5253.2021年9月30日(木) 妻退院の知らせに安堵と戸惑い

 今朝入院中の妻から電話で、突然明日退院することになったと聞き、少々驚いた。昨日までの様子では、手術するまでにまだ大分時間がかかりそうだと聞いて些か気が重かった。それが不意にホッとするような退院と聞いても俄かには信じられなかった。どうも虫垂患部周辺の膿がどこへ行ってしまったのか、消えてしまって手術のしようがないということのようだが、医師から詳しい説明を聞かないとよく分からない。心配なのは同じ症状がまた突然ぶり返すことだ。昼過ぎにまた妻から電話があり、明日9時までに退院することになったということで迎えに行くつもりであるが、退院することの安堵感と突然の退院への半信半疑の気持ちが交錯している。暫くしてリモート・ワーク中の次男が手料理を届けてくれた。折角来月4日以降の夕食の宅配も準備してくれたが、選りによって「ワタミ」宅配の一週間分の味見をすることになってしまった。

 さて、自民党総裁選が終わって岸田新総裁が決まり、早くも派閥が暗躍し始めた。麻生派会長の麻生太郎・副総裁兼財務相の動きがどうも怪しい。新しい人を入閣させると話していた岸田新総裁は、麻生氏が自派の河野太郎・行政改革相の総裁選出馬を快しとせず、岸田新総裁を推す形になったことから麻生氏の意向を配慮しながら党人事を考えているようだ。若手を起用すると言いながら、81歳の麻生氏が、夜半になって今まで通り副総理兼財務相に留任すると発表された。岸田新総裁の麻生氏への忖度だろう。

 それにしても相変わらず闇の派閥人事で、そこへ安倍前首相、麻生副首相の大物黒幕が、新政権後も背後で指図しようと暗躍しているように思える。朝日の夕刊「素粒子」に、「岸田3世が、河野3世を圧倒。安倍3世が高笑い、小泉4世は無念で、幕が下りた」と総裁選での世襲政治家の動きを皮肉っている。

 党人事では、幹事長に甘利明・税調会長、政調会長に高石早苗・前総務相、総務会長に福田達夫・衆議院議員、内閣官房長官に松野博一・元文科相を起用することが発表された。福田氏の祖父赴夫、父康夫はともに首相を務めた。この人事が夕刊に間に合えば、「福田3世」と冷やかされたと思う。一両日中に閣僚人事も決まることだろう。そのうえで、4日に臨時国会で岸田文雄・新自民党総裁は第百代総理大臣として信認を得て、月末に任期が終わる次期衆議院議員選挙へ向けてスタートする。果たして岸田新体制は、これまで9年余の安倍・菅政権に代わってどれだけ変わったか、新機軸を打ち出せるか、期待と不安に包まれている。安倍・菅路線から踏み出せるのか、岸田新首相も鼎の軽重を問われている。

 今日を以て緊急事態宣言が全国的に解除される。明日から条件付きでレストランでも飲酒出来る。あらゆる業種で新型コロナウィルスの影響を受けた経済的マイナスを今後どれほど取り戻すことが出来るだろうか。逆に解除によって羽を大きく伸ばし過ぎて、リバウンドにならないことを願うばかりである。

2021年9月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5252.2021年9月29日(水) 自民党新総裁に岸田文雄・前政調会長

 今日午后行われた自民党総裁選で、岸田文雄・前政調会長が河野太郎・行政改革相を決選投票の末破り、新しい自民党総裁に選出された。一部始終をテレビ中継で観ていたが、戦前の予想ではやや優位と見られていた河野氏の票が伸びず、1回目の投票で岸田氏に1票及ばず2位となったことが意外だった。国会議員票が岸田氏の146票に対して60票も少ない86票で、高市早苗・前総務相の114票にも大きく後れを取った。この結果誰も過半数に達せず、決戦投票に持ち込まれ、257票対170票の大差で岸田氏が河野氏に勝った。ここでも岸田対河野では国会議員票で118票も差がつき、岸田氏の圧勝となった。

