932.2009年12月1日(火) 羽田空港新管制塔を見学する。

 JAPAN NOW観光情報協会の企画により羽田空港の新管制塔と現在建設中のD滑走路を見学した。前原国交相が羽田空港の国際化を打ち出し、改めてそのためのD滑走路がスポットライトを浴びている。そんな矢先でもあり、協会会員以外の参加者も多く、66名もの多くの人が参加した。空港第1ターミナルビルからバス2台に分乗し、D滑走路を遠望しながら担当者の説明を聞いた。現在海上にジャケットという橋脚を打ち込み、そのうえに2,500mのD滑走路を建設中である。説明を聞いてから、さらに10名程度の小グループに分かれ、新管制塔最上階にある管制官の仕事場を見学し、シミュレーション・ルームで実物に近いトレーニングの場を見せてもらった。

 新管制塔へは、小さな建物から一旦エレベーターで地下へ下り、地下トンネルを潜り抜けて新管制塔ビル直下まで歩き、ここからエレベーターで上がる。115.7mの高さで世界の管制塔の中でも3番目の高さだという。空港管制上今度成田空域を管理していた成田空港と羽田空域を管理していた羽田空港が統合されたので、この新管制塔が成田空港の空域も管理下に納めるそうだ。

 新滑走路の使用、新空港ビルとモノレールの開業は2010年10月である。新管制塔上から見ると空港ビルと道路、そして既設の3本の滑走路が整然と区分けられているように見える。高速道路上を流れるように車が走り、360度の展望を眺めていると空港の計画的な整備状況と科学技術の進歩を見て取れる。ここからは富士山も、アクアラインも、東京ディズニーランド、幕張メッセ、六本木ヒルズもはっきり見える。しかし、ここに働く人たちにとって、こんな感傷はこの場の業務の内容と責任を考えれば、吹っ飛んでしまうだろう。

 いろいろ見て新しい知識も仕入れることが出来た。今まで知らなかったことで驚いたのは、今建設中のD滑走路の一端は、数メートル高くなっているということだったが、聞いてみると他の3本の滑走路の内もう1本も同じように片側が高くなっているとのことだった。その理由までは質問することは出来なかったが、それぞれの空港により、その使いやすさのために少しずつ特徴があるとのことだった。

 もうひとつは、管制官の4人にひとりが女性であることである。これも意外だった。いずれにしても管制官の仕事は航空乗客の大切な生命を預かっているので、その責任感は相当なプレッシャーだろう。

 この新管制塔は来年1月から運用を始めるとのことである。これから日本の窓として大いなる期待に応えてほしいものである。

 今日のJN協会の企画はとても良かった。

2009年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

931.2009 年11月30日(月) スイス国内にイスラム・モスクは建設出来ない。

 先日来ヨーロッパで話題になっていたスイス国内のイスラム教モスク建設について、国民投票の結果モスク尖塔の建設を禁止する憲法改正案が賛成多数で可決された。今後スイス国内では尖塔の新規建設ができなくなった。この動きはドイツや、フランスでも物議を醸すことになりそうだ。

 これでスイスは極右思想国と看做される可能性が高くなり、スイス政府は気を遣って既存の尖塔は維持され、信仰は出来ると声明を発表している。しかし、すでにイスラム諸国から反発の声が挙がっており、今後の関係悪化が懸念される。スイスではかねてよりモスクから街中へ流れる礼拝時のアザーンの大音声が問題になっており、地元住民との間であつれきが生じていた。

 確かにイスラム諸国を訪れた時、耳に入ってくるあの読経のようなアザーンは、非イスラム圏から来た旅行者には、少々耳障りで異質な感じがする。朝早くから尖塔から大音声が流れると流石にけだるい気分にさせられてしまう。

