1646.2011年11月15日(火) 分かりにくいことが多過ぎる。

 今日北朝鮮の首都ピョンヤンでサッカー・ワールドカップ3次予選の日本対北朝鮮戦が行われ日本が0-1で敗れたが、試合会場・金日成記念スタジアムは秘密国家・北朝鮮らしく、およそ国際親善スポーツらしからぬ異常な雰囲気を醸しだしていた。

 日本代表チームは昨日チャーター機で北朝鮮入りを果たしたが、その入管手続きに4時間近くを要した。昨日入国後の軽い練習では、グラウンド内をどういう目的か北朝鮮軍兵士が行進しているような有様で、今日の試合会場を見る限り5万人のアウェイ・ファンの中で、日本人サポーターは入国を認められた150人だけが手足をもぎ取られたような閉塞状態で大人しく声援していた。試合後日本人ファンは恐怖感を感じたとその異常な試合の感想を率直に述べていた。

 試合開始に先立って両国国家斉唱で「君が代」が吹奏されるとけたたましいブーイングに圧倒される状態で、凡そ国際親善試合と呼べるものではなかった。かつて中国で開催されたアジアカップの際に同じような光景があったが、これほど酷くはなかったと思う。北朝鮮国民には、やはり国際試合を観戦するうえで常識とかエチケットが欠けているようだ。しかも北朝鮮ファンは国旗を振りかざして応援していながら、日本人はカメラ、国旗、太鼓や鐘などは持ち込めず、まったくアンフェアでアブノーマルな雰囲気だった。つい拉致事件を引き起こす国らしいなぁと考えてしまう。

 国際間の行事や取り決めになるとどうしても行き違いや、誤解が生じるのはある程度目をつぶるとしても、意図的に相手国を威圧したり、極端に相手国に不利を強いるような状況を作り出すようなことでは国際親善なんか生まれるわけがない。

 国際外交の場でも、似たようなわけが分らないことがある。どうもTPPが分かりにくいと最近本欄にも書いているが、今までの外交とどうも様子が違う。TPP加盟国はアメリカを中心に9カ国だが、昨日日本が加盟交渉をすると宣言したことによって、カナダとメキシコが参加に前向きな姿勢を表明した。もし仮に実現すると世界経済の約4割がTPP加盟国間で行われることになる。これに対抗して中国がASEANプラス3カ国(中日韓)の構想に、さらにオーストラリア、ニュージーランド、インドを加えて16カ国で広域自由貿易圏の構築を目指す意向のようである。そのうえもっと複雑にしているのは、昨日行われた日米首脳会議で交わされた申し合わせが、日米両国で言うことが違うのである。オバマ大統領と野田首相のトップ会談で話し合われたことが、それぞれの国内で違った伝えられ方をしていることである。こんなことはかつてなかったと思う。なぜか言い出しきれなかったことがあったのではないか。アメリカ国務省のホームページに話し合いとは違うことが発表され、その間違いに気がついた日本政府が抗議するとすぐ取り消された。だが、情報は取り消されないままアメリカ国内でニュースとして流れている。こういう失態とも言うべき行き違いはどう処理しようというのか。

 世の中が複雑になり、ファジーになってくると国レベルも雑になるということなのか。

2011年11月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1645.2011年11月14日(月) 恩師・飯田鼎先生を偲ぶ。

 大学時代のゼミの恩師・飯田鼎先生が今年5月にお亡くなりになって半年が過ぎた。例年なら先生ご夫妻をお招きして飯田会を開催するのが恒例だが、今日「飯田鼎先生を偲ぶ会」として今春閉館した「九段会館」から、「ハイアット・リージェンシー東京」に会場を変更して先生ご夫妻がおられない、少々寂しい飯田会を開いた。参加者は40数名で、冒頭に先生のご冥福を祈って全員で黙祷し、先生を偲びつつ先生の思い出を参会者がそれぞれ話した。

 誰からも話される思い出話は、素晴らしい先生だった、先生に教えを請うことができて幸せだった、先生の生き方が自分の指針となった、大学生活が意義深いものになったのは飯田先生のお陰である等々、先生を慕う気持ちは誰もひけをとらない。突然お亡くなりになったので、もっと謦咳に触れたかったなど先生を想う気持ちは他のゼミ生には誰にも負けないという人もいた。

