5254.2021年9月30日(木) 妻退院の知らせに安堵と戸惑い

 今朝入院中の妻から電話で、突然明日退院することになったと聞き、少々驚いた。昨日までの様子では、手術するまでにまだ大分時間がかかりそうだと聞いて些か気が重かった。それが不意にホッとするような退院と聞いても俄かには信じられなかった。どうも虫垂患部周辺の膿がどこへ行ってしまったのか、消えてしまって手術のしようがないということのようだが、医師から詳しい説明を聞かないとよく分からない。心配なのは同じ症状がまた突然ぶり返すことだ。昼過ぎにまた妻から電話があり、明日9時までに退院することになったということで迎えに行くつもりであるが、退院することの安堵感と突然の退院への半信半疑の気持ちが交錯している。暫くしてリモート・ワーク中の次男が手料理を届けてくれた。折角来月4日以降の夕食の宅配も準備してくれたが、選りによって「ワタミ」宅配の一週間分の味見をすることになってしまった。

 さて、自民党総裁選が終わって岸田新総裁が決まり、早くも派閥が暗躍し始めた。麻生派会長の麻生太郎・副総裁兼財務相の動きがどうも怪しい。新しい人を入閣させると話していた岸田新総裁は、麻生氏が自派の河野太郎・行政改革相の総裁選出馬を快しとせず、岸田新総裁を推す形になったことから麻生氏の意向を配慮しながら党人事を考えているようだ。若手を起用すると言いながら、81歳の麻生氏が、夜半になって今まで通り副総理兼財務相に留任すると発表された。岸田新総裁の麻生氏への忖度だろう。

 それにしても相変わらず闇の派閥人事で、そこへ安倍前首相、麻生副首相の大物黒幕が、新政権後も背後で指図しようと暗躍しているように思える。朝日の夕刊「素粒子」に、「岸田3世が、河野3世を圧倒。安倍3世が高笑い、小泉4世は無念で、幕が下りた」と総裁選での世襲政治家の動きを皮肉っている。

 党人事では、幹事長に甘利明・税調会長、政調会長に高石早苗・前総務相、総務会長に福田達夫・衆議院議員、内閣官房長官に松野博一・元文科相を起用することが発表された。福田氏の祖父赴夫、父康夫はともに首相を務めた。この人事が夕刊に間に合えば、「福田3世」と冷やかされたと思う。一両日中に閣僚人事も決まることだろう。そのうえで、4日に臨時国会で岸田文雄・新自民党総裁は第百代総理大臣として信認を得て、月末に任期が終わる次期衆議院議員選挙へ向けてスタートする。果たして岸田新体制は、これまで9年余の安倍・菅政権に代わってどれだけ変わったか、新機軸を打ち出せるか、期待と不安に包まれている。安倍・菅路線から踏み出せるのか、岸田新首相も鼎の軽重を問われている。

 今日を以て緊急事態宣言が全国的に解除される。明日から条件付きでレストランでも飲酒出来る。あらゆる業種で新型コロナウィルスの影響を受けた経済的マイナスを今後どれほど取り戻すことが出来るだろうか。逆に解除によって羽を大きく伸ばし過ぎて、リバウンドにならないことを願うばかりである。

2021年9月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com