 イスラム系住民と地元住民との交流もあまりスムーズにいかないようだ。かつて、東西対立時代の西ドイツでトルコ系住民が集団で固まって居住していたために、学校によってはトルコ系生徒が多くなり、宗教の違いから来る生活慣習の違いによる対立により、学校内が殺伐としていたという。その後東ドイツと統合されたことにより、ドイツは労働力としてトルコ人を必要としなくなり、イスラム系住民の排斥という新たな問題が浮上して、大きな国内、国際問題となった。

 異質な民族と共存することは、頭では納得出来ても現実問題としてすんなり受け入れるのは難しい問題がある。今ではいずこの国も民族問題を避けて通ることは出来ないが、感情論として好き嫌いの気持ちが表れてくるのは避けようがない。日本国内でも戦前の在日朝鮮人問題や、明治以降の部落民問題などは日本人の心の中に今日でも触れられたくない問題として引きずっている。

 表面的に民族差別はなくなったとは言え、根底には相手の気持ちを慮る気持ちが大切であるとつくづく思う。その点で案外無神経なのは、金さえあればとか、表現は自由だとか言って周囲の人たちの気持ちを斟酌せずに、不必要なトラブル発生の原因を作っている広告なども注意したいものである。

 ヤンキースタジアム内の右翼外野席前の「よみうり新聞」の大きな日本語広告や、シアトル・マリナーズのホームグランドのバックネット下に良く出る日本製品のCMなどは、あまりどぎついとアメリカ人の神経を逆撫ですることを考えた方がよい。逆の立場に立って、国立競技場や、東京ドームにけばけばしいハングルや、アラビア語で埋め尽くされた場合などを考えてみたらどうだろうか。

 要は「ほどほど」と「相手の気持ちを慮る」ということを忘れないことが大切ではないだろうか。

 それにしても株式市況の動きはめまぐるしい。先週末には、ドバイ金融筋の信用不安から大幅な円高となり、日経平均株価も一気に300円下げて、藤井財務相が具体的な対策を講じることもなく、この円高を容認するわけにはいかないと言った途端、週明けの今日の為替と株式市場は敏感に反発して、円は86円台に下がり、日経平均も264円も上がって9,345円まで戻した。

 しかし、世界の景気は一向に回復せず、雇用状況はぱっとしない。給料は下がり失業率も上がり、こんな経済状況ではどうしようもない。トップの鳩山首相はと見れば、親から譲ってもらった隠れ贈与を突かれて追い詰められつつある。怪しげな政治資金入金ルートを追及され、しどろもどろではないか。支持率は高いが、下手をすると短命内閣に終る恐れが出てきたように思う。

2009年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

930.2009年11月29日(日) クラシック音楽と「坂の上の雲」

 恒例で上野浅草フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会に、飯田ゼミの赤松晋さんがチェリストとして出演するのでゼミの有志が挙って浅草公会堂へ応援に出かけた。この演奏会では、毎度少々難しい曲が演奏されるので、中々馴染みにくい。今日の演奏曲目はウェーバーの歌劇「オイリアンテ」序曲、ハイドンの「交響曲第101番ニ長調『時計」、そしてチャイコフスキー「交響曲第5番ホ短調」だった。「時計」の一部しか知らなかったが、まあ聞き応えがあった。最後のチャイコフスキーの交響曲第5番は、落ち着いて聞くのは初めてだったが、プログラムの解説が分かり易く説明され、この重苦しい曲も演奏楽器の音色を解説に従い追っていくことが出来た。

 終っていつも通り「神谷バー」で会食となった。16名の参加者に赤松さんのご子息夫妻が加わり、和気藹々となり、いつもながらの楽しい会食となった。この席で今年の忘年会を12月29日に決定した。

 浅草公会堂へ行く前に時間にゆとりがあったので、雷門から浅草寺まで人混みの中を真っ直ぐ歩き、参拝してきた。途中の人混みは、日本人より外国人の方が多いくらいで、東京の観光地と言えば、ここ浅草が中心になってしまったような気がする。歩行者も顔つきでは分からないが、会話を聞いていると中国人が多い。やはり純日本的なものは外国人の興味をそそるのだろう。正面の浅草寺は来年一杯屋根の葺き替え工事中のようで、屋根は全面的にシートに被われ、訪れた人びとにとっては少々がっかりだろう。