 日頃から発信力のある河野氏は、地方自民党員の間では人気が高いが、議員の間では普段のやや傲慢な物言いと態度、それに脱原発でうろたえた説明と、最近になって言い始めた厚生年金の原資問題で理解を得られなかったのではないかと想像している。

 いずれにしろ岸田氏の勝利によって安倍・菅路線から少し方向を変えるだろうが、前政権が逃げ切ろうとした森友・加計学園と桜花見問題、公文書管理などにどう対応するのか、国民は見ていると思う。岸田新政権にとってひとつの試金石になると思う。岸田氏にはあまり強引な手法は感じられず、国民からは受け入れられ易いと思う。ただ、河野氏と同じく、祖父、父ともに衆議院議員であり、祖父、父ともに政界の大立者だった河野氏ほど強力ではないが、世襲議員である点では同じである。世襲議員の枠からはみ出るような新しい政治をやってもらいたい。イメージ的には若干か弱い印象を受けるので、これを打破してもらいたいと思う。

 さて、東京医療センターに入院中の妻の症状がどうも不安定で、少々気になっている。昨日のCTスキャンで入院当日以来患部周辺の膿が拡がっていることがはっきりして、それを除去することが難しいらしくまだ手術の予定が立たないと元気のない連絡があった。今日は入院以来9日目になった。私は食事のために、毎日食材を買い求めに外出しているが、朝、昼は佳しとして夜もコンビニ弁当や麺類では、健康上良くないと心配した妻が、横浜市内に住む次男と相談して、バランスの取れた食事をせめて夕食だけでもと「ワタミ」の宅配を手配してくれた。昨日「ワタミ」の担当者がパンフレットを持って来宅され、10月4日から宅配してくれることになった。

 実は、「ワタミ」とは少し縁がある。「ワタミ」のオーナー会長・渡辺美樹氏が最近になって、社長も兼務することになり、今まで精一杯社長を務めていた長男の高校ラグビー部のバックス仲間だった清水邦晃さんが副社長に降って話題になった。まあ「ワタミ」の食事は評判も良いようなので宅配なら手が抜けるし、安心していただくことにしようと思っている。

2021年9月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5251.2021年9月28日(火) 明日自民党新総裁が決まり、首相も・・・。

 明日自民党総裁選が行われるが、投票の行方が過去に比べて若手議員らの声をそのまま受け入れ比較的自由になり、必ずしも派閥に縛られることがないようだ。但し、4人の立候補者のうち、最初の投票で過半数が得られなければ、上位2人による決戦投票になり、その場合はかなり派閥に締め付けられるようだ。現状では、決選投票に持ち越されそうだとの見方が強い。決選投票では、国会議員票と同数の党員・党友票は行使されない。国会議員票382票と各都道府県代表票47票の投票によって決まる。

 4人のうち、最後に滑り込みで立候補した野田聖子・幹事長代行が他の3人に大分離されているとの印象が強い。現時点では、議員票なら岸田文雄・前政調会長が、3割の支持者を得てややリードしているとの観測がある。だが、党員・党友票を加えると河野太郎・行政改革担当相が3割強を得て首位を覗う構図である。結局、河野氏と岸田氏が決戦投票に臨むことになるが、その場合かなり肉薄するであろう高市早苗・前総務相、及び野田少数派に投票した議員が、河野氏、岸田氏のどちらを支持するかによって次の総裁・総理が決まる。ここで相も変わらず派閥の領袖がしゃしゃり出てくるのではないか。特に、自らは表立って行動しないまでも、背後で操る安倍前首相、麻生副総理兼財務相、二階幹事長が黒幕としてどう行動するか不気味である。これからの日本を決める自民党総裁・総理がいよいよ明日決定する。