 翻って自分自身ゼミに入る前に先生に河上肇の著書を読んでいると申し上げたら、「ゼミに入って河上肇を研究してみたらどうか」と学ぶ方向性を示していただき、先生のご指導をいただきながら結局河上肇が卒業論文のテーマとなった。夏休みに桧原湖のゼミ合宿で勉強したり、遊んだことが懐かしい。卒業後も悩んだ時には先生のお宅を訪ねてサジェスチョンをいただいた。私が処女作「現代・海外武者修行のすすめ」を上梓した折には、事前に先生に拙稿をお送りし添削、推敲のご指導をお願いしたところ、1週間ほどして丁重にコメントを書いて総評を文書にして送っていただいた。それは、拙文には句読点が少なく、ひとつの文章が長すぎるので、もう少し文章をカットするなり、読みやすくするために句点を付け加えたらどうかと分り易いアドバイスをいただいた。その時先生の真摯なお心遣いを感じた。あの時以来何とか文章を書いて来られたのは、まったく飯田先生のお陰である。

 来年には飯田会文集を出すことが報告された。私もその編集委員のひとりを務めることになった。

 今後の飯田会を進め方については、結論は持ち越されたが、先生はお亡くなりになったが、先生の精神はゼミナリストの心の中に生き続けているので、形として何とか残していこうとの声が強い。来年のご命日に先生のお墓参りをして、肩肘張らずにサロン的ムードの中で先生を懐かしく想い出すことができるような集まりになれば良いのではないかと思っている。

2011年11月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1644.2011年11月13日(日) よく分らないTPP参加交渉

 どうも環太平洋経済連携協定(TPP)というのがよく分らない。日本はすったもんだの末TPP参加を決めたと理解していたが、実際はそうではなくTPPへの加盟交渉に参加することを決めたというべきことのようである。道理であれだけTPPへの参加に反対していたリーダー役の山田前農水相が、交渉の場で野田首相が日本の言い分を伝えてくれると確信しているなどと妙に納得したような言い方をしていた。

 ところが、日本にとってはこれからが胸突き八丁らしい。すでに加盟国であるアメリカを始めとする9カ国と個別に交渉するようだ。そこで交渉成立となってからTPPに加盟が認められるスケジュールになっている。日本の加盟を誘っていながらアメリカの対応は、いろいろな思惑が絡んで一筋縄では行かない。すでに、カーク通商代表部代表は日本への参加を歓迎するとしながら、その一方で、農業障壁をなくすことを求めている。更にややこしいのは、日本がアメリカへ近づき過ぎることを懸念して中国が黙っていないことである。中国はいかなる国からもTPPへ招待を受けていないなどと言い出す有様である。これに対してアメリカは「TPPは閉鎖的なクラブではなく、関心のあるすべての国に門戸は開かれている。招待を待つ必要はない」と言い切っている。

 最近の動きからして単純に日本のTPP加盟問題と思っていたが、実はヨーロッパ離れの傾向が見えるアメリカには、太平洋沿岸諸国、及び発展著しいアジア諸国を取り込もうとする近未来の外交・経済戦略があり、その一方で、それに歯止めをかけ、アジアの中で存在感を強めようと反米・親アジアの連携を構築し固めようとする中国の外交戦略の綱引きがある。

 野田首相がわざわざAPEC首脳会議出席のためホノルルへ乗り込んだ時の、APEC諸国の反応もイマイチだった理由もその辺りの事情にある。メディアもそういう報道はあまりせず、この期に及んで実はこうだったという説明の仕方で、分かりにくい。更に分かりにくいのは、野田首相が勇躍乗り込んだハワイだったが、APEC諸国の対応は加盟国ではないと看做したのか首相を仲間に入れてくれないいじめっ子と同じやり方なのである。これも分かりにくいが、外務省スタッフも様子がつかめていないらしい。TPPとは世にも不思議な連合体である。