 久しぶりに御神籤を引いてみると願っていた通り、「吉」だった。「願望=叶えられるでしょう。病気=治るでしょう。」と願ったり、叶ったりで気分を良くして公会堂へ乗り込む。

 ほろ酔い加減で帰る道すがら幸せだと話していたのは、飯田ゼミで恩師・飯田鼎先生の謦咳に接してご指導いただいた有難さと、飯田ゼミ仲間の温かい友情に恵まれた幸せを享受出来たことである。今年発行した「慶」に、「飯田ゼミのアカデミックな伝統と仲間たち」と題してゼミの思い出を寄稿したが、その中にもゼミの良い思い出ばかり書いているので、他のゼミの同級生が羨んだくらいである。

 いつものことながら、やはりゼミの仲間との交流は楽しい。気が置けないのがいいし、夫人同伴で楽しく語り合えるのが良い。来年箱根で一泊して桜見物を楽しもうというアイディアも出された。今年は予定を実行出来なかったので、来年こそは期待に応えなければいけないと考えている。

 さて、今日から待ちに待った大河ドラマ「坂の上の雲」がNHKで始まった。産経新聞に連載されて単行本として発売されたのが、昭和47年だ。発売以来版を重ねて、多くの読者の関心を高めた。私が読んだのは昭和57年だからかなり遅れていたが、興奮と興味で読みふけり、それ以来司馬遼太郎作品への興味が募っていった。あしかけ3年を費やして放映するらしいが、そもそもこれだけの大掛かりの舞台背景の作品を、テレビのような小さな画面で表現すること自体無理だと思っていた。日露戦争の場面なんかどうやって演出するのか興味がある。

 今日は最初の放映ということから、1時間半もの長い時間となったが、これから毎週日曜日の夜を楽しませてもらえそうだ。

2009年11月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

929.2009年11月28日(土) 事業仕分けの効果はどう表れるか。

 遅ればせながら7歳の孫の七五三のお祝いに出かけた。どの神社にお参りしようかと長男も散々悩んでいたが、幸運にも妻の短大時代の親友の実家が近くの多摩川浅間神社なので、急遽お願いして長男一家と神社で待ち合わせした。鳩山首相の自宅に近く、首相就任後幸夫人とともに最初に参拝したところでもあり、川沿いで景色もよくロケーションは抜群である。有難いことに妻の友人と後を継いでいる妹さんのご家族に親切にケアしてもらい、祝詞も上げてもらい滞りなく儀式を済ませることができた。

 昨日で各省庁の来年度予算申請額の事業仕分けが一応終了ということになった。初めての作業でもあり、開始前から広く注目を集めていた。平たく言えば民主党国会議員が省庁の予算担当者を相手に申請予算の廃止、見直し、見送り等についてその是非を査定することである。来年度の税収見込みが大幅に落ち込んでいる時でもあり、政府の行政刷新会議としては全体で計上額のうち3兆円程度を削減したいと考えていた。

 しかし、昨日までの作業では仕分け効果と云われる削減額は、目標のほぼ半分の1.6兆円だそうだから予算削減というのは思うようには行かない。元々必要だとして計上した予算であり、そう簡単に切れるものでもない。100%の効果はなかったにせよ、過去に予算の中身を公に曝け出し、その必要性を議論するなんてことはこれまであり得なかった。その意味では、今回初めて予算についてどうして必要なのかという点をガラス張りにした成果は数字だけのものではない。

