2063.2013年1月5日(土) 終戦直後に朝鮮へ帰った同級生

 今朝の朝日新聞「声」欄に佐賀県唐津市に住む76歳の男性が国民学校3年生だった、終戦の年の秋に祖国へ帰って行った朝鮮人中学生のことを想い、その懐かむ気持ちを書いている。その朝鮮人中学生は学校で様々な差別を受け、つらかった気持ちを目に涙をためながら語って母国語で民謡「アリラン」を唄い、別れたそうである。今故国でどうしているだろうと優しかった年長の友を想いながら昔を偲んでいる。

 私にも似たような想い出がある。国民学校1年生の夏終戦を迎えた。疎開がらみの父の転勤で、房州の勝山町(現鋸南町)へ引っ越したのがその年の3月で、翌月国民学校へ入学して4ヶ月後には終戦となった。たった4ヶ月ではあったが、その年は歴史に残る敗戦となったせいで、その当時の印象は強烈に焼きついており、学校や町ぐるみの思い出は山ほどある。

 入学早々に近所の友だちの中に、朝鮮人金田くん(姓名の名は覚えていない)がいた。近くの山の麓の倹しい家屋に住んでいた。父親が何を生業にしていたのかは知らなかったが、彼は同級生の中でも元気が良く、いつもはきはきと答えて成績も良かった。そして終戦となったが、私たち子どもたちには敗戦の事実はほとんど知らされなかった。夏休みの終わりごろになって戦争が終わったと両親から聞かされた。毎日海で泳いでばかりいたが、わが家の前を金田くんが口笛を吹きながら歩いて行ったのを見た母が、「金田くんは朝鮮へ帰れるのが嬉しいのねぇ」と言っていたのをよく覚えている。2学期が始まった日、担任の青木正子先生から「金田くんは両親の故郷である朝鮮へ家族と一緒に帰りました」と話があり、狐につままれたような気持ちになった。金田くんとは仲が良かったので、さよならの挨拶もなしに別れてしまったことがちょっと悲しかった。あれから67年余が過ぎた。

 2008年11月に韓国東海岸の束草市で開かれた国際シンポジウムにパネリストとして招かれた時、現地で通訳としてアテンドしてくれた桂明洙さんに金田くんのことを話したことがある。桂さんの話では、そういう話は結構聞くことがあるそうである。桂さんは多分戦争直後で朝鮮への引揚げ船が慌しく出港したので、その気持ちがあっても別れの挨拶を告げる暇がなかったのではないかとしみじみ話された。

 それにしても金田くんは成績、性格とも優れていたから、祖国へ帰ってもそれなりに成功者の道を歩んだのではないかと思う。私のことなど忘れてしまったかも分らないが、会ってお互いの人生や考え方について話し合ってみたい。しかし、そうは思えども最早夢物語であろう。

 さて、転勤と言えば予定外の転勤延期のせいで、昨年4月以来家族と離れわが家に居候していた長男が漸く予定通り大阪へ転勤することになり、今日段ボール荷物を引き取りに来たクロネコ宅急便トラックに続き、しばらくして妻子の待つ奈良県生駒市へ向かった。いくら仕事で離れ離れになろうとも家族揃って暮らすのが、やはり一番の幸せだと思う。9ヶ月間毎朝早く家を出て、深夜に帰る強行スケジュールだったので、妻も何かと気を遣っていたが、それも今日限りで解放される。やっと一息つけることになった。親としては、もうこんな面倒見は好い加減に勘弁して欲しいとの気持ちがある。

2013年1月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2062.2013年1月4日(金) 大発会は株価上昇で開ける。

 今日が日本経済の仕事始めである。注目の東京証券市場大発会では軒並みに株価が上がり、一時対前日(昨年末)300円を超えた。最終的には対前日293円高の1万688円で引けた。外為市場もアメリカの一時的な「財政の崖」回避が好感され円安が進み、2年5ヶ月ぶりの円安・ドル高水準の1ドル=88円08~10銭を記録した。この影響は国内だけに留まらず、隣国韓国をも痛撃し、実態以上に安かったウォンが高くなり、この先韓国の国内経済の悪化が懸念されている。主に自動車や電機産業のような輸出産業が経済を支えてきた韓国では、ウォン高は輸出産業の業績悪化、更に雇用や消費の低迷につながるとして警戒されている。

