今日も暑かった。東京都内の最高気温は34.8℃、日本で一番暑かったのは山梨県甲府市で38℃だった。いずれも今年最高である。全国的にも暑く、全国65カ所で猛暑日だった。これから暑い日が続くようだが、余程熱中症にも気を付けなければいけない。そこでいつも近所をウォーキングしているが、この暑さの中では少々腰が引けて夕刻5時半ごろに出かけ、いつも通り30分余を費やして3千5百歩程度歩いた。幸い夕方で日陰が多くなり涼風も吹いて、さほど暑いという気がしなかった。これからもウォーキングには日が落ちる夕方が手ごろだと思う。
さて、主要7か国首脳会議(G7サミット)出席のため、石破茂首相は昨日カナダへ向けて出発した。現地へ到着してすぐ、G7前に懸案の貿易問題を抱えるアメリカのトランプ大統領と会談したが、交渉は思うように進まず、成果はなかったと言えよう。すでに赤澤経済担当大臣が、アメリカ側の閣僚と何度も関税交渉を行ったが、一向にまとまらず、現状では日本の要望が通るまで重税を課せられたまま日米貿易関係はこのまま継続することになるようだ。トランプ大統領があまりにも他国に対して自国有利の関税案を押し付けているようでは、まるで下宿人泣かせの下宿屋である。この強情なトランプ大統領に対して、果たして日本はいつまで日本の主張し続けることが出来るだろうか。
昨日公私の分別も弁えずに公私混同で、自分の誕生日に国の軍事パレードを実施して悦に入っているような大統領である。全米各地で反トランプ・デモが起きており、大統領に対する国内の反感も以前に比べて大分表面化してきたが、本人は一向に意に介する素振りすら見せない。得意になって今やアメリカは世界で最も強大な国になったと自慢するばかりだが、反面アメリカ国内では徐々に分断化の状況が見られるようになっている。
トランプ大統領については、アメリカ国内でもその評価は賛否両論であるが、特に目立つのは、就任直後は高かった支持率が下り出したことである。外国に対して憲法の精神や主旨を冒すようなことまでして、メキシコ湾をアメリカ湾だと息巻いたり、カナダをアメリカ第51番目の州だとか、パレスチナから住民を退去させて跡地をアメリカが管理するとか、グリーンランドを自国領にしようとのずる賢い欲望など言いたい放題なのである。そんな無法をアメリカ国民が抑えきれないのが情けなく、無力感にはアメリカ民主主義の崩壊を感じている。いつになったらトランプ病を周辺から取り払うことが出来るだろうか。
ともかくカナダのカナナスキスで始まったG7では、3日間の開催が予定されているが、お隣の国から出席したトランプ大統領が、1日目の会議終了後に帰米すると身勝手なことを言い出した。今回は7人の首脳意以外にゲストとして、大統領に選出されたばかりの李在明韓国大統領や、オーストラリア首相らもオブザーバーとして出席する。G7の中心人物で最も考えを質したかったトランプ氏の考えを聞くことが出来ず、G7はG6となった。
それにしても大分以前からスケジュール化されたG7を蔑ろにするかの如き行動は、大事な用事があるから帰るというトランプ大統領の無礼な言動である。世界中に生き恥を晒すような幼児思考とも言える。これは世界のトップ政治家も多忙な中を駆けつけた努力と配慮を軽視されたわけであり、今後トランプ大統領とは、よほど「大事な用事がない」ことを確認したうえでないと会う約束も出来ない。アメリカ合衆国の大統領がこれほど程度の低い人物だということを改めて知らされた。