秋となるとプロ野球も終盤である。セ・リーグでは今月初旬に2リーグ制になってから史上最速で阪神タイガースが優勝を決めた。昨日パ・リーグもソフトバンク・ホークスが2年連続21回目の優勝を遂げた。この結果、今後両リーグのクライマックス・シリーズを制覇したチーム同士が、日本シリーズに進出して日本選手権を争う。昨年は、セで3位だったDNA横浜ベイスターズがクライマックスを勝ち抜き、日本シリーズでもパの王者ソフトバンクを破り日本チャンピォンになった。どうにもペナントレース優勝の価値を失わせるような結果ではないかと思えて仕方がない。
実は、昨日ソフトバンクが優勝したことは知らなかった。昨日スポーツ関連ニュースでも当然報道されたと思うが、私が知ったのは、今日の朝刊紙面である。少し日本のプロ野球に関心が薄れたと自覚しているが、それにしてもプロ野球狂いだった子どものころを考えると、少し感が鈍くなっている。
今日は大相撲秋場所が千秋楽を迎えて、久しぶりに東西横綱同士の対決となり、1敗の大の里と2敗の豊昇龍が戦い、本割で豊昇龍が勝って13勝2敗同士の優勝決定戦に持ち込まれ、今度は大の里が勝ち、横綱昇進後初めてで5度目の優勝を飾った。本割と優勝決定戦の行司を立行司・木村庄之助ではなく、同じ立行司であるが次席の式守伊之助が裁いたのに首を傾げたが、木村庄之助は去る22日に65歳の定年を迎えたからだった。今場所は、新小結安青錦や、伯櫻鵬、草野ら将来性のある若手が活躍していたので、来場所以降も大いに土俵を盛り上がらせてくれるものと期待している。
ところで、次の場所は11月に福岡で開催されるが、その間に休む間もなく来月34年ぶりにロンドン公演を行うという。更に、来年6月には31年ぶりにパリ公演を行う。今や大相撲は外国人観光客にも人気があり、多くの外国人が国技館へ押し寄せている。確かにテレビ画面を観ているとかなり外国人の姿が目に入る。果たして彼らにどのように興味深いのか尋ねてみたいものである。ロンドンでもパリでも、公演が成功することを願っている。
さて、スポーツとは無関係のクラシック・ミュージック部門の若手指揮者の登竜門であるブザンソン国際指揮者コンクールに、271人が挑戦して日本から参加した岡山県出身の米田覚士さん(29)が優勝したという朗報が入ってきた。日本人の優勝は、昨年亡くなった名指揮者・小澤征爾さんを含めてこれまでに11人もいるそうである。米田さんの今後の活躍を祈っている。