 実際政権を手放した谷川秀善・自民党参議院幹事長なぞは、良いことだ、なぜ今まで自民党はこういうことをやらなかったのかと反省しているとまで言っている。従来の自民党政権は、唯一の保守政党と主張してきただけに、前例に倣うということを金科玉条のごとく守り続けてきた。そして、年功序列制を踏襲し、若手の提言や卓見は無視されてきた。仕分け事業なんてことは、少し頭を捻れば考え出せることであり、前例に倣うという後ろ向きの発想さえなければ、自民党政権でも考え出すことは可能だったと思う。

 特に数年前から私も会員であるシンクタンク「構想日本」が、地方自治体を対象に、事業仕分けを行っていた。そのことを自民党議員が知らないわけがない。自民党議員の最近の憔悴した姿と発言を聞いていると、むべなるかなとも思う。選挙に負けるべくして負けたのだと思わざるを得ない。

 事業仕分けの中で一番難しいのは、現在予算を執行中であるにも関わらず、これを取り止めるかどうか、の問題である。典型的なのは、ダムや道路などの大工事の中止である。中止するか、或いは建設を続行するか、どちらが国民にとって利が多いか、であり、大臣が代わってすぐ「中止」と言うべき筋合いのものでもないと思う。

 もうひとつは、科学研究費を申請通り認めるか、或いは却下、または予算削減か、の議論である。仕分け人が世界一のスーパーコンピューターを見直しと下した結論に対して、学者側から猛烈な反対の声が上がったことである。一概に経費査定できる案件とは異なり、科学は進歩しても形のある成果として表れないケースが多い。だからと言ってこの経済低迷の時代に科学研究費だけが聖域であって良い筈もない。この辺りの精査、議論、分析について充分検討されたのだろうか。やはり時間が不足していると考えざるを得ない。

 しかし、すっきり分かり易い予算の仕組みになりつつあると思うし、役人の一方的な判断による無駄遣いが少しは見直されるのではないかと今後に期待したいと思う。

2009年11月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

928.2009年11月27日(金) 非核3原則はウソ、核は持ち込まれていた。

 昨日初めて三田で会った慶応の同級生に今日松本整形外科から帰る途上の目黒通りで声をかけられた。相手も医院の近くのスポーツクラブでひと泳ぎした帰りだという。お互いにびっくりである。大学へ入って50年経つが、初めて会ったのが昨日で、その翌日に再び会うというのは、いかに近所に住んでいるとは言え、ハプニングのようである。

 松本医師からは先日の血液検査の結果を教えてもらった。期待していたほどの数値ではないが、CRPは確実に下がって0.54となった。もう一息である。昨年8月の8.01から何とかここまで落ちてきた。これを早く平準値の0.3以下に持って行きたいと願っている。

 駒沢大学の清田義昭講師の講義は、NHKが昨年制作したドキュメンタリー番組「こうして核は持ち込まれた-空母オリスカニの‘秘密’」を鑑賞しながら、日本国内への核の持ち込みについて話し合った。日本ジャーナリスト大賞を受賞した意欲作で、ここまでよく核の持ち込みをアメリカ側へ取材し追及して、白日の下に曝け出してくれた。

 過日核の持ち込みについて本欄でも書いたが、来月1日外交文書の核密約について公聴会が開かれ、吉野文六・外務省元アメリカ局長らの証言がなされるという。このビデオでは、アメリカ軍の司令官、空母オリスカニ乗組員、夏目防衛庁元事務次官らも核の日本への持ち込みがあったと明言している。日本の夏目元事務次官なぞは、「『持ち込まず』は有名無実」とまで話しているのは、密約や機密保持があったことはもはや疑いようがない。

 初めて知ったが、空母オリスカニは朝鮮戦争中に造られ、仮想敵国としてベトナム、中国、ソ連を照準に、日本列島を盾として考えていたとラロック第7艦隊司令長官が述べている。

 日米の関係者が口を揃えて核は持ち込まれたと述べている以上、非核3原則が守られていなかったことは、今や疑いようがない。今後はほかに隠された機密がないかどうかを検証し、国民への説明をきちんと行うべきであろう。

