272.2008年2月10日(日) 軍政ビルマがまた変なポーズを取っている。

 またまた始まったビルマ軍事政権のアドバルーンである。今年5月に国民投票を実施して憲法を制定し、2010年に複数政党による総選挙を実施すると国営テレビを通じて発表した。

 昨年秋の僧侶を含む一般市民の反政府デモで日本人ジャーナリストが殺害され、世間を大いに騒がせたが、デモを武力鎮圧した軍政は、その後まったく音なしの構えだった。強権政府が民主化運動を次々に弾圧してきたこれまでのやり方から推して、今回の思わせぶりのポーズは額面通りには受け取れない。実際1990年5月に行われた総選挙では、アウン・サン・スー・チー率いる国民民主連盟(NLD)が選挙で勝ったにも関わらず、言いがかりをつけ政権を民主化勢力に渡さず、逆に指導者のスー・チー女史を自宅に軟禁してしまったくらいである。

 海外のメディアも軍政のステートメントを懐疑的に見ている。基本的に民主化は一向に進められていないからである。それはニュース取材の方法でも分かる。ニュース・ソースは朝日、日経ともに現地特派員による取材であるが、いずれもラングーン(ヤンゴン)からではなく、バンコック駐在員からである。依然として軍政は、マス・メディアに入国査証を許可していない。そこにはどうしても政治的時差が生まれる。

 昨年暮れにニューヨーク在住でビルマ出身のマ・テン・チーさんから綿々と綴った手紙を受け取ったが、30年ぶりに帰国してがっかりしたと書いてあった。

 われわれビルマ・ファンにとっては、一刻も早く民主的な総選挙を実施して、民主国家・ビルマとして独り立ちして欲しい。

 一昨日左膝の痛みがひどくなり、かかりつけの整形外科で診てもらい一時的な痛みではないかということから、患部を湿布して温めないようにして2日間風呂にも入らなかった。実に不思議なことに昨日になって少し痛みが和らいできた。階段も片足で一歩一歩ゆっくり上っていたが、それも少しずつ回復し、片足を引きずりながらも左右を交互に上下出来るようになった。それが今日になってさらに具合が良くなり、大分痛みも消えて嬉しいことではあるが、なんだか変な感じである。随分単純だなとも思う。夕方になって痛みがほとんど消えた。しかし、どうもよく分からない。なぜこの一週間ばかり急に痛みが出て、先生に診てもらったとはいえ、患部に特別な処置を施したわけではない。湿布をしただけである。先生のお見立てでは、一時的な痛みというものがあるので、それかも知れないとは仰っていたが不思議だなあという感じである。でも、回復してきたのでほっとした。今夜は3日ぶりに風呂にも入った。年は取りたくないとつくづく思う。やれやれである。

2008年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com