 中央日報では、ウォン高の要因は「安倍リスク」にあると指摘している。確かにそうかも知れないが、これは言いがかりというものだろう。それより敢えて言うなら、これまで韓国ウォンは少々安すぎたので、ウォンは実態に少し近づいており、今後ウォン高に備えた対策を考えるべきだと言うべきだろう。これまでのウォン安こそが韓国経済を押し上げてきた要因であるということをきちんと受け止めるべきである。ウォン高に修正されることによって韓国経済も正念場を迎えることになるであろう。

 それにしても行き詰っていた日本経済の前途に、明るい光が射してきたかの印象を与えるのはなぜか。決して日本経済が復活したわけではない。年末から正月にかけて、アメリカの「財政の崖」危機が何とか遠のいたというだけで、アメリカが復活するのはともかくとして、景気回復への期待感や安倍首相の軽口、風評によって簡単に景気が左右されることはない。これでは、戦後しばらくして「アメリカがくしゃみをすれば、日本が風邪をひく」と言われた現象が、今も厳然として生きているということになるではないか。まだまだ日本経済は力強さを取り戻していることにはならない。

 実態が良くなっていないのに、恰も経済が回復したような幻想を与えるのは、こういう空気を作ることによって利するものがいるからである。

 外為相場にしても、確かに諸外国、例えば韓国や中国の通貨価値に比べれば、過度に円高であることは間違いない。かといって、いわゆる風評によって価値が上下するというのは問題であるし、おかしいと思う。

 利するものとは、製造業より金融・株式業であろう。そんな声に押されることなく、実態経済を強化する知恵を絞るのが本来あるべき姿ではないだろうか。

 あまり実態経済について分りもしないのに、書いてしまったが、かつて株式業界によってバブル経済に翻弄されたことを、われわれは充分反省すべきではないだろうか。

2013年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2061.2013年1月3日(木) 天皇陛下のお言葉

 昨日正月恒例の皇居の一般参賀で天皇陛下がお言葉を述べられた。そのお言葉の中で「国民一人びとり~」という仰り方がちょっと気にかかった。「一人びとり(bitori)」ではなく、「一人ひとり(hitori)」ではないかと思ったからである。普通後者の表現を用いると思っていたが、周囲の学者が原稿に目を通されるだろうから天皇がまさか間違った言葉を述べる筈がないとも考えた。こんな個人的な拘りを小中陽太郎さんにお聞きするのも申し訳ないと思い、手元にある「大辞林」を開いてみると、使い方としてはどちらも間違いではないが、前者の「一人びとり」の方が一般的に使用されているようだ。

 しかし、「めいめい」や、「各人」のようなすべての人を意味するような使い方と、その一方では「どちらかひとり」とも使われるとの説明があり、どうも日本語の曖昧さがあってズバッと答えてくれているように思えず、迷いそうである。古今集からの抜粋として次の和歌が挙げてあった。

 「思ふどちひとりびとりが恋ひ死なば誰によそへて藤衣着む」 この難しい和歌の意をどのように解釈すべきか。

 天皇のお蔭で良い勉強をすることができた。天皇も齢78歳でご高齢である。一昨年の東日本大震災以来公式行事が多くなったようだが、出席が増えて心身とも負担をかけるのも考えものだと思う。日本国の象徴として、いつまでもお元気に過ごされるようお祈りしたい。

 さて、アメリカの「財政の崖」問題の一時的回避により最悪の事態は免れたが、事態は先延ばしされただけで、根本的な解決には至っていない。妥協した「政府支出の強制削減」は延期されたのが2ヶ月間だけであり、今後2ヶ月後には再び「財政の崖」がやってくる心配がある。