 今日の世界的な円高・ドル安は、ドバイの金融筋の信用不安から始まり、ユーロ安、ポンド安も引きずり円だけが高くなる独歩高となり、14年4ヶ月ぶりに84円台となった。東証日経平均株価は301円も下がり9,000円台割れが目前となった。一向に景気回復の兆しが見えず、相変わらず暗い話ばかりである。

2009年11月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

927.2009年11月26日(水) 「慶」発行記念懇親会を楽しむ。

 今日は日本ペンクラブが結成された「ペンの日」で、毎年恒例により東京會舘で大パーティが開かれる。小中さんからも今日お会いしましょうと言われていたが、生憎慶応同期生雑誌「慶」の反省会兼懇親会が慶応三田キャンパスで開かれるので、こちらに行くことを大分前に決めていた。

 三田の「山食」も久しぶりだったが、以前の場所から西校舎へ移動していた。三田は、2年前恩師・飯田鼎先生の著作集全8巻が完成した時のお祝いのパーティ以来である。全体的な配置はそう変っているわけではないが、やはりわれわれの学生時代とは雰囲気が違う。でも母校というのはその雰囲気に浸るだけでもいいものだと思う。

 「山食」の壁には、各体育会クラブの写真や色紙も飾りつけられていたが、やはりラグビー部(慶応では蹴球部という)が気になった。日本選手権者とラグビー部創部100年の優勝チームのサインに誇らしい気分になり、なるほどと頷く。

 反省会は15名が集まった。西宮から参加された人や、慶応出身でない女性もおられた。女性が3名も参加されたのは意外だった。幹事の杉田さんが細かい手配をしてくれてほとんど問題なかった。いろいろな人生経験を持ったかつての慶応ボーイが、「慶」に書いた自作について自己紹介を兼ねて簡単に説明した。海外駐在の経験がある人が、かなりおられた。この辺りは慶応らしいところだ。10年前の第1号以来、これまでに「慶」は3号が発行されているが、私は3号それぞれに、①友人関係のネットワーク、②文化財保護のための発掘調査に関すること、③飯田ゼミの仲間、について書いたので、それらについてさらっと説明した。序にラグビー早慶戦で登場した栗原大介くんのPRをしておいた。皆さん真面目な話ばかりだったが、話を伺っていると中々ご苦労されたようだ。文学博士号を取られた女性、英仏語の通訳資格を持っている人、フランス滞在の長かった女性、大学教授、ら多士済々である。

 杉田さんのお声を受け、専門でもなかった文を書いて雑誌にまとめるというから壮大な作業だったわけだが、その苦労話を聞いていると、苦難を乗り越えひとつの成果として、雑誌を創り出したというのは凄いことだと思う。杉田さんの努力には、敬服する。まだまだ第4号も計画するというから、その意欲たるや衰えを知らない。改めて脱帽するのみである。

 今日は妻がコーラスの仲間と箱根へ1泊旅行に出かけた。宿泊旅館が宮の下の大和屋ホテルだという。ここは、道路と建物の間に高低差があり旅館内にロープウェイの施設があるという珍しい宿である。この近くには、もう一軒同じような設備のある対星館という旅館もある。ここはかつて松本清張の「蒼い描点」で逸話が紹介されたケーブルカーがある。

 いずれにせよ、妻は今を盛りと色模様の紅葉を見ることが出来たのではないかと思う。

2009年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

926.2009年11月25日(水) 鳩山首相偽装献金と大学生就職内定率の低下

 朝食を終えて「チボリ会」は来年の再会を約束して解散となり、小雨の中をJR「スーパーひたち」で帰ってきた。これまでに何度も通った水戸駅東口周辺を改めてブリッジから一瞥してみたが、駅前周辺が狭くてイマイチ垢抜けず、県庁所在地でありながらどうもイメージがぱっとしない。藤原正彦教授が慨嘆したように、水戸がつまらない街になったというのは、私も同様に感じる。

