279.2008年2月17日(日) 日本語の乱れ

 一昨日新潟から一時里帰りしていた二男が今日新潟へ戻った。やはりその土地に住んでいる人間から聞くとなるほどと思うことがある。1つはガソリン代について聞いた話だ。車がないと仕事にならないようだが、ガソリンの需要が多い地方都市なので、経済原則から言えば安くて当然である。ところが輸送費がかかるのか、逆にガソリン代はかなり高いらしい。やはりこういう問題は、現地に住んでみないと分からない。2つ目は、新潟は雪国であるだけに人々は雪に慣れ、雪について詳しく知っている。雪が降ってくるのを見て、この雪は積もるか、積もらないかを即断出来ると言って感心していた。

 今年は全国的に積雪が多く冬山の遭難者も多い。ところが、油断したのか航空機の人為的なミスが札幌・新千歳空港で起きた。日本航空機が離陸しようと滑走路を飛び立つ寸前に、同じ滑走路の前方で着陸したばかりの同じ日航機がまだ残っていた。雪で前方が見えなかったというパイロットの証言だが、札幌は冬になれば毎日雪が降るので、その対策は充分やっていたはずである。管制官のいう通り鸚鵡返しに繰り返せばよいのに、違う言い方をしたらしい。マニュアル通りに操作していなかった。これは、明らかに慣れからくる油断だ。幸い事故にはつながらなかったが、生命に関わる事故と連動しかねないだけに、航空会社は乗務員を再教育して、マニュアルの再点検を徹底して欲しい。

 昨日文科省による学習指導要領の改訂が発表されたが、国語については、適切に表現し正確に理解する能力を育成し、伝え合う力を高める云々とある。皮肉なことに、今朝の日経紙最終頁のエッセイに作家・工藤美代子氏が「原宿はらはら」というテーマで、最近の原宿風景を描写していたが、近頃の女子中学生の服装と言葉遣いの乱れに呆れ果てていた。長い間住んで愛着もあり懐かしい原宿だが、とても住んでいられなくて最近引越ししたそうだ。

 今朝の「天声人語」にも最近の言葉遣いには、会話を弾ませる大切な熱を奪う言い回しが多いと嘆き、その例として「自分の中では・・・」とか、「わたし的には」、「~かな、みたいな」という表現が間々見られると指摘している。文科省は精一杯やっているのだろうが、言葉の破壊に力を貸しているのは、間違いなくテレビ局だろう。あまりにも愚劣なバラエティ番組で低級な笑いを誘って、程度の低いタレントが程度の低い視聴者に迎合している。このまま日本語が破壊され続けると、日本の古典はいずれ外国語になってしまう。

2008年2月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

278.2008年2月16日(土) 学習指導要領の改定

 文部科学省が、学習指導要領を改定する。09年度から段階的に移行して、小学校が11年度、中学校が12年度から全面実施する。「ゆとり教育」に対する懐疑的な声がかなり出ていたうえに、国際的にも日本の児童・生徒の学力低下がはっきりしてきたので、改定には大きな反対はないようだ。

 しかし、「ゆとり教育」が問題ありとするなら、当然精査して、まず不十分な箇所を補う方策を考えてみるのが、教育のような地道なアイテムにとっては最も大切ではないだろうか。徹底的に議論を重ね、時間をかけて解決していくことこそが、教育には大切だと思うが、ダメと断定してばっさり切ってしまう点は、とかく優柔不断の日本人にしては珍しい。これでは「ゆとり教育」は何だったのかということになる。少なくとも「ゆとり教育」が検討され、それを取り入れるために充分分析され、そのうえで新しい道へスタートしたはずだった。それを草木もなびくが如く、すべてアンチ「ゆとり教育」というのでは、徒に時間を浪費していただけだったということになる。現場の教師や、生徒のことを考えずに、統計結果だけを捉えて概念的に決めてしまうやり方は、どうだろうか? あれだけ「ゆとり教育」を大騒ぎして鳴り物入りでスタートさせていながら、10年足らずで方針転換だから、現場に関わっている教育者が一番苦労されるのではないだろうか。