 アメリカ、その他の海外諸国は正月休みが日本のようにあるわけではなく、その間海外の外為市場は米ドルが買われる半面、日本円が売られ、日本が正月休みの間に海外では何と2年5ヶ月ぶりの円安ドル高水準となり、1ドル=87円30銭をつけた。このまま果たして円安相場を作っていくのだろうか。ゴーン日産自動車社長などは期待感を示しながらも、まだまだ期待値には届かず、1ドル=100円が適正と考えているようだ。正月が開けて初相場がどんな値を示すだろうか。興味がある。

 ところで、箱根駅伝は昨日往路優勝した日本体育大が今日30年ぶりの総合優勝を決めた。昨日期待外れだった優勝候補のひとつ、駒沢大は今日復路優勝を遂げたが、結局東洋大に次いで総合3位に終わった。

 この他のスポーツも花盛りで、全国高校サッカーが駒沢競技場を始め、各地で開かれている。高校ラグビーも年末から大阪・花園ラグビー場で開かれている。その高校ラグビーで今日目立ったニュースは、昨年まで3連覇していた福岡県代表・東福岡高校が、準々決勝で茨城県代表・茗渓学園高に31-24で敗れ、史上3校目の4連覇が成らなかったことである。夏の甲子園も熱いが、冬の花園も熱い。

 アメリカン・フットボールの日本選手権であるライス・ボウルは、社会人王者・オービックが土壇場で逆転して大学選手権王者・関学大を破り、3連覇を遂げた。残る目玉は、13日のラグビー大学選手権決勝とその後の日本選手権である。

2013年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2060.2013年1月2日(水) ラグビーと年賀状への想い

 昔から正月2日はテレビにかぶりつきである。東京・箱根間往復大学駅伝とラグビー大学選手権準決勝2試合が中継放送されるからである。朝は駅伝を観て、午後からラグビーを観るのが最近何年間かの定番となっている。

 駅伝で意外だったのは、予選会から勝ち上がってきた日本体育大が26年ぶりの往路優勝を決めたことである。優勝候補の駒沢大は9位と期待外れに終わった。近頃は出走大学もよく変わるし、強かった大学が予選落ちすることもあるので、実際どの大学が優勝するのか容易に分らない。かつては常連だった中央大や大東文化大も弱くなり、その中央大は今日往路で棄権したり、東海大と筑波大は出場権すら逸した。今年は最終区の山登りに昨年まで東洋大のエースとして往路優勝を決めていた、柏原選手のような話題になる力強い選手が見られなくなった。そのせいか、昨年完全優勝の東洋大は早稲田に次いで往路3位だった。勝負は明日の復路で決まる。

 ラグビーはどうかと言えば、久しぶりに好試合を堪能した。特に、準決勝の第2試合、筑波大対東海大戦は互角の勝負で後半のノーサイド近くなって、逆転、再逆転のシーソーゲームの末、関東大学対抗戦優勝の筑波大が、リーグ戦優勝の東海大を28-26の僅差で破り決勝戦へ進んだ。もう一つの準決勝は対抗戦同率優勝の帝京大が早稲田に前半7-10とリードされながら、後半圧倒して逆転し、38-10で完勝して決勝戦で筑波大と対決することになった。

 決勝戦に早慶明の伝統校のいずれもが出場しなくなって些か寂しい気もする。実際伝統校が出場するゲームは、かつては準決勝なら国立競技場を満員にしたが、今日は精々7分の入りだった。しかし、考えようによっては、これはこれで新しいファン層を掘り起こすことにもなるのではないかとも思う。仮に筑波大が優勝すれば、国立大が大学覇者となる。団体スポーツで国立大がチャンピオンになるなどということは、アメリカン・フットボールの京都大学以来ではないだろうか。

 13日の決勝戦が楽しみである。

 さて、昨日と今日、年賀状を数多くいただいた。知人からの多種多様な文面をじっくり見ていると、差出人の顔や姿がふっと浮かんでくる。

 年賀状を書く習慣がついたのは、何といっても幕張小学校の湯浅和先生のご指導のおかげである。転入した5年生の正月から、版画を彫って書くようになった。それまで年賀状なんて知らなかったし書いたことがなかった。版画の年賀状を彫って書き続けてそのスタイルは大学卒業時まで続いた。先生は、年賀状を書くときの心構えも話してくれた。相手の人を思い浮かべて、その人に気持ちを込めて書きなさいということを教えてもらった。爾来普通の手紙を書くときもそんな気持ちでペンを持っている。印刷技術もなかった当時から、今日まで親しい人や疎遠になった人でも相手を思い、できるだけ宛名は万年筆で気持ちを込めて綴るよう心がけている。