 4人がそれぞれ主張することには、賛成出来ることもある。だが、彼らのスローガンを見てみると国家、及び国民のためにどれほど貢献することが出来るか、むしろマイナス面が多いと思うことの方が多い。もう少し利己的な考えを捨てて、国家のため、国民のための政治を真剣に考えて行動して欲しいと願うだけである。

 さて、4月1日以来半年間に亘って発出されていた新型コロナウィルス防止に対する緊急事態宣言とまん延防止等重点措置を、今月末で解除することを午后7時菅首相が記者会見で正式に発表した。確かにこのところ新規感染者は漸減傾向にあり、経済的にも打撃が大きく、国民は解除の日を今か今かと待ち焦がれている。だが、油断は禁物である。リバウンドにならないことを祈るばかりである。

 ついては、妻のその後の病状が、良くもならず悪くもならずの、いわゆる江戸時代に見られた「ぶらぶら病(やまい)」のようで、手術がいつ行われるのかはっきりしない。昨日でもう入院後1週間になった。今日は私もほぼ4週間に1度の頻度で、同じ東京医療センターに通院しているが、偶々妻の入院棟へ届け物をしたところCTスキャンを終えた妻とばったりお見合いをしてしまった。その様子が下腹部を抑えてどうも浮かぬ顔をしていた。この様子だと手術を終え退院するまで、まだ当分時間がかかるのではないかと思っている。私のリューマチ性発筋通症は、大分回復して明日からプレドニン錠を7錠から6錠へ減らすことになった。やれやれとホッとしているところである。

2021年9月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5250.2021年9月27日(月) 横綱白鵬、数々の栄光を手に引退

 昨日大相撲秋場所が千秋楽を迎えて新横綱照ノ富士が横綱昇進最初の場所で5回目の優勝を飾った。先場所優勝を飾った横綱白鵬が休場となったため、優勝候補の筆頭に上げられてはいたが、大関以下のぱっとしない成績の中でひとつ盛り上がりに欠ける場所となってしまった。優勝争いに絡んだのは平幕勢で、正代と貴景勝の両大関はともに勝ち越すのがやっとの8勝7敗で、調子の良い平幕を上位に当てる取り組みが優先され、見せ場である大関同士の対決が組まれない珍しい場所となった。

 そして今日になって今場所休場した横綱白鵬が、突然引退の意向を伝えた。36歳ではあるが、まだやれると思っていた。右ひざの故障が致命傷となったようだ。優勝回数45回という途方もない数字もさることながら、通算1187勝というのも断トツである。横綱在位通算84場所も首位、年間最多勝も10を数えてこれもトップである。ただひとつ追い越せなかったは、双葉山の69連勝で、63連勝の2位だった。流石にビッグニュースとは言え、朝日夕刊の一面に大きく「白鵬 引退へ」と大きい見出しが出ていた。

 横綱らしからぬ取り口とか、千秋楽優勝後に観客に万歳を要請したり、その言動がとかく批判されることもあり、相撲協会から何度かお咎めがあったが、近年傑出した大横綱であったことは間違いない。白鵬の引退によってこれから1人横綱の照ノ富士の天下になるのか、はたまた今場所だらしなかった大関陣が奮起するのか、11月場所を期待したいと思う。

 ところで、今日白鵬の引退以上にテレビで派手に報道されたのは、ニューヨークから3年ぶりに帰国した小室圭さんである。言わずと知れた秋篠宮殿下の長女真子さまの婚約者である。4年前に婚約記者会見で微笑ましい姿を見せたお2人が、その後小室さんの母親の元婚約者との借金トラブルによって話が暗礁に乗り上げ、小室さんはニューヨークへ行き、フォーダム大で法律を学び、7月にニューヨーク州の弁護士試験を受験した。まだ合格したわけではないが、このほどNYの法律事務所へ就職も内定した。来月お2人が30歳になるのを機会に、結婚して揃って渡米し、NYに住まわれる計画のようだ。