 さて、昨日東電は福島第1原発の事故後初めて事故現場を報道陣に公開した。テレビ・ニュースで見る限り各建屋は壊滅状態である。報道陣は依然として漏れ出てくる放射線の中をバスの中から見学していた。吉田昌郎・第1発電所長の恐いコメントが新聞に書かれていたが、「3月11日から1週間は死ぬだろうと思ったことが何度かあった」の発言には冗談じゃないと思った。そういう状態にしておいて、東電はそのまま自分たちは一時その現場から逃げ出そうと許し難い卑怯なことを考えたのである。これを断固許さなかったのは、原発に一家言を持つ菅直人・前首相だった。前首相の厳命がなければ、日本中が放射線に冒されていたかも知れないのだ。菅前首相も最後の最後で漸く存在感と責任の一端を示した。

 それにしてもトップたるものは、自分のことばかり考えず、周囲への配慮と影響を忘れてはならないということだろう。

2011年11月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1643.2011年11月12日(土) 日本シリーズに際し、プロ野球界は今後の在り方を考えるべき時

 9日日大三島へ講義に出かけた帰りに、JR三島駅で新幹線に飛び乗ろうと駅構内を走ってエスカレーター上で転倒し、右足向う脛下部をしたたか打ち少々痛むのを我慢していたが、今日になって大分腫れてきたのと右足甲が黒ずんできたので、些か心配になり今朝松本整形医院へ診てもらいに行った。放っておいて痛みを感じることはなく、軽いジャンプをしても特別違和感がないので、先生から湿布をして患部を冷やすことが大事だと言われたが、毎日入浴していると話したところ冷やさなければいけないので、当分入浴を止め湿布をするようご託宣があった。完治するまでしばらく時間がかかるかも知れない。年は取りたくないものだ。

 さて、プロ野球界の最後で最大のイベントである日本シリーズが今日から始まり、延長戦の末セの覇者・中日ドラゴンズがパの福岡ソフトバンク・ホークスを2-1で破って第1戦を飾った。そのお祭に水を差すような事件が昨日あった。あまりチーム内のスキャンダルが表面化しない読売巨人軍内で、球団代表である清武英利氏が、桃井恒和オーナーと原監督と自分で決めた来年度チームの幹部人事案を、事前に了解していた読売本社会長・渡辺恒雄氏が「鶴の一声」によりひっくり返したことは、コンプライアンスにもとると文科省内で記者会見して、渡辺会長のやり方を厳しく批判した。

 当事者のひとり、桃井オーナーは自分がいない場で部下が一方的に自分の上司を告発するが如き言動は許されるべきではないと、サラリーマン街道まっしぐらの上司らしい表現で部下の清武氏の手法を強く非難している。しかし、所詮はコップの中の騒ぎである。普段はあまり内紛らしいトラブルも起こらない巨人軍に、降って湧いたようなスキャンダルである。一部の新聞紙上には、今日始まった日本シリーズに対して失礼だとのコメントが載っているくらいである。

 幸か不幸か、巨人軍オーナー職を7年ほど務めて今年6月に辞めた、ゼミ仲間の滝鼻卓雄くんにとっては、オーナーを辞めたせいで妙なトバッチリが飛んで来なくて良かったかも知れない。

 プロ野球界というのも伏魔殿のようなところがあり、繁栄に胡坐をかいている内に、人気は下り坂となり、かつて巨人軍の中継放送なら視聴率は20%を楽に上回ると言われた。それが、今ではほとんどTV地上波放送もなくなり、よほどの好ゲームでなければ、視聴率は10%以下だというから、奢る平家は久しからずである。それ見たことかという感じである。

 親会社の宣伝部門と考えるだけでは、巨人・阪神の名門チーム以外は企業として利益を生み出すことは難しい。現実につい最近セ・リーグ万年最下位の横浜・ベイスターズがチームごと売りに出された。これまで親会社の庇護の下に企業としてしっかり利益構造を構築することを怠っていたツケが今になって表面化している。

 プロ野球界には今あまりにも問題が多すぎると思う。プロ野球を今後どう発展させていくのか。一度プロ野球機構としても真剣に考えるべき時期に来ているのではないかと思う。

2011年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1642.2011年11月11日(金) 野田首相の結論は「TPPに参加」