 湯浅先生は子どもたちのことを考え、児童教育、とりわけ情操教育に熱心に取り組んでおられた。思いやりの心を教え子にしっかり教えてくれた。写生や俳句を教え学ぶためによく校外へ生徒を連れて出かけた。まだ50歳代で亡くなられてしまったが、海外から絵葉書を送ると必ず丁重な礼状をいただいた。

 年賀状を手にして思い出すのも、幼いころの恩師の生き方と教え方だ。湯浅先生には随分いろいろなことを教えてもらい今でも感謝している。これからもできるだけ先生の教えを守り、気持ちを込めて手紙を書くよう努めたいと思っている。

2013年1月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2059.2013年1月1日(火) 吉と出るか、凶と出るか、2013年の幕開く。

 新年明けましておめでとうございます。

 新年を迎えてお雑煮をいただいた後、恒例行事の湘南ラグビー祭に出席するため、9時過ぎに近所の和田正温先輩をピックアップして母校・湘南高校へ向かった。第3京浜から国道1号線を走ったが、いつもと違いトラックが少なく走行は順調だった。途中明日、明後日の2日間行われる関東大学対抗箱根駅伝の2区と3区の戸塚中継点には、すでにテレビカメラの設営準備が進められていた。きっと明日は大勢の見物人や報道陣で中継点周辺はごった返すことだろう。

 この2、3日は雨が降って寒かったが、幸い今日元旦は突き抜けるような日本晴れで陽気も暖かくて助かった。母校グランドでは、現役チームがOBチームと15分3本の練習試合を行った。毎年のことだが、寄せ集めチームながら年齢は取っても大学でプレイしたOBが加わったチームの方がやはり力強さと試合運びは上手だ。ゲームの後に年一回のOB総会を開催した。その後現役とOBが一体となった食事会兼懇親会である。いつもながら部員生徒の母親らが心を込めて食事を用意してくれ、これをOBと現役がご馳走になりながら、顧問教師の早田OBからチームの現状と部員紹介をして、OB会が今後も引き続き物心両面で支援を続けることを伝える儀式だ。

 これで現役とOBの絆が強まり、現役チームを後押しすることになる。こういう形で現役高校生の部活動を支えることができるということは、彼らを力づけ、同時にわれわれOBにとっても母校とコミュニケートし続けられることである。ただ、残念なのは、この2、3年の間に参加するOBの数が漸減傾向にあることである。元旦に行われる年中行事だということは、OBには周知のことなので地方都市に勤めている卒業生でも、案外参加しやすい筈であるが、転勤中とか、家庭を持ったばかりの若いOBとなると中々そうも行かないのだろうか。

 われわれシニアOBとしては、ラグビーを通して後輩を支援しながら、いつまでも母校と関わりあっていきたいものである。

 さて、アメリカが追い詰められていた、「昨年末でブッシュ大統領時代の全世帯の減税期限が切れる」「政府支出の強制的な削減」の懸念が一気に襲う「財政の崖」が緊迫の度を加えていて、議会とホワイトハウスの間で回避を巡り懸命の協議を続けられていたが、回避のための一応の策を盛り込んだ法案が与野党間で合意に達し、昨日の時間切れ直前に辛うじて難を逃れた。アメリカ経済のみならず、世界経済へ与える影響が計り知れないだけに、このところ世界経済の大きな注目事象だった。対岸の火災視するわけには行かず、経済についてあまり明るいとも思えない安倍政権としてもほっとしているのではないだろうか。とりあえず安堵している。

 正月早々大きな経済ショックの直撃を回避できたことだけでもやれやれである。果たして今年1年は吉と出るか、凶と出るか。

2013年1月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2058.2012年12月31日(月) 今年1年を振り返って

