5247.2021年9月23日(木) ブラジルに奈良の大仏より大きい大仏が・・・。

 今日はお彼岸のお中日であるが、お墓参りには行けない。もう2年ほどお墓参りを失礼して、両親や先祖さんから冷たいと思われているかも知れない。ここは新型コロナウィルスに免じてお許しいただきたい。

 わが家のお墓は中野の真言宗・宝仙寺にある。ふとしたことから宗派は異なるが、ブラジルに大きな大仏が建立されていたことを昨日知った。日本でも話題になりそうな大仏だが、この情報は共同通信によって伝えられたが、これまでその存在はメディアで報道されたことはなかったのではないだろうか。

 ところが、昨夜共同通信で伝えられてから、ネットで九州の複数の新聞を主に報道されるようになった。何といっても驚くのは、大仏像の巨大さである。日本人僧侶らの支援で、エスピリトサント州イビラスの丘にある曹洞宗「白雲山禅光寺」の敷地内に建設され「イビラス大仏」と名付けられている。エスピリトサント州と言ってもほとんどの人が知らないような州で、リオ近くのブラジル南東部の大西洋岸に面した小さな州である。大仏は鉄筋コンクリート製で重さ350トンである。高さは台座を含む全長が約13mの鎌倉の大仏や、約18mの奈良・東大寺の大仏よりも大きく、高さは35mでリオのキリスト像30mより高い。コルコバードへケーブルカーで登った時、目の前のキリスト像のあまりの大きさに驚き、眼下のコパカバーナ海岸の絶景にも見とれたものである。

 さて、昨日フランス政府がオーストラリアの潜水艦建造契約の破棄に憤っていると取り上げたが、その様子がそのまま昨日開会した国連総会に表れたようだ。バイデン大統領の演説時に、4人まで座れる代表団席にフランス代表団は1人しか会場に姿を見せず、いわゆる「ふて寝外交」で、不満をアピールしたという。潜水艦の性能が、フランス製よりアメリカ製の方が遥かに勝れ、オーストラリアの要望に適っているようだが、フランスに言わせれば、契約の問題ではなく信頼関係の問題と言い、インド太平洋地域のパートナーに選ばれなかった不名誉に対する不信感も露わにしたのだ。

 国際問題では、もうひとつ難しい問題が浮上してきた。2016年に発足した環太平洋パートナーシップ(TPP)は、翌年アメリカが離脱した。これを一部変更して18年に発効した。TPPは日本とアメリカが進めた対中国経済包囲網だったが、そのアメリカがトランプ前大統領の一存で身勝手に離脱して、日本はアメリカが復帰するのをひたすら待望していた矢先に、先週中国がTPPへの加盟を申請してきた。そして昨日になって台湾も加盟を申請した。中国は台湾のTPP加盟は絶対容認出来ないと喚いているが、ここへ来て今年のTPP議長国日本の立場も難しくなってきた。さあ!どうする?

 こちらから「君子危うきに近寄らず」でいても、「火中の栗を拾う」立場に追い詰められた日本は、この難局をどう切り抜けるのか。

2021年9月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com