を務めたのが、加藤だった。いつかテレビで自分自身の希望の根底には、人類の幸せと世界平和があると述べていたことが、普通の俳優とは違うと思い印象に残っている。個性的で真面目な演技派役者だったせいもあり好きな俳優だった。加藤剛にして然り。知っている人が年々去っていくのは寂しいことである。

 最近左ひざが痛んで困っていたが、3日前に整形外科で診てもらった時に、炎症止めの注射を打ってもらったところその後すっかり痛みは消えた。取り敢えず、ホッとしているところである。

2018年7月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com