 今年もついに大晦日を迎えることになった。どういうわけだが、高校入学直前に従姉妹夫婦に観せてもらった樋口一葉原作の映画「大つごもり」を思い出す。

 さて、今日まで3連泊した二男家族は、午前中に新潟へ帰っていった。

 午後になって年末の様子を探るべく近所の駒沢公園へウォーキングに出かけたところ、公園内の静まり返った雰囲気の予想が見事に覆され、どっと人があふれ出てきた。ちょうど陸上競技場の周辺を歩いていた時、何かの団体スポーツが終わって観客が出てきたのだ。テレビ放送車の係員に尋ねてみると、ちょうど全国高校サッカー大会の青森山田高対滋賀県立野洲高戦が終わったところとのことだった。入場料金を見ると大人1500円だった。余計なことだが、いくら全国大会とは言え、高校生の試合にしては少々高いのではないかと思う。高校生のカラスのようなクロっぽいジャージー姿がやたら目についた。 

 ところで、今年を振り返ってみて、自分にとって果たして満足できる1年だっただろうか。健康管理はもう少し注意を払う必要があったと反省している。だが、自分の成すべきことはある程度やれたのではないかと思っている。

 幸いにも3月に昨年創立90周年記念事業として母校に新設された「湘南高校歴史館」内に、ノーベル賞受賞者・根岸英一博士、石原慎太郎「日本維新の会」代表、世界的指揮者・大野和士氏ら著名な卒業生とともに「湘南大樹」の一葉として名前と活動歴を展示してもらったことは大変名誉なことだと考えている。そのタイトルには、若い頃ヨルダンで軍隊に捕まったと紹介されている。それに刺激されて後記のように再びヨルダン訪れることになった。

 著述では、欲を言えば、一冊単行本を出したかった。だが、これは昨年書いたエッセイ「トラック島の日系人大酋長の大和魂と謎」の内容を膨らませる形で現在ドキュメント風に書き直しているので、来年の課題と考えている。

 私のエッセイやドキュメントの原点である旅とついては、6月に45年ぶりにヨルダンを訪れることができた。身柄を拘束された悪夢の現場を自分自身で検証し、長年の宿願を果たしたことで一応善しとしたい。ヨルダンの現状を見て、45年前のイスラエルとのささくれ立っていた敵対関係はかなり氷解したように受け止めた。パレスチナ問題を始めイスラエルに対するアラブ人の現在の感情もは理解することができたような気がする。来年はドキュメント執筆の絡みもあり、やはり旧トラック島を訪れないわけには行かないと思っている。もし、時間が取れれば、モロッコとチュニジアの世界遺産も訪れてみたい。

 世界遺産見学も今年は160ヶ所へ積み重ねるつもりだったが、それ以上の166ヶ所を訪れることができた。いくつ訪れるというターゲットがあるわけではないが、ひとつひとつ訪問数を着実に増やしたい。それが、今最も依頼の多い世界遺産関係の講演にも役立つことにつながると考えている。できれば、来年はトータル170ヶ所に足跡を残したいと思っている。

 また、昨年5月に亡くなられた大学ゼミの恩師・飯田鼎先生を偲ぶ追悼文集「飯田鼎先生追悼文集」を10月に発行することができたことも大きな喜びである。1年近い時間をかけたが、編集長として、ある程度納得のゆく文集を発行することができて、先生の奥様にもゼミ会員にも喜んでいただけたことは晴れがましい気持ちである。文集には親友で16年前に亡くなった中柴章くんに生前贈ってもらった短歌集から、そのいくつかを選択して掲載できたことは個人的にも大きな喜びである。彼の短歌に同期生全員の写真を添えて彼を思い出してもらえるよう工夫してみた。そのでき上がった文集を奥様と二人の娘さんにも贈呈して喜んでいただけたことは密かな喜びである。

 ベオグラードの山崎洋さんとも彼の2度の一時帰国中に何度か会って、コンサートに付き合ったり、セルビアの抒情詩人・ニェゴシュの翻訳書の岩波文庫版の橋渡しをすることができた。実現するかどうかは、五分五分の可能性だが、来年岩波文庫として出版の朗報を伝えられれば嬉しい限りである。

