4076.2018年7月11日(水) 朝日新聞社見学

 とにかく忙しない1日だった。午前中は築地の朝日新聞社本社で新聞の印刷工程を駒澤大学公開講座の仲間と見学した。朝日記者の向井貴之講師の案内によるものである。数年前同じ講座の中で共同通信記者の案内により同社内を見学したことがある。今日はずっと付きっ切りの女性係員の他にも向井講師とスタッフ2名の方がずっと付きっ切りで説明してくれたので、質問もし易く随分分かり易かった。昔の輪転機のころは、活版は紙面の文字が裏返しになって活字が詰められていたが、今では「刷版」と言い紙面と同じ版になっているのが意外だった。とにかく高速のオフセット輪転印刷機が動いて1秒間に25部、1時間で9万部も印刷出来ると知り随分進歩したものだと思った。築地以外にも川崎に同じ印刷所がある。記者が自分の席で原稿を書いている様子、輪転機の動いている様子、印刷し終わった新聞の配送など一貫した作業を間近に見て、時代の流れを感じて今更ながら感心した。希望を言うなら記事を書き上げてからどう組版するか、議論を重ねる記事内容が決まる過程を傍で見学したいところだが、それは機密事項もあるだろうから無理であろう。

 大体予想していたことではあるが、実際に一連の作業を目の当たりにして新聞というものの存在感、意義、社会への影響力などを改めて感じた。読者のためのサービスの一環であろうが、朝日としては精いっぱい期待に応えようとしている姿勢は窺えた。大変参考になる良い見学会だったと思う。

 終わってから築地市場をぶらつきながら市場を見学した。まもなく築地市場は豊洲へ移転する。そうなれば周辺の環境もがらりと変わるだろう。昼食に築地らしいものを食べてみようと思いぶらぶらしていたところ、呼び込みのオヤジサンに誘われ狭い通路を通って流行ってなさそうな寿司屋に入った。ところが、流石に本場ものというのだろうか、旨い寿司を口に入れることが出来た。暑い盛りの中を多くの見学者でごった返していたが、最近の傾向でやはり外国人の姿が多かった。

 久しぶりに訪れた築地市場であったが、他の賑わいの場とは一風違った威勢の良い雰囲気と環境をしばし楽しむことが出来た。

 食事後、駒澤大で須磨章講師の講座に出席した後、前期終了を前に須磨講師を囲んで寿司屋の会食会で気勢を上げて解散した。

2018年7月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com