 わが国がTPPに参加するかどうかで揉めていたが、今夜野田首相は記者会見を開き、TPPに参加する決意を表明した。本当は昨日開く予定だった記者会見をどんづまりで1日延期したうえでの決断である。野田首相は2008年に野党議員として国会でTPPに関して質問している。その頃からTPPに関して一家言持ち、勉強していたようだ。今日まで結論を引っ張ってきたが、大局的に参加が日本にとって利ありと確信してTPPに取り組む覚悟だろう。
 賛成派と慎重派の対立と言われていたが、実際には慎重派ではなく反対派であり、結局野田首相は反対派を配慮しつつ賛成派の意見を汲み取り、明日からハワイで開かれるAPECで、日本の立場を述べることになった。それにしても、それぞれの業種に関わる人たちが自分たちの立場と利益を主張するばかりで、どうにも分かりにくい。首相より大分遅れて私自身不勉強だったが、菅前首相が6月ごろにPTTについて前向きなコメントを述べるまでは、その内容についてまったく知らなかった。国民もほとんどが似たようなものではないかと思う。それ以来急激にPTT問題は俎上に上がり、それぞれの利益を絡むグループが賛否入り乱れて混乱する有様である。
 21分野に亘って細かく交渉するとなると、充分その効果を考えなければならない。1番心配なのは日本の外交力と姿勢が毎度弱腰で交渉に弱く、今度も押し捲られるのではないかという懸念である。それと同時にアメリカから参加を誘われたとは言え、アメリカが必ずしも日本の言い分を黙って聞くわけではなく、むしろアメリカから日本の主張を遠ざけられ、アメリカ議会の承認を得られない心配もある。日米両国ともに国内向きにすんなり受け入れられない事情を抱えている。日本にとっては進むも火ダルマ、退くも火ダルマのような難しい立場にある。
 これから日本にとって本格的な対外交渉が始まる。果たして工業製品を日本にとって有利に交渉できるだろうか。それと同時に農業品について日本が望むような形で交渉できるのだろうか。
 とにかく野田首相は決断して、明日ハワイへ乗り込む。意気込みだけに終らず、少なくとも望みを残してくれるような話し合いを期待したいものである。

2011年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1641.2011年11月10日(木) オリンパスの酷い巨額損失隠し

 俄かに兜町を騒がせ、国際問題化したオリンパス㈱の経理偽装工作事件に頭を痛めている。実は長男が問題のオリンパスに勤務している。今年入社20年目になり、先日の「文化の日」には、私の誕生祝として夕食をご馳走してくれたばかりで、その時はまだ会社側は企業買収に投資した巨額の資金は、適正と主張していた。会社のコメントを信じていた、内視鏡販売部門の1セールスマンに過ぎない息子には、まさか会社がこのような不正行為を行っていようなどとは思いもよらなかっただろう。それが一転して一昨日高山修一・新社長が1990年代に財テクで損失を出し、その穴埋めのために、当時の社長らごく一部の役員が「飛ばし」という経理上の偽装工作を行っていたことを告白した。これにより事態は大きく変わった。
 外から見て、オリンパスほどの世界的優良企業が、なぜ財テク失敗による穴埋めを法律を犯してまで処理しなければならなかったのか理解に苦しむ。いかに法律を犯して穴埋めしてもいずれ明らかになるのは分りきったことである。それが、1990年代の初めから長きに亘って行われていたとは、常識的にはとても考えられない。会社ぐるみの悪質な事件と受け取られ、日本国内のみならずアメリカではFBIが捜査に乗り出すとも言われ、最初に不正を内部告発し、解任されたイギリス人社長ウッドフォード氏の母国イギリスでは、メディアが大々的に取り上げウッドフォード氏の主張を擁護している。これでオリンパスの立場は一層苦しくなった。
 それにしても20年近くに亘ってよくもこのような偽装工作が暴露されなかったものだと驚く。前会長・前社長の菊川剛氏、前副社長・森久志氏、常勤監査役・山田秀雄氏らが首謀者であり、隠蔽者であると槍玉に上げられたが、彼ら以外に経理担当者らが知らない筈がないし、監査法人は何を調べていたんだと言いたい。
 それが、今日になって損失の隠蔽、つまり企業買収に投じた買収額が高すぎると指摘した監査法人がその直後の2009年に解約され、新しい監査法人に変更されていたことが新聞で明らかにされた。新たにオリンパスの決算書を監査した新監査法人「新日本監査法人」が、不正をどう取り扱ったのかは報じられていない。この不祥事に伴い、オリンパスの株価は急落し、連日ストップ安を続けて最高値時に比べて1/8程度にまで下がり、今日東京証券取引場はオリンパス株式を監理銘柄に移した。これは、オリンパスが中間決算書の提出が期限に間に合わないと申し出たことに対する処置である。それにしても医療用内視鏡機器分野では世界市場の7割を占め超優良企業が、かくもお粗末な隠蔽工作による粉飾決算を行っていたとはまったくがっかりである。株主、社員に対する背任であるとともに、法社会全体に対する挑戦でもある。私情においては忍びないが、息子には耐えてほしいと思う。
 さて、昨日トルコでまた地震があった。先月23日地震があった東部都市ワンの近くである。偶々昨日日大の講義で1999年に私が遭遇したトルコ大地震と併せて触れたばかりである。ワンの地震災害の救援に当たっていた日本人男女2人のNPOスタッフが昨日の地震で崩壊したホテルの下敷きになり、女性は助かったが、男性が死亡した。2次災害のような事故である。人助けに駆けつけて亡くなられた。お気の毒である。