 考えれば、来年いくらでもやるべきことはある。健康に留意しながら、来年どころかもうしばらくはアクティブに活動したいと考えている。

 ニュースではアメリカの経済危機を予感させる「財政の崖」の期限が待ったなしとの報道が成されている。日本にも影響が及びかねない。来年の経済凶事を予感させないことを願っている。

 まもなくNHK紅白歌合戦も終わり、除夜の鐘が鳴る。明日はいよいよ新年を迎える。良い年であることを祈っている。

2012年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2057.2012年12月30日(日) 今年の10大政治ニュース

 今年もあと残り2日となり、いよいよ押し詰まってきた。滞在中の二男家族は、まだ私が寝ている間に雨の中をディズニーランドへ車で出かけてしまった。居候中の長男も昨晩遅く帰ってきて、今日と明日の2日間マラソン仲間と伊豆・修善寺で合宿すると言って車で出かけた。

 疲れ気味の妻は、昨日買い込んだ新種のスマホ使用方法の習得に余念がないが、中々思うように行かないようで、夕方帰ってきた二男に細かい説明を受けて漸く少しは分ってきたようだ。まだ、家の中は大掃除が残っているが、年賀状は25日までに511通投函したのでまずほっとしている。やれやれと新聞を読んでいると、日経紙に政治部記者が選ぶ今年の10大ニュースが載っているのが目についた。

 トップ10は、①衆院選で自民圧勝、②野田首相、党首討論で解散表明、③消費増税法が成立、④政府、尖閣諸島を国有化、⑤自民総裁選安倍氏が逆転で再登板、⑥消費増税巡り3党合意。民主分裂、⑦北朝鮮がミサイル発射、⑧韓国大統領が竹島上陸、⑨政府、大飯原発再稼動を決定、⑩維新など第3極が合従連衡、だった。⑩の第3極の動静の中でも、橋本徹・大阪市長の「日本維新の会」結成とか、嘉田代表と小沢一郎氏の「日本未来の党」結成や分裂が具体的な表現で載らなかったのは意外だった。これも彼らの影響力の薄さを暗示しているのではないだろうか。

 因みに昨2011年は、①に震災・原発、菅首相、問われた初動、②北朝鮮の金正日総書記が死去、③野田内閣が発足、がトップ3に入っていた。いずれも政治にからむ事象なので、必ずしも山中伸弥教授のノーベル賞受賞や、日本中が関心を持ったロンドン・オリンピックのようなあまり明るい話題が載ってなくて気晴らしになることはない。特に、尖閣諸島と竹島問題で中韓両国との関係が急激に険悪になり、当分回復の兆しが見えないことが引っかかる。大飯原発再稼動は、6月にアンマンで見た現地朝刊紙に、再稼動反対のプラカードを掲げているデモの写真入り記事が掲載されるほど海外で注目されている。だが、ご本家のわが国内では毎週金曜日に首相官邸前で反対デモがあっても現実には具体的な効果が表れず、政府に押し切られてしまうほど弱いものだったのかと失望させられるとともに、その厳しさも思い知らされた。

 果たして来年は、安倍新政権が国民の期待に応えてくれる政治や外交を行って、更に景気浮揚をやってくれるのか、あまり大きな期待はできそうもないが当面注視していきたいと思う。

2012年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2056.2012年12月29日(土) 就任早々にウソツキ発言の茂木大臣

 青森県東通原発が活断層上にあるとの原子力規制委員会の意見に対して、東北電力が反論しているが、やや説得力に乏しいところへ世間の脱原発ムードもあって些か旗色が悪い。このままだと東通原発の再稼動は難しい雲行きである。

 一方、関西電力が大飯原発は活断層上にはないとする反論について、原子力規制委員会が今日改めて大飯原発の地質調査を行い、結論は先に延ばされたが、活断層の疑いは依然として拭えない。

 昨日分裂することになった「日本未来の党」も総選挙中は卒原発をしきりに訴えていた。世論は脱原発の流れに乗っていた。だが、必ずしも先の総選挙で世論がそのまま通じたわけではない。

 それにしても茂木敏充・経済産業兼原子力経済被害担当大臣が、就任早々に民主党政権の「未着工の原発の新増設は認めない」との方針を白紙にすると堂々表明したのにはびっくり仰天である。