 都市計画というのは、余程国家百年の計のつもりで知恵を絞って考えないと碌なものにならないことが、この駅前の無秩序な都市計画の様子を見て何となく分かった。大きなお世話かも知れないが、このご時勢に茨城空港を開港(2010年3月予定)するくらいなら、茨城県の県庁所在地である水戸の都市計画を整備した方がよほど県民のために役立つし、ムダがなくなると思う。

 今日のニュースの中で大きな話題が2つある。ひとつは鳩山首相の偽装献金問題であり、もうひとつは来春卒業する大学生の就職問題である。

 前者は、春から故人らの献金が報告されて疑惑が燻っていたが、今日の夕刊やテレビ・ニュースで報道されたところによると、首相の資金管理団体への献金が違法になされていたようだ。すでに東京地検特捜部は、政治資金規正法違反容疑で元公設第一秘書を在宅で起訴する方針らしい。

 そもそも一般個人への資金管理団体への寄付の上限額は年間150万円である。ところが、首相サイドには、毎月1,500万円の現金が5年間に亘って実母から流れていた。トータルで9億円に上がる巨額である。この点については、母親から借り入れていたと信じられないような回答をしている。これが本当なら生前贈与に対する、一種の相続税の脱税ではないか。しかも、以前に鳩山首相はメルマガで、秘書の罪は政治家の罪であるような発言をしていた。今になって、自分は偽装献金には関知しない、すべて秘書が勝手にやっていたという言い訳は、天に向かって唾するような言葉ではないだろうか。まだまだ、不明な点が多く、残る原資も解明されていない。首相は、検察の調査を待ってなどと他人事のような発言をするのではなく、自ら真実を語るべきである。当分この献金疑惑から目を離せない。

 後者は、大学生の就職内定率が就職氷河期以来の低さであると、自治体、大学、企業間で懸念されている。平成15年、16年の氷河期は11月時点で60.2%、61.3%だったが、今年も現時点で62.5%と、昨年同期より7.4%も下がっている。高校生に至っては、9月末時点で37.6%の内定率で、流石に厚労省と各自治体でも憂慮している。企業にとっても昨年内定取り消しをやって世間から総スカンを食った例もあるので、採用を控え目に考えているらしい。

 もし、このまま就職浪人を出すとなると彼らの意欲、モチベーション、ビジョンが萎んでしまうし、社会的にも失業者を生むことは、社会の不安を増幅し、未来の展望も暗いものとなる。これらの失業者が、ニートや非正規社員、派遣社員になっていくと現在の労働市場の質を更に悪化させることにつながる恐れがある。

 今のところ国として抜本的な戦略や対策が講じられている様子は見られない。就職希望の大学4年生と高校3年生は、これからどう就活をすすめていくのか大いに気になるところである。

2009年11月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

925.2009年11月24日(火) 茨城県教員海外派遣団の同窓会

 久しぶりに水戸へ来た。今から29年前文部省教員海外派遣団でご一緒した茨城県の先生方との同窓懇親会「チボリ会」出席のためである。車で来ようかとも思ったが、気楽に往復した方が良いと考え直し、特急「スーパーひたち」に乗ってやって来た。車窓から冬枯れの田園風景を見るのはしばらくぶりである。

 水戸は昨年妻と梅の季節に偕楽園へ来た時以来であるが、駅西口前には大型ホテルが3軒、予備校ビル、高層マンションが建設されて大分様子が変った。それでも教員海外派遣団をお世話していたころは、毎年のように水戸駅東口の県教育庁へ足繁く通ったので、何となく懐かしい感じがする。