 今度の改定では、授業時間数が確実に増える。特に、理数系の授業が大幅に増える。しかし、教師の数は充足されているのか。文系ならともかく理数系の教師の養成が大丈夫なのか、おいそれと充足出来るとも思えない。すると、従来の理数系の教師に負担がかかることになる。「ゆとり教育」で評判のよくなかった「総合的な学習」は、すでに授業時間数が減らされているらしい。授業時間が増える分は、「総合的な学習」が削られるようだ。

 そのほかには、数学で3.14を条件付きながら、3.1として計算してもよいなどと馬鹿げたことを言っていたが、案の定今後は再び3.14でなければならないということになった。

 最大の問題は、表向きでは教育は最も大切と言っておきながら、本音としては金を稼がない文部行政は、政治家からは最も軽視されている。すべて文部官僚に任せ、事が起こればポーズとして動く。それが証拠には、一番長期的な戦略が求められる仕事であるにも関わらず、結論だけは短期的な即決を求めていることからもみてとれる。

2008年2月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

277.2008年2月15日(金) 市川昆監督作品・映画「ビルマの竪琴」

 映画監督の市川昆氏が亡くなった。大変話題の多い監督だった。ヘビースモーカーとしても知られていた。監督をされた東京オリンピックの記録映画が、芸術か記録かと論議を呼んだことが懐かしい。凝り性の市川監督は、随分多くの名画を撮ったが、本人が納得しないともう一度同じ映画をリメイクして撮った。私自身どちらかというとあまり映画は観る方ではないが、市川監督が撮った2つの「ビルマの竪琴」だけは、いずれも観た。第1作はモノクロで安井昌二が水島上等兵を演じた。第2作はカラー映画で中井貴一が主演した。なぜ監督はこの映画を2度も撮ったのか。今朝の日経「春秋」によれば、「赤い土の色、僧侶たちの黄色い衣、金色に輝くパゴダをカラーで撮りたい」渇望を忘れられなかったからだそうだ。確かに赤、黄色、金色はビルマを象徴するカラーと言えば言える。しかし、監督が惚れこむほどビルマを表すのにカラーに魅力は感じない。私は、第1作のモノクロ映画の方が、ビルマの落ち着いた雰囲気をよく表していると思っている。

 映画は現地ロケを敢行したが、ビルマにおいては非現実的なシーンをいくつか撮っている。私自身かつてビルマへしばしば行っていた頃に、2つの点でビルマの人たちから教えられたことがあった。ひとつは、第1作で日本兵が土足のまま、ラングーンの象徴、シェ・タ・ゴン・パゴダ内を走り回るシーンで、あの光景はあり得ない。確かにあそこでは靴を脱がなければ、上へは上がれない。2つ目は、お坊さんが楽器を奏でることは絶対ないということだった。修行する僧侶が悦楽のための楽器なんか絶対に弾くことはないと強く言われた。小説の内容は、なかなか日本人の琴線に触れるストーリーで、戦後まもなく出版されたこともあり、戦地に残る日本兵のことを考えると身に詰まらせられて、つい涙もろくなった時代性が背景にあった。原作者の竹山道郎氏は元一高の教授だったが、残念ながらビルマへ行ったことがなかった。それが、細かい点で整合性を欠く結果になってしまった。

 まあしかし、小説も映画も良かった。市川監督のご逝去でついビルマに話が行ってしまったが、国情が落ち着いたら再び行ってみたいと思っている。国民性が素晴らしく、懐かしい国である。

