1643.2011年11月12日(土) 日本シリーズに際し、プロ野球界は今後の在り方を考えるべき時

 9日日大三島へ講義に出かけた帰りに、JR三島駅で新幹線に飛び乗ろうと駅構内を走ってエスカレーター上で転倒し、右足向う脛下部をしたたか打ち少々痛むのを我慢していたが、今日になって大分腫れてきたのと右足甲が黒ずんできたので、些か心配になり今朝松本整形医院へ診てもらいに行った。放っておいて痛みを感じることはなく、軽いジャンプをしても特別違和感がないので、先生から湿布をして患部を冷やすことが大事だと言われたが、毎日入浴していると話したところ冷やさなければいけないので、当分入浴を止め湿布をするようご託宣があった。完治するまでしばらく時間がかかるかも知れない。年は取りたくないものだ。

 さて、プロ野球界の最後で最大のイベントである日本シリーズが今日から始まり、延長戦の末セの覇者・中日ドラゴンズがパの福岡ソフトバンク・ホークスを2-1で破って第1戦を飾った。そのお祭に水を差すような事件が昨日あった。あまりチーム内のスキャンダルが表面化しない読売巨人軍内で、球団代表である清武英利氏が、桃井恒和オーナーと原監督と自分で決めた来年度チームの幹部人事案を、事前に了解していた読売本社会長・渡辺恒雄氏が「鶴の一声」によりひっくり返したことは、コンプライアンスにもとると文科省内で記者会見して、渡辺会長のやり方を厳しく批判した。

 当事者のひとり、桃井オーナーは自分がいない場で部下が一方的に自分の上司を告発するが如き言動は許されるべきではないと、サラリーマン街道まっしぐらの上司らしい表現で部下の清武氏の手法を強く非難している。しかし、所詮はコップの中の騒ぎである。普段はあまり内紛らしいトラブルも起こらない巨人軍に、降って湧いたようなスキャンダルである。一部の新聞紙上には、今日始まった日本シリーズに対して失礼だとのコメントが載っているくらいである。

 幸か不幸か、巨人軍オーナー職を7年ほど務めて今年6月に辞めた、ゼミ仲間の滝鼻卓雄くんにとっては、オーナーを辞めたせいで妙なトバッチリが飛んで来なくて良かったかも知れない。

 プロ野球界というのも伏魔殿のようなところがあり、繁栄に胡坐をかいている内に、人気は下り坂となり、かつて巨人軍の中継放送なら視聴率は20%を楽に上回ると言われた。それが、今ではほとんどTV地上波放送もなくなり、よほどの好ゲームでなければ、視聴率は10%以下だというから、奢る平家は久しからずである。それ見たことかという感じである。

 親会社の宣伝部門と考えるだけでは、巨人・阪神の名門チーム以外は企業として利益を生み出すことは難しい。現実につい最近セ・リーグ万年最下位の横浜・ベイスターズがチームごと売りに出された。これまで親会社の庇護の下に企業としてしっかり利益構造を構築することを怠っていたツケが今になって表面化している。

 プロ野球界には今あまりにも問題が多すぎると思う。プロ野球を今後どう発展させていくのか。一度プロ野球機構としても真剣に考えるべき時期に来ているのではないかと思う。

2011年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com