 秋篠宮も結婚はお2人の気持ち次第であると容認されたが、小室さんの母親の問題が未解決でもあり、正式な結婚式は挙行されない。真子さまが皇籍を離脱することになるが、皇族で結婚式を挙げないのは初めてのケースでもあり、心中は複雑なことだろう。

 われわれ部外者がとやかく言うべきではないと思うが、どうにも理解出来ないのは、母親が元婚約者からの借金返済が滞り問題を複雑にした点について、法律家である小室さんがどうして適切に問題を解決することが出来なかったのかということである。

 いずれにしても、これから結婚しようとするお2人にとっては、真子さまのご両親である秋篠宮ご夫妻のご理解をはじめ、以前の歓迎されない空気が大分和らいだことは幸いである。住むのは国内であろうと海外であろうと、自分たちの愛情と力で幸せな家庭を作り上げて欲しいと願うばかりである。

 さて、今日は、御嶽山の噴火によって登山中の58人が亡くなり、5人が行方不明になった大事故からちょうど7年になる。私も大学、会社で登山をやっていたので、登山中に亡くなった親しい後輩部員がいた。登山中に命を落とすことは、家族ばかりでなく部員仲間にとってもその悲しみは耐えられないものである。2度とこのような自然災害による事故が起きないことを強く願っている。

2021年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5249.2021年9月26日(日) どうして世襲政治家がのさばるのか。

 来る29日に投開票される自民党総裁選へ向けて4人の候補者による討論会が連日行われている。彼らの主張を実際に政策として採り入れて果たして効果があるのか、反って費用がかかるだけではないのかと考えざるを得ない。彼らが日常生活面で現実に苦労や悩みに直面することがないせいか、現実感が迫って来ない。問題提起や解決に素直に納得出来るような提案がなされているようにはとても思えない。特に財政面の裏付けである。一般的に政治家は普段の実生活で金銭面において苦労することはあまりない。世襲政治家が多いせいでもある。総裁選でも4人の立候補者のうち、3人が世襲議員である。

 世襲議員の中でも典型的な人物は、麻生太郎・副総理兼財務相だろう。人を小馬鹿にしたような態度で、いつも上から目線で話し、発言もトンチンカンなことが多い。つい先日も記者団から現状のコロナ対策に対する政府の対応について質問を受けるや、「そういうことは応えられないから教えて欲しいというのが私の答だ」と答にもならないふざけた答え方をしていた。こんな人物が日本の財政を一手に与っている財務省のトップだというから、これで大丈夫だろうかと心配になる。これまでに担当である財政問題や、国家予算について自ら説明をした姿を見たことがない。自身財政というものが分っているのか、疑問に思うことがしばしばある。いつの間にやら金力とプラスαによって今の地位に就いたが、官僚のトップである財務省エリートにとっては最も上に立ってもらいたくない上司ではないだろうか。普段からその仕事ぶりが一向に伝わってこない劣等大臣である。それもそうだ。「有象無象」を「ユウゾウムゾウ」と読んで世間に恥をさらしてもう10年以上になる。

 副総理が副総理なら、間もなく辞める菅首相も好い加減である。昨日ワシントンで日米豪印4カ国(クアッド)の初めての首脳会談が行われたが、その目的と成果はともかく、日本から脱首相直前の菅首相が出席したのはどういう考え方だろうか。コロナ禍で対面式の会談も少なくなっている中の4人の対面である。そこへ菅首相が現れたが、3日後には職を辞する一国の首脳に対して他の3人の首脳はどう思っただろうか。世襲ではなく、むしろたたき上げの菅首相はどういう意図でこの会合に出席したのだろうか。普通なら次期首相にその重責を任せるものだ。これでは二重手間になるし、他の3カ国の首脳もどうしたら良いのか戸惑ったのではないだろうか。この辺りの判断が出来ない人物が日本の首相を務めているという、日本人首相として醜態を外国に見せてしまった。とにかく政治家たちは、市井の人間の目線で物を見ないために、国民とはものの見方や考え方が大分ずれている。