2011年11月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1640.2011年11月9日(水) 日大国際関係学部で2時限講義

 日大国際関係学部の北岡さんから依頼されて講義を行うため新幹線で三島キャンパスへ出かけた。キャンパスは三島駅からゆっくり歩いて10分程度のところにある。戦時中は陸軍野砲部隊の駐屯地だったらしく、当時の石造りの守衛所が説明付きで道路際に建っていた。三島市立北小学校、同北中学校、県立三島北高校に取り囲まれて、校舎から富士山も間近に望める。中々閑静な教育環境にあり学生たちは恵まれているように感じた。
 北岡さんとは簡単に打ち合わせをしてから午後の講義に臨む。2時限の授業は「国際時事問題」と「国際メディア論」で、各90分である。70~80名の学生が熱心に聴いてくれたが、60場面のパワーポイント画像を投射して説明した。主に、私が旅行業界に入った動機と経緯、仕事の場でいかに臨場感が大事か、私の危機一髪の海外ひとり旅、観光業界を見る目、旅行業者に求められる条件、現場にこそ真実がある、テロをどうやって予見できたか、等々について事件が起きた時の海外の新聞を持ち込み紹介しながら、若い時にひとりで海外へ出ることが成長を促すことにつながると積極的に海外ひとり旅にトライするよう強く勧めた。
 実際に講義をしてみると90分は短かった。2講義とも時間が足りず、打ち切るような幕引きとなりちょっと悔いが残る。
 それでも学生たちが興味を抱き、真剣に聴いてくれたのが嬉しかった。それにしても中10分の休憩をとりながら前後90分の講義を立ちっ放しで話し続けることは中々タフなことだ。まぁ北岡さんのお役に立てて良かった。
 終えてから北岡さんに食事に誘われ、北岡さん行きつけの寿司店に入る。そこへ北岡さんと親しい千谷基雄特任教授がやって来られ、酒を酌み交わし地場の寿司を食しながら談論風発と相成った。千谷教授は富士通の出身でニューヨーク、カリフォルニアに長く駐在され、それがご縁でその当時ロスにいた北岡さんと知り合うことになったという。
 やはり、話題の中心は原発と原子力開発、核問題である。北岡さんも原発反対だし、私も大反対である。3人が異口同音に原子力開発の過程で踏み込んではならない「神の領域」へ人間が入り込んでしまったことが間違いだったということにともに同感した。今日アメリカ政府は、国際的に核管理をアメリカがコントロールしようと考えているはずで、日本が原発開発を放棄することを懸念し、平和利用との名目で日本が原子力開発を続けることを望むのではないかというのが一致した意見だった。
 帰途は東横線・綱島へ帰られる千谷教授と一緒に新幹線・新横浜経由で帰ってきた。三島駅構内でぎりぎりの新幹線へ飛び乗ろうと年甲斐もなく走ってエスカレーターで転倒し、いささか向う脛を打ち痛い目に遭ったのは、足が衰えてきたせいだろう。ちょっと情けない。