 前政権が決めた方針を就任したばかりの一大臣が、党内の意見をすり合せることもなく個人の見解で180度変更しても良いものだろうか。総選挙前から自民党は可能な限り原発依存度を減らすとしていたが、茂木大臣の見解との整合性はどうなのか。自民党は原発に依存しない社会をつくると謳ってきた筈ではなかったのか。実際手元にある自民党の選挙重点公約には、「エネルギー」項目では「3年間再生可能エネルギーの最大限の導入、省エネの最大限の推進」「安全第一の原則のもと、独立した規制委員会による専門的判断をいかなる事情よりも優先し、原発の再稼動の可否については順次判断し、すべての原発について3年以内の結論を目指す」と掲げている。

 今日の朝日の社説でも「脱原発への航路や速度に議論の余地があるにしても、乗客が船に乗り込んだとたん、逆方向へかじを切るようなやり方は、政治の信頼性に関わる。これでは『反省ゼロ』政策である」と茂木大臣の見解を手厳しく批判している。

 茂木大臣の発言は、捻じ曲げられた党の公的意見なのか、或いは大臣の個人的勇み足なのか、はっきりしてもらいたい。そのうえで、仮に大臣の個人的見解だとするなら、国民の期待を裏切った大ウソツキが大臣になったわけで、安倍首相の任命責任も問わなければならないし、茂木大臣には職責を全うできる見識や能力がないと判断せざるを得ず、直ちに辞任すべきではないかと考える。

 ことは安閑としている場合ではなく、メディアも厳しく追求すべきである。

 この茂木大臣のように、ちょっと目を離しているとすぐ悪事を行うチンピラ風情と何ら変わらないのが、昨今の政治屋稼業だ。大臣になってすぐに国民に向かって大オオウソをつくとは、公僕として倫理に悖るし、あまりにも軽薄な言動は情けない。

2012年12月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2055.2012年12月28日(金) 松井秀樹選手引退と来日するA・ジョーンズ選手

 アメリカ・メジャーリーグで活躍していた松井秀喜選手がニューヨークで引退を発表した。今年は本人にとって度重なる怪我のせいもあり、成績は上がらず不本意なシーズンだったろう。7月のシーズン半ばで所属のタンパ・ベイ・レイズから戦力外として契約解除され、他チームからオファーを待っていたが、結局どこからも声がかからず、大リーグ生活10年で終止符を打つことになった。有終の美を飾ったとは言えまいが、メジャー生活10年間を通してまずまず期待されていた通りの成績を収めたのではないかと思う。

 1236試合に出場して、1253安打、175本塁打を放ち、打率0.282の成績を挙げ、入団3、4年目には打率3割をクリアしたから立派なものだと思う。とりわけ2009年ヤンキース最後の1年はワールド・チャンピオンになり、自身MVPを獲得したので、ある程度満足だろう。もう一人の花形選手、イチロー選手は、引き続きヤンキースと2年間の契約を結んだので、改めて今後の活躍を期待したいと思う。

 日本選手の活躍は野茂投手のデビューをきっかけに、イチロー、松井秀、佐々木、伊良部、松坂、斉藤隆、黒田、ダルビッシュらが続々メジャーへ進んだが、結論から言えば、投手に比べて打者には少々厳しかったようだ。来年も中島内野手がメジャー入りするが、本人が納得できる活躍をされんことを祈るばかりである。

 一方、メジャーから日本球界へ出稼ぎに来る選手も増えるばかりである。その中でも出色の選手は今シーズンまでヤンキースで活躍していたアンドリュー・ジョーンズ外野手だと思う。そのジョーンズ選手がつい2、3日前東北楽天と契約直後に傷害事件を引き起こし逮捕されたとのニュースが入ってきた。実際は夫婦喧嘩の末に妻が暴力を振るわれたとして警察へ届け出た、痴話喧嘩に過ぎなかったようで、楽天との契約も破棄には至らず、来年日本にやって来るようだ。