 選挙制度の改革によって、乱暴かも知れないが、世襲政治家を制限することでもしないと、国家、国民にとって真面な政治は行われないだろう。そのひとつの手段として、現在の選挙制度を変えて世襲政治家にとって絶対有利な現状を制約するより方法はない。それは、世襲により立候補する場合は、一定期間被世襲者の選挙区外でしか立候補出来ないよう制限を加えるべきである。何年か前に自民党内でこれと同じ考えが出ていたが、これも世襲議員につぶされたのか、その後世襲候補にとって不利なアイディアは出てこない。

 まず、日本の政治を改革する前提として、世襲議員を少しでも減らすことである。

2021年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5248.2021年9月25日(土) 小学校低学年の国語教育に「綴り方」を

 文化庁が「国語に関する世論調査」を発表した。その中で言葉の使われ方が、本来の意味とは異なって理解されている例が多いことが分った。

 私自身いくつか思い当たることがある。文化庁の調べで特に取り上げられた言葉は、「破天荒」、「がぜん」である。前者については、本来「誰も成し得なかったことをすること」の意味であり、私の海外武者修行についても僭越ながら拙著の中で度々紹介している。それが「豪快で大胆な様子」と理解されているようだ。また、後者については、「急に、突然」が「とても、断然」と理解されているケースがあるようだ。

 その原因として独断的に考えるなら、これらの言葉を、読書しながら目にして頭で考えて前後関係から意味を読みとることより、むしろ日常の話し言葉の中で触れることによって感覚的に判断しているからではないかと思う。

 本ブログに取り上げたこともあるが、テレビで若手タレントの話し言葉でしばしば耳にするのは、「メチャメチャ良い」とか、「メッチャきれい」と言う表現である。何でもかんでも「メッチャ」を「すごい」のように良い意味に使っていることである。本来なら「全然ダメ」の意味だが、その反対の意味で使用している。それにこの言葉の持つ声の響きが子供じみてやや下品な感じがしてならない。それを本来の意味を知らず、やたらに使いたがる若いタレントが多く、ある意味で次元が低いと感じている。

 これに対して文化庁のコメントが、「言葉は変化する。あくまで本来の意味や言い方との比較で、正しいか間違いではない。場面に応じて言葉を大事に使い、豊かなコミュニケーションをとってほしい」というものである。これではこの間違い用法を肯定しているようなものだ。文化庁は「間違いではない」と言っているが、間違いだとどうして言えないのか。言葉を大事に使っていないから豊かなコミュニケーションなぞ望む方が無理ではないか。

 文化庁も文部科学省も、日本語の基本である国語をどう考え、義務教育で国語をどう教えようというのか、よく分からない。文章を綴るということに、あまり細かい神経を使っていないようだ。我々が小学校低学年時には、国語教育は、「読み方」と「書き方」があり、それが「読み方」と「綴り方」となった。書くことをかなり熱心に教えてもらった。その後もテレビがない時代には、読むことと書くことを国語の授業で随分学んだものだ。それが、今ではテレビ時代からIT時代に入り、他人の文章をコペピして借用(盗用)するように自分で書くことから逃げる傾向がある。

 数年前のことであるが、前川喜平・元文科事務次官と話す機会があり、小学校教育で国語の授業に「読み方」に「綴り方」を加えて教えてはどうかとアドバイスしたことがあったが、まったく興味がなさそうだった。しっかりした文章を書ける小学生が見られるのは、あまり期待出来ないようだ。

2021年9月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5247.2021年9月24日(金) 5.15事件で倒れた犬養毅の言行

 一昨日夜NHK・BS3で「昭和の選択―犬養毅・軍と闘った憲政の神様」の再放送を観た。犬養は慶應義塾の出身であるが、巷の慶應ボーイのイメージとはやや異なる力強い正義感と信念の下に、昭和の初めの藩閥政府と軍部に抵抗し、政治に民主と自由を求めて闘った。残念ながら道半ばにして凶弾に倒れた尊敬する大先輩である。テレビで知らないことも随分知らされた。一旦は政界を引退し、八ガ岳山麓に別荘を買い求めて地元住民と気軽に交流していたが、時代の要請と政友会から強い要望があり政界へ復帰することになった。それが、犬養の運命を左右することになった。