2008年2月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

276.2008年2月14日(木) 悲しいかな、南大門消失

 3日前の夜、韓国ソウル市内の中心にある韓国歴史建造物の象徴的存在だった南大門が放火により焼失した。南大門は韓国国宝第1号で、消火作業の近くで心配そうに見つめる韓国人が焼け落ちた瞬間、泣き崩れるシーンが放映され、身につまされた。その前を何度か通ったことがあり、また韓国人のプライドでもあることを知っていただけに彼らの気持ちが痛いほどよく分かる。

 600年前に建造されたこの木造建築物は、いまも韓国の人々にとっては大切な文化財であり、国民の心のよりどころであっただけに惜しみても余りある。1950年に日本でも同じように、金閣寺が修行僧の放火によって焼失した。いずれも同時代の貴重な建造物だった。ただ、どうも解せないのは、これだけ大切なものがどうしてこんなに警備の手が薄く、簡単にホームレスが入り込み、放火されてしまうのか。なぜ防火用のスプリンクラーも設置されていなかったのか分からない。それに、消防と文化財保護担当者との縄張り争いのような両者の間に齟齬を来たしていたような憶測もあり、消火活動がスムーズに出来なかった点も指摘されている。それにしてもやはり管理が甘かったとしか言いようがない。消防士も悔し涙を流しながら、消火出来なかったことも悔しいが、国宝を失ったことがもっと悔しいと話していた。元ソウル市長で、次期韓国大統領の李明博氏も早速現地を訪れた。再建されるとのことだが、所詮本物ではない。同じところに同じ形をした、同じデザインの建物が建ってもそれは、はっきり言って偽物である。一旦失ったものは大きい。そして、永久に帰ってこない。国宝や重要文化財を管理する人は、こういうことも念頭に本腰を入れて防止策を講じて欲しいと思う。

 さて、昨日検察長官会同において、鳩山邦夫法相がまた呆れた発言をした。昨年鹿児島県警の捜査手法が冤罪だったとの決着がついていた事案を、蒸し返して冤罪と呼ぶべきではないと考えているというような発言をして、当事者、常識人を怒らせ、世間を呆れさせている。これほど失言・放言を繰り返す大臣、しかも法の番人である法務大臣はそう滅多にいない。大臣としてのセンス、資格がないし、本来大臣になってはいけない人だったのだ。つい最近も友人の友人はアルカイダだどととぼけた発言をして世間の顰蹙を買ったばかりである。

 現行の死刑制度についても、刑が確定したら自動的に刑を執行出来ないかと不謹慎な発言もしている。この人は苦労をまったく知らず、世の中のことが全然分かっていない。こういう人がトップにいる法務官僚もたまったものではない。もっと頭にきているのは、国民である。親から「選挙で当選する印籠」を世襲しただけの世襲議員はこれだから困る。いつも騒ぎを起すのは、世襲議員ばかりではないか。こんな放言・失言癖のある人は、また近いうちに放言をやりかねない。安倍首相に任命されたからといって、そのまま引き継いだ福田首相の任命権者としての責任が問われないわけではない。福田首相は一日も早く鳩山法相を罷免すべきである。

2008年2月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

275.2008年2月13日(水) やっと判ったソウル市郊外倉庫大爆発事故

 今日も昼と夜に予定があった。昼は、「JAPAN NOW観光情報協会」の企画会議で、5月開催の同協会総会提案議題について検討するための会議である。総会の準備のための準備のような会議で、昨年亡くなった橋元副理事長の後任推薦、新理事の紹介があった。

 夜は、新宿「隋園」で「知的生産の技術研究会」八木会長と杉沢幹事の決算書類の確認に秋田事務局長とともに立ち会う。高校の先輩である杉沢さんは、以前から親しくご交誼いただいているので、その後の八木会長主催の食事でも4人で気さくに話し合いながら楽しいひとときを過ごすことが出来た。秋田さんも知研女性事務局長として、平素より万般に亘り会長を助けて会の運営に尽力してくれている。献身的なボランティア活動で、会にとっては大変ありがたいことである。