 このジョーンズ選手とは、不思議な縁があって2001年5月、二男とアメリカ旅行した時、アトランタで彼が出場したシカゴ・ホワイトソックス戦を観戦した。その当時、地元アトランタ・ブレーブスの人気選手だった、チッパー・ジョーンズ選手と並んで、若きアンドリュー・ジョーンズ選手がダブル・ジョーンズとして期待されていたのだ。成績はどうだったか、憶えていないが、両選手とも地元ファンの熱烈な声援を受けていたように記憶している。観戦の記念に売店で2選手の記念グッズを買った。チッパーのベアー・グッズは2男が結婚とともに持ち出し、今新潟の彼の自宅に置かれている。背に「A.JONES 25」と縫い付けられたアンドリュー・グッズは、わが家にでんと鎮座している。

 その息子たち家族3人が今日新潟からやって来た。今日から3泊4日間わが家に逗留する。長男も相変わらず居候しているので、妻はてんてこ舞いで大変だ。早くも昼食と夕食を一緒に取ろうと外食に出かけ、財政緊縮の折大きな散財をした。財布も緩むし、気遣いも並大抵ではない。

 年末は慌しいだけではなく、忙しさと気ぜわしさも普段の数倍になる。新年が明けて体調を崩さないよう気をつけなければいけない。

 アベノミクスの影響か、東京株式市場では昨日記録した今年の最高値に続いて、本年最後の取引となった今日も日経平均株価は前日比72円20銭高の1万395円を記録し、再び今年の最高値を更新した。この景気回復への足音が夢物語に終わらないことを切望している。

2012年12月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2054.2012年12月27日(木) 新党「日本未来の党」分裂のお粗末

  昨日自民党新政権が公明党と連携し、多くの難題を抱えて「危機突破内閣」と称して発足した。景気回復・経済再生、震災復興、消費税増税、外交、領土問題、等々目の前には問題が山積している。今度の内閣閣僚にはそれほどド素人は見当たらないようなので、実行力においてはある程度期待が持てるかも知れない。その点を市場が好感したのか、東証株価は今年の最高値、1万322円を記録した。円相場も円安が進み85円64銭で、漸く85円台へ戻った。

 政治の安定により、景気が回復すれば、これに越したことはない。

 さて、その一方で早くも何やらきな臭い匂いがする。結党僅か1ヶ月で「日本未来の党」が分裂の様相を呈してきた。結党当初から「国民の生活が第一」との合併の狙いは選挙目当てと見られ、その前途が危ぶまれていたが、やはり嘉田由紀子代表と「国民の~」代表・小沢一郎氏の間がこじれてきて、嘉田代表が軽々に年内に分党を示唆する発言をした。お互いの考えが合わないからこの際分裂は止むを得ないかの如き発言を聞いていると、嘉田代表の信念やガバナンスはどうなっているのかと疑問を感じる。まったく政党の体を成していない。衆議院比例区で「日本未来の党」に投票された342万票の大きな信頼をどう受け止め、どう考えているのだろうか。どうも嘉田代表には政党代表としての責任感が感じられない。こういう思いつきだけで行動する無責任な人が政党の代表の座に就いていること自体おかしいと思う。同党の所属議員17人のうち、小沢氏と行動をともにする人が15人いるので、「日本未来の党」は所属議員がたった2人の超少数政党となり、政党交付金(17人で約8億6500万円)もいただけなくなる。嘉田代表は選挙前の第3極ムードに押され、大分考えが甘かったように思う。原発反対に関して自身の考えがぶれたり、滋賀県議会から知事と政党代表の兼務の問題点を指摘されたり、今も迷走している。2期連続当選の現職・国松善次氏を破って滋賀県知事に当選して、新幹線新駅建設を認めなかった環境学者らしい颯爽としたデビューが世間を唸らせただけに、最近の新線建設容認のような偏向ぶりと今回の取り乱し方は別人の感がする。実際この竜頭蛇尾ぶりにはがっかりさせられる。

 自民党も原発再稼動へ向けて平静にしているが、本音では色気満々のようだし、どうも選挙さえクリアすれば何でもやってしまえという怪しい動きが見て取れる。まったく政治家には、ウソツキが益々増えてきた。

2012年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com