 特に興味を惹かれたのは、慶應に入学して福沢諭吉に会って福沢の考えに感銘を受け、三田の慶應キャンパス内にある演説館で模擬国会演説会を行っていたということだった。重要文化財の演説館については、在学中あまり見学する機会はなかったが、1度だけ当時日本興業銀行調査部次長だった遠縁の藤田某が、慶應から招かれて講演を行ったので、その折に聴講し、見学したことがある。演説館内部はあまり広くはないが、当時の議会を彷彿させる構造と言われて、中々由緒のある魅力的な建築物である。

 何事にも信念を貫いた犬養は、現職首相のまま首相官邸に乗り込んだ海軍青年将校によって殺害された。その直前「話せばわかる」と今でも名言とされる言葉で、青年らを説得しようとしたが、彼らは犬養の言葉に聞く耳を持たなかった。これが5.15事件となり、日本史上クーデターとして今もなお宰相が生命の瀬戸際にありながら、説得力ある言葉として伝えられている。

 犬養ほどの強い信念を貫いた首相は、他に見当たらないのではないだろうか。安倍前首相や菅首相は、この犬養の爪の垢を煎じて飲んでみてはどうか。

 さて、今朝も妻が入院先からメールを送ってきた。入院以来ほとんど絶食状態だったらしいが、今日はランチに流動食が出て漸くお腹が満たされたという。相変わらず抗生剤の点滴を受けているが、幸いにも虫垂炎の炎症は和らいでいるようだ。漸く手術することに決まったらしい。出来るなら早く手術を済ませて退院して欲しいと願っている。明日も私物を届ける予定であるが、入院先の東京医療センターが近くにあり歩いても15分程度で行けるので、その点は大分助かる。

2021年9月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5246.2021年9月23日(木) ブラジルに奈良の大仏より大きい大仏が・・・。

 今日はお彼岸のお中日であるが、お墓参りには行けない。もう2年ほどお墓参りを失礼して、両親や先祖さんから冷たいと思われているかも知れない。ここは新型コロナウィルスに免じてお許しいただきたい。

 わが家のお墓は中野の真言宗・宝仙寺にある。ふとしたことから宗派は異なるが、ブラジルに大きな大仏が建立されていたことを昨日知った。日本でも話題になりそうな大仏だが、この情報は共同通信によって伝えられたが、これまでその存在はメディアで報道されたことはなかったのではないだろうか。

 ところが、昨夜共同通信で伝えられてから、ネットで九州の複数の新聞を主に報道されるようになった。何といっても驚くのは、大仏像の巨大さである。日本人僧侶らの支援で、エスピリトサント州イビラスの丘にある曹洞宗「白雲山禅光寺」の敷地内に建設され「イビラス大仏」と名付けられている。エスピリトサント州と言ってもほとんどの人が知らないような州で、リオ近くのブラジル南東部の大西洋岸に面した小さな州である。大仏は鉄筋コンクリート製で重さ350トンである。高さは台座を含む全長が約13mの鎌倉の大仏や、約18mの奈良・東大寺の大仏よりも大きく、高さは35mでリオのキリスト像30mより高い。コルコバードへケーブルカーで登った時、目の前のキリスト像のあまりの大きさに驚き、眼下のコパカバーナ海岸の絶景にも見とれたものである。

 さて、昨日フランス政府がオーストラリアの潜水艦建造契約の破棄に憤っていると取り上げたが、その様子がそのまま昨日開会した国連総会に表れたようだ。バイデン大統領の演説時に、4人まで座れる代表団席にフランス代表団は1人しか会場に姿を見せず、いわゆる「ふて寝外交」で、不満をアピールしたという。潜水艦の性能が、フランス製よりアメリカ製の方が遥かに勝れ、オーストラリアの要望に適っているようだが、フランスに言わせれば、契約の問題ではなく信頼関係の問題と言い、インド太平洋地域のパートナーに選ばれなかった不名誉に対する不信感も露わにしたのだ。