 さて、先日来気になっていた韓国ソウル市郊外利川の倉庫大爆発事故について、元朝日記者のお2人に尋ねてみたところ、ご存じなかった。事故発生の1月7日夜のテレビニュースを見ていなかったなら知らないのは当然であるが、ニュースの内容を話したらお2人とも信じられないというのが第一声だった。実際一旦テレビで報道されたニュースが、ある時を境にぷっつんと遮断され、以後まったく伝えられないなんてことは、通信網が発達している今日、誰が聞いても信じられない話である。「JAPAN NOW観光情報協会」の事務所で、インターネットで検索したところ、「あった!」。記事が見つかった。朝鮮日報紙で報道されていた。すでに、50人が亡くなっていた。被害者への補償がこじれているとも書かれていた。そのWEBサイトの大事故に関して1月9日付本稿「ご意見番の意見」が掲載されていた。丁度おかしいと思った気持ちを書いたブログである。ご意見番も格が上がったものである。事実は事実として、事故は実際に発生していたのである。かつてNHK「私の秘密」で「事実は小説より奇なり」と高橋圭三アナが口を切って始まった番組があったが、まさに「事実は小説より奇なり」である。

 では、どうして韓国では報道されていることが日本国内では報道管制が敷かれてと言ってもよい状態なのだろうか。何か隠された秘密があるような気がしてならない。なぜ日本のマス・メディアは追求しないのだろう。

 一昨日疑問が氷解しないままこの疑問について、朝日新聞「声」欄に投稿した。取り上げてくれるかどうか判らないが、マス・メディアとしては当然追求すべき問題だと思っている。

 話題を変えよう。昨日のアメリカ大統領選挙戦、民主党の候補者争いは、スーパー・チューズディ以降7つの州でオバマ候補がすべてクリントン候補を破り、ついに代議員獲得数でも逆転した。クリントン候補の1185票に対して、オバマ候補の獲得数は1208票となった。ここへ来てオバマ候補が一歩先んじた感がある。しかし、まだ予断を許さない。

2008年2月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

274.2008年2月12日(火) 酒好きの会「酒のペンクラブ」にご参加を

 午後月例の「JAPAN NOW観光情報協会」の観光セミナーで、前スイス政府観光局の鈴木光子氏の講演を伺った。生憎ご持参のパワーポイントが起動せず、いろいろ手を尽くしたが使用出来なかった。他人様の機器を使用する時は、よほど慎重に準備しないとこういうことも起こりうる。

 内容的には観光局内部で働いた人でないと分かないことや、気がつかない点について分かりやすく説明された。スイス人気質についても話されたが、中で感銘を受けたことは、何事においても国の政策はすべて住民投票の結果に基づいて動いているという点だった。

 私も2点質問した。ひとつは、トラックの高速道路料金がべらぼうに高いのは、EU発足時に外国籍の物流トラックがスイスを通り過ぎるだけで、スイス国内には公害を撒き散らしながらスイスに何の経済効果ももたらさないと、国民からも批判の声が上っていた。トラックの高い高速道路料金はそれを阻止するために、設定されたのではないかということである。

 もう一点は、スイス・モビリティ活動で、スイス国内に自動車道路以外にハイキング、サイクリング、マウンテン・バイク、ローラースケート、カヌーのルート作り、総延長16,400kmの計画があるとのことだったので、少し距離が多すぎるのではないかと質問した。結局スイス人にとってはそんなに長い距離ではないし、実現真近であると聞いて、スイス人の考え方と計画性に感心した次第である。