 しかし、チボリ会会長・海野千秀先生によると、藤原正彦・御茶ノ水女子大教授は水戸駅前の様子を見て「水戸も随分つまらない街になりましたね」と仰ったとか。

 あれから随分時が経った。あの時マルセイユとローマで教育施設を視察したが、偶々マルセイユ滞在中にビートルズのジョン・レノンが暗殺されて当地でも号外が出たほどの騒がれようだった。その後レノンが殺された高級マンション「ダコタハウス」前を他県の教育視察団とともに通過してレノン暗殺時の様子について話したことも懐かしい思い出である。

 来年国際ペン大会が東京で開催されるが、それを記念して今新著を出そうと考えている。もうすでに書き出しているが、旅行会社の実態と添乗員について自分なりに考え感じたことを思い切って書いてみようと思っている。その点で、文部省教員海外派遣団で体験したいくつかのエピソードや、ハプニングは格好のネタになる。その意味では普通の観光団とは一味も二味も異なる、国が主催し、支援するテクニカル・ビジットを数多く手がけたことは私の添乗員人生において血(知)となり、肉となったと考えている。

 今日は私を含めて参加者は僅か8名だった。海野先生は今年83歳であるが、顔艶もよくお元気なのが何よりも嬉しい。18名の団員の内、昨年亡くなられた山田先生を含めて物故者は3名になった。残る会員は15名である。会食の最後に来年30周年をひとつの区切りとして、「チボリ会」の今後の方向性を来年の30周年記念会で決めようという結論に達した。参加者が少なくなろうとも、会長が元気に参加してみんなが集まって楽しい懇親会を持とうとの気持ちさえあれば、いつまでも続ければよいと思うが、会員ではない私が口幅ったいことも言えず、黙って聞いていた。こういう仲間内の会で年数を重ねた場合の存続というのは、退け時が難しい。これまでにも終止符を打った戦友会を見ていると、戦地で生死を共にしただけにその矛の収め方は特に難しい。全国各地から集まる戦友とは別れ難く、その気持ちをどうすべての戦友に分かってもらえるのか、解散式では涙が止まらなかった。

 来年も参加して皆さんの気持ちがどんなものか知りたい。懇親会が終ってから、会長の趣味でもあるカラオケを楽しもうと、ホテル前のカラオケ店へ全員で出かけて気持ちを発散した。

2009年11月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

924.2009年11月23日(月) 熱戦の早慶ラグビーに興奮

 毎年今日11月23日にラグビー伝統の定期戦・早慶戦が秩父宮ラグビー場で行われる。今年もテレビ観戦となってしまったが、2つの点で注目していた。

 ひとつは、早慶ともに今日まで関東大学リーグ戦対抗戦で全勝街道を突っ走り、今日の試合は優勝を賭けた一戦ということである。

 もうひとつの注目点は、慶応ラグビー部で久しぶりに母校湘南高校ラグビー部OBの栗原大介くんが出場したことである。彼は私がラグビー部OB会長を務めていた最終年、2007年に母校ラグビー部主将だった。圧倒的な突破力があり、母校メンバーをぐいぐいリードして県大会で母校をベスト8へ進めた。国体優勝の神奈川チームにも選ばれ、期待出来る選手だった。慶応に進学し、これからどのように成長していくか楽しみにしていた。入学早々大きな怪我をして、1年間を棒に振ってしまいラグビー人生にも黄信号が灯ったが、今年はそのハンデを克服し2年生ながらレギュラーポジションを獲得した。中々の努力家である。最近の試合でも活躍していると聞いていたが、優勝を争う慶応でレギュラー争いに勝って試合に出場するというのは、立派なものだ。今日は特に目立つような派手なプレイは見られなかったが、その中でひとつだけ目立ったプレイがあった。ラック状態の中で早稲田ボールを奪ったプレイは、良かった。解説の元日本代表・坂田正彰氏も誉めていた。

 今日の試合を実況放送していたNHKの豊原謙二郎アナも母校ラグビー部OBである。彼は早稲田OBだが、やはり同じラグビー部の後輩が活躍するのを実況中継するのは、きっと嬉しいに違いない。