 国際問題では、もうひとつ難しい問題が浮上してきた。2016年に発足した環太平洋パートナーシップ(TPP)は、翌年アメリカが離脱した。これを一部変更して18年に発効した。TPPは日本とアメリカが進めた対中国経済包囲網だったが、そのアメリカがトランプ前大統領の一存で身勝手に離脱して、日本はアメリカが復帰するのをひたすら待望していた矢先に、先週中国がTPPへの加盟を申請してきた。そして昨日になって台湾も加盟を申請した。中国は台湾のTPP加盟は絶対容認出来ないと喚いているが、ここへ来て今年のTPP議長国日本の立場も難しくなってきた。さあ!どうする?

 こちらから「君子危うきに近寄らず」でいても、「火中の栗を拾う」立場に追い詰められた日本は、この難局をどう切り抜けるのか。

2021年9月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5245.2021年9月22日(水) 世界的株価下落と悪化する仏の対米英豪観

 昨日ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が大きく値を下げたが、東京証券市場も日経平均株価が対先週660円も値下がりした。つい先日31年ぶりの株価高騰と大騒ぎされたが、それも徒花だった。その原因は中国の不動産大手・恒大集団の経営危機の不安から同社の株が買い叩かれ、それが世界市場へ広がって行ったようだ。

 中国第2の不動産会社・恒大集団はバブルを背景に銀行からの融資を受けてこれまで強気の投資を続け、有利子負債は10兆円近い。だが、住宅価格の高騰を抑止したい習近平指導部が、不動産会社の資産に対する負債比率を抑える規定を導入したことによって、同社でも借り入れが難しくなり資金繰りに窮する事態になった。中国では土地は基本的に国有のため、企業や個人は名義上所有出来ず、国から期限付きでその土地の使用権を買うことになる。従って恒大のマンションを購入しても土地は国のものであり、仮に恒大が破産しても所有者から土地を取り上げられるようなことはない。それでも疑問点は数多い。現状では恒大の債務不履行の可能性は不透明だが、世界経済への不安を大きく煽ったことは間違いない。

 一方で、中国を強大な競争相手国と見ているアメリカのバイデン大統領は、昨日国連総会で就任後初めて演説を行った。トランプ前大統領のアメリカ・ファーストや、パリ協定からの離脱、イスラエルの首都エルサレム承認など同盟国にも配慮することなく事を進める言動に比べて、バイデン氏はリベラルであり、同盟国重視を看板にしてきたが、このところ信頼感を失うような行動が目立っている。それはアフガニスタン撤退で大きく狂い始め、アメリカの威信も大きく低下した。国連のスピーチでもバイデン氏は20年間に亘るアフガンでの戦争を終結させたと強調したが、平和裏にアフガンを民主主義国家として成立させたわけではない。難しい問題を置き去りにして、過激なイスラム主義組織のタリバンに政権を明け渡して戦乱の地から逃げ出したと言った方が当たっているだろう。撤退後も無人機により誤爆をして罪もない多数のアフガン市民を殺害した無責任、非人道的後始末である。

 もうひとつ、先進国同士の同盟関係に不信感を増え付けるような出来事があった。それは、アメリカ、イギリス、オーストラリアによる新たな安全保障協力枠組み「AUKUS」で、フランスがオーストラリアと結んでいた潜水艦建造契約が破棄されたとして、フランス政府は米豪に対して憤慨し、説明を求めたことである。成約していた協約書は、実に7.2兆円の巨額というからフランスとしてはとても見過ごすわけには行くまい。国家間の契約をこれほど粗雑に、かつ不誠実に約束を不履行したことに対して、フランスはウソや偽善があったと憤り、両国駐在大使を直ちに本国へ召還した。こんなことは初めてである。近々マクロン大統領とバイデン大統領が電話で会談することになったが、落としどころはどうするのだろう。ことはそう簡単には収まらないだろう。トランプ前大統領に比較してよほどインテリジェンスが感じられるとみてバイデン氏には大きな期待を寄せていたが、現実を見誤りそうな様子では考え直さなければならないだろう。