 夜は、「酒のペンクラブ」2月会合が溜池の「酒菜・おかず」で開かれた。最近会員になったばかりなので、初めて出席した先月に続いて参加した。この会には独特の雰囲気と持ち味があるようだ。立派な月刊紙「酒だより」も発行している。すでに創立以来30年になるという。一昔前の風流や典雅を愛する人たちが集まっている風情も感じられる反面、酔っ払って道路上に大の字になって仰向けに寝込んだり、立ちしょんべんしたり、今どき珍しく酒道における豪の者が多い。会の名前の通り文人が多いようで、出版社勤務の人、書店経営者、新聞記者、それに会社勤めの人、リタイアした人、揃ってお酒大好き、話大好き、人間好きな人たちが1ヶ月に一度東京のど真ん中で、会合と称して飲み比べ、味比べをやっているようである。言うならば無礼講である。溜池界隈の一寸気のきいたお店で、安い会費、持ち込み自由というのだから、今どき珍しい。全国の日本酒、焼酎、ウィスキーを偶々用立てることが出来た会員が持ち寄り、他の会員がこれをご馳走になるという趣向だ。前回は、キューバ産の蒸留酒を持参した女性もいた。それでいて飲みたい人はビールもやって会費が高々4,500円だから、時勢柄こういうお店を探す幹事さんも大変だなあと新人会員は率直に思う。中々ユニークな人が多くて話は楽しいし、安い銘酒は飲めるし、飲み場所を知らない、貧乏呑ん兵衛にはこんな有難い会はない。よろしかったらぜひ会員になることをお勧めしたい。

2008年2月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

273.2008年2月11日(月) 新岩国市長に米機動部隊受け入れ容認派

 昨日気になっていたビルマの民主化路線のポーズが、なぜこの時期に発表されたのかとの疑問に対して、早速今朝の朝日紙面に上智大学根本敬教授が「五輪を意識した中国の圧力」と説明している。北京五輪をスムーズに開催したい中国が、ビルマ軍政を支援しているとの国際的な非難の声を和らげる目的で、ビルマ軍事政権を説得し、譲歩を迫ったのではないかとの解説である。なるほどと頷ける。では、中国はもうひとつ批判を浴びている、スーダンのダルフールにおける虐殺事件はどう解決しようとしているのか。これには相変わらずだんまりを決め込んでいる。いま中国は、世界中で問題を起している。困ったことだ。

 昨日山口県岩国市長選挙が行われ、戦前の予想に反して岩国基地に米空母艦載機部隊を受け入れることを容認する新人、福田良彦・前代議士が、現職で反対派の井原勝介・現市長を破って当選した。これまで基地の街、岩国市は度々受け入れ容認か、反対かで揉めて、今回も移転問題の民意を問う、実に3回目の選挙である。選挙結果により、早晩機動部隊は受け入れられるだろう。

 しかし、この選挙の結果から今後の市政の難しさが予想される。全国的に高い関心を呼び、投票率も前回選挙(65.09%)を大幅に上回って76.26%に達したので、結果は民意に近いと思う。しかし、問題は獲得票が容認派(47,081票)、反対派(45,299票)、どちらへ転ぶか分からなかったくらい接近しており、市民の圧倒的な支持を得たわけではない。しかも、出口調査によれば新市長に投票した有権者のうち、移転容認は僅か3割だったようだ。市財政の困窮が補助金なしには、切り抜けられないことを知った市民が、已むに已まれず選択した苦しい決断だったのではないか。市民の意見は二分されたわけであり、今後市政運営は爆弾を抱えながら進めていくことになる。

 問題の根は深い。これまで圧倒的な勝利を治めてきた前市長としては、市民の支持を得られると多少楽観視していたかも知れない。だが、断は下された。「容認」と引き換えに新市長は、政府から止められていた補助金を受け取ることが出来るだろう。しかし、市を真っ二つに割った選挙結果により、市民から全面的な協力を得られるのか。今後新たに起こるであろう騒音問題は大丈夫か。また、どうやって市政を抜本的に建て直していくのか。着任早々重大な決断を迫られる。

