4079.2018年7月14日(土) 猛暑続きに豪雨の被災者が案じられる。

 各地に猛暑日がやって来ている今日、西日本豪雨地域でも30℃を超す暑さに救助隊の人々も苦闘しているようだ。復旧対策も難問山積で、とりわけこの暑さの中で断水が広範囲に広がっているために、避難所にいる人たちも自宅へ帰るに帰れず悩んでいるらしい。排出されるゴミが道路上に放置され、それが交通の障害になったりして、これからどういう風に復旧を進めていくのか、課題が多いようだ。

 天皇・皇后両陛下も那須で静養する予定だったが、被災者の気持ちを慮って計画を中止された。

 東京都心では35.4℃を記録して今年初めてとなる猛暑日となったが、京都では7月の観測史上最高気温38.5℃を記録した。相当な暑さの中を明後日から3日間祇園祭りの鑑賞に出かける。想像するだにぞっとするような暑さについ腰が引けそうになる。

 この暑い盛りに国会では、賭博好きな国会議員らが結託してカジノを認めるIR実施法案の審議を進め、自民党は来週中に強引に採決しようとしている。また、参議院の定数を6議席増やす公職選挙法改正案も審議して通そうとしている。議員定数を減らすならともかく、財政再建の折に自民党の党利党略により議員数を増やそうとしている。これはすべて自民党の数の驕りによるもので、現在の1強他弱に乗った身勝手なやり方で、さらにこれを1強体制に上乗せしようとしている。それでも最近のNHKによる世論調査では、このところ下り坂だった自民支持層が盛り返しているというから国民の気持ちというのがよく分からない。

 そんな時に、不愉快な事象がまた2つもあった。ひとつは、河野太郎外相が先月訪米した時のフライト・チャーター料金として、約4千万円も支払ったことである。国会議員は、普通民間機の定期便で出かけるのに、この大臣は敢えて民間機をチャーターした。外国へ出かけた時自分は首相と並び格上の大臣だといういことをPRしたいらしい。自分自身とお付のスタッフだけの出張のために高いチャーター料金を支払ってまでしてどうしてチャーター機を利用するのかと問いたい。納税者の気持ちや国の懐具合なんかまるで意に介していない。最近外相はしきりにアメリカの国務長官並みに専用機が欲しいと駄々をこねていたが、ついにチャーター機という手段を取った。高額費用とか、国民のためとかまったく考えない人である。これを安倍首相も自民党有力者もまったく止めることをしない。こういう金遣いの荒い人間は、国家にとっては有害無益である。

 もうひとつは、自民党政治制度改革実行本部が「世襲」に関する定義を提言するというが、これは身分たちの身を守るために行おうとしていることではないか。昨年の衆院選挙で公示直前に2人の議員が引退すると他の候補者を検討する間もなく両議員の長男が公認された事態を憂慮したようだ。提言では公募義務化と言って事前に論文や複数回の面接、該当演説を行う公募を義務付けると謳っているが、所詮世襲候補者を早く決めてしまおうと言うだけの話で、まったく非民主的な話である。批判の多い世襲制度を温存することに拘っているに過ぎない。これは自民党内の次元の話であり、何とか世論の批判をかわしながら「世襲」制度を定着させようというものである。政治家というのはどこまで狡いのか、呆れるばかりである。

 今日は大相撲名古屋場所7日目であるが、昨日までに3人の横綱全員が休場したところへ、今場所新大関へ昇進したばかりの栃の心が昨日初黒星を喫した時に負傷して、今日から休場することになった。出場している2人の大関はカド番で全般的にどうも盛り上がらない。館内は連日満員続きであるが、これではファンに失礼であろう。大相撲が廃れなければ良いが・・・。

 今日はフランスではパリ祭であるが、どうも日本国内はパッとしない。

2018年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com