2011年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1639.2011年11月8日(火) 日本はTPPにどう対応するのか。

 環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加の是非を巡る政府と民主党内の調整が最終段階に入っている。民主党プロジェクト・チームは明日には提言をまとめ、10日に野田首相が参加を表明する筋書きらしい。その一方で、交渉参加に反対する動きも目につく。その超党派のグループは150人にまで広がっている。公明党、国民新党、社民党、共産党はいずれも反対を表明している。自民党も賛否真っ二つである。それにしてもこのTPP参加問題は些か拙速のそしりを免れない。6月に菅前首相が参加を表明してから、俄かに大きな問題となり、今や国論を2分しかねない勢いである。ざっくり言えば、賛成派は経済界、反対は農業界である。経済界は経団連を筆頭にこれからの自由主義経済下の日本経済を考えれば、関税の原則撤廃は当然で、それなしには経済発展は考えられないと交渉参加を強く訴えている。その一方で、反対派の農業団体は米、野菜などがアメリカから自由に入ってきたら農家は崩壊するといって強硬に反対を唱えている。どうしてこのように1国の大きな問題を衝突寸前にまで追い込んでしまったのだろうか。スケジュールの進め方が拙い。
 TPP交渉は21分野について議論される。日本にとって不利な協定ばかりではないことは分かっている。敢然として反対しようという農業団体の考え方は分るが、その後押しをしている国会議員が農家の票に目が眩み、やましい気持ちがあるからだと思われている。それより何より、TPPについて情報が少なすぎるのではないだろうか。これでは経済界と農業団体だけの、内輪の論理が国政レベルへ上がって国内ではしたない喧嘩をやっているような印象だ。
 それに両派のお互いの戦い方が良くないと思う。どうも全面的に賛成とか、断固反対を唱えて部分的に歩み寄れる分野について話し合おうとしない。これでは解決方法がないではないか。
 どうも議論の仕方が雑で、どうして相手の考えや気持を斟酌するポーズを取れなくなってしまったのだろうか。当事者ばかりでなく、どっちにせよわが国全体にとってもマイナスである。相手をねじ伏せることばかり考えて、相手の意見を上手に取り入れるという発想がどうして浮かんでこないのだろうか。 
 今のままでは、解決の見込みはなさそうだ。10日に野田首相が決断してから対立する賛成派と反対派がどう折り合いをつけるか。更に、国家にとってマイナスにならないような参加の仕方をどう考えるのか。あまり当てにできるような人物は見当たらないが、ここは‘どじょう’首相が、両者の意見を汲み取り、日本がマイナスを背負わないような結論を導き出してもらいたいものである。

2011年11月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1638.2011年11月7日(月) 消費税値上げの首相発言はどうなったのか?

 G20首脳会議に出席していた野田佳彦首相が帰国して、早速長崎市内の故西岡武夫・参議院議長の自宅を弔問した。これから野田首相の前途には難問が待ち構えている。自ら蒔いた難問のひとつは、カンヌ滞在中に2010年代半ばには消費税を10%に引き上げるという唐突な発表だった。民主党内閣は党内に賛否の対立構図が山積である。消費税引き上げしかり、今紛糾しているTPP参加問題もまたしかり、年金の一元化改革もしかりである。
 その消費税値上げはどうなるのか、鵜の目鷹の目で注視されている。一部には歳入不足を補うためにその必要が叫ばれていた。また、以前からIMFも日本政府に消費税値上げをすべきと勧告していた。ところが、民主党は総選挙の時から消費税値上げについては逃げていた。実力者である小沢一郎元代表は値上げに反対している。こんな党内事情もあり、党としての統一見解を毅然として示すことができなかった。それがここへ来て突然値上げ公表である。それなら外国で一方的に発表する前に、国会なり、国民にきちんと説明すべきではないか。もう少し順序立ったスケジュールの下に計画を進め、党内で話し合って民主党として考えをまとめることができないものだろうか。その辺りがこの民主党の未熟なところである。
 これから消費税値上げに向けて、どのようにロードマップを作り上げていくのだろうか。今日もマス・メディアはまったくこの問題を報じていない。マス・メディアにとっても報道する価値のあるトピックだと思うが、先日現地から流れてきたニュースだけしか伝えられていない有様は異常としか言いようがない。それにしても野田首相の手法はまったく理解できない。何が「安全運転内閣」だ?
 民主党はこの先この消費税値上げ問題をじっくり検討し、党内がまとまって結論を出すことができるだろうか。国民としてはやや不安である。これからどういう道筋を辿っていくのか、もう少し消費税値上げの工程について分りやすく説明してほしいものである。