 それより、今回のよろめき市政を仕掛けた張本人は、言うことを聞かない前市長に対して露骨に汚い術を使った日本政府である。アメとムチを目の前に見せて反対派を揺さぶる、政府の兵糧攻め手法である。補助金を機動部隊容認のご褒美に見せかけるなど、人の気持ちを秤にかける人非人的やり方である。是は是、非は非として、国家は一地方都市に対して、もう少し血の通った対応が考えられなかったものだろうか。

2008年2月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

272.2008年2月10日(日) 軍政ビルマがまた変なポーズを取っている。

 またまた始まったビルマ軍事政権のアドバルーンである。今年5月に国民投票を実施して憲法を制定し、2010年に複数政党による総選挙を実施すると国営テレビを通じて発表した。

 昨年秋の僧侶を含む一般市民の反政府デモで日本人ジャーナリストが殺害され、世間を大いに騒がせたが、デモを武力鎮圧した軍政は、その後まったく音なしの構えだった。強権政府が民主化運動を次々に弾圧してきたこれまでのやり方から推して、今回の思わせぶりのポーズは額面通りには受け取れない。実際1990年5月に行われた総選挙では、アウン・サン・スー・チー率いる国民民主連盟(NLD)が選挙で勝ったにも関わらず、言いがかりをつけ政権を民主化勢力に渡さず、逆に指導者のスー・チー女史を自宅に軟禁してしまったくらいである。

 海外のメディアも軍政のステートメントを懐疑的に見ている。基本的に民主化は一向に進められていないからである。それはニュース取材の方法でも分かる。ニュース・ソースは朝日、日経ともに現地特派員による取材であるが、いずれもラングーン(ヤンゴン)からではなく、バンコック駐在員からである。依然として軍政は、マス・メディアに入国査証を許可していない。そこにはどうしても政治的時差が生まれる。

 昨年暮れにニューヨーク在住でビルマ出身のマ・テン・チーさんから綿々と綴った手紙を受け取ったが、30年ぶりに帰国してがっかりしたと書いてあった。

 われわれビルマ・ファンにとっては、一刻も早く民主的な総選挙を実施して、民主国家・ビルマとして独り立ちして欲しい。

 一昨日左膝の痛みがひどくなり、かかりつけの整形外科で診てもらい一時的な痛みではないかということから、患部を湿布して温めないようにして2日間風呂にも入らなかった。実に不思議なことに昨日になって少し痛みが和らいできた。階段も片足で一歩一歩ゆっくり上っていたが、それも少しずつ回復し、片足を引きずりながらも左右を交互に上下出来るようになった。それが今日になってさらに具合が良くなり、大分痛みも消えて嬉しいことではあるが、なんだか変な感じである。随分単純だなとも思う。夕方になって痛みがほとんど消えた。しかし、どうもよく分からない。なぜこの一週間ばかり急に痛みが出て、先生に診てもらったとはいえ、患部に特別な処置を施したわけではない。湿布をしただけである。先生のお見立てでは、一時的な痛みというものがあるので、それかも知れないとは仰っていたが不思議だなあという感じである。でも、回復してきたのでほっとした。今夜は3日ぶりに風呂にも入った。年は取りたくないとつくづく思う。やれやれである。

2008年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

271.2008年2月9日(土)  前日本遺族会会長・中井澄子さんご逝去

 昨日の朝刊訃報欄を見ていて、また1人印象深く、お世話になった方が亡くなられたことを知った。前日本遺族会会長・中井澄子さんである。享年90歳だった。

 1970年代の半ば、太平洋戦争戦没者遺骨収集事業に関して、日本政府が中部太平洋地区でお世話になっていた、当時の国連信託統治領マリアナ諸島の高等弁務官アダ・ギルバート夫妻を当時の厚生省が日本に招待した時、日本遺族会の婦人部長を務めておられた方で、その後日本遺族会初の女性会長を務められた。なかなか頭脳明晰な方で一際目立って存在感のある女性だった。