 さて、昨日緊急入院した妻に薬や衣類を届けに出かけた。昨日別れてから採血をして抗生剤の点滴をしたようだ。今日も抗生剤点滴を行うようだが、まだ、手術をするかどうかは分からない。

2021年9月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5244.2021年9月21日(火) 妻が虫垂炎で緊急入院

 今夕空には雲がかかり今年は中秋の名月が見られないと諦めていたところ、次第に雲が消え7時過ぎにはまん丸い十五夜の月が顔を出した。一茶の句に「名月や 仏のやうに 膝をくみ」と言う名句があるが、今晩の月は仏のようにどっしり構えていた。

 昨朝から妻が下腹部に痛みを感じて、夜中に食べ物をもどしたと言って1日中お腹をさすりながら横になっていた。生憎昨日は連休でかかりつけの森内科医院も休んでいたので、今朝になって取り急ぎ森医院で診てもらったところ、盲腸炎の恐れがあるので東京医療センターのような大きな病院で精密検査をしてもらった方が良いとアドバイスをいただき、紹介状を書いていただき、そのまま東京医療センターへ向かった。昼頃妻から電話で手術の可能性があるので、家族として傍に待機するよう病院から要望されたと話があった。急いで東京医療センターへ向かい、MRI,IT,X線検査に立ち会い、結果的に外科医師から虫垂炎と診断された。ところが、虫垂周辺に患部が大分拡がっているので、直ぐ手術と言うわけには行かず、しばらく様子を診て、それによって手術をすると言われた。幸い病室に空きがあったので、急遽1週間ばかり入院することになった。思いがけない事態になり、慌ただしい1日となってしまった。コロナ禍の折センターでも感染に神経を使い、入院したら病室で面会出来ない。届け物もナース・センターに預けて手渡してもらうというシステムになっている。妻が入院した以上、普段家事、料理などは一切妻に任せているので、向う1週間は食事面で厳しい日々となるのではないだろうかと覚悟している。

 さて、アフガニスタンのタリバン暫定政権が、厳しい民主化抑制策を打ち出しているが、過日設置した「勧善懲悪省」が世界中で話題になっている。他のイスラム国の中でも、イラン、サウジアラビア、インドネシア・アチェ州に同名の官庁があるようだ。アフガンでも最近まで女性が働くことは僅かながら許されていたが、今では職場から追放され、男女共学の大学では男女学生の間にカーテンで仕切って男女が同室にいないような措置を取っているようだ。財政的に余裕のある人々は、何とかして母国アフガンから海外へ逃げ出そうとしている。

 ついては、最近こんな珍しい情報をネッ上に見つけた。モバイルで国際送金サービスを行っているレミトリー社という通信社が、今難民として移民したいと考えられる10か国をリストアップしていた。アジアでは日本以外には、タリバンの脱走ルートの入口になったカタールだけである。

1.カナダ、2.日本、3.スペイン、4.ドイツ、5.カタール、6.オーストラリア、7.スイス、8.ポルトガル、9.アメリカ、10.イギリス

 が、移民希望国順位である。どういうわけか、日本が評価されたのは、日本人の優しさと治安の良さが認められたのであろう。

 我々日本人は、日本の良さ、メリットにあまり気がついていないようだが、世界の人びとは日本人が考える以上に日本生活上のメリットを評価しているのである。日本人は、1度は外から日本を見てみる必要があるのではないかと思う。怪我の功名だろうか、タリバンのお蔭で、意外な事実を知ったことになる。

2021年9月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com