2011年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1637.2011年11月6日(日) エッセイの評価はまずまず

 知人の北岡和義さんが静岡県三島の日本大学国際関係学部で特任教授を務めておられるが、先日その北岡さんから要請をいただき、9日に学部授業の内2コマ分を講義することになっている。科目は「国際時事」と「国際メディア」というそれぞれ90分授業だが、今日北岡さんと電話とメールでやり取りして「臨場感から知る現実の世界」と付けたタイトルのレジュメを送って簡単な打ち合わせを済ませた。
 もとよりその国際関係の科目を専門的に学んだことはないし、その知識があるわけでもない。北岡さんからは国際問題に対する持論、私の海外旅行体験、特に海外でのリスキーだった旅行体験と、旅行業の実態について学生に話してほしいということだったので、パワーポイントにも臨場感のある写真を取り入れて作成したつもりである。どれだけ期待に応えられるか分らないが、学生たちを退屈させない自信だけはある。9日が楽しみである。
 さて、時間をかけて書き上げたドキュメンタリー風エッセイ「トラック島の日系大酋長が見せた大和魂と謎」を「知研フォーラム」に寄稿したが、掲載予定の写真が抜け落ちて刷り直ししてもらうことになっていた。会員には写真が落ちた「知研フォーラム」誌に、抜け落ちた写真だけをA4用紙にコピーして送られたようだが、大量注文をいただいた森喜朗元総理分300冊はそうもいかず、私の追加分150冊を併せて正しい冊子に刷りなおしてもらった。2日にそれらの内130冊を友人らに郵送したが、昨日辺りからぼつぼつ受け取ったというお礼状や受領の連絡をいただいている。おかげさまでエッセイは割合好評のようで、内心嬉しく思っている。中には読後感のほかに親切なコメントを書き加えてくださる人もいる。自分としては資料を集め、関係者にも会い、かなり調査して書いたドキュメントでもあり、また高校の先輩方について書いたものでもあり、かなり力を注いで書き上げた。ある大手新聞記者だった方からは、「少し書き足せば、立派な売り物になる小説(ノン・フィクション)になる」と言っていただいたのは、お世辞が含まれているとは言え、ある程度評価してくださったことでもあり嬉しいものである。時間をかけて加筆・修正して出版するのかどうか決めたいと思っている。
 今年は東日本大震災のため、明るい行事の予定が変更された。その中でプロ野球が、開幕を遅らせたり、電力不足を鑑みてナイター開催をある程度自粛して、漸く最後の仕上げどころの日本シリーズ開催へ向けセ・パ両リーグの出場権を争うクライマックス・シリーズを行っている。今日やっと日本シリーズ出場2チームが出揃った。昨日はパの優勝チームの福岡ソフトバンク・ホークスが出場を決定し、今日セの優勝チームの中日ドラゴンズが出場権を獲得した。
 これで、実力のある2つのチームが天下晴れて日本一を争うことになった。昨年のようにパの3位チームが日本シリーズへ出場し、日本一の座を占めるなんておかしなことにならなくてやれやれである。くどいようだが、こんな複雑なシステムは止めて、すっきり両リーグの優勝チームが雌雄を決することができないのか。

2011年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com