 その当時、たびたび厚生省や、日本遺族会へ伺っては多くの幹部の方に懇意にしていただいたが、中部太平洋地区の遺骨収集事業を毎年ご下命いただいていた関係で、ギルバート夫妻の羽田到着から見送りまでの間、ずっとつきっきりで行動を共にすることになった。当時の厚生省援護局丸山課長ともども都内観光から、1泊2日の箱根観光までずっとお供した。帰国前日になって九段会館で晩餐会が開かれ、その折始めて当時の日本遺族会・村上会長、中井婦人部長に紹介され、その席で通訳まがいのお手伝いをしたことを懐かしく思い出す。中井さんからは、その場で「ご苦労さまです」と慰労の言葉をかけていただいた。その後、サイパン出張の折に高等弁務官事務所を訪れ、ギルバート高等弁務官に直接記念写真を手渡しして喜ばれたことも懐かしい想い出である。

 財団法人日本遺族会のネットワークは全国の隅々まで行き渡り、政治的、且つ社会的に強固な組織は九段会館内にある事務局を中心にして、その組織は中央集権制になっており、幹部、並びに職員はほぼ男性中心に構成されている。奈良県の中井さんのような地方出身の女性が、会長職まで務められるのは空前絶後で極めて異例である。それだけ中井さんのお人柄、能力と活躍ぶりは際立っていたのではないかと思う。言うべきことは毅然として主張される、大変芯の強い立派な方だった。お会いしたのはほんの数回であるが、いつも和服をお召しになっておられる素敵な女性だった。今でも印象に残っている女性のお一人である。心よりご冥福をお祈りしたい。        合掌

                                       

2008年2月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

270.2008年2月8日(金) 何と言っても健康が一番

 今日は健康に関する話題を3つ。

 両膝の炎症が回復途上で何とか良くなりつつあり、あと一息のところまできていながら先月の血液検査の結果は、炎症度数が再び悪化して松本先生ともどもがっくりして頭を痛めていた。

 しかし、自覚症状としては大分良くなり、一時は階段の昇降に往生していたのが、今ではほとんど心配がなくなっていた。ところが、2~3日前から左膝だけ痛み出し、昨日から大分きつくなり、今朝になって階段の上り下りにも不自由するようになった。これはまずいと通院中の松本整形外科へ駆け込んだ。X線で診てもらったが、骨には異常がないとのことで、多分一時的な痛みだろうと湿布することになり、しばらく様子を見ることになった。

 それにしても少々情けない。かつては健康優良児だったムッシュ・コンドーはどこへ行った?

 偶々今朝NHK番組でプロスキーヤー・三浦雄一郎さんが75歳にして、今年再び最高齢でエベレストに挑戦する話を再放送していたが、両足に鉛の錘をつけリュックにも錘を入れて毎日30分から2時間、町を歩いて歩行訓練しているという。三浦さんほどではないにしろ、もっと鍛えないと体力、健康面でどんどん後退、老化していくのではないかと心配になってくる。それにしても三浦さんのチャレンジャー精神には脱帽だ。

 夜のNHK「プレミアム10」では、甲状腺癌により手術を受けた韓国人テノール歌手ゼー・チェンチョルさんの歌手としての復活を賭ける苦闘を紹介していたが、歌手にとって致命的な喉の手術を再三に亘って受け、リハビリで再起を期す様子を、力づける日本人音楽プロデューサーの美談を織り交ぜながら、ドイツと日本を舞台にドラマ風に構成していた。何年に1人というくらいのテノール歌手の美声に魅せられた、日本人プロデューサーの涙ぐましいほどのバックアップぶりと、挫けそうになる歌手に対する家族ぐるみの愛情で前向きに進もうとする歌手の努力、そしてその2人の誠実な友情も興味をそそる。

 結局人生で一番大事なことは、何と言っても「健康」であるということを改めて思い知らされる。

2008年2月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com