 栗原くんもこれから一層厳しいトレーニングを積んで逞しく成長し、日本代表選手を目指して頑張って欲しいと願っている。

 今日の試合結果は、追いつ追われつの末慶応が早稲田に追いつかれ、20-20の同点引き分けとなり、優勝は最終戦に持ち越された。後半は慶応が押されていたが、トライ数では上回っていた。結果的に相手ゴール前のフルバックの落球とペナルティ・キックの差が勝敗を分けたが、勝てない試合ではなかっただけに、少々悔いが残る。

 ラグビーに倣ったわけでもあるまいが、甲子園では今日オール早慶戦の野球が行われた。これは慶応が10-5で早稲田を破った。

2009年11月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

923.2009年11月22日(日) 脱税の無脳科学者・茂木健一郎

 茂木健一郎という売れっ子の脳科学者がいる。マス・メディアでは引っ張りだこで大忙しの様子だが、先日東京国税局から税金の申告漏れを指摘されたのは反社会的行為であるし、著名人としてはあまりにもお粗末である。真面目な納税者を舐めている。まったく話にならない。いくら何でも忙しくて申告する時間がなかったなんて誰が信用するだろうか。しかも、過去に税務署から税務申告がなされていないと警告まで受けていた。在籍するソニーコンピュータサイエンス研究所からも税理士を雇うようアドバイスも受けていた。それでも過去2~3年間にソニーからの所得の源泉徴収以外すべての所得について所得税をビタ一文支払っていなかったというから、このあくどい鉄面皮ぶりには驚くより呆れるというしかない。その所得額は4億円近いという。これを個人事務所に任せるということもなく、自分ひとりで処理していた。誤魔化せるとでも思っていたのだろうか。やることがうっかりなんてものではなく、計画的で意図的なのである。

 昨年初めて個人事業主として税務申告を行った経験から言えば、確かに私のような過少申告者ですら、税理士の手を借りずにひとりで関係書類を作り、税務申告書を作り上げるのは大変な作業であり、かなりの負担である。ましてやあれだけの高額所得者が自分ひとりで書類を書き上げる時間と余裕があるとはとても思えない。それでも税理士に相談することもなかった。

 大体普段「脳」について偉そうなことを言っているこの人の脳はどうなっているのか? 普通の人が当たり前と考えることが、この人には分からないようだし、当然と思えるアドバイスを無視するような感覚は、われわれ凡人にはとても理解出来ない。それでいてテレビでは尤もらしく、学者の論理を振りかざす。こういう人を学者バカというのではないか。

 もうひとつ分からないのは、自局番組キャスターの不祥事が明らかになった際本人に反省させて、番組からせめて一時降板させるよう自粛を促してもおかしくないと思えるのに、NHKは申し訳程度にHPでお詫びを伝えて、引き続き番組を放送し続けていることである。この不誠実な対応は公共放送として理不尽ではないだろうか。

 こういう脱税者をちやほやさせながら出演させている他のテレビ局もテレビ局である。いま経営状態が低迷しているテレビ局は、その原因の解明に真剣になるべき時であるにも拘わらず、相変わらず視聴者が喜べばそれで善しとしている。今もって懲りないのである。

 今朝テレビ朝日の人気番組「題名のない音楽会」にこの茂木氏がゲストとして現れ、シャーシャーとして特異な「恋」の持論までぶっていた。怖い者知らずで益々図に乗っている。反省の色など微塵も感じられない。NHKもテレビ朝日もこの学者バカをヨイショして、ご機嫌を取っているだけである。

 はっきり言って、今回の茂木氏の脱税行為は犯罪ではないのか。国民の義務である税金を意図的に納めないのだ。明らかに確信犯である。脱法行為をしようとしている科学者が、真面目に納税している視聴者にお説教なんかする資格があるのかと問いたい。まったくこの程度の「脳所有者」を脳科学者なんて、誰が言ったのか知らないが、無脳(無能)科学者ではないのか。

2009年11月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com